高等学校での学び

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講座名:隣人愛

担当者:西川基之・Sr森脇尚美

講座の目標

現代社会は、個人主義・成果主義・能力主義・利益主義などが蔓延し、心を通わせて共に働き喜び合える機会や時間が少なくなったように感じます。

そこで、この講座ではミッションスクールの目標である、「キリスト教の価値観、特に『神』という大きな愛の存在に私たちが包まれていることを大切にし、人を愛し、理解し、そしてたゆまぬ努力によって、よき生徒、よき社会人、よき女性となるように力を尽くす」人物像を目指していこうと思います。

様々な状況にある人たちと関わり、その一期一会を振り返る過程で、自分の中に新たな価値観が誕生していく。また、利益を目的とせず、自己奉仕することで困っている人や社会に役立つ。そのような体験を通し、聖書のいう「あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい」(隣人愛)に一歩でも近づけたらと思います。

講座の概要

新約聖書の中には、いくつかポイントがあります。(1)悔い改め=回心 (2)隣人愛・黄金律 (3)実践です。

(1)は聖ジュリーがひまわりの花を例にして私たちに伝えているように、善き神様の方を向いて生きていくこと。神様を信じなくてもOK。ただ、自分たちの内にある善いものに正直に向き合い続けることです。
(2)は「自分にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」(黄金律)と前述した隣人愛の大切さに気付くことです。
(3)はイエス様が自ら社会的弱者に関わりに向かった姿勢。マリア様のように真理をとらえ、目先の利益に振り回されない姿勢。聖ジュリーのように真に必要なことは何かを問い続け、明るく生きた姿勢。

これらのポイントを踏まえたうえで、必要なことを考え ⇒ 実践 ⇒ 振り返りを繰り返していこうと思います。実践し、素直に感じたことを分かち合い、振り返られたらと思います。

評価の方法

  1. 取り組む姿勢
  2. 感想やレポートの提出

授業計画(予定)

  1. やりたいこと・できることの選定
  2. 訪問先へ依頼の連絡と準備
  3. 1回目の訪問<実践>
  4. 振り返り・課題発見と改良・次回準備
  • 上記2~4を繰り返しやります。訪問先の候補は、児童館・高齢者福祉施設・障がい者福祉施設など。また、講演や実演を倉敷市社会福祉協議会ボランティアセンター・日本赤十字社・AMDA・YMCAにお願いすることもできます。また、必要があれば街頭募金もします。
  • ボランティアとは、無償・自発性が問われるものなので、みなさんのやりたいことを尊重して計画を練っていこうと思います。
  • 校外へ出て活動することばかりではなく、校内にてワークショップ形式で振り返りをし、次のボランティアにつなげていこうと思います。
  • 文化祭では、例年行っている訪問先の物品販売をするとともに、それまでの活動を簡潔にまとめた発表模造紙も作成します。

その他

  1. この講座は、過去の「実践ボランティア」・今年度の「ともに生きる」の延長と考えて結構です。
  2. 校外の活動の中には、交通費が必要なこともあります。
  3. 自分にとって興味のある活動、興味のない活動など色々とあると思いますが、それぞれの状況下で自分にできることを精一杯やることから、この講座は始まります。
  4. みなさんが主体ですので、依頼の交渉など自分たちでやってもらおうと思います。最後には教員が確認します。
  5. ニュースなどで地域の課題や現代の課題をよくチェックしておいてください。4月の第1回目には、「私たち高校生が実際にできるボランティア」をたくさん挙げ、計画を立てます。
  6. 校外での活動は、岡山~倉敷の範囲に限ろうと思います。

授業の様子

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