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ユネスコスクール世界大会 Student(高校生)フォーラム岡山支援事業2013「岡山プレフォーラム」

本校の生徒9名がユネスコスクール世界大会 Student(高校性)フォーラム 岡山支援事業2013「岡山プレフォーラム」に参加しました。(2014年1月11日)

日程

日時 平成26年1月11日(土)
場所 ホテルグランヴィア岡山
主催 文部科学省(平成25年度日本/ユネスコパートナーシップ事業による)、岡山市
共催 大阪府立大学、大阪ユネスコスクール(ASPnet)ネットワーク
日程 9:30 受付
10:00 開会式
(1)あいさつ 岡山市長 大森雅夫/文部科学省国際統括官付 国際統括官補佐 本村宏明
(2)来賓紹介
(3)生徒代表歓迎のことば
(4)チーム紹介
10:15 プレゼンテーション
(1)ケニアチーム
(2)マレーシアチーム
(3)大阪チーム
(4)岡山チーム
11:30 昼食・休憩
12:30 ディスカッション
テーマ:「学ぶ」ということ、そして伝えたいこと
15:00 ディスカッション終了
15:20 ディスカッションまとめ
閉会式
あいさつ ユネスコスクール世界大会岡山運営協議会 会長 加賀勝/生徒代表

参加した生徒の感想(1)

岡山準備セミナーと岡山プレフォーラムを通じて

今回の岡山フォーラムは前回の堺と違って少人数で運営をしなければならなかったので忙しかったし個人個人の役割がとても大きかったように感じた。例えば、セミナーの準備や後片付けだ。基本的には係りを中心に準備を進めるのだが、人数が足りていないと他の係りを手伝うこともあった。きちんと仕事がこなせないといろんな人に迷惑がかかってしまい、作業効率が下がる。自分の仕事以外でも臨機応変に対応できる能力が必要だと実感した。それとともに自分のことではないといったように無関心や自己中心的な考えがどれほどいけないことなのかというのを痛感した。

岡山プレフォーラムで

今回のプレフォーラムはディスカッションチームが4チームであったということもあり、それぞれのチームの意見がかなり深められたように感じた。ただ意見を出し合ってそれで終わりというのではなく、それぞれの意見にふれて深めていく、そんな理想的なディスカッションができたと思った。意見を共有し合って終わるディスカッションも確かにあってよいと思う。しかしそこから自分たちが実践できることを考える工程こそが大切なのだ。11月のフォーラムは参加国数が約8倍となり、堺のときよりも深いディスカッションは難しいと思う。しかし、理想のディスカッションを見失わないように進めていくことが大切だと思う。今回のフォーラムで味わった達成感は最高だった。このプレフォーラムに参加できてよかったと心から思えた。

この一年間を通して

この1年、私がユネスコの活動を通して経験したことはどれも素敵なものばかりだった。大切な出会いをたくさんしたり新しい考えを学んだりと本当に充実した1年だった。自分と違う環境で育った人、異なった価値観の人とたくさん関われた。今まで生きてきた16年間の中でこんなにもたくさんの新しい人と出会った年はないだろう。そして私は出会った人たちから様々なことを学んだ。特にフォーラムで出会った海外ゲストから学んだことは大きかったと思う。同じ高校生とは思えないくらい社会のことに関心を向けたり、国で起こっていることについて真剣に考えていた。私はその姿を見て感動した。私たちはこれから先、自分とたくさんの面で違う人と関わりながら共生していかなければならない。そのためにも自分と違う世界にしっかり目を向けないといけないのだ。海外ゲストと関わって感じたことや学んだことをこれからのESDの活動や学校生活に生かしたいと思った。

ESDの考えに初めてふれて感動することばかりだった。人に感謝する、思いやるといったあたりまえな行為の重要性に改めて気づかされた。小さな毎日のあたりまえな行為こそが社会や未来をよくする第一歩なのだ。一見つながっていないように感じていた出来事は思わぬところでつながっていて大きな力をもたらしたりするのだ。この瞬間から始められる小さなことを続けていけば必ず大きなものとなって役に立つ。そのことを確信することができた。

このユネスコの活動に参加できたことは私の一生の誇りだ。生きていくために必要なことを私にたくさん与えてくれた準備セミナーやフォーラムに、それらに関わったすべての人に感謝したい。

