2014年12月29日
デンジソウの研究において、遺伝子研究がスタートした。
小葉の組織からRNAをとり、その発現リズムについて調べる予定である。
RNAの抽出は、QIAGENのRNeasy Plant Mini Kitを使って行った。DNAと比べ、RNAは不安定で壊れやすく、RNaseの除去等にも神経を使わなければならない。実験回数を重ねるごとに、生徒も慣れてきて作業効率が上がってきた。
組織をホモジナイザーで破壊
ボルテックスで試薬と組織をなじませる
投稿者: tanaka-fu 日時: 13:40|パーマリンク | コメント (0)
2014年12月24日
12月24日、日本科学未来館で行われた第58回日本学生科学賞の中央表彰式に参加しました。
入選一等を受賞した本校には、記念の楯が贈られました。
日本科学未来館
表彰式会場にて
研究メンバーと一緒に
日本学生科学賞:
主 催: 読売新聞社
共 催: 全日本科学教育振興委員会、独立行政法人科学技術振興機構
後 援: 内閣府、文部科学省、環境省、特許庁
協 賛: 旭化成
投稿者: tanaka-fu 日時: 21:18|パーマリンク | コメント (0)
2014年12月 1日
生命科学コース1年生対象に、東京大学大学院(D2)と京都大学大学院(M2)の院生に取り組んでいる研究の紹介をしてもらった。「生命科学基礎」では、2年生で「生命科学課題研究」に取り組む前に、基礎的な基礎的な技術を学んだり、本校の課題研究に関連する研究内容について聞く機会を設定している。今回は、高校生に近い年代の研究者に話してもらい、生徒たちに研究を身近に感じてもらうために設定した。女性研究者は、より身近な存在として、本校の卒業生に協力していただいた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:08|パーマリンク | コメント (0)
2014年11月28日
第58回日本学生科学賞の岡山県審査で知事賞を受賞し、中央審査に進んだ研究「デンジソウの就眠運動の解析Ⅲ」が、見事「入選一等」を受賞しました。表彰式は、12月24日(水)に日本科学未来館(東京・江東区)で行われます。
本研究では、昨年に開発した、就眠運動を自動記録できるシステムを改良し、より詳細な解析を行うことを可能にしました。また、その機器を用いて、水生シダ植物であるデンジソウの就眠運動リズムについて解析し、就眠運動が蒸散に大きく影響を受けることを発見しました。1年以上にも渡るひたむきな研究の成果が評価されました。
投稿者: tanaka-fu 日時: 18:41|パーマリンク | コメント (0)
2014年11月24日
11月22日(土)に第5回中高連携理科教材研究会を開催しました。
今年の研究会のテーマは「独立変数と従属変数を意識した授業の取組」で、実験結果をグラフに示す際、グラフの縦軸と横軸を何にするかを考えさせながらグラフを描くことに重点を置いた中学2年生と高校2年生の授業を公開しました。
中学2年生は「発熱量と水温上昇」についての実験を行い、水の体積や電流を変えた時の水温上昇をグラフ化しました。また、高校2年生では、「コバルト(II)錯イオンの平衡移動」についての実験を行い、ヘキサアクアコバルト(Ⅱ)イオン(ピンク色)がテトラクロロコバルト(Ⅱ)酸イオン(深青色)に変わる際の色の変化を吸光度計で測り、グラフ化しました。
どちらの実験でも、グラフを書く際の「軸」についての説明に重点が置かれ、生徒によく考えさせながら、グラフを書くよう指導しているところが印象的でした。
授業後には研究協議が行われ、授業内容についてのディスカッションや、達成度テスト、大学入試改革などの話題が上がりました。
高校2年生の実験
吸光度の測定
研究協議
投稿者: tanaka-fu 日時: 00:10|パーマリンク | コメント (0)
2014年11月17日
国際教師教育ネットワーク(略称IN)主催の国際会議の一部として、本校のSSH事業で進める科学教育の視察のために13人の教育関係者が来られた。本校では、生徒が取り組んでいる科学課題研究の成果を英語で発表させていただいた。質問に生徒もしっかりと答えてくれ、充実した交流になったと思う。
今回の訪問は、INの代表者とユネスコスクール支援大学間ネットワーク(ASPUnivNet)の協議で、国際会議がユネスコから国際会議のステークホルダー会議の開催地に位置付けられている岡山市で開催されていることから、近隣の教育機関として依頼を受けた形になっている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:33|パーマリンク | コメント (0)
2014年11月 9日
慶應義塾大学GSC事業で生命科学コース4名の生徒が研修させていただいていますが、年に一回、その科学研究の成果を発表する全国受講生研究発表会がサイエンスアゴラのイベントとして設定されています。本校からは野生酵母の研究が参加しました。会場は日本科学未来館ホール7階でした。
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:10|パーマリンク | コメント (0)
2014年11月 6日
RSKのイブニングニュースで、「未来のノーベル賞を目指して」という特集があり、岡山県下での先端的な科学教育が紹介され、本校の文科省SSH事業で進めている教育を紹介していただきました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:37|パーマリンク | コメント (0)
2014年10月28日
平成 26 年度日本水産学会秋季大会が九州大学(箱崎キャンパス)で開催され、9月21日(日)に高校生ポスター発表がありました。10月24日に、最優秀賞1件と優秀賞2件が発表されました。
最優秀賞
ノートルダム清心学園清心女子高等学校 「サンショウウオの飼育下での繁殖方法の確立を目指して」
優秀賞
文京学院女子高等学校 「納 豆菌が口内環境に与える影響の研究」
長崎県立長崎鶴洋高等学校 「マダイの産卵時期による卵質の検討」
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:11|パーマリンク | コメント (0)
2014年10月27日
10月25日に、第58回日本学生科学賞岡山県審査の表彰式があり、本校の研究「デンジソウの就眠運動の解析 PartⅢ」が県知事賞を受賞しました。SSHを始めて、3度目の知事賞で、入賞は第53回から6年連続になります。
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:59|パーマリンク | コメント (0)
2014年10月25日
東京工業大学の松下祥子先生に「科学者でママですが、何か質問ある?」という演題で話していただきました。「研究者という職業」、「研究への姿勢」、「研究業と母親業」など自らの体験をストレートに語っていただきました。質問にも丁寧に答えていただきました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:06|パーマリンク | コメント (0)
科学研究交流会に来ていただいた人数は353人。ポスター発表の総数が87件で、高校生74件、女性研究者13件でした。
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:46|パーマリンク | コメント (0)
本校の運営指導委員をしていただいている京都大学大学院理学研究科教授の阿形清和先生に、「リケジョのすすめ・理系女子をどうやって鍛え、育てるのか」という演題で話していただきました。高校生に、「勉強とは”自分自身を磨くために”するものだ」といことを力説されておられました。阿形先生の、「試験ために勉強しているようでは問題外」、「モチベーション・ベースに勉強する(面白くなければやる気が起きない)」というメッセージを生徒におくっておられましたが、教える教員の側にも真摯に再考しなければいけないと感じました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:47|パーマリンク | コメント (0)
会場は京都大学100周年時計台記念館の大ホール。集まれ!理系女子の開会式では、校長の挨拶に引き続き、本校SSH運営指導委員の坂東昌子先生が女子高校生に期待するというメッセージを贈って下さった。坂東先生は、昨日(10月23日)、平成26年度湯浅年子賞「金賞」を受賞されたばかりであった。
※坂東先生が「湯浅年子さんをめぐって-女性としての人生」という題で語っておられる。
http://scienceportal.jst.go.jp/HotTopics/opinion/110.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:19|パーマリンク | コメント (0)
当日早朝5:30に岡山を出発したスタッフが9:00前に京都大学に到着。大会準備に取りかかる。生徒も9:30過ぎに到着。会場準備の手伝いや研究発表のポスターを貼りつける作業に取り組んだ。受け付け開始の10:00には準備完了。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:13|パーマリンク | コメント (0)
2014年10月24日
年に一度のSSH研究成果発表会を開催しました。会場は本校記念館。内容は、生命科学コース1年生が「生命科学実習(福山大学)」、清美恵科学コース2年生が「自然探究A(ボルネオ研修)」の説明、生命科学コース3年生が、今年度横浜で開催されたSSH生徒研究発表会で科学技術振興機構理事長賞を受賞した「デンジソウはいつ眠る?~就眠運動の詳細解析から」を発表しました。それから、卒業生に大学や大学院での生活や研究を紹介してもらいました。記念講演は、岡本光正氏(元名古屋大学大学院理学研究科) にお願いしました。演題は、:「科学はもっとパルピテーション(NHK朝ドラからの思いつき)」で、再生生物学のことをわかりやすく、中高生に興味を引くように話していただきました。
生命科学実習
ボルネオ研修
活発に質問
生命科学課題研究
広島大学理学部の大学生の発表
香川大学大学院の院生の発表
岡本光正先生の朝ドラの話
アカハライモリを紹介
再生研究の技術的な工夫
岡本光正先生
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:11|パーマリンク | コメント (0)
2014年10月21日
10月25日(土)に京都大学百周年時計台記念館で開催させていただく「集まれ!理系女子 女子生徒による科学研究発表交流会」の大会冊子が完成しました。ポスター発表は87件です。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:44|パーマリンク | コメント (0)
本校の文科省SSH事業の20154年度の実施内容を概説した冊子「」スーパーサイエンスハイスクールガイド2014」が完成しました。このHPからPDFファイルをダウンロードできます。冊子が必要な方は、学校にお問い合わせください。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:37|パーマリンク | コメント (0)
2014-2015スーパーサイエンスハイスクールのp5-7に「SSH校のさまざまの取組」として、8校が紹介されています。カリキュラム開発(石川県立七尾高校)、海外連携(広島大学附属高校)、課題研究(滋賀県立膳所高校)、国際交流(新潟県立新潟南高校)、カリキュラム開発(茗溪学園中高校)、課題研究(埼玉県立川越高校)、コア(愛知県立岡崎高校)、そして、本校は「あたらしい取組」で紹介されています。
新しい取組(岡山県 ノートルダム清心学園清心女子高等学校)
発表者を女性だけに限定した「集まれ理系女子!女子生徒による科学研究発表交流会」を2009年から開催しています。目的は、SSHで科学研究に取り組んでいる生徒の成果を広く社会に知っていただくことと女子生徒のリーダーシップを養成することです。生徒に混じって、女性研究者にも同じ形式で並んでポスター発表していただいているというのが大きな特徴です。生徒相互だけでなく、先輩たちとも身近に交流し、将来の進路などについて話していただくことを期待しています。生徒たちにとって身近なロールモデルになってくれると思います.。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:00|パーマリンク | コメント (0)
2014年10月13日
本校の生命科学コースの「実践英語」では、英語ディベートを導入した授業を行っていますが、担当者のマシュー先生が慶應義塾大学医学部のGSC事業で、研修生にディベートの授業(3時間)を行いました。対象は、いろいろな学校から集まった約30名の高校生(本校の生命科学コースの生徒も4人参加)でした。
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:05|パーマリンク | コメント (0)
2014年10月12日
1日目は、被爆線量と健康リスクの評価やNICUにお目る超早産児のケアについての講義を受けた。
2日目の午前は、まず、山口大学知的財産センター佐田洋一郎教授が、知的財産権の基礎知識について「ゼロから学べる知的財産」という演題で話していただきました。それから、三菱総合研究所情報通信政策研究所本部長中村秀治先生が、インターネット登場からICT分野の歴史的展開について「技術と政策と産業と」という演題で話していただきました。午後は、ディベートの授業になっています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:49|パーマリンク | コメント (0)
2014年9月22日
九州から北海道まで全国から55件の高校生による研究発表があり、下の4件が最優秀賞に選ばれました。
No.02ノートルダム清心学園清心女子高等学校
アカハライモリのクローン作成
No.26福井県立武生高等学校
ダンゴムシの交替性転向反応が生じるメカニズム
No.11青森県立柏木農業高等学校
地域特産物残渣(ホタテ貝殻・シジミ貝殻)を採卵鶏の飼料に有効活用する研究
No.49宮城県仙台第三高等学校
エゾイソアイナメの発光細菌の培養と環境条件の違いによる発光の変化
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:51|パーマリンク | コメント (0)
2014年9月14日
日本動物学会85回大会が宮城県仙台市で開催されました。本校は「高校生によるポスター発表」で、「アカハライモリのクローン作成」が最優秀賞を受賞しました。
会場は東北大学でした。発表の後で、3人の著名な研究者の講演があったり、いろいろな動物を観察したり、触ったりできる「動物広場」も公開されていました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:18|パーマリンク | コメント (0)
2014年8月 7日
8月6日、7日にパシフィコ横浜で、文科省SSH指定校の科学研究の全国大会が開催され、ポスター発表の部(平成20~23、25、26年度指定校130校が参加)で、ノートルダム清 心学園清心女子高校が「科学技術振興機構理事長賞」(トップ4校)を受賞しました。生物分野ではトップの成績をおさめることができました。
詳細は、文科省のHPで結果について報道発表されています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/08/1350835.htm
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:09|パーマリンク | コメント (0)
午前中は、前日の森林調査の結果のを整理、午後は、調査地近くの火入れ跡地を観察した。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:42|パーマリンク | コメント (0)
2014年8月 4日
山形県鶴岡市で行われたバイオサミットの成果発表部門に参加しました。書類審査(一次審査)で残ったのは46件、8月4日の二次審査(ポスター発表)で16件が決勝に進出しました。本校の「地球温暖化防止における森林の役割を考える」も決勝に進むことができました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:57|パーマリンク | コメント (0)
2014年7月13日
「西高の日」の第一部として、午前中に「SSH生徒研究発表会」が開かれていました。午後は学校説明会でした。内容は、課題研究(3年生)の研究成果を全員英語で英語で発表するという斬新な試みがされていました。理系生徒はポスターセッション、文系生徒はパワーポイントに口頭発表でした。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:54|パーマリンク | コメント (0)
2014年7月 9日
高志高校理数科3年生が,2学年次から継続して取り組んできた課題研究の成果を発表していました。物理,化学,生物,環境,地学,数学の6分野で発表数は13件。マレーシアへの海外派遣科学交流も紹介されていました。会場は、AOSSA(福井市地域交流プラザ・福井県県民ホール)でした。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:42|パーマリンク | コメント (0)
2014年7月 5日
会場は、広島大学附属中高等学校で、7月4日、5日の二日間をつかって中国地区SSH16校(岡山7校、広島4校、山口2校、島根3校)が実践報告をパワーポイントを使って行い、情報をおこなった。
①清心女子:ツールとして使える英語力の養成、ホームルーム・授業・海外研修
②開星:生徒変容の評価方法とその課題、生徒の行動評価(ルーブリック)
③倉敷天城:科学的思考に基づく体育授業のデザイン、Ⅲ期も申請を宣言
④安田女子中高:評価の工夫、科学的思考の評価
⑤津山:SSH3年目の成果と課題、グローバル人材育成
⑥徳山:国際性の育成、Ⅱ期も申請を宣言・マレーシア海外研修
⑦岡山一宮:全校で取り組むSSH、国際性を育む取り組み
⑧広島国泰寺:国際性の育成 BCA(Bergen County Academies)との国際交流
⑨玉島:iPadを活用した課題発見力・課題設定力を育成する試み、機器の利用・プレゼン
⑩出雲:地域・社会のリーダーを目指して、SGH指定・KJ法活用
⑪岡山理科大学附属:サイエンスワークにおける科学リテラシーの養成、多重知能(MI)
⑫西条農業:学校設定科目を生かした科学技術リテラシーと国際性の養成 広島大と連携
⑬金光学園:課題研究の進め方、SGHアソシエイト・英語による科学研究ポスター発表会
⑭宇部:SSH研究開発成果の普及活動、SGH指定・全校体制の構築・小学生対象科学教室
⑮益田:ハワイからのインターネット授業、skypeの利用
⑯広島大学附属:ハワイからのインターネット授業、ユネスコスクール ESD教材研究
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:36|パーマリンク | コメント (0)
2014年6月30日
中間評価は、指定から3年経過した学校について、SSH企画評価会議協力者(外部の有識者)による研究開発の進捗状況等の評価を行い、各学校が研究開発等の内容を見直す機会とし、事業の効果的な実施を図ることを目的とするものです。
○ 中間評価の結果
・「現段階では,当初の計画通り研究開発のねらいを十分達成している」(9校)
茗溪学園中学校高等学校・埼玉県立川越高等学校 東京都立小石川中等教育学校・石川県立金沢泉丘高等学校 長野県屋代高等学校・名古屋大学教育学部附属中高等学校・滋賀県立膳所高等学校・ノートルダム清心学園清心女子高等学校・佐賀県立致遠館中高等学校
・「現段階では,当初の計画通り研究開発のねらいをおおむね達成している」(29校)
岩手県立盛岡第三高等学校・福島県立磐城高等学校・茨城県立水戸第二高等学校・作新学院高等学校・埼玉県立川越女子高等学校・埼玉県立熊谷高等学校・埼玉県立不動岡高等学校・千葉県立柏高等学校・早稲田大学高等学院・神奈川県立西湘高等学校・石川県立小松高等学校・福井県立若狭高等学校・静岡県立磐田南高等学校・愛知県立刈谷高等学校・愛知県立明和高等学校・名城大学附属高等学校・大阪府立岸和田高等学校・大阪市立東高等学校・神戸市立六甲アイランド高等学校・奈良県立青翔高等学校・和歌山県立向陽中高等学校・金光学園高等学校・香川県立観音寺第一高等学校・福岡県立香住丘高等学校・福岡県立嘉穂高等学校・福岡県立八幡高等学校・熊本県立熊本北高等学校・熊本県立第二高等学校・大分県立日田高等学校
・「現段階では,当初の計画通り研究開発のねらいをあまり達成していない」(0校)
・「現段階では,当初の計画通り研究開発のねらいを達成しておらず,研究開発の内容が,事業 目的に反し,又は沿わないと判断されるため,経費の大幅な減額又は指定の解除が適当である」(0校)
【中間評価講評】(ノートルダム清心学園清心女子高等学校)
○ 研究の計画性や成果の分析が際だっており,堅実に取り組んでいる。
○ 科学英語研究会や理科教材研究会を開催し,他校との情報交換,自校の成果の普及など,積極的に取り組んでいる。
○ ESDに関しては,視点の明確化,環境教育との差異,科学教育との関連性などを追究していく必要がある。
○ 英語ディベート学習が成果を上げているが,これまでの取組と比べて工夫した点とその効果を明確にすることを期待する。
(文部科学省・平成26年2月17日)
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:14|パーマリンク | コメント (0)
2014年6月21日
グローバルスタンダードに立脚した中等教育学校の「学びのあり方」を研究テーマに、多様な学習評価から設計する探求型授業についての実践的な授業をみさせていただいた。高校の物理では、光の波動的性質を利用した探究活動としての授業を展開していた。午前中が公開授業、午後は講演と教科分科会であった。講演は、大阪大学人間科学研究科の山本ベバリーアン先生が「国際バカロレアの視点からとらえた日本の学校教育」という演題で、高等教育の変化している状況を分析し、「少ない教科数で深い学習」、「インタラクティブな学習者中心の学習環境」を今後の課題として提言し、IBプログラムの実践を進めることが必要と説かれた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:01|パーマリンク | コメント (0)
2014年6月17日
岡山駅南地下通路にESDの実践紹介の展示パネルを設置しました。岡山市が提供してくれたスペースです。地下通路は、商業施設をつなぐ役割でつくられたもので、道幅は広く、展示スペースも広いので、市がESDを盛り上げようとしている姿勢がうかがえました。他には、岡山市公民館や岡山県内でユネスコスクールに指定された学校の取り組みが紹介されています。
本校の展示(ポスター)は、以下の内容です。
実習系…3枚(蒜山、沖縄、ボルネオ)
課題研究…6枚(サンショウウオ、カメ、酵母、イモリ、デンジソウ、森林)
ビオトープ1枚
ESD・SSH全体の説明+英語教育…2枚分
投稿者: 秋山繁治 日時: 07:37|パーマリンク | コメント (0)
2014年6月12日
10月25日(土)に京都大学百周年時計台記念館で開催させていただく「集まれ! 理系女子 女子生徒による科学研究発表交流会」が無事に「SSH交流会支援」の助成を受けることができました。上限額ということで、これまでの取り組みが評価されてのこと思います。例年、300名の生徒や教育関係者の方々に来場いただいておりますが、今年度はさらに大きな会場なので、頑張って取り組まなければならないと覚悟しております。第6回になりますが、科学研究に取り組んでいる女子高校生にとって有意義な交流の場となって欲しいと考えております。記念講演は、京都大学の阿形清和先生と東京工業大学の松下祥子先生に依頼させていただきました。
後援は、京都大学理学部・理学研究科、京都府教育委員会、京都市教育委員会、慶應義塾大学自然科学研究教育センター、福山大学社会連携センター、岡山県、岡山県教育委員会。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:17|パーマリンク | コメント (0)
2014年6月 7日
