鳥取大学教育研究林「蒜山の森」から鳥取大学医学部へ、バスで約1時間かけて移動した。医学部の講義室を借用し、参加校の高校生による科学研究の成果発表を行った。
参加校は、宮城県の仙台城南高校、東京都の山脇学園高校、茨城県の清真学園高校、神奈川県の県立横須賀高校、三重県の津田学園高校の5校であった。
本校の生徒は「新規モデル生物イベリアトゲイモリの飼育と観察」を題目として、研究材料としての活用を視野に入れた基礎的な知見を発表した。両生類についての発表では、仙台城南高校が、学校近隣に生息するトウホクサンショウウオの継続的な生態調査について報告し、県立横須賀高校は、学内に整備してきたトウキョウサンショウウオの繁殖場所において、現段階で三浦半島最多の産卵数を確認できていることを発表した。
津田学園高校は、ナガレヒキガエルの幼生の行動に関する継続研究の成果を報告し、人為的に改変された生息環境において考慮すべき要素を明らかにしつつあった。発表後、私たちが研究対象としているイベリアトゲイモリをモデル生物として開発した竹内先生の研究室を訪問することができた。