今後について

次の世界大会を私は本当に楽しみにしている。私はフォーラムでしか味わえない一体感を持った会場の雰囲気が大好きだ。その空気がもう一度11月に味わえる、そう考えるだけでわくわくする。次の世界大会も堺、岡山のプレフォーラム同様、議長団に所属し素敵なディスカッション作りのお手伝いをしたいと思う。サブチーフとして参加させてもらった岡山プレフォーラムではまだまだだなと反省する部分が多く後悔もたくさんあった。11月に向けてできなかったことを克服して今以上にスキルアップできるようにしていきたい。

また、今年度の私たちの活動を学校の中で発信していくことが大切だと思う。ユネスコスクールになってからあまり時間がたっていないということもありESDの考えを清心のみんなに伝えることがなかなかできていないように感じる。準備セミナーやフォーラムに参加できるのは限られた人数だ。だからこそ参加した私たちがユネスコの活動で経験した大切なことを伝えていかなければならないのだ。これからは準備セミナーやフォーラムに全力で取り組むとともに校内のESD活動にも積極的に取り組んでいきたいと思う。

参加した生徒の感想(2)

岡山準備セミナー(2回)と岡山プレフォーラムを通じて

リハーサルの時は私が気を配るべきところをはっきり把握できていなかったので会場の状態よりも目がステージの方ばかりむいて、また会場内で立っている態度もきちんとしていませんでした。そこで、プレフォーラムではそのような反省点をいかし、きちんと立って、会場内に気を配りました。

私は無線をつけていたので、本部や各係からの連絡で自分宛ではないものもきちんと聞き、もしも聞こえていないような時はフォローしました。また開会式が始まってからも、ドアの開け閉めがあったので、ドアを閉めている様子が周囲に分からないように工夫しました。

岡山プレフォーラムで

ケニアやマレーシアなどの海外ゲストの方々をはじめとするディスカッションチームの人たちは、自分の意見に対して最初から最後まで意見がぶれていなかったのがすごいと思いました。ディスカッションを見ていて思ったことは、やはりフロアの方にも参加していただいた方がディスカッションの議題について、より多角的な見方を出来ると思いました。ディスカッションに参加していない人がいたため少し会場内の空気が緩くなってしまったように感じました。

この1年間を通して

どのようなおもてなしが一番喜んでもらえるか。この一年間のセミナーの目標はそれが一番大きかったのではないかと思いました。色々な方の体験談を聞く限り、世界には日本語の「おもてなし」を意味する単語が無い、と言われますが、おもてなしの心は存在しているのだと思います。私は、時間の大切さを身にしみて感じました。今まで私は、時間は有限であることを知っていながら、心の奥ではまだ大丈夫だという甘えた考えを持っていましたが、フォーラムの運営に携わることでそのような考えがなくなり、見通しのいい計画を立てることができるようになりました。

今後について

今年の11月の世界フォーラムではフォーラムを運営する係になりたいと思います。中心もしくはそれを補佐する立場で全体のタイムキーパーや状況把握などをしたいです。

その他(メッセージ)

今年度からこの活動に参加したいと思っている人は、海外ゲストとあまり不便な思いをしないためにも、英語で必要な表現は勉強しておいた方がいいと思います。私も言いたいことが英語で言えず、とても悔しい思いをしました。この活動は大変な事もありますがとてもやりがいがあります。楽しいですよ。

参加した生徒の感想(3)

岡山準備セミナーと岡山プレフォーラムを通じて

私は議長団のタイピストとして、なるべく見やすく早く打てるように練習しました。瞬時に英語に訳すので必要だと思った英単語などはなるべく覚えるようにしました。議長団として積極的に参加することを心がけました。自分が成長したと思うことは、タイプ技術などはもちろん、仲間との協調性や物事に対する心構えなどを改めることができたと思います。リハーサルから本番で改善したことは、スクリーンの調整や文字の大きさの調整、スピード、英語の訳し方などです。

岡山プレフォーラムで

ケニアと大阪のチームの間で対立などがおきないか心配だったのですけど、そうならなくて安心しました。ケニアチームの文化や昔のことを受け継ぐのは大切だけど、孫と祖父母の会話すら、言語が違うなどの言葉の壁で文化などの受け継ぎができなくなるという発言に驚かされました。40近くもの民族がいるケニアと日本との違いがとても明確になって、印象的な発言でした。