今年度の倉敷環境フェスティバルは、6月7日(土)の9:30~16:00に、水島愛あいサロン(倉敷市水島東千鳥町1-50)を会場に、 「環境」「エコ」をキーワードに、「楽しい!」「知って得する!」「賢くなった!」が体験できるイベントとして開催されました。本校生物部も、展示コーナーに課題研究の成果(サンショウウオ、デンジソウについて)を公開させていただきました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:32|パーマリンク | コメント (0)
2014年5月29日
科学英語の充実に向け、ツールとしての英語運用能力の育成に重点をおいた研究開発に取り組み、平成21年度以来、6度にわたる科学英語研究会を開催してまいりました。今年は1年生、2年生の2つのタイプのディベートを取り入れた授業と3年生の課題研究の英語による口頭発表を公開する運びとなりました。
1.実施日
平成26年 6月22日(日) 13:00~16:30
2.会場
ノートルダム清心学園 清心女子高等学校 記念館
〒701-0195 岡山県倉敷市二子1200番地
3.日程
12:30~13:00 受 付
13:00~13:30 開会、科学英語概要説明
13:40~14:30 公開授業① 生命科学コース2年
論題「二酸化炭素排出量の削減は,主に先進国の責任である」
※ディベートの活動における相互評価と改善方法を紹介します
14:40~15:25 公開授業② NELP1年生
論題「遺伝子組み換えは禁止すべきだ」
※参観者にも参加していただくディスカッションです。
15:30~15:45 課題研究の英語による口頭発表 生命科学コース3年生
15:50~16:20 研究協議
16:20~16:30 閉会行事
4.申込み 同封の参加申込書にご記入下さい。
5.連絡先 ノートルダム清心学園 清心女子高等学校
Tel 086-462-1661 Fax 086-463-0223
E-mail muroyama@nd-seishin.ac.jp (担当 室山)
【公開授業①】 13:40~14:30
(担当:マシュー・デイヴィス,小寺 裕之 生徒:生命科学コース2年生)
生命科学コースでは,「国際的な科学技術系人材を育成する教育プログラム」における科学英語のカリキュラム開発を行っており、その研究の一環として,学校設定科目「実践英語」の授業を実施している。2年生の活動としては,科学分野において賛否両論のある話題に関して,ディベートを学習のためのツールとして活用している。授業ではスピーキング,リスニング,リーディング,そしてライティングの4技能が生徒の活動のなかにバランスよく含まれ,さらに批判的な思考力が育成されるように工夫している。今年度の論題は,"Resolved: Reducing carbon dioxide emissions is mainly the responsibility of developed countries."「論題:二酸化炭素排出量の削減は,主に先進国の責任である。」とした。この論題を設定したのは,気候変動によってもたらされるさまざまな課題の発生過程とその影響がおよぶ範囲の広さを,生徒により深く理解させるためである。これまでの科学英語研究会では,授業内でのディベート活動をさまざまな視点から焦点を当てて実践してきた。今年度の公開授業では,これまで見過ごされてきた「生徒の相互評価をいかにディベートの改善に生かすか」という観点で授業を行う。
【公開授業②】 14:40~15:25
(担当:マーク・ブラントン,岩井 久子 生徒:NELP1年生)
本校ではNELP(Native English Language Program)生徒を対象に,ディベート力を育成するためのプログラム開発を行っている。今回は「遺伝子組み換えは禁止すべきだ」という論題である。公開授業ではディベートのための事前準備の段階で生じる賛成側,反対側双方の論点をプレゼンテーションとして発表し,その後,討論に発展させようという試みである。生徒の発表に対して,聴衆からもご意見をいただき,活発な討論になればと考えている。
【口頭発表】 15:30~15:45
(担当:マシュー・デイヴィス,問田 雅美 生徒:生命科学コース3年生)
3年生の「実践英語」では,1学期は科学的な課題研究の成果を英語で発表するための準備を行っている。この授業では,「聴衆を意識した発表」ができるよう,自分たちの研究内容を,一般向けに分かりやすく伝えることに取り組んでいる。今回は英語によるプレゼンテーションの後,質疑応答を行い,相手が良くわかったと思える発表に挑戦する。
※ 本校では以下の行事を予定していますので,是非ご参観ください。
7月11日(金)グローバル教育講演会(会場:清心女子高等学校)
講師:上智大学グローバル教育センター 出口 真紀子先生
7月17日(木)グローバル教育講演会(会場:清心女子高等学校)
講師:上智大学言語教育研究センター 吉田 研作先生
10月24日(金)SSH研究成果発表会(会場:清心女子高等学校)
10月25日(土)集まれ!理系女子 第6回女子生徒による科学研究発表交流会
会場:京都大学百周年時計台記念館)
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:10|パーマリンク | コメント (0)
2014年5月10日
中四国地区生物系三学会合同大会(岡山大会)の高校生ポスター発表が今日行われました。
動物分野、植物分野・生態・環境分野でそれぞれ最優秀プレゼンテーーション賞1件、・優秀プレゼンテーション賞3件が選ばれました。本校の研究は、動物分野の最優秀と優秀、植物分野の最優秀、生態・環境分野の優秀の合計4件が表彰されました。
★動物分野 優秀プレゼンテーション賞
「受精卵から飼育したオオイタサンショウウオで、室内での産卵行動の観察に成功」
伊藤頌子、田中美世(秋山繁治)
★動物分野 最優秀プレゼンテーション賞
「アカハライモリのクローン作成」
木村佳奈子(秋山繁治)
★植物分野 最優秀プレゼンテーション賞
「赤外線センサによる就眠運動の自動解析」
芝吹真美、山本愛結、佐々木さくら、武井凜、中原可南子、平井優里(田中福人)
★生態・環境分野 優秀プレゼンテーション賞
「木質バイオマスを使用してエタノール生産できる野生酵母を求めて」
秋山慧、橋本佳南、大内田裕美(秋山繁治)
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:07|パーマリンク | コメント (0)
2014年5月 9日
3年前に発信器をつけたカメを再捕獲できました。発信器は電池がなくなっているので使えませんが、発信器が脱落しないで長期間保持されることが確認できたことが収穫でした。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:30|パーマリンク | コメント (0)
2014年5月 5日
イモリの生息地は、圃場整備がされた後、激減することがある。今回の調査地では、イモリを水田で見つけることはできなかったが、三面コンクリートの水路で見つけることができた。しかしながら、その水路は田んぼに水を入れる今の時期はいいが、それ以外の時期には生き物たちにとって「死の落とし穴」になることも考えられる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:56|パーマリンク | コメント (0)
午前中は、県北の湯原で、高校1年生2人と一緒にイモリの調査をしました。生徒の保護者にイモリの情報をいただいたので、いままで未調査の場所でしたが無事にイモリを見つけることができました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:43|パーマリンク | コメント (0)
2014年5月 3日
水田での分布調査と別の場所で実験室で移植実験に使用するイモリを捕獲した。渓流の水は冷たく、日陰には雪が残っていた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:24|パーマリンク | コメント (0)
2014年5月 1日
今年度最初のカメの捕獲調査を実施した。生命科学コースの1年生に午前中にトラップを設置してもらい、午後から2年生が回収し、データを記録するという形で行った。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:19|パーマリンク | コメント (0)
2014年4月23日
今年は、入学したばかりの生徒が生物教室に「課題研究をしたい」と言って来てくれています。これは、SSH事業に取り組んで初めての状況です。僕の受け持っている生徒(高校2年生)は6名ですが、現段階で1年生が4名来ています。早速、この29日はイモリの採取に県北に出かけます。今日は、昨年度JSECの最終審査で入賞したクローンの研究に取り組んでいる先輩に指導をあおいでいる生徒を2名見かけました。マイクロピペットの操作を体験していましたが、一過性ではなく、根気よく頑張ってくれたらと願っています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:20|パーマリンク | コメント (0)
2014年4月21日
今年の10月25日に予定している「集まれ!理系女子第6回女子生徒による科学研究発表交流会」を京都大学を会場にしてしるので、現地の下見に出かけました。場所は、百周年時計台記念館です。開会式・閉会式、講演の会場となる百周年記念ホール、ポスター発表をおこなう国際交流ホールの設備の説明、機器の使い方を説明していただきました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:59|パーマリンク | コメント (0)
2014年4月17日
生命科学コースの担任はカナダ出身の英会話担当で日常的な終礼なども英語です。それは生徒に英語に慣れてもらうための工夫ですが、今日は英会話の授業を生物教室で展開していました。この学校に勤めて30年以上経ちましたが、英会話の授業が生物教室でおこなわれたのは初めてです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:50|パーマリンク | コメント (0)
陽春の候、貴職におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、本校は科学英語の充実に向け、ツールとしての英語運用能力の育成に重点をおいた研究開発に取り組み、平成21年度以来、6度にわたる科学英語研究会を開催してまいりました。今年は1年生、2年生の2つのタイプのディベートを取り入れた授業と3年生のプレゼンテーションを公開する運びとなりました。
つきましては、多数の皆様方にご参加いただき、本校の取り組みについてご指導、ご助言を賜りたく、ご案内申し上げます。
1.実施日 平成26年 6月22日(日) 13:00~16:30
2.会場 ノートルダム清心学園 清心女子高等学校 記念館
〒701-0195 岡山県倉敷市二子1200番地
3.日程
12:30~13:00 受 付
13:00~13:30 開会、科学英語概要説明
13:40~14:30 公開授業① 生命科学コース2年
論題「温暖化防止のためのCO2削減責任は先進国にあるか」
※ディベートの活動における相互評価と改善方法を紹介します
14:40~15:25 公開授業② NELP1年生
論題「遺伝子組み換え作物は禁止すべきか」
※参観者にも参加していただくディスカッションです
15:30~15:45 課題研究の英語プレゼンテーション 生命科学コース3年生
15:50~16:20 研究協議
16:20~16:30 閉会行事
4.申込み・連絡先
清心女子高等学校 Tel 086-462-1661 Fax 086-463-0223
E-mail muroyama@nd-seishin.ac.jp (担当 室山)
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:39|パーマリンク | コメント (0)
2014年4月14日
今年度の生命科学コース新入生31名で、定員をちょっと超えてしまいました。野外実習や大学での実験などの引率があるので、きめ細かい指導が必要ということで担任を2人配置して対応することにしました。今日は「生物基礎」の最初の授業があります。8時間目ということで、生徒はバテバテかもしれませんが、退屈させないように頑張ります。生物基礎は、大きく①生物と遺伝子②生物の体内環境③生物の多様性と生態系の3編で構成されていて、この順序で教科書の内容も並べられていますが、僕は環境問題など生態系の理解が最重要で、そのことを学んでからDNAなど遺伝子の話をするようにしています。つまり、③を1学期、①を二学期、②を3学期に学習します。8月4日から8日までは、鳥取大学「蒜山の森」(4泊5日)で森林実習もするので、生態系のことを理解しておく必要があるという理由もあります。
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:38|パーマリンク | コメント (0)
2014年3月23日
清心女子高等学校の生命科学コースは、本来の定員は25名でしたが、2014年度は予想を上回る31名が入学してくださいました。遠く沖縄県や鹿児島県などから入学する生徒もおられます。
昨年度までは生命科学コース1年生の担任は1人でしたが、2014年度は、よりきめ細かい指導ができるようにクラス担任は2人にさせていただきます。もともと、課外や校外での活動が多く、担任を増やす方向で検討していましたが、今年から2人担任制をスタートします。一人はカナダ人で教科は英会話担当、もう一人は女性で、教科は物理担当(岡山大大学院・修士)です。
一昨年から、科学を学ぶ基礎として英語の運用能力を伸ばすことを重視するというjことで、1年生の担任を外国人教師に任せ、日本にいながら英語を日常的に学べる環境を提供するという試みを実践してきました。今年度はさたに、科学分野に進路を考えている生徒たちにとって、ロールモデルとしての役割も果たしてもらえるように理系女性を抜擢ささせていただきました。日常的な生活面や進路などを相談するには、適任ではないかと考えています。
なお、生命科学コースの他学年のクラス担任は、2年生が教科は化学担当(岡山大大学院・修士)、3年生が教科は生物担当(岡山大大学院・修士)です。
文部科学省SSH事業は、将来の科学者養成のプログラムです。このプログラムを充実させ、成功させるためには、学校の教師の努力だけでなく、そこで学ぶ生徒の保護者の皆さんのご理解とご協力を必要としています。「新しい葡萄酒は新しい皮袋に入れよ」という聖句がありますが、生命科学コースは新しい時代の教育プログラムを創生すべく頑張っていこうと考えています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:16|パーマリンク | コメント (0)
2014年3月 5日
今年の理系女子による科学研究発表交流会」は、京都大学100周年記時計台記念館を会場に開催することが決まりました。
平成26年10月25日(土)
10:00-10:30 受付、ポスター準備
10:30-10:40 開会行事
10:40-11:30 講演(1) 阿形清和(京都大学大学院理学研究科教授)
11:30-12:30 ポスター発表
12:30-13:30 昼食
13:30-15:00 ポスター発表
15:00-15:50 講演(2) 松下祥子(東京工業大学大学院理工学研究科准教授)
15:50-16:00 閉会行事
京都大学百周年時計台記念館 百周年記念ホールおよび国際交流ホール
授業や課外活動で科学研究を進めている全国の中学校・高等学校の女子子生徒及び大学、大学院等で研究活動をしている女性研究者。
本校は2006年度より、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けて「女性の科学技術分野での活躍を支援する女子校での教育モデルの構築」をテーマに研究開発を行なってきました。2011年度より再指定を受けて、通算8年目を終えようとしています。
この間、2009年度より上記(1)~(3)の目的のもと、「集まれ!理系女子 第1回女子生徒による科学研究発表交流会」を福山大学の関連施設で開催し、14校57題のポスター発表の参加を得て、2013年度(第5回)には、参加者が300人を越え、24校75題に拡大しました。2012年からは京都大学大学院理学研究科の阿形清和教授にSSH運営指導委員をお引き受けいただき、指導・助言を受けながら事業を進めてきた経緯もあり、2014年度は京都大学大学院理学研究科社会交流室との連携で、標記の会場で発表交流会を開催することになりました。
下記専用フォームよりお申込ください。
※終了いたしました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:26|パーマリンク | コメント (0)
2014年2月25日
平成23年度のSSH事業では、89校(国立2校、公立66校、私立21校)から実施希望調書の提出があり、指定校は38校(国立1校、公立31校、私立6校)に決定した。期間5年で平成23年度~27年度になっている。本校は指定3年目で、昨年10月17日に旧文部科学省で、中間ヒヤリングを受けた。その結果が、2月24日に文部科学省HPに公開された。
本校の中間評価は、「現段階では、当初の計画通り研究開発のねらいを十分達している」であった。最上位の評価で、38校中で9校がこの評価を受けている。講評は、次のようなものであった。
①研究の計画性や成果の分析が際立っており、堅実に取り組んでいる。
②科学英語研究会や理科教材研究会を開催し、他校との情報交換、自校の成果普及など、積極的に取り組んでいる。
③ESDに関しては、視点の明確化、環境教育との差異、科学教育との関連性などを追究していく必要がある。
④英語ディベート学習が成果を上げているが、これまでの取組と比べて工夫した点とその効果を明確にすることを期待する。
■文部科学省 スーパーサイエンスハイスクール(平成23年度指定)の中間評価について■
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/02/1344418.htm
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:54|パーマリンク | コメント (0)
2014年2月15日
山梨英和高校のSSH成果発表会に、本校の教員も参加させていただくために山梨に向かいましたが、雪のために甲府駅の手前で電車が停車車中泊になったということです。SSH成果発表会も中止になりましたが、公共交通が動かず、今も山梨にいます。現地から写真を送ってもらいました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:49|パーマリンク | コメント (0)
2014年2月14日
ノートルダム清心学園清心女子高等学校のSSH事業の運営指導委員(京都大学大学院研究科教授)の阿形清和先生から2013年度の本校の取り組みについてコメントをいただきました。来年度も前向きに頑張って、期待に応えられるように運営していきたいと思います。
「STAP細胞の発見によって、<リケジョ>が注目されるようになり、すでに清心女子高等学校が取り組んでいる多くの試みと実績を後押しする状況になったことはうれしい限りである。今後とも、この勢いもかりて、さらなる積極的な取り組みを展開してもらいたい。京大が中心となってオーガナイズしている関西理系女子の会に岡山からも参画して、<リケジョ>の交流を深めるのもよいのではないかと思っています。」
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:31|パーマリンク | コメント (0)
2014年2月 9日
課題研究の指導をすると、生徒が科学研究を本当に好きかどうかがよくわかる。そして、前向きにまじめに取り組んだほとんどの生徒は、本人が納得した進路に進んでいく。課題研究の指導で最も大切なのは、本当に好きなことを見つけさせて、実感させることだと考えている。持たないものを引き出すことはできないが、もともと心の底にあった気持ちを引き出すことはできる。
世界基準で日本では理系女性が著しく少ないことは事実である。その原因は遺伝的な素質なのだろうか。しかし日本だけが生物学的差がある集団から構成されているとは考えにくい。これまでの女性を取り囲む学校教育を中心にした社会状況に原因があるのではないだろうか。潜在的な才能があっても、他人のものさしで将来を決めてしまう生徒が多いとすれば、それは本人にとっても社会にとっても悲劇である。学校生活の早い時期に本来の自分を見つけさせたいと思う。本校の女子生徒への理系進学支援は、本来理系進学するはずの生徒が、自分の才能に気づかないままに将来を決めるのではなく、自分の本来持った適性に気づかせ、それを伸ばすことだ。
スポーツ系の部活動では、練習に時間が奪われて学習に向かう体力も時間もなくなるので、勉学に支障をきたさないように「部活ばかりしないで、少しは勉強しなさい」という苦言を呈する保護者や担任が多いと思う。それと同じように、「課題研究ばかりしないで、勉強しなさい」と考えている保護者や教員も結構多いと感じている。その方々に「課題研究が勉強の邪魔になると考えて、課題研究に手を抜く生徒が理系に進むことに向くと思いますか」と質問したい。日本の科学技術は、コツコツと実験や(関連)資料集めをすることを生きがいと考えるような研究者や技術者によって進歩してきたことを再認識してほしい。決して「ほどほどでいい」と考える科学技術者によって支えられたのではない。
SSHの最初の「S」は、スーパーマーケットの「スーパー」なのか、卓越したという意味の「スーパー」なのかどちらだろうか。私自身は、SSHは活躍できる科学技術者を育てる教育プログラムであって、「ほどほどでいい」取り組みではないと考えている。科学技術者として生きていくためには、好きでないと乗り越えられないような苦境もあるのが現実なのである。
「生命科学課題研究」で実験
「女子生徒による研究発表交流会」で発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:57|パーマリンク | コメント (0)
課題研究は、生命科学(2グループ)、物質科学(2グループ)、数理科学(1グループ)を設定している。指導教員(1グループに1名)が研究テーマについて(の)説明し、生徒各自でどのグループに属するかを選択する。そして、具体的に研究を進めていく過程では、それぞれのグループに大学の先生方から専門的なアドバイスをいただくという体制をつくっている。授業としては週2時間を設定しているが、より興味を持った生徒は、部活動として放課後毎日のように課題研究に取り組んでいる。テーマをある程度限定することで、研究にストーリーが生まれ、先輩から後輩に研究が継承されていく形になるので、技術が進歩し、研究内容を深化させることができていると感じている。
SSH校は、年一回SSH生徒研究発表会に参加する。各SSH校を代表した生徒が科学研究の成果を発表する場が設定されているのである。課題研究の指導教員としては、特に発表前の一ヶ月はポスター作りや発表の練習に集中的に付き合うことになる。放課後、土日、毎日のように生徒が理科室を訪れる日が続く。生徒はその間にもっとも急激に人間的に成長する。そこで身につけた集中して物事に取り組む姿勢は、将来の進路についても真摯に考え、将来の進路を考える上で生かされ、納得できる進路に進むことにつながっていく。
SSH指定を受ける前は、科学研究の成果を学校外で発表することなど全く考えられなかったが、SSH指定3年目のSSH生徒研究発表会(科学技術振興機構理事長賞を受賞)という大きな舞台を経験したあと、全体の研究レベルが急激に上がり、対外的にも評価されるようになった。今では日本学生科学賞、JSEC、化学グランドコンテスト等の大きな大会で入賞できるようになった。英語教育中心で、理系進学者も少なく、科学研究で芽が出そうもない女子校でも、教育プログラムを刷新することで、たった5年間でここまで科学研究で成果がだせる学校に変容することができることを証明したのである。
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:55|パーマリンク | コメント (0)
2014年2月 8日
1990年代半ばから「少子化時代の生き残り戦略」として多くの学校でコース制の導入やパソコン整備、校名変更、共学化などの学校改革が進められてきた。岡山県内の私立高校は24校あるが、今や女子校は2校のみになってしまった。全国的にみると公立の伝統校と女子大をもつ学校、中高一貫の進学校が残っているが、今や女子校はマイノリティでしかないというのも事実である。男女共同参画を目指す共学校を標準とする社会で、女子校が存在する理由となるような役割はあるのだろうか。従来の期待されていた教育、“男は仕事、女は家庭”という性別役割分業を支える男女別学の教育では、現代社会のニーズには応えられない。女子校であり続ける新たな存在理由が求められる時代になっているのである。
日本の合計特殊出生率は2005年に過去最低の1.26を記録した。少子化と高齢化が経済に大きな影響を与える時代に突入している。きっかけの一つは女性が子どもを産まなくなったことだが、女性が子どもを産めば解決するような簡単なものではない。ライフスタイルの変化やそれを支える社会サービス、医療技術の進歩など、原因は複雑に絡み合っているからである。ただ言えるのは、女性が社会構造に大きな変化を与えている時代になってきたということである。そして、それをネガティブにとらえるのではなく、女性パワーを取り込んだ社会システムの構築が必要とされる時代になったと考えるべきである。集団主義が強かった日本で、(個人の潜在能力が生かせる)、個人の価値を高めることができる好機が到来したのである。これからは社会を「少子化仕様」にするという発想が必要で、人口減少のマイナスを生産性の向上で補う構図が必要になる。「女性の才能を伸ばすことを制限している」「子どもを産み育てにくくしている」構造に風穴を開けるような変革が必要で、それを下支えするのが学校教育になると考えられる。
このような今日的な社会背景を考えると、リーダーとして活躍できる女性を育成する教育内容が必要だということがわかる。そこに、「女子校」という教育環境を生かした、新たな教育プログラム開発の可能性が見えてくる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:31|パーマリンク | コメント (0)
2014年1月26日
岡山大学で、「集まれ!科学好き」が開催され、本校からは3件の研究成果を発表をしました。 発表時間10分に質疑応答5分を加えた15分間、生徒たちは審査員に向けて熱心にプレゼンしました。
表彰式では、環境科学班が「ストリート・サイエンティスト賞」、時間生物学班が「きらり科学の目賞」、数理科学班が「科学する心賞」を受賞しました。
また、同日、「第6回科学チャレンジコンテスト」が行われ、中3Cの「最も効果的な暗記方法を見つける」と高校の物質科学班の「キュウリの酵素アスコルビン 酸オキシ ダーゼを抑制する」が共に「科学チャレンジ賞」を受賞、さらに、中学校の「素材の違いによる音の伝わり方」が「科学ポスター賞」を受賞しました。
環境科学班
時間生物学班
数理科学班
中学3年生ステージ発表
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投稿者: 秋山繁治 日時: 19:53|パーマリンク | コメント (0)
2014年1月10日
筑波大学で1月11日、12日に日本生物教育学会が開催されます。1月11日の高校生ポスター発表、1月12日の口頭発表で日頃の研究成果を発表させていただきます。
【高校生ポスター発表】 1月11日(土) 12:00-14:00
[発表者] 大橋慈子, 吉岡ゆきの(ノートルダム清心学園清心女子高等学校)
[演題] 二酸化炭素の吸収能力の推定
[要旨] 二酸化炭素の吸収に大きな役割を果たしている森林に目を向け、生態系における森林の役割を考えるために、いろいろな森林の二酸化炭素吸収量を推定し、どのような森林が二酸化炭素を効率的に吸収できるのかを解明することを目指した。 一定の大きさのプロットを設定し、その中に生育する樹木の直径・樹高・樹齢を測定した。そこから、樹木の重量・炭素含有量・二酸化炭素吸収量を計算して求めた。また、樹木の炭素含有量を求める過程で、乾燥時の樹木の炭素量は、その総重量の1/2と言われているが、それを検証するために(ⅰ)木片を炭にする実験と(ⅱ)木片を完全に燃焼させて排出される二酸化炭素量を量る実験も行った。森林の二酸化炭素吸収量を求めた結果、森林の多様性が高く遷移の進んだ森林ほど、効率よく二酸化炭素を吸収していることがわかった。その理由は、天然林は樹種の多様性が高く、樹高や樹齢のばらつきが大きいことで、遷移段階が進むほど炭素貯蔵量が多くなるからではないかと考えている。
【口頭発表】 1月12日(日) 9:00-9:45
[登壇者] 秋山繁治(ノートルダム清心学園清心女子高等学校)
[演題] 森林実習を組み込んだ学校設定科目「自然探究Ⅰ」の実践
[要旨] 2013年度版『子ども・若者白書』で「近年、子どもの体験活動の場や機会の減少が指摘されている。例えば自然体験活動についてみると、学校以外の公的機関や民間団体が行う自然体験活動への小学生の参加率は、どの学年でもおおむね低下しており、小中学生の中で自然体験をほとんどしたことがない者が1998年と比較して2009年は全般的に増加している。」とある。『理科離れしているのは誰か』(松村泰子編)では、女子は自然体験そのものが少なく、理科実験でも男子が中心的役割をすることが多く、女子に積極性が低下していく傾向が強いことも報告されている。
女子の理科嫌いの原因が自然体験の不足と直接実験に参加する機会の少なさであるとしたら、女子の理科好きを増やすためには、より多くの自然体験と実験・実習を盛り込んだ教育プログラムが必要になる。これを踏まえて、本校では自然体験を取り入れた授業「自然探究Ⅰ」、「自然探究Ⅱ」、「自然探究A」を学校設定科目にし、体験を通した学習に取り組んでいる。「自然探究Ⅰ」では、二酸化炭素の吸収に大きな役割を果たしている森林に目を向け、生態系における森林の役割を考えてもらう教育プログラム(森林についての講義と実習)を実施している。
実習では、鳥取大学教育研究林「蒜山の森」内の人工林と遷移段階の異なる天然林を対象に森林調査を8年間継続してきた。10 m×10 mのプロットを選定し、プロット内の樹木の樹種を識別し、直径・樹高・樹齢を測定し、そのデータから、重量・炭素含有量を計算し、最終的に1年間の二酸化炭素吸収量を推定した。調査の結果、森林の多様性が高く、遷移の進んだ森林ほど、効率よく二酸化炭素を吸収していることがわかった。
「自然探究Ⅰ」の授業は、体感的には山に入る抵抗感を減らすことができ、知的には森林が1年間で処理できる二酸化炭素を推定することによって、自然度の高い森林生態系を守っていくことの大切さを再認識させることができたと考えている
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:37|パーマリンク | コメント (0)
2014年1月 7日
1月7日に新年を迎え、最初の職員会議で、森雅子教頭がSSH事業についての方針を語った。
【清心学園のめざす教育とは】
(2013年12月9日の職員研修でSr.渡辺和子理事長の話から)
→カトリックの価値観に基づき,生徒一人ひとりをpersonとしてとらえ(個性を大切に考え),一個の人格として育てていく教育を提供する学校であり続けてほしい。
Ⅰ.時代の要請に応える‥・社会的チャレンジの必要性
→グローバル人材育成(①自分の考えを持っている、②世界中の異なる考えを受け入れ共感できる、③距離を縮めながら答えを追い求める) ※英語はそのためのツールとなる。
→持続的な成長にはイノベーションが必要,イノベーションにはダイバーシティが必要。
社会要請に対する教育的チャレンジとしての「生命科学コース」を設立した→2006年度から文科省SSH指定
Ⅱ.座談会「理系女性はなぜ少ないか」(『大学時報』2006年9月号No.310)
→女子教育を考えるためのポイント
①社会の現状を見極める
②女子が理系を「本当に自由に選べる」「素直に選択できる」教育環境の必要性
③性差があるとすれば,その特色のある構成員が一緒にすることでよりよくなる
④科学的な興味と探究心を教員が持つこと 新たな視点から授業開発、教材研究の必要性
⑤理系女子を増やすメリット→男性・女性の視点(→男女共同参画)を平等に扱える国つくり
⑥一過性でない高大連携の必要性
Ⅲ.「SSH指定から7年,その成果と課題」(秋山繁治・『大学時報』2013年9月No.352)
→「求む!理系女子の力」の特集で、SSh事業で理系進学支援をどのように展開したかを紹介
(1)はじめに
(2)女子校は今の社会でも必要なのか
→女性パワーを取り込んだ社会システムの構築が必要
(3)SSHでどのような教育プログラムを盛り込んだか
→理系進学支援する具体的な教育的方針
①ロールモデルの提示
②直接体験の重視
③リーダーシップの育成
④国際性の育成
(4)授業「生命」の”生き方教育”から出発
※ 秋山繁治「総合的な学習「生命」での生き方教育」『現代性教育研究時報』Vol.23.No.8,2005年(日本性教育協会)で紹介
(5)課題研究はどのように進めたか
①生徒が集中してものごとに取り組み,将来の進路について真筆に考える
②本当に好きなことを見つけさせて実感させる
③科学研究の受賞 → 「広い世界にうって出ることにより強くなる」
(6)課題研究で生徒の適性を引き出す
①生徒の希望で研究グループを選択
②高校では、生命科学2グループ、物質科学1グループ、数理科学1グループを設定。
③2012年度から中学校でも課題研究を設定。
(7)女子生徒に自然体験が重要…研修の「学校設定科目」化
①「自然探究I」鳥取大学「蒜山の森」での講義と森林調査の実習
②「自然探究Ⅱ」沖縄本島 座間味島での講義と自然観察
③「自然探究A」マレーシア・ボルネオ島生物多様性についての講義と自然観察
(8)英語運用能力を育成する手法としてのディベート
①グローバル人材の必要条件としてのディベートを英語の授業に導入
②ネイティブ教員を生命科学コースの担任に配置し、日常的に英語に馴染める環境を準備
(9)発表者が女子だけの科学研究交流会を開催
毎年10月末に、福山大学宮地茂記念館で、「集まれ理系女子!女子生徒による科学研究交流会」を開催。2013年で5回目。参加者は毎年300名を超え、大きなイベントとして定着。
(10)これから取り組まなければならない課題は何か
①中学校からの教育プログラムの構築
②高大接続
Ⅳ.SSHとして教育力を高めるためには
→SSH事業を起爆剤としたイノベーション
①生物科学課題研究、物質科学課題研究、数理科学課題研究(高校)
②実践英語
③中学校課題研究(理科・数学)
④中高連携理科教材研究
⑤ユネスコスクールの指定を2012年度に受けてESD活動を推進
→すべての教員が本校のSSH事業の内容をよく知り,関心をもってかかわりをもつことが必要。生徒に充実した教育を提供するという立場で「自分に何ができるか」を考えてほしい。
①授業研究:問題を解決するために考える過程を重視する。生徒にとって「難しいけれど,取り組むことで満足感を得られる」ような授業を構築する。を育てることを目指す。
②前向きに取り組む意欲の育成:生徒の行動をどう変容させるかが課題。暗記中心の受身な勉強だけでは、困難に立ち向かって、自ら解決するような「生きる力」をもった生徒を育成することは無理。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:26|パーマリンク | コメント (0)
2013年12月25日
茨城県鹿嶋市で第1回高校生による島嶼科学交流会が開催されました。本校からは生徒2名がて参加し、2006年度から研修旅行で訪問した西表島、座間味島、瀬底島、ボルネオ島ので研修について発表させていただきました。参加校は、横浜サイエンスフロンティア高校、早稲田本庄高校、市川学園市川高校、文京学院大学女子高校、清真学園高校でした。
生命科学コースの大内田さんと秋山さんが発表
横浜サイエンスフロンティア高校の発表
早稲田本庄高校の発表
文教学院大学女子高校の発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:59|パーマリンク | コメント (0)
2013年12月 8日
12月7日、12月8日の2日間、JSECの最終審査が日本科学未来館で開催されました。ポスター発表形式で、物理、化学、生物、地学などの理科分野だけでなく、数学、情報、環境など「科学技術」の多くのカテゴリーに出品できます。最終審査に進出したのは30件でした。本校からは、動物科学分野で、「アカハライモリのクローン作成」を出品しました。なお、8件が選抜されて、世界大会ISEFに派遣されます。海外派遣にはなりませんでしたが、インテル奨励賞を受賞しました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 07:36|パーマリンク | コメント (0)
2013年12月 3日
12月7日(土)、12月8日(日)に高校生科学技術チャレンジJSEC2013の最終審査が日本科学未来館で開催されます。3年連続出場になりますが、今年の研究テーマは「アカハライモリのクローン作成」です。開催日が本校の期末テストの中日なので、11月に追加の実験はしたものので、ポスター作製に十分な時間がないので、今もバタバタしています(期末テストは5日から)。クローン技術について、調べてみました。京都大学の山中教授のIPS細胞作成の成功は、クローン技術の延長線上にあることがわかっていただけると思います。イギリスのガードン教授が一緒にノーベル賞を受けたこともうなずけますよ。
2009『現代生物科学入門7・再生医療生物学』(岩波書店)から抜粋
1950年代にプリッグス(RBriggs)とキング(T.J.King)はカエル(Ranapipiens)の卵子を用いて,顕微鏡下の核移植実験に成功した.カエルの受精卵は,桑実胚,胞胚,原腸胚,神経胚,尾芽胚と発生が進みオタマジヤクシとなる.彼らは胞胚期の細胞から採取した核を別の卵子に移植し,同卵子がオタマジヤクシまで発生したことを報告した.しかし,神経胚期の細胞に由来する核を移植した場合は,オタマジヤクシへの発生は観察できなかった.
一方,60年代になるとガードン(J.B.Gurdon)らが異なる種のカエル(Xenopuslaevis)を用いて同様の核移植実験を行い,オタマジャクシの腸粘膜細胞の核を移植することにより,成熟カエルまで発生させることに成功した.これは分化した細胞であっても正常発生に必要なすべての遺伝子を保持していることを意味する.しかし成熟カエルの体細胞の核移植によっては,オタマジャクシにまで発生するものの成熟カエルは得られなかったことから,完全に分化した細胞においては,一部の遺伝子機能が失われている可能性も示唆された.
哺乳類においては1997年にウイルマット(I.Wilmut)らが羊の体細胞クローンであるドリーの作成を報告した.その後,体細胞クローンの成功は,牛,マウス,ブタ,猫,イヌなどでも報告されている.しかし体細胞核移植による個体作出の成功率は極めて低いことから,成体の各組織に存在する組織幹細胞がクローン動物の由来である可能性を否定し得なかった.
ところがイェーニッシュ(RJaenisch)らのグループは2002年に,完全に分化した細胞であるリンパ球からもクローンマウスを作ることに成功した.抗体遺伝子やTリンパ球受容体がリンパ球の分化に伴い遺伝子組み換えを起こす現象を利用し,彼らはクローンマウスの由来がBリンパ球やTリンパ球であることを証明した.これらの一連の研究により,分化した体細胞であっても正常発生に必要な遺伝子がすべて保存されていること,および,卵子細胞質には,体細胞核を再プログラム化する因子(群)の存在していることが示された。
ヒトにおけるクローン個体作出に関しては,日本を含む多くの国が法律で禁止している.一方,クローン胚から,個体ではなくES細胞を樹立することが期待されている.この方法で患者と同じ遺伝子を持ったES細胞を作れば拒絶反応を克服できる可能性がある.2005年に韓国のグループが脊髄損傷や若年性糖尿病の患者から高い成功率でクローンES細胞の樹立に成功したと報告したが、その後、同データはすべて捏造であり、実際には多数の核移植を行いながら、ES細胞の樹立には成功しなかったことが明らかになった.
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:16|パーマリンク | コメント (0)
2013年11月21日
ツールとして使える英語を身に着けることをコンセプトにして、大阪府立大学の中川先生の指導で、英語のディベートを取り入れた授業を行っています。今日は公開授業がありました。生命科学コースの生徒も全員英語のディベートに取り組んでいます。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:08|パーマリンク | コメント (0)
午後は課題研究、僕の担当する生徒(生命科学コース2年生)は、両生類と酵母のグループに分かれています。今は、オオイタサンショウウオの繁殖行動の解析と野生のキシロース分解能力の確認の作業をしています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:01|パーマリンク | コメント (0)
2013年11月 7日
スーパーサイエンスハイスクール事業の一環として、大阪府立大学のご協力を得て、生徒対象に「英語ディベート研修会」を開催いたします。本校では、科学英語の充実に向けて、今年6月には「第5回科学英語研究会」を開催しました。今回は、英語科およびディベートに関心のある先生方を対象に授業公開をさせていただくこととしました。
御参加いただく場合には、下記学校担当者宛にメールにてお申し込みくださいますようお願い申し上げます。
行事名 | 「大阪府立大学英語ディベート研修会」授業公開 (対象生徒:高校1年生 文理選抜コース・生命科学コース 49名) |
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目的 | 即興型の英語ディベートを用いて、英語力での発信力、論理的思考力、幅広い知識、プレゼンテーション力などを楽しく効果的に鍛える実践研修を行う。 |
講師 | 公立大学法人大阪府立大学 大学院工学研究科 助教 中川智皓先生 |
日時 | 平成25年11月21日(木)14:00-16:00 |
場所 | ノートルダム清心学園 清心中学校・清心女子高等学校 会議室棟2階 |
参加申し込み | 下記項目をメールにて送信してください。書式はありません。 (1)氏名(ふりがな) (2)所属(学校名等) (3)担当教科等 (4)連絡用メールアドレス |
中川 智皓(なかがわ ちひろ)先生
2004年 | 大阪府立大学工学部機械システム工学科 中途退学(飛び級のため) |
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2010年 | 東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻 博士後期課程 修了、博士(工学) |
現在 | 大阪府立大学大学院工学研究科 助教 |
2001年 | ESSにて準備型英語ディベートを始める |
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2003年 | 即興型英語ディベートを始める(国際大会出場開始) |
2005年 | 東京大学英語ディベート部 設立 |
2006年 | 大学生英語ディベート世界大会 ESL準決勝進出(日本記録) 東京大学総長賞 受賞 |
現在 | 堺市・大阪府立大学産学官連携人材等育成事業 責任者 日本英語交流連盟(ESUJ)ディベート委員会委員 文部科学省事業 研究代表者 (平成25年度「高等学校等の新たな教育改革に向けた調査研究」における「多様な学習成果の評価手法に関する調査研究」事業)他 |
10月24日(木)に第1回目を実施しました。最初の1時間で即興スピーチの流れを説明して、後半の1時間で実践演習を行いました。生徒は、3人から4人のグループに分かれて、3つのグループが1チームを構成し、それぞれ肯定、否定、ジャッジを担当しました。グルーピングは、同じレベルになるように設定しました。
11月21日(木)は第2回目となります。今回は、生徒のグルーピングをスピーキングのレベル別に構成し、実践演習を2ラウンド行う予定です。今回参加する高校1年生は、英検1級1名、英検準1級3名、英検2級8名(平成25年9月現在)を含む49名です。多様なスピーキング力の生徒集団に対して、それぞれの課題を見いだし、今後の指導に活かしたいと考えています。
今回は教員対象の研修会ではありません。生徒が活動する様子を御覧いただき、英語ディベートの有効性や課題について御指導いただければ幸いです。
ノートルダム清心学園
清心中学校・清心女子高等学校
グローバル教育課 小寺 裕之
TEL:(086)462-1661 FAX:(086)463-0223
E-mail:kodera@nd-seishin.ac.jp
(こちらへお申し込みください)
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:51|パーマリンク | コメント (0)
2013年10月21日
雑誌『大学時報』352号、特集「求む!理系女子(リケジョ)のちから」で、「SSH指定から七年、その成果と課題―私立女子校で理系進学支援をどのように展開したか」という8ページの原稿を掲載していただきました。以下のHPからダウンロードできます。
http://www.shidairen.or.jp/activities/daigakujihou/index_list/no352
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:09|パーマリンク | コメント (0)
2013年9月26日
生物準備室にある実験機材は、オートクレーブ、インキュベータ(ペルチェ素子)、実体顕微鏡、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡、マイクロフォージ、プーラーです。
オートクレーブ(滅菌)
生物準備室(実験資料閲覧)
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:31|パーマリンク | コメント (0)
2013年9月15日
北海道大学で開催された日本植物学会第77大会・高校生ポスター発表で、本校の「植物就眠運動自動記録システムの開発」が優秀賞を受賞しました。発表時間は約二時間で大学教授や大学生などを相手に、ポスターセッションを行いました。研究内容については植物学会員による審査が行われ、発表後、表彰式が行われました。
審査結果は以下の通りです。
最優秀賞 静岡県立静岡農業高等学校
優秀賞
ノートルダム清心学園 清心女子高等学校
大阪府立園芸高等学校
兵庫県立加古川東高等学校
優良賞
青森県立三沢高等学校 佐野日本大学高等学校 大阪府立泉北高等学校
奨励賞
立命館慶祥中学校高等学校 兵庫県立加古川東高等学校 北海道稚内高等学校
若葉賞
北海道野幌高等学校 青森県立三本木高等学校 青森県立弘前南高等学校
青森県立名久井高等学校 市立札幌大通高等学校 山形県立村山農業高等学校
石川県立小松高等学校 福岡県立小倉高等学校 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:32|パーマリンク | コメント (0)
2013年9月13日
平成18年度から5年間に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール事業の終え、継続新規指定となり、第二期の3年目をむかえています。研究課題に「次代の科学技術を担う女性研究者としての基盤育成をめざした教育モデルの構築と成果普及・地域連携の強化による、科学技術分野における男女共同参画の推進」を掲げて、取り組んでいます。
今年度はSSH卒業生連携キャリア教育プログラムとして、成果発表会に卒業生(大学在学中)が在校生に対して講演を行うことで、理系進学への意欲を高めようとする新たな試みを取り入れています。
【実施日】 平成25年10月25日(金)
【会場】 清心女子高等学校 (〒701-0195 岡山県倉敷市二子1200番地)
【日程】
9:00~受 付
9:30 開会行事
9:40 SSH活動の紹介
①自然探究Ⅰ(蒜山研修) ②自然探究Ⅱ(沖縄研修)
10:10 課題研究口頭発表「有尾類の飼育下での繁殖方法の確立を目指して
10:30 卒業生の講演
①原悠歌(北九州市立大学外国語学部)、②天野早織(岡山大学MPコース)
11:30 休憩
11:50 講演
講師:佐野淳之氏(鳥取大学農学部フィールドサイエンスセンター教授)
12:40 閉会行事
※ 本発表会の翌日,10月26日の「集まれ!理系女子 第5回女子生徒による研究発表交流会」及び11月23日の「第4回中高連携理科教材研究会」も併せて参加をご検討下されば幸いで
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:57|パーマリンク | コメント (0)