この1年を通して

私はこの1年で、仲間と共に同じゴールを目指す喜びと達成感、責任感、物事に対しての積極性、仲間との協調性などを学びました。こういうことを学校の皆に伝えることができればもう少し落ち着いた生活が送れると思います。

今後について

今回は議長団で英語のタイプをやらせてもらい、本当にいい経験になりました。世界大会ではまた英語を活かして司会をやらせていだきたいです。

その他

仕方が無いことだと分かってはいますが、議長団だったのでもう少し海外ゲストとの交流をしたいと思いました。

参加した生徒の感想(4)

岡山準備セミナー(2回)と岡山プレフォーラムを通じて

今回、私はオツキーズのチーフを務めました。私はオツキーズのみんなと仲良くなれるようにしました。親しい関係になれないとみんなが一致団結してフォーラムに臨めないと思ったからです。また、オツキーズは積極的にゲストに話しかけることが求められるので、そのときを踏まえてオツキーズ内で最初仲を深めようと心がけました。

アジア大会の時に私たちオツキーズに足りなかったところを話し合い、今回直接参加はしない大阪のオツキーズにもたくさんの意見を聞いて、みんなと共有しました。2回目の準備セミナーでの予行練習で、失敗点などをどのように改善したらよいか、連絡体制はどのようにするのかとみんなと色々と話し合ったりしました。

チーフとしては当たり前かもしれませんが、準備セミナーで少しでも気になったことはすぐメモを取ることを心がけました。そこで気になったことは準備セミナーの最後にオツキーズ内の共有の場で確認し、改善が必要な場合はチーフやサブチーフと話し合いました。

私は高校に入学したときとは比べ物にならないくらい行動的に、また明るく積極的になったと思います。自分の意見を相手に伝えることも以前より出来るようになったと思います。私は満足に英語を話すことは出来ませんが、ゲストに身振り手振りを使ってですが、英語で話せるようになりました。英語を完璧に話せないとゲストには伝わらないと思いましたが、本当に相手に伝えたいという気持ちが会話を成り立たせてくれるのだと思いました。

岡山プレフォーラムで

ケニアチームがディスカッションの際におっしゃっていた言葉が心に残っています。言葉はその国、その民族の文化を表していると。例えば、ことわざはその国その民族の風習などの特徴をうまく捉えて作られています。だからその国その民族を知ろうとするとき、私達がまず言葉から学ぶのは、「言葉が一番文化を知る上で大切だから」なのだと思いました。文化と言葉は切っても切れない関係だと思います。なぜなら文化が異なれば言葉も異なるからです。日本語や韓国語は述語が文の最後に来ますが、英語は主語の後に来るのは文化の違いではないかと思います。

その国によって文字は当たり前ですが、文法や発音、また書き方にいたっても異なります。日本人は心優しい人が多いからなのか、外国人にとって日本語の聞こえ方はゆっくりと、優しく響くそうです。一方で、怒っていないのに中国語や韓国語が怒っているように聞こえるのは、話すスピードが早いからなのだと思いました。ケニアチームの発言は、言葉と文化について改めて考える良いきっかけになりました。

この1年間を通して

私はユネスコで学んだことを、参加したくてもできなかった友だちやユネスコの存在を知らない人に伝えたいです。私はユネスコを通じて相手を思いやる気持ち、おもてなしの精神、人と人との関わりを大切にすること、文化を大切にすること、相手に感謝の気持ちを伝えること、相手の意見を尊重することなどを学びました。何より、相手の言葉を話せなくても伝えようとする気持ちが大切で、何でもやってみようとすることが重要だということ、それから、自分が自分の限界を決めないことが新しい自分の発見につながるということを学びました。何気ない普段の会話からでもいいので、私はこんな素晴らしい経験をしているのだということを伝えたいと思います。

今回、チーフをやってみんなを統率することの大変さを知りました。準備期間が少なかったにしても失敗が目立ったので、もっともっと努力を惜しまずに頑張りたいと思います。妥協せずに考えて、良いと思う案はどんどん出して何がベストなのかを話し合いたいです。ゲストを一番に考えていつも思いやる気持ちをもって接したいと思います。