2013年8月 7日
パシフィコ横浜で、SSH生徒研究発表会が開催されました。今日は、開会行事とポスター発表でした。
本校の発表
アッピールの様子
机上の展示
一年生が卒業生に発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:55|パーマリンク | コメント (0)
2013年7月30日
2日目は、森林の調査の基礎知識として、主な樹種について学んだ。午前中は、宿舎近くに生えている樹種を学んだ。夕食後、樹種21種を完全に覚えるまでテストが繰り返される予定になっている。
最初の野外実習
樹種の解説
トチノキの実
野外の危険な植物 ツタウルシ
ブナについて詳細に説明
森林を散策
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:25|パーマリンク | コメント (0)
2013年7月29日
「蒜山の森」は、岡山県真庭市にある鳥取大学の施設です。この施設での研修は8年目で、毎年生命科学コースの1年生全員が参加する恒例の行事になっています。単に森林を理解するための基礎知識を学ぶためだけでなく、生命科学コースに入学した生徒たちが協力し合って、野外調査などでグループとして行動することで、協調性と一体感を養成するために実施しています。
いろいろな野外生物に詳しい山田勝先生の話
鳥取大学佐野敦之教授の環境問題についての話
女子大学院生のブナの研究の話
女子大学院生のタケの研究の話
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:07|パーマリンク | コメント (0)
2013年7月 6日
昨日と今日、山口県徳山市で、この時期に毎年恒例のSSH担当者交流会(幹事は山口県立徳山高校)が開催されている。参加は15校で、それぞれの学校のSSH事業の進捗状況を報告(10分間)する形式で行われている。昨日は7校、今日は8校である。今日の1番手は本校になっている。昨年までSSH主任として自分で報告してきたが、今回はSSH科学英語研究会でディベートの公開授業を担当しているマシュ先生にお願いした。英語の授業にディベートを取り入れたのは4年前、そのころは英語でのプレゼンテーションが中心であった。かなり先取りした試みということで、毎年約50人の先生方(北海道から九州まで広い地域から)来ていただいている。しかしながら、近隣の学校(SSH校)からの参加者は少ない。公立の学校からみると、私立で女子校はあまり眼中にないらしく「、取るに足らないと考えられているのかもしれない。公立私立の枠を超えて次代の教育を考えるというシチューエチョンをつくるのは大変難しい。確かに、今や、私立で女子校というカテゴリーが一般的でないというのも事実である。今や女子校は、都市部の超一流校のみが経営が安定した状況にああるだけで、公立の女子校も存在してはいるが、全国規模で減少している。ここ山口県でも20年前に公立女子校がいくつか存在したが、ほとんど消えてしまった(すべて消えたかどうかは未確認)ような状況なのである。
今の女子校を取り巻く状況は、何を中心に教育に取り組むかを鮮明にし、説得ある理由をもっていないと存在理由がないとすら考えられる。躾が厳しい、身なりがきちんとしているなど、生徒指導を中心にした役割だけでは存在理由にはならない。儒来の女子教育の中身を再点検し、リーダーシップをもっって活躍できる女性を育成するなどの新たな方向性を見据えて改革しなければならない時代が到来している。
投稿者: 秋山繁治 日時: 06:57|パーマリンク | コメント (0)
2013年6月23日
昨年からこの5月までガードンのやったアフリカツメガエルの移植実験の追試をして、現在は有尾類の核移植に取り組んでいる。高校の実験室では遺伝子導入などはカルタヘナに法的に抵触するのでできない。そこで、同種で核移植であれば可能ということで取り組んでいる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:42|パーマリンク | コメント (0)
花酵母も、分離した菌株のアルコール発酵能力を詳細に解析することに取り組んでいます。溶液中の酵母菌の個数を一定にするなど血球計算板で数えて濃度を一定にするなどの細かい作業が多いので大変です。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:54|パーマリンク | コメント (0)
2013年6月22日
ナリシゲのプーラーP-30を使ってマイクロインジェクターの針を作成している。ガラスを溶かす温度と引っ張る力のバランスで針の形状が変わってくる。形状によって、吸引のしやすさや強度が変わってくるので試行錯誤が必要だ。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:35|パーマリンク | コメント (0)
2013年6月20日
イモリの未受精卵を付活させるために使用する精子細胞質抽出液を山口大学で大学院生に手伝ってもらって作成した。イモリ約70匹から精子を絞りだして、遠心分離、ホモジェナイザーで破砕、遠心分離して最終的な組織液を採取した。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:18|パーマリンク | コメント (0)
2013年6月15日
生命科学コース1年生にとって、最初のイベントになるのが福山大学での生物工学の実習になっている。「生命科学とは何か」、「社会的にどんなことが期待され、どんな問題があるか」を学ぶことから出発して、具体的な実験操作をグループに分かれて学んでいる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:05|パーマリンク | コメント (0)
2013年6月12日
5月に開催された中四国地区生物系三学会主催の「高校生ポスター発表会」で、本校の発表した4組がすべて優秀賞を獲得したことが、6月11日山陽新聞朝刊の倉敷都市圏版に紹介されています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:14|パーマリンク | コメント (0)
2013年6月 5日
2013年度で8回目になります。
【連携大学】
Universiti Tun Hussien Onn Malaysia (UTHM)
【実施内容】
・大学での講義、観察
・マレーシアのボルネオ島(サバ州)とマレー半島(ジョホール州)での動植物観察
・課題研究の成果や学校を英語で紹介
【目的】
・熱帯の自然環境の理解
・環境問題の理解
・国外のの大学での学習体験
・国外の大学生・大学院生との交流
これまでの海外研修は、語学研修が中心で、行き先の多くがアメリカ・カナダ・オーストラリアであったが、この研修では、日本が属しているアジアに目を向け、国際理解と環境学習をメインテーマに設定した。
マレーシアは、民族構成は多民族(マレー系65%・中国系26%・インド系7.5%・その他)で、英語も広く使われている。“国際理解”という面でも魅力がある。また、自然を学ぶ教材の面では、世界遺産に指定されているボルネオ島北部にそびえる標高4,095mのキナバル山を中心にした山麓一帯が“国立自然公園:キナバル公園”である。自然公園は多く、象を保護しているところがいくつもある。象は密猟されたり、開発によってジャングルを追われたりしている状況があり、野生動物保護のあり方を学ぶこともできる。その他に、森林伐採など開発の影響が大きい地域もあり、環境教育の素材は多い。
サバ州のサバ大学やジョホール州のツン・フセイン・オン大学の先生方の協力によって、充実した研修内容になっている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:57|パーマリンク | コメント (0)
2013年6月 3日
4月16日(火) 第1回 ワークショップ①(秋山繁治)
4月30日(火) 第2回 ワークショップ②(秋山繁治)
5月7日(火) 第3回 彫刻について考える(彫刻家・西平孝史)
5月14日(火) 第4回 闇の子供たち・命について考える(秋山繁治)
5月28日(火) 第5回 ボーヴォワール『第2の性』と性差について(大阪府大・萩原弘子)
6月4日(火) 第6回 性について考える(フリーライター・青樹 恭)
6月11日(火) 第7回 免疫についての研究(大阪大学・Dr. Keber)
6月18日(火) 第8回 メディア・リテラシー①(メディアフォーラム岡山・乙竹文子)
6月25日(火) 第9回 メディア・リテラシー②(メディアフォーラム岡山・乙竹文子)
7月2日(日) 第10回 東北大震災から2年が経って(相馬中央病院放射線対策室・加藤茂明)
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:13|パーマリンク | コメント (0)
2013年5月31日
カメが繁殖期になるので、課題研究の材料としてミシシッピアカミミガメを捕獲しました。動きが活発で、食欲も旺盛なようで、3時間トラップをか一つの網に最多で10匹入っていました。クサガメもいましたが、ミシシッピアカミミガメが圧倒的に多いです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:55|パーマリンク | コメント (0)
5月26日に山口大学理学部で指導を受けて、イモリの実験をスタートさせました。今日はイモリから採卵したり、これまでアフリカツメガエルで実験をしていた先輩(高3)から学校の機器を使ってインジェクションする方法を学んだりしました。
インジェクションの方法
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:49|パーマリンク | コメント (0)
2013年5月27日
課題研究で、両生類の配偶行動を観察してデータ化しているが、ビデオカメラでせっかく撮影した画像がパソコンのデータ処理能力が低いために十分に表示できなかったので、部品を交換することにした(実はケース以外はほとんど交換になってしまった)。CPUはCorei7-3770、HDDは使わずSSD256G(PX-256M5P)、グラフィックカードはGforceでELSA(GD650-1GERX2)、ドライブはブルーレイも再生できるもの(LG:BH16NS48)、メモリーは8G搭載しました。
CPUを取り付ける場所
ます電源を装着
CPU,メモリーも付けて、配線も完了
OSをインストール
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:12|パーマリンク | コメント (0)
2013年5月26日
生命科学コースの生徒が山口大学理学部の研究室で両生類の胚を扱う基本的な技術を教えていただきました。
イモリから採卵する
総排出口から卵を絞り出す
採取した卵
胞胚期のイモリの胚
割球を分離する
採取した精液
インジェクションの練習
針の先端(鋭利化)処理の練習
研究棟から大学全体を眺望
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:20|パーマリンク | コメント (0)
2013年5月18日
「生命科学コース」に具体的にどのような教育内容を盛り込んでいるか。
「生命科学コース」の大きな特徴は、①自然体験、②実験実習、③課題研究であり、それぞれ、大学と連携して行っている。
①自然体験
「野外実習」(高1全員、4泊5日)、「沖縄研修旅行」(高2全員、3泊4日)、「ボルネオ海外研修」(希望者、8泊9日)がある。
「野外実習」は、全日程を森林を学ぶことをテーマに、講義(地球環境、森林を構成する樹木の特徴)と実習(野外での樹種学習、枝打ち、ジャングルジムからの林冠部観察、森林調査)で構成している。森林調査では、プロット(10m×10m)をグループごとに受け持って、樹木(樹高・胸高直径・樹齢)を測定し、そのデータからそのプロット内の樹木が1年間で吸収する二酸化炭素量を計算する。林道から森林に足を踏み入れての作業は、初体験で自然に触れる機会が十分ある。
「沖縄研修旅行」は、全泊西表島で、イリオモテヤマネコやオオコウモリの研究者の講義、夜間動物観察、山からマングローブ林までのトレッキングをしながらの動植物観察、シュノーケリングやカヤックによる海の動物観察で構成している。
「ボルネオ海外研修」は、マレーシア国立サバ大学と連携して、環境学習と国際性の育成をテーマにして、大学での講義、世界遺産であるキナバル公園やマングローブ、キナバダガン川での動植物観察、森林火災の跡地での植林作業、英語による課題研究発表、地元の高校生との交流がある。
②実験実習
通常の高校の実験とは別に、大学の施設で行う「生命科学実習Ⅰ」(高1全員、3回)、「生命科学実習Ⅱ」(高2、2回)がある。これらの実習で、高校の教科書を超えた応用分野が学習できる。
「生物科学実習Ⅰ」は福山大学生命工学部と連携して行っている。内容は「大学の実験室や研究室を覗いてみよう」、「海洋生物の研究」、「食品栄養学実習」である。
「生物科学実習Ⅱ」は岡山理科大学と連携して行っている。内容は「ゲノムDNA抽出とDNAプロファイリング」、「尿タンパク半定量検査”」である。
③課題研究
課題研究は、3つの研究グループから生徒が選んで取り組む形で行っている。 私が指導しているグループを例にすると、有尾類と酵母を研究材料にしている。
有尾類については、人工受精の方法の確立と孵化後の幼生の良好な飼育条件を見つけること、人工受精後の正常発生率を上げること、卵や精子の受精能力の保持期間を延ばすこと、幼生飼育の飼育密度、餌、共食いの影響などを調べて好ましい条件を見つけることを目指して研究している。
酵母については、花や果実に比較的多く生息しているといわれる「花酵母」(野生の酵母)の分類に取り組んでいる。同じ酵母がいろいろな花に分布していることが予測されるので、花の種類と酵母の種類の相関を分析することによって、生態系の理解が深まると考えている。顕微鏡観察による形態、リボソームRNAをコードするDNAの塩基配列や電気泳動核型、発酵能力の有無などで分類しようとしている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:57|パーマリンク | コメント (0)
科学者養成を目指した「生命科学コース」のカリキュラムに動物飼育や自然体験を盛り込む
本校は女子校で、構成する生徒はもちろん女子のみである。生徒会活動や実験・実習などすべての教育活動において、女子がリーダーシップをとらざるを得ない。そのことは逆に言えば、リーダーシップを養成し、積極性を身につけるのに適した環境であるともいえる。
女子の理系進学者が国際的に比較して非常に少ない日本において、その中でも理系が少ないと思われがちな女子校である本校で、あえて理科好きを育てるプログラムを構築した。そして、2006年度から文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けて、多くの自然体験と実験・実習を盛り込んだプログラムを実施している。入学時から普通科の中に別枠で「生命科学コース」を設定した。まずは、理系でも比較的女性進学者の多い“生命科学”の分野に進路を考えている生徒のためのコースから始めようという試みである。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:55|パーマリンク | コメント (0)
女子生徒に自然体験が少ない
日本では、社会全体が女性の社会参加に消極的であったという歴史を反映して、科学技術分野での女性の活躍が極めて少ないという特徴がある。平成14年度文部科学白書で「自然体験・社会体験など子どもの学びを支える体験が不足している」が取りあげられている。自然体験の不足が理科離れの一因になっていないだろうか。『理科離れしているのは誰か』(松村編)で“自然体験・生活体験と理科の好き嫌いの関係(中1段階)”を、「トンボやちょうちょなどの虫取りをする」かどうかで見る項目がある。男子の理科好き59.3%、理科嫌い35.2%、それに対して女子の理科好き35.9%、理科嫌い27.7%とある。男子では有意差があるが、女子では大きな差がなく、しかもその体験そのものが少ないことがわかる。実験の役割分担で、男子が中心的役割を、女子が補助的な役割をする傾向がみられたという報告もあるように、学校教育で、女子生徒に対してジェンダーバイアスがかっているとの意見もある。女子の理系への進学率が少ないことの裏側に、自然体験の不足と直接実験に取り組む機会の少なさが理科嫌いをつくっているとしたら、理科好きを増やすために、自然体験と実験・実習の機会を増やす取り組みが必要だということがわかる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:51|パーマリンク | コメント (0)
動物に直接触れること
小学校の理科の教科目標には、「問題解決の能力と自然を愛する心情を育てる」という記載がある。また、生活科には、動物飼育が設定されている。そこで、総合的な学習の時間の宿題として、出身小学校を訪問して調査レポートを作成することを課してきた(1999年から毎年実施)。あるレポートに、飼育舎の前に「飼育係り以外の生徒は立ち入らないように」と注意書きの看板がある写真が貼られていた。飼育動物は何のために飼われているのだろうか。生徒たちに、飼育動物との思い出が非常に少ないことも実感した。実際に学校で動物飼育の体験をしているのだろうかとも思い、次の段階として、生徒と協力して、「学校飼育動物」についての現状を知るために、岡山県内の小学校にアンケート調査(2008年)を実施した。
この調査で、飼育状況が明らかになってきた。一例として一番多く飼われているウサギの飼育状況を取り上げると、ウサギの雌雄が区別できない学校が54%、雌雄混合飼育が65%、雄の非去勢手術率が91%であった。飼育数が40羽の学校もあった。ウサギは繁殖力が旺盛で、雄はなわばりをもつという特徴に配慮する必要があるが、現実は、雌雄を区別できない学校が多く、避妊しないで雌雄を混在させて飼っているのがわかった。教師でさえ理解が十分でない状態で飼っているので、困難に直面する場合が多いと考えられる。また、出身小学校に出向いての調査で、卒業生として訪問した学校で、「見せることはできない」と拒否されたケースが10年間調査をして2008年に初めて3件発生している。今の小学校が卒業生に警戒しなければならないような状態にあるのか、飼育状況を見られたくないのか、理由は不明である。
中央教育審議会は、動物に触れる教育で「心の教育」を提言しているが、学校現場では、担当教員の知識不足、飼育経費の不足、飼育作業の負担などが原因となり、飼育を敬遠する流れを生み、鳥インフルエンザなどの社会問題と相まって、飼育動物を激減させる現状をつくっている。高校生に、「家のペットと学校飼育動物では、死んだ時にどちらが悲しいか」と質問すると「ペットだ」と答えが返ってくる。それは、身近に接した時間が長い動物ほど愛着がわくという当たり前のことに起因しているのではないだろうか。ウサギは、避妊・去勢をして、飼育数を2,3匹に制限して飼えば、問題なく飼える生き物である。動物への知識があれば、飼育への負担感も少なく抱きごこちのよい動物として子どもたちの心を育てる存在になる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:32|パーマリンク | コメント (0)
2013年5月11日
中四国地区生物系三学会(日本動物学会・日本植物学会・日本生態学会)が徳島大学で開催され、本校の課題研究は、動物分野で2件、植物分野で1件、生態・環境分野で1件が優秀賞を受賞しました。受賞総数は12件(3分野各4件)で、その県別の内訳は岡山県6件(そのうち4件が本校)、広島県1件。徳島県1件、愛媛県2件、鳥取県1件、福岡県1件でした。
【中四国地区生物系合同大会(徳島大会)高校生ポスター発表】
動物分野 優秀賞
「オオイタサンショウウオの人工授精と発生段階」
森下瑶子(秋山繁治)
動物分野 優秀賞
「実験室内で卵から育てられたオオイタサンショウウオで配偶行動を誘発する」
田中美世、伊藤頌子(秋山繁治)
植物分野 優秀賞
「水生シダ植物の組織培養についての研究」
杉野紗貴、田中美典、弘末彩香、鈴木怜理、早瀬有紀子、森笑莉菜(田中福人)
生態・環境分野 優秀賞
「花酵母のアルコール発酵能について」
齋藤恵、大内田裕美、秋山慧、澤田春那、川井里香、田中璃彩、橋本佳南(秋山繁治)
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:00|パーマリンク | コメント (0)
オオイタサンショウウオについての研究2件、野生酵母についての研究1件、デンジソウについての研究1件をポスター発表の高校生の部で発表しました。朝9:00岡山駅発の高速バスで徳島に向かった。発表は13:00~15:00で、表彰式が16:00から行われた。表彰式後は17:00発徳島駅発の高速バスで帰路についた。
発表準備
オオイタサンショウウオの配偶行動を説明
会場の様子
デンジソウの組織培養について説明
野生酵母のアルコール発酵能力について説明
オオイタサンショウウオの発生段階について説明
帰りの高速バスからの眺め
帰路のバスの車中 中間テストまで後5日
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:18|パーマリンク | コメント (0)
2013年5月 4日
昨年度の発表後。新しい教材作りに取り組んでいました。今年度は、そのテキスト(オリジナル)を使って「実践英語」の授業を進めています。ディベートを取り入れたさらに進歩した授業実践を紹介できると思います。
1.実施日
平成25年 6月23日(日) 13:00~16:30
2.会場
ノートルダム清心学園 清心女子高等学校 記念館
〒701-0195 岡山県倉敷市二子1200番地
3.日程
12:30~13:00 受 付
13:00~13:10 開会行事
13:10~13:30 SSH概要説明
13:40~14:30 公開授業①
14:40~15:30 公開授業②
15:40~16:20 研究協議
16:20~16:30 閉会行事
4.連絡先
清心女子高等学校 Tel 086-462-1661 Fax 086-463-0223
E-mail muroyama@nd-seishin.ac.jp (担当 室山)
【公開授業①】 13:40~14:30
(担当:マシュー=デイヴィス・問田雅美 生徒:生命科学コース2年生)
生命科学コースでは “国際的な科学技術系人材を育成する教育プログラム”における科学英語のカリキュラム開発という研究開発の一環として、学校設定科目「実践英語」の授業を実施している。そして外国人教師主導型のティームティーチングで、ディベートを目指した言語活動を行う授業を展開している。ディベートはさまざまな要素が統合された活動である。そのため、「実践英語」では、長期的な指導計画を立て、実際にディベートができるまでに段階的な指導を行っている。今年度は、“The introduction of the new prenatal diagnosis test is justified”「新型出生前診断の導入は正当といえる」という論題でのディベートにむけて、内容に関する学習と英語の表現活動とを組み合わせた授業を進めている。
今回の公開授業では、ディベートに求められる能力の中でも非常に大切な、相手の発言を素早く正確に聞き取り、それに対し的確に質問や反論をすることに焦点を当てた言語活動を行う。
【公開授業②】 14:40~15:30
(担当:マーク=ブラントン・是近博志 生徒:NELP1年生)
本校ではNELP(Native English Language Program)生徒を対象に、ディベート力を養うためのプログラムを実施している。今回は“We should legalize surrogate motherhood in Japan ”「日本において代理母制を合法化すべきだ」という論題である。公開授業ではこのディベートで生じる双方の論点をプレゼンテーションとして発表し、その後、討論に発展させようと考えている。聴衆からも討論に参加できるようにしたい。
※ 本校では2学期に以下の発表会を予定していますので、後日ご案内させていただきます。
10月25日(金)SSH研究成果発表会 (会場:清心女子高等学校)
10月26日(土)集まれ!理系女子 第5回女子生徒による科学研究発表交流会(会場:福山大学社会連携研究推進センター)
※イベントは終了いたしました
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:44|パーマリンク | コメント (0)