今後について

オツキーズではない違う担当もしてみたいですが、中途半端は嫌なので、自分ができることを後悔なくやり遂げるために、世界フォーラムもオツキーズとしてゲストをおもてなししたいと思います。思い返してみたら、今までユネスコのことを全く知りませんでした。ある日学校にチラシが貼ってあって、参加してみようと説明会に行って、こうして今活動できていることが嬉しいです。ただ普段と変わりのない日々が、ユネスコの活動なのだと気づきました。

大阪に行って岡山の生徒と大阪の生徒とユネスコを通じて交流できることが何より楽しみでした。なかなか他校との交流はしたいと願っても難しいなかで、友達がたくさんできてうれしいです。海外ゲストとの交流も興味深く感じました。同じ高校生でも生活は全然違っていて、日本と違うところを探すのも楽しかったです。海外ゲストの方も、日本の女子高生みたいに学校の帰りにプリクラを撮ったり寄り道したり…と私達と変わらない一面もあって、話していると止まりませんでした。どこのお店が美味しいとか穴場のところを教えてあげたり短い間ですがすごく楽しかったです。

その他(メッセージ)

これから参加するみんなに向けて書きます。やる気がないと何をやっても中途半端で、それが自然と行動にでてくるので、一人ひとりが、参加できていないみんなの代表だと思って頑張ってほしいと思います。できなくても積極的にやれば少しずつできるようになるので、あきらめずに一緒にやりましょうね。それから周りの人にユネスコでやったことを話して欲しいと思います。もっといろいろな人にESDの活動のことを知ってほ欲しいからです。日々の相手を思いやる気持ちがユネスコ活動の第一歩だと思います。最後に、一番大切なのはスマイルです。

参加した生徒の感想(5)

岡山準備セミナー(2回)と岡山プレフォーラムを通じて

私は今回のプレフォーラムに参加させていただき、新たな視線で物事を見たり考えたりする大切さを学びました。私は去年と同じでオツキーズという係で活動したのですが、今回は先輩にお誘いを頂き、サブチーフを任せていただきました。オツキーズとは常にゲストと行動を共にし、ディスカッション中もゲストの体調に気を配ったり、物を落としたら拾ってあげたりと、とにかくゲストが安心してディスカッションに臨めるように動く係です。

会議中もメモをとり、いざというときにゲストが困らないように行動を起こし、移動の時や控え室でも一緒にいるので私達はゲストにとって最も近い存在であり、一番の味方です。そして何より朝、他のどの係よりも先にゲストと初めて顔を合わせるのも私たちオツキーズなので、フォーラムに携わっている高校生全員の良い印象をまずゲストに持ってもらえるように、責任感を持って、一日の最初の仕事であるお出迎えの時から気をつけています。

岡山プレフォーラムで

私が今回心がけたのは、何が起きても常に冷静に対応するということでした。アジアフォーラムで私は中国チームを担当したのですが、自分たちのチーム内で問題が発生した時に焦ってすぐチーフ陣に頼ってしまったので、今回はサブチーフとして自分がしっかりして皆さんに頼って頂けるように、という心構えで準備セミナーから臨みました。

例えばこんな事がありました。今からディスカッション会場に入場、という時になってゲストが急に着替えに行ってしまったり、準備が整っておらずなかなか控え室から出て来られず、会場全体を長く待たせてしまって、他の係にも迷惑をかけてしまったことがありました。そんな時にはまず連絡!とりあえず連絡!私の持っていた無線は全ての係とつながっていたので、何かトラブルが起きたら各員すぐに伝達することで全員が臨機応変に対応できました。私はそこで改めて情報を共有し、みんなで対応を考えることの必要性や重要性を感じました。もちろん、ずっと笑顔でいるのも同じぐらい大切なことです。オツキーズは休憩時間以外常にゲストに接しているので、自分たちの思いやりや気持ち、さらには疲れまで、表情や態度からゲストにダイレクトに伝わってしまいます。それも裏を返せば、自分の気持ちさえあれば、伝えられる思いに上限は無い、ということです。そこもオツキーズの醍醐味です。

準備セミナーのリハーサルから本番に向けて改善したのは、各国チームのメンバーの、男の子と女の子の割合をできるだけ同じにすることです。理由は、例えば女性のゲストがお手洗いに行きたいと言われた時に男の子のオツキーズが付いていくとすると、ゲストはどう思われるでしょうか。少なくとも100%は落ち着けませんよね。男性の場合でも同じです。そのような細かい点まで気を配り、しっかり相手を思いやってこそESDです。