京都大学の研究室で滋賀県にイモリ採取の旅に出られて、500匹も捕獲したと本校の卒業生(M1)に聞きました。本校生物部もイモリ採取の旅に行きました。ただし、県内で・・・成果は50匹程度でした。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:26|パーマリンク | コメント (0)
2013年5月 1日
野生酵母の研究は福山大学の秦野先生へ、両生類の研究は山口大学の岩尾先生にアドバイスをいただきながら課題研究を進めています。キャンパスは、どちらの大学でもツツジが満開で5月の初旬の雰囲気でした。
山口大学
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:26|パーマリンク | コメント (0)
2013年4月27日
5月の連休は新年度が始まってすぐにまとまった時間がとれる時です。野生酵母、カメ、サンショウウオ、イモリ、アフリカツメガエルなどの研究が一斉に本格化します。連休初日は、午前8時半から生徒たちは頑張っています。今年は高校1年生も勉強合宿に来ていて、朝はイモリとカメの解剖の様子を興味津々な目で見ていました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:02|パーマリンク | コメント (0)
2013年4月24日
4月末から5月にかけてツツジの開花とともに酵母の研究が始まりました。ツツジを分離源として野生酵母を見つけて、その菌株の分離、分類、性質について研究しています。今年は、近隣の山に分布しているコバノミツバツツジを対象にしています。
菌株を培地に塗りつけます
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:54|パーマリンク | コメント (0)
生命科学コース高校1年生・2年生の日常的な活動として教室の掃除と同じような感覚で、オオイタサンショウウオの餌やりがある。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:50|パーマリンク | コメント (0)
2013年4月 4日
マレーシアのサバ大学Universiti Malaysia Sabah (UMS)のITBC(熱帯生物保全研究所)とフセインオン大学Universiti Tun Hussein Onn Malaysia (UTHM)と連携した環境学習を目的にした海外研修を行いました。この海外海外研修は、9泊10日で、大学での講義と野外活動(自然観察)を内容とした学校設定科目「自然探究A(1単位)」として実施しています。
2006年度から2011年度はサバ大学のみとの連携でボルネオ島で実施していましたが、今年度(2013)からマレー半島のフセインオン大学とも連携して、さらに充実した研修にすることができました。2013年度で環境学習の海外研修は8回目になります。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:25|パーマリンク | コメント (0)
2013年3月28日
森林火災の跡地に植林して、自然環境を取り戻す取り組みをしている拠点を訪問した。1時間半木道を歩いての野外観察、植林作業を体験した。毎年訪問しているので、本校が植林している場所の樹木が成長していることを確認できるのが、楽しみの一つになっている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:30|パーマリンク | コメント (0)
コタキナバル市内にマングローブの自然を保持した地域があり、環境教育のための拠点となっている。「マングローブにはどのような生物がすむのか」、「マングローブの環境を保全することがいかに重要か」といった内容を学ぶことができる。
ガイドによる説明
ビデオによる学習
野外実習
マングローブの樹種を解説
90分の散策
ヘビを確認
胎生種子
種子からの芽生え
バードウォッチング
高所から眺望
マングローブ保全のための苗
研修に参加している生徒たち
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:04|パーマリンク | コメント (0)
2013年3月27日
1時間目は、「生物的な資源を伝統的に利用する知識」についてMr. Julius Kulip。サバ州は35を超える多くの原住民族が住んでいる地域。866種の蘭がキナバル山付近に分布。田舎ではハーブ1300種を薬用。野菜としてシダ類を利用。発酵して利用。ドリアン等いろいろな果物の説明。
2時間目は「動物の多様性」についてDr. Henry Bernard。哺乳類を中心。いろいろな特徴のある動物の紹介、野生動物への開発などの影響について言及。
3時間目は、「昆虫の多様性」についてDr. Bakhtiar Effendy Yahya。昆虫の分類上の位置。地史的な変化。昆虫の登場(恐竜や人間よりずっと前に出現)。多様な姿をみせる昆虫たちを紹介。社会性昆虫のアリの生活。
4時間目は、「植物の多様性」についてMs.Luiza Majuakim。
5時間目は、「自然資源の持続可能なマネージメント」につてProf.Dr.Charies S.Vairappan。
6時間目は、 「サバ州での野生生物ツーリズム」についてDr.MAhadimenakbar DAwood。
最後に、生命科学コースの森下さんが、サバ大学の先生と本校の1年生に向けて、今年度の高校生科学技術チャレンジで最終選考会(科学未来館)で発表し、入賞した「サンショウウオの飼育下の繁殖」についての研究」を発表した。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:39|パーマリンク | コメント (0)
2013年3月26日
講義の後で、サバ大学の動物標本の保管している部屋を案内していただいた。種の多様性でもっとも魅力ある場所の一つであるボルネオに生息する生物(標本)に出会うことができた。
標本を覗き込む生徒たち
蝶の標本
蛾の標本
ジオラマのラフレシア
建物の中央の吹き抜けに巨木
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:42|パーマリンク | コメント (0)
8死からサバ大学での研修が始まりました。最初は、8時から9時までサバ大学(UTBC)の紹介する講義を受けました。
UTBC概説
サバ大学の施設、人員について説明
研究の概説
多様な部族の説明
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:18|パーマリンク | コメント (0)
2013年1月12日
SSH事業として取り組んだ女子生徒の理系進学支援プログラムの実践(第1期5年間)
秋山繁治(ノートルダム清心学園清心女子高等学校)
文科省SSHの指定受けた2006年度から新設した「生命科学コース」の生徒を主対象として、研究課題を「生命科学コースの導入から出発する女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築の研究」として、女子の理系進学を支援し、将来、科学技術分野で活躍できる人材を育成する女子教育プログラムの構築を目指した。現在、2011年度から継続指定を受け、第2期のSSH事業に取り組んでいるが、本報告では、第1期の5年間の実践について報告したい。
本校は120年以上の歴史があり、“女子校”という旧来の意識の呪縛から逃れにくい学校であるが、そのような学校が先進的に女子の理系への進学を支援することは、社会の意識を変えるきっかけとして重要であると考えられる。女子校の構成者は女子のみであり、生徒会活動や実験・実習などすべての教育活動において女子がリーダーシップをとらざるを得ない。そのことは逆に言えば、リーダーシップを養成し、積極性を身につけるのに適した環境であるともいえるのである。
「生命科学コース」は、社会的な趨勢と生徒の進路志向を踏まえて、医療分野から拡げて、農学、生物学などを含む“生命科学”分野に進路を考えているコースから始めようということで設定した。
教育内容として、①直接体験の重視、②リーダーシップの育成、③国際性の育成、④ロールモデルの提示、を重視している。①②では、実験や実習で大学との連携した教育内容を盛り込み、③では、アジアの大学と連携した環境学習の研修を企画した。また、④では、本校の卒業生を含めた女性研究者を教育活動に積極的に活用することにより、科学技術分野で活躍している実例をできるだけ多く提示するようにしている。
この5年間の指定で、学習面・進路選択・意識などで向上した向上したという結果がでている。この取り組みが女子の理系選択に対する教員・保護者の理解、ひいては社会の意識改革が進むことに貢献できると考えている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:15|パーマリンク | コメント (0)
2012年12月17日
慶応義塾大学医学部井上浩義教授の研究室では、全国から高校生を受け入れて、研究を指導されています。
2012年11月10日・11日に開催された独立行政法人科学技術振興機構(JST)主催の未来の科学者養成講座・次世代科学者育成プログラム全国受講生発表会で井上研究室から発表した2演題がいずれも優秀賞(最上位)を受賞しました。
■演題 『サンショウウオの飼育下での繁殖法の確立を目指して』
森下瑶子(ノートルダム清心学園清心女子高校2年)
■演題『Rat肝臓由来Xanthine Oxidaseの精製と阻害成分のスクリーニング』
辻耶也子(静岡県立浜松北高校1年)小林沙衣(湘南白百合女子高校1年)洞江祐貴(静岡県立清水南高校2年)
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:24|パーマリンク | コメント (0)
2012年11月29日
11月22日(土)に、本校化学教室で第3回中高連携理科教材研究会がありました。企業人の方に授業をしていただきました。
【公開授業①】
「細菌類の検出」《中3》企業講師 林純薬工業(株) 杉山富二男氏
分解者の内容を履修後、食品の衛生検査に使われるペトリフィルムを用いて、身の回りから細菌類の検出を行う。シャーレ培地を用いない現場での細菌検査を体験する。
【公開授業②】
「PVAとビニロン 水に溶ける繊維」《高3》企業講師 (株)クラレ倉敷事業所 桜木功氏
合成高分子を履修後、習った物質が身の回りのどこに活かされているのか、PVAの派生製品を中心に学習する。水温によって溶解性の異なる繊維を用いた実験も行う。
(アンケート結果)
【参観者の感想】
・興味深く授業を見学することができました。企業の人が授業に加わるという発想が自分になかったので、いい経験になりました。
・最近の自分の授業が模試や受験に間に合わせるために進めていたと考えさせられました。仕事の現場でないと分からない話がたくさん聞けてよかったです。普段の生活と結びつける話ができるようになろうと思いました。
・中高連携について興味があり、参加させて頂きましたが、企業講師による授業も大変興味深く、参考になりました。高校での企業講師は引き受け手を探すことも難しいですが、それを企画実践された力は素晴らしいと思います。
・単なる出前講義ではなく、教科書の学習内容の一部を企業の方に授業をしてもらうという形式は私自身今回が初めてでした。普段の授業に生徒の興味・関心を引き込むという点でも企業講師を招くことは大変効果的であることがわかり、今後の授業に活かしていきたいと思いました。
・女性研究者を目指す中学生がもっと貴校へ入学できたらよいと思いました。公開授業に出席していた中学3年生に話しを聞いてみると、明確な目的を持って入学していたので素晴らしいと感じました。
・協議も発表しやすい雰囲気でとても良かったです。交流会ではさらに参加者同士の距離が近づき、会話が弾みました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:57|パーマリンク | コメント (0)
2012年11月26日
、蚊を研究している津田先生に、動物生態のデータのまとめ方についてアドバイスをいただくために国立感染症研究所を訪問しました。厳重なセキュリティーにびっくりしました。危険なウイルスなどを持ち出されて、バイオテロなどに使われないようにしているということです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:56|パーマリンク | コメント (0)
2012年11月25日
東京工業大学附属科学技術高校の主催で、科目「課題研究」の評価方法についての実践報告と協議が行われた。会場は、東京工業大学。評価の観点、具体的な評価方法の設定などの具体的な内容の報告があり、科学研究に取り組む「課題研究」を導入する際の評定について有効な示唆をえることができた。発表は、福井県立高志高、秋田県立横手青陵学院中高、岡山県立岡山一宮高、千葉県立船橋高、東京工業大学附属科学技術高であった。
SSH研修会があった建物
看板が設置
報告会会場
福井県立高志高校の発表
5校が発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:14|パーマリンク | コメント (0)
2012年11月23日
12月15・16日に日本科学未来館で開催される高校生科学技術チャレンジ(JSEC)の最終審査会に、サンショウウオをテーマにした本校の研究グループが出場することになりました。全国から30テーマが選ばれましたが、そのうち生物分野は6テーマでした。
http://www.asahi.com/shimbun/jsec/
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:05|パーマリンク | コメント (0)
12月1日に熊本市国際交流会館で開催される「バイオ甲子園2012」の本審査会に、酵母をテーマにした本校の研究グループが出場することになりました。全国から集まった10校が本審査会で発表することになっています。
http://www.biotech.gr.jp/kousien/2012/kousien.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:15|パーマリンク | コメント (0)
2012年11月19日
生命科学コース3年生の「実践英語」の授業で、生徒たちが課題研究で取り組んできた内容の英語での発表会がありました。
カメについての研究
質問も受けていました
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:26|パーマリンク | コメント (0)
2012年11月11日
今日は、未来の科学者養成講座・次世代科学者養成プログラムの受講生の課題研究のポスター発表会がありました。本校は、「オオイタサンショウウオの飼育下での繁殖方法の確立を目指して」、「」というテーマで発表しました。
本校生徒の物理分野の発表
本校生徒の生物分野の発表
会場全体の様子
大学の科学者養成の取り組み①
大学の科学者養成の取り組み②
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:33|パーマリンク | コメント (0)
島根県民会館・サンラポーむらくもで、日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中四国支部学術大会が開催され、高校生の口頭発表の部に本校から2グループが参加させていただきました。大きな会場で口頭発表をさせていただくことに感謝し、生徒たちは前向きに取り組んでいました。
抗酸化研究グループの発表
参加した記念撮影
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:17|パーマリンク | コメント (0)
2012年11月10日
藤原ナチュラルヒストリー振興財団第4回シンポジウムが国立科学博物館で行われ、生命科学コースの生徒が参加しました。
シンポジウムのテーマは「極限の世界の生き物たち」であり、様々な研究者が講演をして下さいました。シンポジウム内には高校生の課題研究を発表する機会もあり、本校生徒も研究発表を行いました。発表中は活発なディスカッションが行われ、審査の結果、「水路工事が進む水田地帯でカメたちはどのように生活しているか」という研究が優秀賞を受賞しました。
カメの研究のポスター発表
デンジソウの研究のポスター発表
講演「ヒマラヤの花」
優秀賞を受賞しました。
【藤原ナチュラルヒストリー財団】
http://fujiwara-nh.or.jp/
財団法人藤原ナチュラルヒストリー財団は、ナチュラルヒストリーの研究の振興に寄与することを目的に、1980年に設立されました。財団の基金は故藤原基男氏が遺贈された浄財に基づいています。氏は生前、活発に企業活動を営みながら、自然界における生物の営みにも多大の関心をもち続け、ナチュラルヒストリーに関する学術研究の振興を通じて社会に貢献することを期待されました。設立以後の本財団は、一貫して、高等学校における実験を通じての学習を支援し、また、ナチュラルヒストリーの学術研究に助成を続けてきました。2006年までに、すでに444件に及ぶ研究助成を実施しています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:53|パーマリンク | コメント (0)
2012年11月 8日
清心中学校・清心女子高等学校での中高連携理科教材研究会について、詳細が決まりましたので、お知らせいたします。
1.実施日 平成24年11月24日(土) 13:00~15:40
2.会場 清心中学校・清心女子高等学校 〒701-0195 岡山県倉敷市二子1200番地
3.日程
12:30~13:00 受 付
13:00~13:45 公開授業①(中学3年生) 「分解者(生物分野)」
13:55~14:40 公開授業②(高校3年生) 「合成高分子(化学分野)」
14:50~15:30 研究協議
15:30~15:40 閉会行事
15:40~ 実験交流会(自由参加)
4.公開授業 (授業コーディネート 清心女子高等学校 教諭 山田直史)
① 「細菌類の検出」《中3》
(企業講師 林純薬工業(株) 杉山富士夫氏)
分解者の内容を履修後、食品の衛生検査に使われるペトリフィルムを用いて、身の回りから細菌類の検出を行う。シャーレ培地を用いない現場での細菌検査を体験する。
② 「PVAとビニロン 水に溶ける繊維」《高3》
(企業講師 (株)クラレ倉敷事業所 桜木功氏)
合成高分子を履修後、習った物質が身の回りのどこに活かされているのか、ポリビニルアルコール(PVA)の派生製品を中心に学習する。水温によって溶解性の異なる繊維を用いた実験も行います。
5.実験交流会 授業で実験をするとなると、準備の大変さや不安がつきものです。実際に実験を皆で試してみながら、教員同士の技術の共有を図りたいと思います。
6.申込み 申し込み用紙、あるいは本校ホームページの申込みフォームをご利用下さい。
7.問い合わせ先 清心女子高等学校 Tel 086-462-1661 Fax 086-463-0223
E-mail muroyama@nd-seishin.ac.jp (担当 室山) Webサイト http://www.nd-seishin.ac.jp
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:48|パーマリンク | コメント (0)
2012年11月 4日
本日、大阪市立大学学術情報総合センターで、高校化学グランドコンテスト(主催大阪市立大学・大阪府立大学・読売新聞大阪本社)の最終選考があり、「審査委員長賞」をいただくことができました。
http://www.gracon.jp/gracon2012/final_competition_awards.html
ポスター発表会場
本校のポスター発表①
本校のポスター発表②
口頭発表の会場
本校の発表
生徒の姿(写真・主催者提供)
「審査委員長賞」を受賞しました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:48|パーマリンク | コメント (0)
11月4日に第56回日本学生科学賞の岡山県審査の表彰式が行われました。
本校の「デンジソウの繁殖についての研究」は岡山県知事賞を受賞し、11月上旬に行われる中央審査へと進みます。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:24|パーマリンク | コメント (0)
2012年10月29日
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:26|パーマリンク | コメント (0)
2012年10月27日
内容は、①女性研究者の口頭発表(3人)、②ポスター発表、③女性研究者の講演(2人)でした。参加者は261名。
参加校は、明治学園中学高等学校(福岡県)、ノートルダム清心高等学校(広島)、安田女子中学高等学校(広島)、岡山理科大学付属中学高等学校(岡山)、清心女子高等学校(岡山)、武庫川女子大学附属中学高等学校(兵庫)、和歌山信愛女子短期大学附属高等学校(和歌山)、名城大学附属高等学校(愛知)、玉川学園高等部中等部(東京)、早稲田本庄高等学校(東京)、文京学院大学女子高等学校(東京)、東海大学付属高輪台高等学校(東京)、市川学園市川高等学校(千葉)、清真学園高等学校(茨城)、兵庫県立三田祥雲館高等学校(兵庫)、岐阜県立岐阜農林高等学校(岐阜)、島根県立益田高等学校(島根)、岡山県立岡山一宮高等学校(岡山)、岡山県立倉敷天城高等学校(岡山)、岡山県立玉島高等学校(岡山)、岡山県立玉野高等学校(岡山)、岡山県立矢掛高等学校(岡山)でした。
福山大学の宮尾さんの口頭発表
京都大学の前田さんの口頭発表
大阪府立大学の中谷さんの口頭発表
ポスター発表
ポスター発表
ポスター発表
ポスター発表
首都大学東京福田公子准教授の講演
大阪府立大学東優子教授の講演
日本のThe Global Gender Gap Peports 2010で日本は下位
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:12|パーマリンク | コメント (0)
2012年10月26日
内容は、①SSH事業の説明、②「自然探究A」(ボルネオ研修)の紹介、③「自然探究Ⅱ」(沖縄研修)の紹介、④課題研究(デンジソウについて)の口頭発表、⑤卒業生(2人)の講演、⑥運営指導委員(副委員長)の講演であった。
生徒による「自然探究Ⅱ」(沖縄研修)の紹介
「デンジソウについての研究」口頭発表
広島大学理学部の前田さん(卒業生)の講演
京都大学理学研究科の岡本さん(卒業生)の講演
川崎医科大学の西松伸一郎先生(運営指導副委員長)の講演
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:15|パーマリンク | コメント (0)
2012年10月17日
清心女子高・時間生物学グループ(4人)の「デンジソウの繁殖」が、第56回日本学生科学賞の県審査で「県知事賞」受賞し、中央審査への出品が決まった。清心女子高としては昨年度から2年連続で、岡山県知事賞に輝いた。2012年10月17日の読売新聞に掲載。
「清心女子高は、環境省のレッドリストで「絶滅危惧2類」に選定されている水性シダ植物・デンジソウの保全を目的に、繁殖方法について調査。自然下では困難とされている胞子繁殖で新個体を得るためには、胞子嚢果(のうか)形成後に低温にさらされる必要があることなどを確認した。また、研究例に乏しい人工繁殖も試し、組織培養に必要な細胞の塊(カルス)を作り出すことに成功した。」と紹介されている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:13|パーマリンク | コメント (0)
2012年10月 9日
高校化学グランンドコンテストは、高校生および工業高等専門学校生(3年生以下)が行っている学習研究活動を支援し、高校生自らが自主的な研究活動を楽しみながら科学的な想像力を培い、将来、科学分野で活躍できる人材の育成を念頭に置いて行っている教育支援プログラムです。
一次審査は、研究成果をA4・4枚にまとめた論文を提出します。選抜された10件だけが口頭発表を行う最終選考会に出場することができます。今年の10校の内訳は、SSH校5校、国立高専3校、その他2校でした。本校の生物工学グループの研究も最終選考会に出場します。
発表題目は「バイオエタノール製造に利用できる野生酵母を求めて」(澤田春那、小嶋由加里、川井里香、齋藤恵、田中璃彩、秋山繁治)です。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:55|パーマリンク | コメント (0)