私が今回のプレフォーラムを通して成長できたと思う点は、いつも状態を把握しておき、いつトラブルが起きても自分が動けるようにしておくために、常に会場全体を見渡して、会議の内容をメモしながら何かあった時のシュミレーションができた点です。そして、メンバーに指示を出す時は語尾を「~してもらってもいい?」などにすることで、気をつけようとしてもとっさには直りにくい言葉遣いも習慣づけようと心がけました。ゲストや来賓の方に少しでも安心して過ごして頂けるような雰囲気を生徒たちから作っていけたらな、と思って普段のオツキーズのメンバーとのおしゃべりの時も、お互い練習のためにね、と言って相手を思いやって発言、行動することについて、短い期間でしたがじっくりと考えることができました。これは、ゲストとの交流とお世話がお仕事であるオツキーズだったからこそできた学びだったと思います。

ディスカッションを聞いていても、私一人ではとても思いつかないような考えがたくさん出ていて、改めて自分はまだまだ子供だな、と実感しました。

「学びとは?」の議題では、(1)時代を繋いでいくもの(2)大切なのは自国の文化の保護とグローバル化のバランス(3)それまで知らなかった事を自分の考え方に取り入れる、などのアイデアに、なるほどと感じました。

「持続可能性を阻害するもの」の議題では、(1)文化に関する情報よりグローバル化の進歩の方が速い(2)お勉強するのもお仕事を得るためであり結局はお金にしか注目していない(3)昔の情報が忘れられ、伝えられなくなっている、などでしたが、この議題では私も考えられることがたくさんあり、やはり重要な問題なのだなあ、と思いました。

「この問題について私たちに出来ること」の議題では、(1)古いものだからこその価値を認める(2)他国の文化をもっと知ろうとする(3)学生たちは自信を持つ、ということ。そして何より私がなるほど!と感じたのは、この日の会議の内容を各学校に持ち帰り、全校生徒の前で発表して共有する、という考えでした。今回出たこれらの意見が世界中で実行できたら、貧困によって勉強ができない子供も減ると思うし、「温故知新」が本当の意味で実践できる世界になると私は考えています。

この1年間を通して

この一年間を通して私が学んだ事をまとめたら大きく分けて、「物事の本質を知ろうとするために努力すること」、「自分に自信を持って思い切って一人で判断すること」の2つです。1つ目は例えば、国際問題を考える時、いつもならニュースで見るだけで終わってしまうことでも、ちょっと興味を持って両親や先生に聞いてみる、そうしているうちにもっと深く知りたくなって、本を読んだり足を運んでみたりしてみると、遠く離れた国の問題が自分の生活の一部となり、自然と心の片隅でそのことについて考えるようになりました。実際に何かの目的のために自分の体を動かす、ということは楽しいし記憶に残りやすいので、私らしく国際問題に向き合うことを学びました。2つ目はアジアフォーラムと岡山プレフォーラムの本番で学んだことでした。ゲストへの対応やトラブルの対処法など準備セミナーで何度もみんなで確認したはずのことも、いざゲストを前にすると緊張して頭が真っ白になってしまい、できなかったことがありました。サブチーフとして動いた今回もトラブルが多くメンバーに指示を出すのも初めてで、その度に焦ってしまいそうになりましたが、私はサブチーフで自分の判断で指示しなくてはいけなくて、「私がしっかりしなきゃ!」と自分に言い聞かせて動いていました。

今後について

世界大会では、またオツキーズで活動したいです。そして、できればまたサブチーフをやりたいです。もしまたサブチーフをやらせて頂けるのなら、今回のプレフォーラムでチーフ陣としての反省や改善すべき点が山ほど見つかったので、準備セミナーを通して大阪と岡山で協力して世界フォーラムに向けて、たくさん話し合いを重ねていきたいです。次回からの改善点の1つとしてオツキーズの雰囲気づくりがあります。何度も言うように、オツキーズはゲストと共に行動することがメインの仕事です。したがってチーム内の雰囲気は良くても悪くても直接ゲストに伝わってしまいます。今回は準備期間が短かったこともありメンバー同士の親交を十分に深めることができず、それは本番での連携にも影響してしまいました。世界大会まではあと半年以上あるので、焦ることなくみんなと仲良くなっていきたいと思います。