2012年9月28日
7月末から工事していたビオトープが完成しました。池の水漏れも解決し、水量も維持できるようになりました。すでに、生命科学コースの生徒の手で絶滅危惧種デンジソウが移植されています。岡山県自然保護センターから繁殖実験用に正式に分けていただいた株です。現在、繁殖を中心にその生態を解明しています。バイオ技術を使って、組織培養で増やすことも検討しています。
特別教室側から
水は循環
植えつけられたデンジソウ
デンジソウ(田字草)
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:15|パーマリンク | コメント (0)
2012年9月22日
第104回日本食品衛生学会の学術講演会として、理科研究発表会が就実大学図書館で開かれました。岡山県内の高校生が日頃の研究成果を発表しました。金賞(1件)、銀賞(1件)、銅賞(1件)が表彰されました。
【金賞】
「水路工事が進む水田地帯でカメたちはどのように生活しているか」
山下元子、川上世那、井谷明音、鶴海郁子、鶴海莉子(秋山繁治)
【銀賞】
「バイオエタノール製造に利用できる酵母を求めて」
川井里香、齋藤恵、小嶋由加里、澤田春那、田中璃彩(秋山繁治)
【銅賞】
「マスカットオブアレキサンドリアの抗酸化活性とチロシナーゼ活性阻害」
大中はづき、増田美華、濱尾萌夏、松崎奈波(山田直史)
生命科学課題研究グループ
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:42|パーマリンク | コメント (0)
2012年9月21日
【日時】 平成24年10月27日(土)10:00~16:30
【会場】 福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館) 広島県福山市丸之内1丁目2番40号
【後援】 岡山県、岡山県教育委員会、倉敷市教育委員会、福山市教育委員会
【時間帯】
10:00 開会行事
10:10 女性研究者による口頭発表3題
11:00 ポスター発表(女子高校生・女性研究者)
12:00 昼食
13:00 ポスター発表(女子高校生・女性研究者)
14:40 講演①『誰も知らないことを発見する喜びー研究する人生』(福田公子・首都大学東京大学院准教授)
15:20 講演②『ミレニアム開発目標と女性の未来』 (東優子・大阪府立大学人間社会学部教授)
16:10 閉会行事
投稿者: 秋山繁治 日時: 00:24|パーマリンク | コメント (1)
【日時】 平成24年10月26日(金) 午前10:00~12:50
【会場】 清心女子高等学校 (〒701-0195 岡山県倉敷市二子1200番地)
【時間帯】
10:00 開会行事
10:10 SSH活動の紹介 ①自然探究A(ボルネオ研修) ②自然探究Ⅱ(沖縄研修)
10:40 課題研究口頭発表 時間生物学グループ
11:00 卒業生の講演 ① 前田祐伽(広島大学理学部) ②岡本和子(京都大学大学院理学研究科)
12:00 記念講演 講師:西松伸一郎(川崎医科大学講師)
12:50 閉会行事
投稿者: 秋山繁治 日時: 00:21|パーマリンク | コメント (0)
2012年9月17日
アジアサイエンスキャンプはノーベル賞学者や世界のトップレベルの研究者による講演、講演者がリードするディスカッションセッションなどにより、アジアからの参加学生が直接科学の面白さを体験し、また学生同士の交流を深める場です。第6回のアジアサイエンスキャンプは2012年8月26日から8月31日までイスラエル(エルサレム)のヘブライ大学(Hebrew University)で開催されました。プログラムはすべて他国の生徒・学生とともに英語で学びます。本校の生命科学コースの2年生が参加しました。現地での写真を提供してもらったので、掲載させていただきます。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:39|パーマリンク | コメント (0)
2012年9月15日
日本動物学会第83回大阪大会が大阪大学豊中キャンパスを会場に開催されました。高校生によるポスター発表は、9月15日12:00~14:00に行われました。本校からはオオイタサンショウウオについての研究2件を出しました。
ポスター発表の様子
本校の生徒も発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:06|パーマリンク | コメント (0)
2012年9月 2日
平成21年10月、女子生徒の理系分野への進路選択支援と社会の意識改革推進を 目指し、独立行政法人科学技術振興機構(JST)のSSH交流会支援対象事業とし て、「集まれ!理系女子 第1回女子生徒による科学研究発表交流会」を開催 し、今年度、第4回大会を開催する運びとなりました。
【日時】 平成24年10月27日(土)10:00~16:30
【会場】 福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)
広島県福山市丸之内1丁目2番40号 TEL:084-932-6300 FAX:084-932-6354
【後援】 岡山県、岡山県教育委員会、倉敷市教育委員会、福山市教育委員会
【実施日】 平成24年10月27日(土)
【時間帯】
9:30~10:00 受付(9階)、ポスター掲示・準備
10:00~10:10 開会行事
10:10~11:00 女性研究者による口頭発表3題
11:00~12:00 ポスター発表(8階)
12:00~13:00 昼食
13:00~14:30 ポスター発表(8階)
14:40~15:20
講演①『誰も知らないことを発見する喜びー研究する人生』 講師:首都大学東京大学院理工学研究科准教授 福田公子氏
15:20~16:00
講演②『ミレニアム開発目標と女性の未来』 講師:大阪府立大学人間社会学部教授 東優子氏
16:10~16:30 閉会行事
【会場】 福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)8階・9階
広島県福山市丸之内1丁目2番40号 TEL:084-932-6300 FAX:084-932-6354
【発表者】 全国の高等学校の女子生徒による、授業や課外活動における科 学研究のポスター発表を広く募ります。
【参加者】 中学校・高等学校の生徒(男子生徒も含む)や教員、教育関係 者や一般の方々
【参加費】 無料(交通費はご負担いただくことになります)
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:45|パーマリンク | コメント (0)
2012年8月 7日
夏休みはまとまった時間があるので(結構、本当は時間がないかも・・・)アフリカツメガエルを使って移植実験に取り組んでいます。
実体顕微鏡下で胚を操作
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:56|パーマリンク | コメント (0)
2012年8月 6日
慶應義塾大学医学部の次世代科学者研究者プログラムに全国から10名の高校生が参加しています。今日は、雑誌nature(nature vol.307.23 February 1984)読んで、意見交換したり、東京工業大学で研究している中国とイランからの留学生と交流したりした。留学生2人から高校生に、「自国以外の国に留学することは重要で、大きな経験になるので、1年就職が遅れるとか考えないで自分が成長するためのステップとしてチャレンジして欲しい」という共通のメッセージが伝えられた。
高校生が雑誌natureの読破に挑戦
論文で理解した内容を発表
訂正点を指摘
東京工業大学の留学生の話
マウスをつかった実験を体験
実験に使われたマウス
消化管に水を注入
高校生も体験
マウスの解剖開始
女子高校生も取り組んだ
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:14|パーマリンク | コメント (0)
2012年8月 1日
「自然探究Ⅰ」の授業(1単位)は、植物についての知識、調査技術を身につけることと、具体的な課題研究のテーマ(マクロレベルの継続的な研究)を行っている。最初は、植物の名前を覚えることから始める。樹木20種類を覚えることが調査するための最低条件として生徒たちに課せられる。
野外で植物の特徴を観察
コナラの年輪を数える 40年以上
クヌギとクリは区別できるかな
宿舎の裏山に入る
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:53|パーマリンク | コメント (0)
2012年7月30日
ビオトープの造成工事が今日始まりました。土地を造成する大きな工事は業者に依頼していますが、植栽など細かな作業は生徒たちが行います。
大きな石がでてきました
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:28|パーマリンク | コメント (0)
2012年7月28日
川崎医大の西松先生にマイクロインジェクターの使い方を教えていただきました。
具体的に注射
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:10|パーマリンク | コメント (0)
2012年7月23日
2012年度慶応大学次世代科学者プログラム事業「きみが先導する世界の医学!」では全国から選抜された10名の高校生が、英語の論文指導や海外研修をうけることができます。本校の生命科学コースの生徒が1名参加させていただきます。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:01|パーマリンク | コメント (0)
「集まれ!理系女子 第4回女子生徒による科学研究発表交流会」の支援を申請していましたが、今年度も無事に採択されました。
http://www.nd-seishin.ac.jp/highschool/lifescience/exchange.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:27|パーマリンク | コメント (0)
2012年7月 7日
文部科学省SSH事業の実施内容などを情報交換するための交流会が7月6日(午後)、7月7日(午前)に岡山市内で開催された。参加校は14校で、中国地方で最も多いのが岡山県である。私立が3校(清心女子、金光学園、岡山理科大学附属)、公立は4校(津山、岡山一宮、倉敷天城、玉島)がSSH事業に取り組んでいる。内容は、各校20分の報告、文部科学省からの講演であった。
文部科学省からの講演
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:51|パーマリンク | コメント (0)
2012年6月30日
ラジオテレメトリーでのカメの行動調査を始めて4年目、今度はカメの生殖腺の研究を本格化することにした。今までも解剖はしてきたが、データを正確にとって研究レベルにまで目指していなかった。これから、本格的に着手することにした。期末テスト直前であったが、輸卵管の状態を観察して繁殖最盛期だと判断して、まとまった数の解剖が必要だと考え、一日で5個体の解剖をおこなった。
ハンマーで甲羅をこじ開ける。
腹側の甲板を開いたところ
卵巣が見える
輸卵管。殻をもった卵が入っている
卵の殻を割ったら。
卵巣の重量や卵巣の卵の状態を記録
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:07|パーマリンク | コメント (0)
2012年6月 9日
生命科学コース1年生にとって最初の学校外での実習を福山大学生命工学部(生物工学)でお願いしている。今年で7回目になる。午前中は、秦野琢之教授の講義「生命科学とはどんな学問分野?」、「私が気になっていること」であった。午後は、「酵母の生活史」、「食品に含まれるブドウ糖量の測定」、「植物の色の変化」、「クロマトグラフィー」、「DNA抽出と電気泳動」の5つのグループに分かれて実験を行った。
テーマは「酵母の生活史」
実際に酵母を扱う
テーマは「食品に含まれるブドウ糖量の測定」
実験に取り組む生徒たち
テーマは「植物の色の変化」
テーマは「クロマトグラフィー」
テーマは「DNA抽出と電気泳動」
校舎脇のグミ。食べちゃいました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:19|パーマリンク | コメント (0)
2012年5月18日
2011年12月のJSECで入賞したので、3名の生徒がISEFに派遣された。ISEFは、科学研究に取り組む同年代の若者たちが集まる祭典である。
ISEFは、International Science and Engineering Fair(国際学生科学技術フェア)の略である。詳細は以下のページを参考にしてください。
http://www.societyforscience.org/isef/
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投稿者: 秋山繁治 日時: 19:40|パーマリンク | コメント (0)
2012年5月12日
生物系三学会中国四国地区島根大会が島根大学で行われ、生 命科学コースの生徒12名が発表に参加しました。ポスター発表は約2時間半にも及び、審査は動物部門、植物部門、生態・ 環境部門の三つにおいて、審査員が一つずつ審査していきました。発表後、表彰式が行われ、本校は最優秀プレゼンテーション賞1件と優秀 プレゼンテーション賞3件を受賞しました。以下は受賞者のリストです。全8賞の半分を本校が獲得するというこれまでで最高の結果を得ることができました。
【動物部門】
最優秀プレゼンテーション賞
卵から産まれるのはヒヨコだけではない! ~卵殻膜から生まれる色素増感太陽電池~(米子工業高等専門学校)
優秀プレゼンテーション賞
オオイタサンショウウオの人工授精と発生段 階(清心女子高校)
ギボシムシとウミホタルの発光の比較(広島大科学わ くプロ科塾研・崇徳高)
【植物部門】
最優秀プレゼンテーション賞
イシクラゲを含んだ紙の表面温度と保水力 の変化(岡山県立玉島高校)
優秀プレゼンテーション賞
バイオエタノール製造に使える野生酵母が存 在する可能性を探る(清心女子高校)
銀イオンの抗菌活性に及ぼす食塩の 相乗効果について(岡山県立一宮高校)
【生態・環境部門】
最優秀プレゼンテーション賞
絶滅危惧種デンジソウの生育についての研 究(清心女子高校)
優秀プレゼンテーション賞
市街地近郊でのクサガメとミシシッピアカミ ミガメの生態について(清心女子高校)
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:39|パーマリンク | コメント (0)
2012年4月14日
阿形清和 京都大学大学院理学研究科教授、日本動物学会副会長、日本発生生物学会会長
池田博 東京大学総合研究博物館准教授
岩尾康宏 山口大学大学院理工学研究科教授
岩本博行 福山大学生物工学部生命栄養科学科教授(副委員長)
宇野賀津子 京都ルイパストゥール医学研究センター基礎研究部室長(委員長)
梶谷文彦 岡山大学特命教授、川崎医科大学名誉教授
加藤茂明 元東京大学分子細胞生物学研究所教授
田島朋子 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科准教授
田間泰子 大阪府立大学学術研究院第一学群人文社会科学系教授、女性研究者支援センター長
中川智皓 大阪府立大学学術研究院第二学群機械系助教
中島由佳 日本学術会議上席学術調査員、お茶の水女子大学研究院研究員
中村宜督 岡山大学大学院自然科学研究科(農学系)准教授
西松伸一郎 川崎医科大学医学部分子生物1教室講師、川崎医科大学副学長補佐(副委員長)
秦野琢之 福山大学生物工学部生物工学科教授、生物工学部部長
坂東昌子 愛知大学名誉教授、元日本物理学会会長、NPO知的人材ネットワークあいんしゅたいん理事長、NPO科学カフェ京都理事
山本 覚 福山大学生物工学部生物工学科教授
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:46|パーマリンク | コメント (0)
今年度から生物教室のある特別教室棟の裏に、ビオトープを作ることになりました。現在、その仕様と工事業者を決めているところです。細かい作りこみ(サンショウウオの住む場所を作る)は生徒たちが取り組みます。作る場所は、今はフラットな芝生なので以下などは重機で掘る必要があります。工事は約10日間かかるということで、夏休みを予定しています。今日は業者との会議で、僕は初めて参加しました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:18|パーマリンク | コメント (0)
2012年4月 2日
■秋山繁治
担当:高1生命科学「生命科学基礎」・高2生命科学「生物Ⅰ・Ⅱ」・高2生命科学「課題研究」・学校設定科目「生命」
広島大学大学院理学研究科・博士
■田中福人
担当:高2文理「生物1・Ⅱ」・高2生命科学「課題研究」・高3文理「生物Ⅰ・Ⅱ」・高3生命科学「生物Ⅰ・Ⅱ」
岡山大学大学院教育学研究科・修士
■黒田聖子
担当:高1文理「生物基礎」、高2生命科学「課題研究」
岡山大学大学院自然科学研究科・修士(後期博士課程在籍)
■南竜之介
担当:高2文理「生物Ⅰ」、高3文理「生物Ⅰ」
岡山大学大学院自然科学研究科・博士
※ 入学時から文理コース・生命科学コースのコース制になっています。文理コースは2年生から理系・文系に分かれて、理系は「生物Ⅱ」を学びます。
投稿者: 秋山繁治 日時: 06:53|パーマリンク | コメント (0)
2012年3月24日
京都女子大学で開催された「ジュニア農芸化学会2012」のポスター発表に参加しました。優秀な発表が表彰され、本校の「キュウリによるトマトの抗酸化活性の低下作用と調理による制御」が銀賞、「絶滅危惧種デンジソウの組織培養」が銅賞を受賞しました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:01|パーマリンク | コメント (0)
2012年3月20日
龍谷大学瀬田キャンパスで日本生態学会第59回大会が開催され、高校生ポスター発表「みんなのジュニア生態学」で、本校の「絶滅危惧種デンジソウの生育についての研究」が最優秀賞、「オオイタサンショウウオの実験室内での産卵行動」が優良賞を受賞しました。
サンショウウオについてのポスター発表
会場の様子
デンジソウについてのポスター発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:08|パーマリンク | コメント (0)
2012年2月13日
以下のような設備で、生命科学分野の生徒課題研究を行っています。
インキュベーター
生物教室
研究用顕微鏡
生徒実験用顕微鏡
時間生物学の実験機器
クリーンベンチ
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:15|パーマリンク | コメント (0)
2012年2月12日
2011年度は、以下の先生方にSSH事業について、課題研究のサポート、講演、企画及び運営についての助言をいただきました。
宇野賀津子 京都ルイパストゥール医学研究センター基礎研究部室長【SSH運営指導委員長】
岩本博行 福山大学生物工学部生命栄養科学科教授【副委員長】
西松伸一郎 川崎医科大学医学部分子生物1教室講師、川崎医科大学副学長 補佐【副委員長】
阿形清和 京都大学大学院理学研究科教授、日本動物学会副会長、日本発生生物学会会長
入江 泉 岡山大学大学院教育学研究科特任教授、元岡山城東高校校長
梶谷文彦 川崎医療福祉大学副学長、元岡山大学大学院医歯学総合研究科シ ステム循環生理学教授
加藤茂明 東京大学分子細胞生物学研究所教授
田島朋子 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科准教授
田間泰子 大阪府立大学学術研究院第一学群人文社会科学系教授、女性研究 者支援センター長
中川智皓 大阪府立大学学術研究院第二学群機械系助教
中島由佳 日本学術会議上席学術調査員
中村宜督 岡山大学農学部農芸化学コース准教授
秦野琢之 福山大学生物工学部生物工学科教授、生物工学部部長
坂東昌子 愛知大学名誉教授、元日本物理学会会長、NPO知的人材ネットワー クあいんしゅたいん理事長、NPO科学カフェ京都理事
山本 覚 福山大学生物工学部生物工学科教授
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:21|パーマリンク | コメント (0)
2012年2月 6日
両生類を使った発生の新しいテーマに、インジェクションの技術が必要なので、山口大学の岩尾康宏教授に針を作成する技術を習った。プーラーとマイクロフォージを使用した。
マイクロフォージ(MF-900)で針を尖らす
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:40|パーマリンク | コメント (0)
2012年1月17日
今日は、京都大学から生物科学分野の研究者による話であった。中国の大学を卒業後、ニュージーランドで修士課程を経て、オーストラリアで博士を取得されたと話されていた。中国では、自国外にどんどん出て出て行って研究する学生が多いそうだ。今の日本は、中国とは逆に自国外の大学で学ぶ学生が激減している状況にある。講義の中で、一人一問、英語で質問してもらったが、なかなか積極的に質問する状況をつくることができなかった。今回、講演を聞いた生命科学コース1年生の生徒には、あと2年間の高校生活で、前向きに学ぶ姿勢を身に着けて欲しいと感じた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:16|パーマリンク | コメント (0)
2012年1月 7日
生物学の研究では、卵にインジェクションをする操作がよくでてくる。生徒を指導する前に、私自身が詳細な知識と技術を磨かなければ指導できないと考えて、両生類の受精や初期発生の研究に取り組んでいる山口大学岩尾康宏教授の研究室を訪問した。実際に、時間をさいてくださり、丁寧に具体的な操作方法を教えていただいた。
今回使用したインジェクター
実際にインジェクションを体験
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:26|パーマリンク | コメント (0)
2011年12月24日
2011年12月24日の朝日新聞に、第9回高校生科学技術チャレンジ(JSEC)でアジレント・テクノロジー賞を受けた「花酵母についての研究」が紹介されています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:12|パーマリンク | コメント (0)
毎年、12月に東京の学術総合センターに全国の文科省SSH指定校の担当者や管理職が集結して、成果の発表とディスカッションがあります。「新たな教育課程編成について」、「教材開発について」、「校内のSSH推進組織の在り方」、「地域における人材活用、民間企業との連携について」などそれぞれのテーマを扱った8つの分科会で進められます。
投稿者: 秋山繁治 日時: 06:08|パーマリンク | コメント (0)
2011年12月18日
2011年12月18日(日)の読売新聞に学生科学賞中央審査出品作品として、岡山県審査で優秀賞を受けた清心女子高校生命科学コース時間生物学グループの「デンジソウの就眠運動の解析」が紹介されています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:18|パーマリンク | コメント (0)
2011年12月11日
2011年12月11日(日)の読売新聞に学生科学賞中央審査出品作品として、岡山県審査で岡山県知事賞(最優秀賞)を受けた清心女子高校生命科学コース発生生物学グループの「市街地近郊に棲むカメの研究」が紹介されています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:21|パーマリンク | コメント (0)
2011年11月27日
全国SSH交流会支援教員研修会が広島市の広島大学附属高等学校で開催された。課題研究を「ガイドブック」や「指導マニュアル」を使って実施している学校の教育内容が紹介された。発表校は、広島大学附属高等学校、大阪府立泉北高等学校、早稲田本庄高等学校、鹿児島県立錦江湾高等学校、福岡県立小倉高等学校であった。
課題研究に関わる教員数は?
錦江湾高等学校の発表
課題研究を進めるシステム
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:51|パーマリンク | コメント (0)
2011年11月23日
野生酵母の塩基配列を調べるためには、最低でも自分たちでDNAを抽出し。PCRにかけて増幅させる段階まで作業することが必要になるので、これから本格的に課題研究に取り組む1年生にも体験してもらった。福山大学の博士課程(D3)の院生に指導していただいた。
酵母の構造について学ぶ
遠心機の使い方
基本的な操作
酵母の実験の解説
CHEFの装置
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:52|パーマリンク | コメント (0)
2011年11月15日
「花酵母についての研究」が、朝日新聞・テレビ朝日主催の「高校生科学技術チャレンジ:Japan Science & Engineering Challenge(JSEC2011)」の予選を突破して、最終審査(全国大会)に行けることになりました。選抜されたののは、科学研究(物理学、化学、生物学、地学、数学、バイオケミストリー、植物学、動物学、環境科学、微生物科学、地球宇宙科学、医療健康科学、行動社会科学、老年学、コンピューターサイエンス、エンジニアリングなどの分野)30作品です。12月3日に日本科学未来館で発表します。
JSECのHP
http://www.asahi.com/shimbun/jsec/
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:40|パーマリンク | コメント (0)
2011年11月 9日
これまで花酵母の研究に2年間取り組んできた3年生が1年生に、放課後の時間を使って、菌株を単離や培養の技術を伝えている。まずのクリーンベンチでの作業やオートクレーブの使い方を教えていた。
オートクレーブの使い方
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:16|パーマリンク | コメント (0)
2011年11月 8日
■一般対象27名(中高教員17名、大学教員5名、一般5名)
【感想】
・高校教員という立場では言いづらいことも生徒に聞かせることができとても良い会であった
・ポスター発表、活発で良かったと思います。生徒1名しか連れてこなかったですが、もう少し多くの生徒を参加させれば良かったと思っています。
・毎年参加しています。年々参加校が増えており、刺激を受けています。今年はポスター発表の時間が長くなり、ポスター会場の通路も広くなり聞きやすかったです。後半の口頭発表では、女性研究者ではなく、生徒発表の方が良かったと思います。また質問の時間がとれたら良かったと思います。
・とてもアットホームな会で、生徒が発表できるよい機会でした。良いアドバイスをいただき、来年も参加したいと思います。
・各学校のパネルディスカッションを見て、今日まで大変な準備をされたのだと思います。しかしその分だけ成長されたのだと思います。私の学校でも参考にさせていただきたいと思います。
・大変有意義な会だと思いました。また、3回目ということで教師の皆様の交流も盛んで継続性の重要さも実感することができました。今後もぜひ続けていただきたいと思います。
・ポスター会場は広くなっており、見やすかったです。お昼の時間も余裕があり、良かったと感じています。今年の口頭発表は女性の大人の方で、専門性が高く少々難しくなったように思います。生徒への刺激としてはとても良いと思いますが…。田崎先生の講演は聴きやすく、楽しませていただきました。ありがとうございます。
・田崎先生、加藤先生の講演、とても楽しく聞かせていただきました。
・生徒たちの目の輝きに、一緒に話しているうちにこちらまでやる気がでてくるようでした。参加させていただいてよかったです。
■生徒対象112名(中学生7名、高一27名、高二74名、高三4名)
【感想】
(中学生)・私の学校では毎年文化祭で研究のポスター発表をしていますが、文化祭とはまた違った視点から意見や発表を聞くことができて良かったです。
・他の発表を見て改めて、理科は面白いと感じました。今日学んだことは今後の研究に役立てたいと思いました。
・私は中学生であまり発表内容が詳しく分からないところもあったけど、「こんなこともできるんだ」と刺激を受けた発表もたくさんありました。来て良かったと思います。
(高1生)・私たちが調べているテーマと同じことをやっている人がいて、私たちの研究の足りないところを見つけることができ、とても良い勉強になりました。ポスターのレイアウトについても参考にしたいことがたくさん見つかりました。講演も聴いていて色々とためになり、面白かったです。
・色々な学校の発表を聞くことができて良かったです。理系女子ということで気が合うことがあるし、好きな者同士集まって話したり聞いたりすることはとても良かったです。また、機会があれば参加したいです。
(高2生)・この研究発表が初めての発表なので、初めはとても緊張して悪い方向にしか考えていなかったのですが、やってみてとても役に立つことばかり学んだし、本当に来て良かったと思いました。
・私の研究は途中段階だけど色々なアドバイスがもらえて、とても参考になった。研究が完成してからよりも途中段階で参加する方が良いヒントを得られると思った。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:21|パーマリンク | コメント (0)
2011年10月28日
内容は、①生命科学コース1年生の研修報告(福山大生物工学科での研修・鳥取大学蒜山の森での実習)、②SSH担当者の講演(ZoologicalScience掲載論文の内容紹介)、③3年生の課題研究口頭発表(市街地近郊の水田に棲むカメの研究・花酵母の研究)、④金沢大学名誉教授田崎和江先生の講演であった。
森林での実習報告
アカハライモリについての研究紹介
カメの研究の口頭発表
花酵母の研究の口頭発表
口頭発表に対する質疑応答
金沢大学名誉教授田崎和江先生の講演
運営指導委員長宇野賀津子先生の講評
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:05|パーマリンク | コメント (0)
2011年10月20日
10月29日(土)に福山駅前の福山大学宮地記念館で開催される発表会のポスター発表が確定しました。ポスター発表は高校生が60件、女性研究者6件です。ほかに、女性研究者の口頭発表3件(東京大学・大阪府立大学・福山大学)があります。講演2件(東京大学教授加藤茂明・金沢大学名誉教授田崎和江)です。
【中学生・高校生の発表】
数学
1 「誕生日は何曜日」
明治学園中学高等学校 佐々木実咲 大庭寧子 (松田康雄)
2 「ピタゴラスの新定理!?」
金光学園中学・高等学校 内田京 (実藤知洋 山下真儀 佐藤健一)
物理
3 「振り子の研究」
ノートルダム清心中学校 面出望 (山根裕子)
4 「スライムにおけるホウ砂の濃度と反発係数の関係」
広島県立広島国泰寺高等学校 鈴木かのん (棟田陽)
5 「ルビーは何色に輝く?」
金光学園中学・高等学校 中藤朱里 雲井玲佳 (戸田洋平 船江岳史)
6 「材料と電磁波吸収の違い」
岡山県立玉島高等学校 竹本恵美 (岡崎仁一 堀野紘一郎)
7 「振動磁場中での磁石の運動」
清心女子高等学校 藤原智子 北井千晴 榊原奈美 新開咲子 濱部里恵 堀繭夏 (藤田八洲彦 宮崎靖子)
8 「電子レンジを用いた酸化物高温超伝導体の合成」
岡山県立玉野高等学校 谷望未 岡田瑞穂 (藤田学)
9 「斜面上の落下実験による重力加速度の測定~目指せ!9.8!!~」
兵庫県立三田祥雲館高等学校 片山捺稀 牛田みゆき 奥井志穂 大石綾 (石田晋一)
10 「I am a rocket girl!」
和歌山信愛女子短期大学附属高等学校 西田睦 (西岡俊和)
11 「言語を使ったロボット制御の研究」
玉川学園高等部中学部 矢澤めぐみ (田原剛二郎)
12 「砂糖電池」
東海大学付属高輪台高等学校 澁谷朋子 菅沼美由起 (中村佳衣 上松未来)
13 「自己誘導」
市川学園市川高等学校 日野真由子 菊池萌 (細谷哲雄)
化学
14 「鋭敏で正確なpH試験液の作成」
ノートルダム清心中学校 石田茉莉夏 (山根裕子)
15 「トマトの味の再現~桃太郎の味のひみつ~」
金光学園中学・高等学校 中島杏奈 安田怜央 (三宅美緒 中原清江)
16 「 ゴーヤ中のビタミンCの定量」
岡山県立玉島高等学校 有和久美子 西 杏理 (中藤千代雄)
17 「溜川の水質調査 」
岡山県立玉島高等学校 西井美由紀 吉永華帆 平原麻実 (田辺博章)
18 「ブロッコリーの生長と添加物による差異の秘密」
清心女子高等学校 横井里香 塩津有華 花村梓 三村郁 (坂部高平)
19 「塩化鉄(Ⅲ)によるフェノール類の呈色反応と濃度」
清心女子高等学校 三村郁 塩津有華 花村梓 横井里香 (坂部高平)
20 「キュウリが及ぼすトマトの抗酸化活性への影響」
清心女子高等学校 正千尋 植田絵莉奈 郷田真佑 妹尾莉沙 秋山史圭 (山田直史)
21 「マスカットの抗酸化能と美白効果」
清心女子高等学校 濱尾萌夏 大中はづき 増田美幸 松崎奈波 (山田直史)
22 「食塩水処理によるリンゴの抗酸化活性の変化」
清心女子高等学校 中澤絵莉華 大垣美稀 篠原由理香 藤井麻乃 山口真奈美 (山田直史)
23 「銀樹の時間と析出量の関係」
岡山県立倉敷天城高等学校 采女紗也 大森瑛子 岡村吏紗 竹中祐梨菜 (藤井俊哉)
24 「AP Power 金の吸着」
名城大学付属高等学校 大岩美奈 (中田奈津代)
25 「お茶の色素に関する研究」
玉川学園高等部中学部 谷本愛実 中小路麻衣 (角田友明)
26 「ロウソクで見られる炎色反応」
市川学園市川高等学校 齊藤優貴子 (中島哲人)
生物
27 「魚類の顎と歯の比較」
明治学園中学高等学校 福永結香 山本怜奈 切田澄礼 野田莉理 (森永香織)
28 「海の“収れん進化”」
明治学園中学高等学校 宮倉寧子 山本知佳 渡辺和華 (森田珠妃)
29 「プラナリアの集合性」
島根県立益田高等学校 堅田典伽 坂田舞 齋藤理伽 (毛利裕子)
30 「カタバミ」
島根県立益田高等学校 村上理穂 曽利采未 (毛利裕子)
31 「アリ」
島根県立益田高等学校 椋真理菜 廣中志保 末岡優里(佐々木典子)
32 「遙照山の動植物調査」
金光学園中学・高等学校 横田麗菜 金田美沙紀 (小畑嘉奈子 滝澤有美 中原清江)
33 「アサリの呼吸における金属イオンの影響」
金光学園中学・高等学校 土屋美希 (小畑嘉奈子 小川枝里子)
34「市街化が進んでいる水田地域でアカミミガメはどのように過ごしているか」
清心女子高等学校 井谷明音 川上未紗 仲田雅子 森菜摘 (秋山繁治)
35 「ミシシッピアカミミガメの解剖」
清心女子高等学校 川上世那 鶴見莉子 山下元子 (秋山繁治)
36 「花酵母についての研究」
清心女子高等学校 澤田春那 田中瑠彩 小嶋由加里 齊藤恵 (秋山繁治)
37 「オオイタサンショウウオの飼育下での繁殖」
清心女子高等学校 保家祐貴子 中桐菖 (秋山繁治)
38 「デンジソウの就眠運動リズムの解析」
清心女子高等学校 中島遥香 御倉友梨恵 小野真帆 正藤理那 (田中福人)
39 「デンジソウの組織培養」
清心女子高等学校 正藤理那 小野真帆 御倉友梨恵 中島遥香 (田中福人)
40 「デンジソウの生育条件についての研究」
清心女子高等学校 西江麗奈 松永梨花 難波眞子 藤澤未雪 (田中福人)
41 「ミミズの行動学的研究」
岡山県立倉敷天城高等学校 浅野真菜 江見唯 楠戸夏美 中川葉月 (野津俊朗)
42 「カナメモチにおける若葉の紅葉」
岡山県立玉野高等学校 山口実里 堀みゆき 木村優花 岡田瑞穂 (浅浦真由美)
43 「プラナリアの眼色異常」
岡山県立玉野高等学校 岡田瑞穂 木村優花 堀みゆき 山口実里 (浅浦真由美)
44 「ミクロの森林をのぞく~コケの中の生態系から」
岡山県立岡山一宮高等学校 前田優子 平野羽奈子 (西平直美)
45 「フタホシコオロギの回転刺激に対する反応」
岡山県立岡山一宮高等学校 石井恵里香 中野真実 (野内仁輝)
46 「低周波の電磁波によるカイワレ発芽率」
岡山県立岡山一宮高等学校 蕨結夢 田村夏希 林幸織 小西亜弓 近藤祥世 (生部昭光)
47 「植物と紫外線の関係」
武庫川女子大学附属中学校・高等学校 平岡あや乃 綿谷真未 伊藤瞭子 西村楓 三原詩鶴 (坂本正孝)
48 「Have you ever seen the inside of a tree? 」
和歌山信愛女子短期大学附属高等学校 宇都宮夏来 (西岡俊和)
49 「乳酸菌とその発酵に関する研究」
名城大学付属高等学校 日高愛梨沙 (中田奈津代)
50 「砂糖には防腐効果があるのか」
玉川学園高等部中学部 村松ゆき星 (原美紀子)
51 「ザリガニの電気生理実験」
玉川学園高等部中学部 中島奏子 太田朋花 田中莉沙子 谷本愛実 福田有紀 牧山ひかり 亘理彩香 高木結衣 (森研堂 小林慎一)
52 「蟻の群知能に関する研究」
玉川学園高等部中学部 高木結衣 (吉澤大樹)
53 「三宅島における植生の遷移の状況」
市川学園市川高等学校 小笠原歩美 田中千尋 (庵原仁)
地学
54 「北九州の芦屋層群の地層のつながりについて」
明治学園中学高等学校 村上枝里花 内田華那 田島知弥 半澤千秋 (森田珠妃)
環境
55 「里見川の調査」
金光学園中学・高等学校 藤井なり美 廣谷友香 (岡辺雅男 小橋聖里奈 小畑嘉奈子)
56 「光を用いた環境化学の研究」
玉川学園高等部中学部 加 芳衣 吉益朝香 雨宮油羽 伊丹春菜 井上奈美 井上七々子 伊夫伎夏希 木村かな子 濃沼祐佳 冨澤果那子 溝口淑子 村松ゆき星 (渡辺康孝)
教育活動
57 「情報教育における情報技術の習得を目的とした3Dゲーム開発手法の検討」
金光学園中学・高等学校 岡崎友佳 高田栞奈 (谷野一忠 近藤真史)
58 「地域の特徴をいかした科学体験講座の開催」
岡山県立玉野高等学校 佐藤あさひ 小若未貴 (藤田学)
59 「岡山県内幼稚園の飼育活動の現状分析」
清心女子高等学校 池上裕莉香 (秋山繁治)
60 「ボルネオで私たちは何を学んだか」
清心女子高等学校 光畑美希 (秋山繁治)
女性研究者の発表
61 「アフリカツメガエルの胚発生をひもとく細胞自律的なシグナリングについて」
鹿児島大学大学院理工学研究科生命化学専攻 本村恵理子 (坂井雅夫)
62 「ナゴヤダルマガエルの遺伝的地域分化Ⅱ-とくに岡山集団と名古屋集団が接する
境界領域について-」
広島大学大学院理学研究科生物科学専攻 長井悠佳里 (三浦郁夫)
63 「スクミリンゴガイ血リンパ液および卵抽出物の凝集素の生物学的特性」
福山大学生命工学部海洋生物科学科 山田千明 (河原栄二郎)
64 「ミトコンドリア病MELASに対するタウリン療法の確立」
川崎医科大学大学院生化学系神経病態生化学専攻 力丸満恵 (砂田芳秀)
65 「イソチオシアネートの抗がん作用におけるNF―KBシグナルの役割」
岡山大学大学院自然科学研究科生物資源科学専攻 安部奈緒美 (中村宜督)
66 「史料文献中の紅葉の記録を用いた京都の秋季気候復元」
大阪府立大学生命環境科学研究科緑地環境科学専攻 谷彩夏 (青野靖之)
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:19|パーマリンク | コメント (0)
2011年10月14日
10月28日のSSH成果発表会では、1年生も研修の報告をするので、「生命科学基礎」(週1時間)の時間にプレゼンの練習をした。
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:24|パーマリンク | コメント (0)
2011年10月10日
中高生対象の科学コンクール「第55回日本学生科学賞」の県審査で、応募作品40点から、最優秀の知事賞に本校の発生生物学グループの「市街地近郊の水田に棲むカメの研究」が輝いた。本校からは、他に時間生物学グループの「デンジソウの就眠運動の解析」が優秀賞を受けた。本校の2点の研究を含む6点が県代表として、11月12日から東京で行われる中央審査に、県代表として出品される。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:05|パーマリンク | コメント (0)
2011年9月17日
【目的】
① 科学研究に取り組む女子生徒に発表の機会と生徒同士の交流の場を設けることにより、互いに刺激し合いながら研究への意欲を高め、次世代の科学技術を担う女性研究者の育成につなげていく。さらに、理系女子同士の友好を深め、理系進路をめざす仲間意識を育む。
② 大学院等で研究を続ける女性研究者との交流や理系分野での経験と機知に富んだ女性研究者の講演を通して、理系女性の「ロールモデル」に接することで、“女性の生き方”を考える材料を提供し、女子生徒の理系分野へのキャリア意識を高める。
③ 女子生徒による科学研究発表会を一般に公開することにより、中学生を含む生徒に向けて理系分野に対する興味・関心を喚起する。さらに、女子生徒が科学技術分野へ夢をもって進んでいくことを積極的に受容できる社会へと変容するための意識改革や啓発活動としての役割を果たす。
ポスター発表
【日程】
平成23年10月29日(土)
9:30〜10:00 受付(9階)、ポスター掲示・準備
10:00〜10:10 開会行事
10:10~12:00 ポスター発表(8階)
12:00〜12:45 昼 食
12:45〜13:15 ポスター発表(8階)
13:30~15:00 女子大学生・女子大学院生による口頭発表
15:10~16:00 講演「研究室の女性研究者がどのような経緯で加藤研究室に至ったか」
講師:東京大学分子細胞生物学研究所教授 加藤 茂明 氏
16:10~16:30 閉会行事
【会場】 福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)8階・9階
広島県福山市丸之内1丁目2番40号 TEL:084-932-6300 FAX:084-932-6354
【発表募集対象】 全国の高等学校の女子生徒による、授業や課外活動における科学研究のポスター発表をSSH校に限らず広く募ります。
【参加募集対象】 中学校・高等学校の生徒(男子生徒も含む)や教員、教育関係者や地域の一般の方々
【参加費】 無料(交通費はご負担いただくことになります)
■会場へのアクセス
JR西日本の山陽本線・山陽新幹線の停車駅であるJR福山駅北口から徒歩1分ほどになります。駅のホームからも会場施設(福山大学社会連携研究推進センター)のビルを目の前に見ることができます。
■お申し込み方法
添付の申込用紙もしくはチラシの裏面をご利用下さい。電子メールの場合は申込用紙そのままでなくても項目内容が確認できれば結構です。その場合は、項目に漏れがございませんようご注意ください。申込締切は10月21日(金)ですが、ポスター発表につきましては9月30日(金)までにお願いします。
■ポスター発表について
・ポスター掲示用のパネルは幅90cm×高210cmを予定しています。
・掲示に必要なピンはこちらで準備します。
・実物等(危険物を除く)の展示をする場合、机が汚れないようトレイやマットを準備するなどご配慮下さい。
・内容は研究に着手しているものであれば、結論が明確に出ていなくても構いません。
問い合わせ先:清心女子高等学校 室山龍三
TEL:086-462-1661
E-mail : muroyama@nd-seishin.ac.jp
投稿者: 秋山繁治 日時: 07:36|パーマリンク | コメント (0)
2011年8月31日
1)SSH成果発表会
【実施日】平成23年10月28日(金)
【会場】清心女子高等学校(岡山県倉敷市二子1200)
【内容】
9:30 受付
10:00 開会行事
10:10 SSH活動の紹介 ①生命科学実習 ②蒜山研修
10:40 講演「Evidence for the true fall-mating in Japanese newt Cynops pyrrhogaster」
講師:秋山繁治(本校教諭)
11:20 口頭発表
①「市街化が進んでいる水田地域でアカミミガメはどのように過ごしているか」
②「ツツジからの野生酵母の採取と分離」
12:00 記念講演「タンザニアにおける自然科学の研究と教育;とくにウラン鉱床と放射能」講師:田崎和江(金沢大学名誉教授)
12:50 閉会行事
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2) 生徒研究科学研究発表交流会
【実施日】平成23年10月29日(土)
【会場】福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)8階・9階
広島県福山市丸之内1丁目2番40号 TEL:084-932-6300 FAX:084-932-6354
【内容】
9:30~10:00 受付(9階)、ポスター掲示・準備
10:00~10:10 開会行事
10:10~12:00 高校生ポスター発表(8階)
12:00~12:45 昼 食
12:45~13:35 高校生ポスター発表(8階)
13:45~15:00 女性研究者による口頭発表
①金沢大学名誉教授 田崎和江 講話「福島における放射能の除染作業の実際」
②大学院生3名の研究口頭発表
15:10~16:00 演題「研究室の女性研究者がどのような経緯で加藤研究室に至ったか」
講師:東京大学分子細胞生物学研究所教授 加藤 茂明 氏
16:10~16:30 閉会行事
集まれ理系女子の動画
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&v=jZFMhqQZM2w
集まれ理系女子の要項
http://www.nd-seishin.ac.jp/news/event111029.html
申し込みフォーム
http://www.nd-seishin.ac.jp/exchange_form/
報告書のPDF
http://www.nd-seishin.ac.jp/highschool/lifescience/ssh_report_04/
本校の理事長の動画
http://www.youtube.com/watch?v=eWilh63MJKc&feature=related
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:40|パーマリンク | コメント (0)
2011年8月14日
慶應義塾大学信濃町キャンパスで、JST支援事業未来の科学者養成講座の個人科学研究発表会(高校生)が行われた。発表以外に、慶應義塾大学医学部谷口善仁教授の「メダカやゼブラフィッシュを使って生命現象を解き明かす」と三浦恭子先生の「ハダカデバネズミ:社会性制御機構、癌、老化研究のための新しいモデル動物」の2つの講演を聞くことができた。
ラウンジの壁の肖像
慶應義塾大学医学部井上教授の挨拶
慶應義塾大学医学部谷口善仁先生の講演
高校生の科学研究の口頭発表は、横浜雙葉、筑波大学附属駒場など関東の学校からだけでなく、南は宮崎北、北は群馬女子まで全国から13校で、14題であった。最優秀賞が1名、優秀賞が2名表彰された。「ツツジからの野生酵母の採取と分類」という演題で、本校の松本愛さんが優秀賞を獲得した。
高崎女子高校の発表
宝仙学園高校の発表
県立宮崎北高校の発表
立命館高校の発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:27|パーマリンク | コメント (0)
2011年8月12日
最終日は、3分科会の代表発表があった。口頭発表は、SSH指定三年目の学校が内容によって分科会に分かれて行い、その分科会で最も優秀であったものが、代表として発表する。今年の場合は、これまででもっとも少なく、三年目の学校が9校しかないので、3校ずつ分かれて予選が行われるという過去にない形であった(3校が代表)。例年は、約30校で、2011年度指定は39校にもなるので、激戦が予想され、発表のレベルも上がると予想される。
研究の概要
三田祥雲館高校が文部科学大臣賞を受賞
山際隆先生の講演
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:38|パーマリンク | コメント (0)
2011年8月11日
毎年夏、SSH指定校が全国から集まって研究発表会が行われる。いつもは関東だが、震災の影響で今年の会場は神戸の国際展示場であった。午前中に、科学者の講演、口頭発表、午後はポスター発表である。本校は、ポスター発表に参加した。
口頭発表
口頭発表
本校の酵母についてのポスター発表
ポスター発表会場の様子
発表に工夫した展示
ポスター発表の案内板
卒業生が集結
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:36|パーマリンク | コメント (0)
2011年8月10日
昨年までパシフィコ横浜が会場であったが、今年は震災の影響で神戸国際展示場で解されれることになった。今日は、午後1時から4時までポスター発表の準備をした。
ポスター発表の準備中
ポスターを張り合わせる作業
ポスターの完成段階
ブースにポスターを掲示
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:18|パーマリンク | コメント (0)