その他(メッセージ)

私はこの一年間ユネスコの活動に参加させて頂き、大阪や岡山、そして京都にもたくさんの友達を作ることができました。同じ趣味を持っている人、同じ目標を持って頑張る仲間はユネスコに参加していなければ絶対に知り合えなかった、私の宝物です。ここで知り合った友だちは、お互いに一生の宝物になれると思います。半年前までは全く知らなかった相手と準備セミナーを重ねる度に仲良くなり、その仲間と一緒に同じ目標に向けて努力する。これほど幸せなことはありません。これだけは、普段の学校生活では決して味わえないものです。人のために自分の頭を使って考えて動くことが好きな人、ユネスコの考えや活動に興味があってもっと深く知り実際に動いてみたい人、自分の意見を世界中に発信してみたい人、ぜひ参加してください!自分たちの力で世界を変えてみたい人、たとえ小さい事でも、行動することから始めましょう。2014年11月の世界フォーラムは本当に大きなイベントになります。私にとってもみなさんにとっても将来の視野も広がるし、人生において最も有意義な活動の1つになることは間違いありません。熱意と行動力のある生徒のみなさん、私たちと一緒に世界をより良くするためにユネスコの活動に参加してみませんか。

参加した生徒の感想(6)

岡山準備セミナー(2回)と岡山プレフォーラムを通じて

私は、今回のプレフォーラムへの準備の段階で一つ学んだことは「最も大切なことは協調性」ということです。プレフォーラムの時、私はオツキーズのサブチーフでした。しかし、私の知らないところでいろいろなことが変更されていました。変更を知らないので、先輩方が何を話しているのかが分かりませんでした、そんな私を見かねた先輩が、その時の状況を教えてくださいました。とても助かり、頑張ろうと思いました。たぶん、これもひとつの協調性だと思います。

岡山プレフォーラムで

そして迎えた本番の日、私はオツキーズの空に所属していましたが、海の人たちとゲストにつく係を交代するのを忘れていました。すると、海の人が私たちの空がするはずだった仕事をしてくださっていました。後で謝ると、「大丈夫だよ。」と笑顔で言ってくださいました。「さっき、お弁当の順番変わってくれたから。」と、逆にお礼を言われました。その人は堺でのアジアフォーラムにも参加していました。大阪で学んだことを私にも教えてくださったんだと思いました。

この1年間を通して

この一年間で私は、「人の気持ちになって行動すること」、「他国の文化を理解すること」、「強調性」、そして、「学んだことを人に伝える」ということを学びました。

今後について

今後、世界大会に向けて、これまで学んできたことを生かしつつ、また、新たにたくさんのことを学んでいきたいと思います。次もぜひオツキーズになりたいです。

参加した生徒の感想(7)

岡山準備セミナー(2回)と岡山プレフォーラムを通じて

私が岡山準備セミナーとプレフォーラムで心がけたことは、同じチームの人たちと仲良く接し、ゲストになるべく話しかけるようにしたことです。私は準備セミナーで、大阪チームの「空」のオツキーズになりました。今回のオツキーズのメンバーは、前回のアジアフォーラムでは違う係をしていて、今回がはじめてのオツキーズという人が多かったです。そのため、知っている顔も少なく、はじめはとても緊張しました。しかしオツキーズ内でぎくしゃくしたら、ゲストにもその雰囲気が伝わってしまうので、たった2回の準備セミナーでしたが、チームの人と少しでも距離感を縮めるよう努力しました。しかし、プレフォーラムの当日、私は急にケニアチームに移動になってしまい、とてもとまどいました。しかし、ケニアチームの中に、同じ「空」の人で、前回もオツキーズをしていた人と早い段階で打ち解けることができ、その後も、ケニアチームではぎくしゃくした空気にならず、とてもほっとしました。

しかし、ゲストになるべく話しかけるということに関しては、心がけてはいましたが、自分が思い描いていた結果にはなりませんでした。ゲストが休憩している時はやはり、彼らは母語で話しているので、会話に入っていく勇気もタイミングも見つけられませんでした。ずっとオツキーズをしてきているのに、なさけないと思いました。そこで、ゲストの人を案内しているときなどに、少しでも話しかけ、笑顔でいるように心がけました。

岡山プレフォーラムで

今回のプレフォーラムでのディスカッションの内容は、「持続可能な社会を実現するために必要な学び」でした。どのチームの意見も的確で良いと思いました。しかし、特に印象に残ったのが、大阪チームの「今のグローバル化だが、他国の文化ばかりにとらわれず、自分の国の古くからある文化を大切にし、後世に残そうとする努力が必要だ」という意見でした。確かに、どんどん外から入ってくる刺激的な文化や、開発されていく新しいテクノロジーにばかりに注目して、だんだん昔ならではの伝統文化が薄れてきているような気がします。新しいものだけでなく、古いものも十分魅力的なので、大事に忘れないようにしないといけないのだと気づかされました。

この1年間を通して

この1年で私は、積極的に意見を言い、行動する、笑顔を忘れない、ポジティブに、異文化理解、相手を思いやり感謝すること、などを学びました。当たり前のことを当たり前と思わず、常に感謝の気持ちを忘れないことが、私たちにはできているでしょうか。現代の人々は友だち同士でも心ないことを軽々しく言い合っています。それはとても悪いこと、また相手を思いやり感謝すると必ず自分も思いやられ、感謝されるということを、私を含む人々に伝えたいです。

今後について

今年11月にある本番の世界大会では、オツキーズをしたいと思っています。私は外国の人と身近に接し、会話などをしたいという願いからESDに参加しました。そのためにオツキーズになり、今までずっとオツキーズをしてきました。しかし、昨年のアジアフォーラム、今年の岡山プレフォーラムを経験し、他の仕事もしてみたいと思うようになりました。

参加した生徒の感想(8)

岡山準備セミナー(2回)と岡山プレフォーラムを通じて

私はサブチーフだったので、全体をよく把握して行動することを心がけました。オツキーズのメンバーの方にわかりやすく情報を伝えるため、特にスケジュールや場所の構成などは細かい所までしっかりと覚えるようにしました。

全体をよく把握して行動することはとても大切だと思います。自分の係のスケジュールだけでなく、他の係や全体のスケジュールを把握しておくことで、いざというときお互い助け合う事ができるからです。これは未来の持続可能な社会でも同じようなことだと思います。他国が問題を抱えていたら、それを他人事にせずお互い助け合っていくことがこれから大切だと思いました。

岡山プレフォーラムで

私はチーフ陣の連携がうまくいかずにオツキーズのメンバーの方に迷惑をかけてしまったことをとても反省しています。オツキーズのメンバーの方は困った時は海と空がお互い助け合って行動していたり、チーフ陣はオツキーズを支えなければいけないのに、逆に支えていただいていました。チーフ陣の中でもいくつかトラブルがあり、うまくまとまれていなかったので、このような問題が起きたのだと思いました。チーフ陣がまとまっていないとオツキーズのメンバーの方には信頼していただけないと思います。チーフ陣がしっかり団結して的確な指示をださないとオツキーズの方が不安になり、オツキーズの方が不安な顔をするとゲストの方も不安になるので、やはりチーフ陣は責任のある仕事だと改めて深く実感しました。

この1年間を通して得たもの・感じたもの
スタッフとして働いて

信頼されることの難しさと大切さ/同じ係でも違う係でも助け合うことの大切さ/笑顔/スケジュール、場所などを1人1人が把握する大切さ/誰かがやる、じゃなくて、自分がやる

ディスカッションを聞いて

自然との共存の大切さ/人をその人の生まれた国のイメージで判断するのではなく、人として判断する/当たり前の事の大切さ/助け合い

私はこれらのことを学びました。そして、私はこれらのことを共にフォーラムを作ってきた方々ともう一度振り返り確認して、家族や友だちや新しくスタッフとして働く方に、ただ言葉で伝えるのではなく自分がこのような行動をして伝えることができればいいなと思います。

今後について

私はまたオツキーズがやりたいです。この1年間私はずっとオツキーズにいて、最初はただのおつきの人だと思っていましたが、今はオツキーズが一番ゲストに近く、会場の空気をかえることができる大切な存在だと言うことに気付きました。もちろん他の仕事もフォーラムをつくるにはとても大切な存在ですが、私はどの係になっても、この1年間オツキーズの中でいろいろな仕事をさせていただいて学んだ事を生かして頑張りたいです。

このような機会をくださった方々、いろいろな事を教えて助けてくださった先輩方にとても感謝します。ありがとうございました。

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