2011年8月 3日
韓国の晋州教育大学で生徒は、科学の講演を受け、教員団は学長と面談した。
大学教授の講義
いろいろな教材を紹介
大学学長と面談
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:01|パーマリンク | コメント (0)
2011年8月 2日
慶南科学高校を訪問しました。午前中は、岡山一宮高校と慶南科学高校の校長の挨拶、学校紹介(慶南科学高校・岡山一宮高校・ノートルダム清心学園清心女子高校・倉敷天城高校)、生徒の交流、学校内見学という内容でした。
岡山一宮高校から「だるま」を贈呈
慶南科学高校の学校紹介
ノートルダム清心学園清心女子高校の学校紹介
日本の高校生全員で合唱
記念撮影
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:07|パーマリンク | コメント (0)
2011年8月 1日
岡山一宮高校コアSSHの「韓国スタディツアー」に、生徒5名と一緒に参加させていただいている。岡山空港9.45の仁川空港行きの便で韓国に向かった。今日は、「Samsung d'light」と「でぢたるパぴリオン」を見学した。
説明を聞く
デジタル機器の展示
デジタル機器の体験
デジタル機器の体験
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:58|パーマリンク | コメント (0)
2011年7月30日
蒜山研修の最終日。午前9時から佐野淳之先生に、樹木の成長のしかた、年輪のできかたについて説明していただいた。その後、前夜の卒業発表の質疑で未解決だった問題について4年生に説明していただいた。
質問に答える大学生
質問に答える大学生
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:36|パーマリンク | コメント (0)
2011年7月29日
ザトウムシの染色体を見るためのプレパラートを作成した。まず、雌雄の区別、精巣の摘出、固定処理、。プレパラート作成を行った。
からだの構造
染色体数が異なる個体が存在
顕微鏡下での処理について説明
解剖に取り組む生徒
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:13|パーマリンク | コメント (0)
午前中は、ザトウムシの採取にでかけた。まずは、三平山と犬挟峠で森林の林床を散策した。
樹木の幹の近くを探す
採取した山
シダを捲るとその下に発見
ザトウムシ
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:40|パーマリンク | コメント (0)
2011年7月28日
実際に森林に入って調査を行った。今回は、ブナの巨木がある場所を選んだ。
女子大学生がコナラにつて説明
ブナ林に向かう
照度を測定
ブナの稚樹の調査
胸高直径を測定
樹齢を測定
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:07|パーマリンク | コメント (0)
2011年7月27日
夜は、午後野外で樹木の観察したが、総復習として、夜、復習とテストを行った。1回目のテストは、23種類の標本を提示して、それに答える形式で班別(4班)にテストしたが、全問正解で合格したのは1班で、他の班は補習後、2回目のテストで10種類の標本を全問正解して、就寝ことがやっとできた。終了時間は午後11時であった。
実物を観察して確認
樹木の班別テスト
樹木の種類を班で答える
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:30|パーマリンク | コメント (0)
2011年7月26日
鳥取大学農学部教授佐野淳之に、「地球温暖化」のテーマで講義をしていただきました。その後で、農学部森林生態系研究室の4年生に卒業研究の発表をしていただきました。
地球温暖化の原因は人間の活動
竹林についての研究
活発に質疑応答
コナラについての研究
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:26|パーマリンク | コメント (0)
2011年7月16日
中国地区SSH交流会二日目は、高校生はポスター発表をとおしての交流と討論であった。討論のテーマは「みんなの”地球”新エネルギーを考える」で、学校の壁を越えてグループに分かれて意見を出し合った。最後はグループごとに発表した。
発表の様子
課題研究を通して学校交流
中国地区の多くの高校生が集結
エネルギー問題について討論
グループごとに意見をまとめてポスターで説明
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:38|パーマリンク | コメント (0)
2011年7月15日
中国地区から集まった高校生が、広島の平和公園や原爆の痕跡ののこる場所を訪問した。
原爆犠牲者の慰霊碑
原爆の前からある地蔵
墓石にも原爆の痕跡が残っていた
新しい病院に改築
原爆の影響を調べるサンプルの採取跡
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:01|パーマリンク | コメント (0)
中国地区5県(岡山・広島・山口・鳥取・島根)のSSH担当者と生徒の交流会が、広島オリエンタルホテルで開催された。一日目は、SSH担当者は、9校のSSH事業報告の発表、質疑応答、生徒は平和公園研修と「放射線と被ばく影響基礎科学」放影研の野田朝男先生の講演であった。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:36|パーマリンク | コメント (0)
2011年7月 8日
県立益田高校が主催して、小学生・中学生・高校生に科学の面白さを伝えるためのイベントが益田市で開催された。1日目は、島根県芸術文化センター・グラントワで、科学ポスター交流、科学実験、サイエンスショー、講演という内容であった。講演は、東京大学村山斉教授が「宇宙は何でできているか」というテーマで、宇宙を研究することの面白さを魅力的に話された。
多くの生徒が参加していた
益田高校のポスター
東京大学村山斉教授の講演
講演を聞く生徒たち
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:50|パーマリンク | コメント (0)
2011年7月 2日
大阪府立大手前高校の課題研究発表会が開かれました。会場は、7階の視聴覚教室、生物分野の口頭発表を聞かせていただきました。
各分野での活躍を示す垂れ幕
口頭発表の様子
課題研究のポスターを掲示
7階からの眺望
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:17|パーマリンク | コメント (0)
2011年6月17日
京都大学女性研究者支援センター主催で、シンポジウム 私の仕事とキャリアデザイン3」が、開催された。内容は、独法で働く研究者3名による講演であった。一人約30分の持ち時間で、研究生活や待遇などの詳細な話を聞くことができた。研究者として、生き生きと活躍されていると感じた。
【プログラム】
16:00~16:10 開会挨拶・稲葉 カヨ(京都大学女性研究者支援センター長)
16:10~16:30 講演①
大出 真知子(物質・材料研究機構 先端的共通技術部門 理論計算科学ユニット組織形成モデリンググループ 主任研究員)「私が感じた独法研究員の自由と制約 -キャリアデザインとライフデザイン両方に対して-」
16:30~16:50 講演②
早渕 百合子(国立環境研究所 地球環境研究センター温室効果ガスインベントリオフィス特別研究員)「個人研究の枠を越えて-京都議定書達成の可否を決める日本国の温室効果ガス排出・吸収量を算定するにあたって-」
16:50~17:10 講演③
田和 圭子(産業技術総合研究所関西センター健康工学研究部門バイオインターフェース研究グループ主任研究員)「組織のミッション達成と自分の専門技術の展開-プラズモニックチップのバイオへのアプローチ-」
17:10~17:50 ディスカッション
17:50~18:00 閉会挨拶
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:41|パーマリンク | コメント (0)
2011年6月 3日
2006年から5年間、福山大学生命工学部の秦野教授に本校SSH運営指導委員長として全面的にバックアップしてしていただきました。新たに2011年から5年間再指定を受けることになりましたが、秦野教授が福山大学生命工学部長になられるということで、いままでのようには動けないということで、リセットして新たな体制で事業を進めることになりました。福山大からは、新たに岩本教授と山本教授にSSH運営指導委員になっていただきました。
今回は、福山大学を訪問させていただき、これまで5年間、本校がどのように取り組んできたかを説明させていただくとともに、これからの方向についても説明させていただきました。資料として、SSH研究開発実施報告書(5年次)を配布させていただきました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:03|パーマリンク | コメント (0)
2011年5月 6日
課題研究を進めるための基礎を高校1年生の「生命科学基礎」で学びます。今日は、CPUやHDDなどの部品を組み込んで、パソコンを組み立てる実習をしました。
パソコンを組み立てる
組み立て中のパソコン
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:27|パーマリンク | コメント (0)
2011年5月 3日
新緑の候、貴職におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。さて、本校は科学英語の充実に向け、ツールとしての英語運用能力の育成に重点をおいた研究開発に取り組み、一昨年以来、2度にわたる科学英語研究会を開催してまいりました。今年度、昨年に引き続き、2つのタイプのディベートを取り入れた授業を実践し、このたび公開する運びとなりました。つきましては、多数の皆様方にご参加いただき、本校の取り組みについてご指導、ご助言を賜りたく、ご案内申し上げます。
【1】 実施日 平成23年 6月25日(土) 13:00~16:30
【2】 会場 ノートルダム清心学園 清心女子高等学校(岡山県倉敷市二子1200)
【3】 日程
12:30~13:00 受 付
13:00~13:10 開会行事
13:10~13:30 SSH概要説明
13:40~14:30 公開授業①
14:40~15:30 公開授業②
15:40~16:20 研究協議
16:20~16:30 閉会行事
【4】 内容
○公開授業①…生命科学コース2年生(SSHクラス)を対象に、ツールとしての英語力を身につけることを目的としたディベートを行う。論題は「日本はペットの飼育を免許制にすべきである」。
○公開授業②…NELP(Native English Language Program)生徒を対象に、外国人教師の指導による実践的な英語運用能力を身につけることを目的としたディベートを行う。論題は「捕鯨は禁止すべきである」。
【5】 申込み 5月末に二次案内(参加申込書)をお送りいたします。
【6】 連絡先 清心女子高等学校 Tel 086-462-1661 Fax 086-463-0223
E-mail muroyama@nd-seishin.ac.jp (担当 室山)
※ 本校では2学期に以下の発表会を予定していますので、内容について詳細が決定しましたら、後日ご案内させていただきます。
(1) 10月28日(金)SSH研究成果発表会 (会場:清心女子高等学校)
(2) 10月29日(土)集まれ!理系女子 第3回女子生徒による科学研究発表交流会(会場:福山大学社会連携研究推進センター)
投稿者: 秋山繁治 日時: 07:19|パーマリンク | コメント (0)
2011年4月 8日
清心女子高校は平成18年度に文部科学省スーパーサイエンス(SSH)校指定を受け5年を経過し平成22年度で終了しましたが、平成23年度から平成27年度までの再指定(継続)を受けました。今後とも理科教育プログラムの開発・課題研究を進めていきますので、ご理解とご協力をお願いいたします。昨年と同じように、①科学英語研究授業(6月25日)、②成果発表会(10月末)、③女子生徒による科学研究交流会(10月末)、④中高理科研究授業(2月)を計画しておりますが、具体的な内容が決まり次第案内させていただきます。
なお、23年度のSSH校指定は、全国から89校(国立2校、公立66校、私立21校)から実施希望調書の提出があり、38校(国立1校、公立31校、私立6校)が指定されました。私立の採択率は29%でした。また、本校と同じ平成18年に指定校された31校のうち15校(48%)が継続して再指定を受けています。中四国で継続指定を受けたのは本校のみです。詳細は、文科省のHPに掲載されています。平成23年度のSSH校は全国で145校(都道府県平均約3校)になりました。
文部科学省の平成23年度SSH指定についての説明
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/1304238.htm
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:27|パーマリンク | コメント (0)
2011年2月24日
SSH事業指定7年目の京都市にある洛北高校の発表会に出向いた。生徒の科学研究の発表ではあるが、総合的な学習の時間(1年次・2単位、2年次・1単位、2年次夏休み5日間大学での実習)での取り組みの成果発表という内容で、主に大学の研究者によって指導を受けた夏休みの実習の内容の紹介であった。6つの発表を聞かせていただいたが、「ダチョウを用いたインフルエンザ防御用抗体の作成」、「高分子の性質を調べる」が秀逸であった。生徒の生き生きと積極的に参加している様子が感じ取れた。
「里山林における環境の違いによる植生の変化」の発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:45|パーマリンク | コメント (0)
2011年2月14日
発生生物学グループは、インジェクションを使った発生に研究と野生の有用な酵母の単離に取り組んでいます。
生徒もインジェクターを使用
野生酵母の分離と精製
教室の外は雪景色
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:27|パーマリンク | コメント (0)
2011年2月 6日
応募件数は72件、今日は予備審査を通った32件が、ブース形式でポスター発表を行いました。生命科学コースの環境化学グループが「きらり科学の目賞」を、時間生物学グループが「優秀賞」を受賞しました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:43|パーマリンク | コメント (0)
オオイタサンショウウオの卵を使って、媒精後の核の状態を観察し、胸躯体放出の時期を知ることができた。
実体顕微鏡下での作業
観察用プレパラートの作成
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:48|パーマリンク | コメント (0)
受精後の灰の内部でどのような変化が起こるかを観察している。まずは、極体放出の時間経過を蛍光顕微鏡で観察して、解明することから着手している。一日中実験できるのは土曜日・日曜日なので、生徒は休むことなく、毎日生物教室で実験している。
蛍光色素で処理
極体放出している箇所を切り出す
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:45|パーマリンク | コメント (0)
2011年2月 3日
昨年春から初夏に各地でツツジを採取し、その花から野生酵母を精製・単離した。顕微鏡下で外観、機能では、アルコール発酵能力とセルロース分解能力に着目して、分類して途中である。3月末ののジュニア農芸化学会に間に合わせるように頑張っている。
顕微鏡で撮影
顕微鏡で観察して分類
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:15|パーマリンク | コメント (0)
2011年1月29日
発表件数は、口頭発表18件、ポスター発表38件で、生命科学コース「時間生物学グループ」2名が参加しました。
発表後に審査講評と表彰式が行われ、5件が優秀賞として表彰されました。本校の発表も、優秀賞に選ばれました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:47|パーマリンク | コメント (0)
2011年1月13日
生徒とまとめた鳥取大学「蒜山の森」での研究の成果を投稿しました。以下は要旨です。
Forest Diversity and Carbon Dioxide Absorption
Miyuki Suzuki, Seishin Girls’ High School
Sella Takei, Seishin Girls’ High School
Shigeharu Akiyama, Seishin Girls’ High School
and
Junji Sano, Faculty of Agriculture, Tottori University
abstract The aim of the present study is to clarify the role of forests in the absorption of carbon dioxide. In order to determine forest CO2 absorption capacities, we conducted a five-year investigation of artificial and natural forests, examining tree height, diameter and age. We then analyzed this data with regards to the forest structure and diversity of tree species. We found that artificial and natural forests absorbed CO2 at rates of 140 kg/100 m2/year and 260 kg/100 m2/year, respectively. Compared to artificial forests, the natural forests we surveyed had a complex hierarchical structures containing a wide range of tree types and trees of differing heights. We hypothesized that these characteristics allow natural forests to achieve a more efficient rate of photosynthesis. Moreover, we found that red pine trees, in particular, have a high CO2 absorption rate because of their rapid growth. We concluded that natural forests have a significantly greater ability to absorb CO2 than artificial forests. A Japanese person emits approximately 2 tons of CO2 per year from household, indicating that only 7% and 13% of the annual emissions from one person can be absorbed by 100 m² of artificial and natural forests, respectively. These results suggest that not only the protection of natural forests, but also fundamental changes in our lifestyle, are necessary to stem the rise in CO2 emissions.
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:35|パーマリンク | コメント (0)
2011年1月 4日
生命科学コース1年生対象の「生命科学基礎」は、2学期末に、課題研究について2年生から説明を受けた後、3学期は、大学の研究者から課題研究に関連した話をきくことになっています。
1月17日(月) 国立感染症研究所 津田良夫
1月24日(月) 岡山大学大学院理学研究科 富岡憲治
1月31日(月) JT生命誌研究所 橋本主税
2月7日(月) 福山大学生命工学部 渡辺伸一
2月14日(月) 川崎医科大学医学部 西松伸一郎
2月21日(月) 鳥取大学大学院工学研究科 伊藤敏幸
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:20|パーマリンク | コメント (0)
2011年1月 3日
3学期は、医学、薬学、生命科学の研究紹介とメディアリテラシーの実習を行います。時間は、13:55~15:35までです。
1月11日(火) 第20回 奈良女子大学大学院理学研究科 荒木正介
1月18日(火) 第21回 岡山メディアフォーラム 乙竹文子
1月25日(火) 第22回 山口大学大学院医学研究科 岩尾康宏
2月1日(火) 第23回 岡山メディアフォーラム 乙竹文子
2月8日(火) 第24回 京都大学大学院理学研究科 阿形清和
2月15日(火) 第25回 愛知学泉大学 矢部隆
2月22日(火) 第26回 大阪教育大学 野坂祐子
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:23|パーマリンク | コメント (0)
2011年1月 1日
学研から出版されている中井俊巳著「なぜ男女別学は子どもを伸ばすのか」のp114・p115に、科学研究で成果を上げている学校としてノートルダム清心学園清心女子高等学校が取り上げられています。
(清心女子高等学校の場合)
岡山県のノートルダム清心学園清心女子高校でほ、2006年度から文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けて、「女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築」を研究課題に取り組んでいます。
入学時から普通科の中に「生命科学コース」を設定。まずは、理系でも比較的女性進学者の多い〝生命科学〟の分野遠路を考えている生徒のためのコースから始めました。全国数々の大学の研究者と連携し、琵好きの女子を育てるために、多くの自然体験と実験・実習を盛り込んだ様々なプログラムを実施しています。
その成果として、SS芸業での成果を問われるSS塁徒研究発表会(2008年)において「サンシヨウウオの人工繁殖」で科学技術振興機構理事長賞を受賞したのをほじめ、日本植物生理学会年会・高校生生物研究発表会において植物の持つ体内時計をテーマにした研究で二年連続(2009年、2010年)で最優秀賞を受賞するなど、各学会が主催する高校生の科学研究発表会で多くの成果を上げています。
また、2009年から、全国で初めての発表者が女性だけの「集まれ!理系女子第蒜女子生徒による科学研究発表交流会」を主催するなどして、全国の理系女子を支援しています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:09|パーマリンク | コメント (0)
2010年12月26日
慶応義塾大学の事業「未来の科学者養成講座」に、全国から集まった高校生15名が参加している。昨年度に続き、今年度も本校の生徒も参加させていただいている。高校生に研究テーマを与えられ、来年8月に開催される科学研究発表会に向けての研究することが課せられている。
今日は、飼育しているオオイタサンショウウオを解剖して、生殖腺、肝臓などの臓器を摘出した。肝臓は、冷蔵にして慶応大学医学部に送付した(後で、生徒が大学の実験室で実習する)。また、生殖腺は、本校SSH課題研究の材料として使用する予定である。解剖の作業は、慶応義塾大学のこの事業に2009年度参加した先輩が協力して行った。
昨年参加した先輩が協力
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:14|パーマリンク | コメント (0)
2010年12月25日
地球環境プロジェクトで、学校で行っている環境問題への取り組みを紹介した。内容は、「地球温暖化防止における森林の役割を解明する」、「帰化動物の在来種への影響を調べる」、「花の種類と酵母の関係から生態系を考える」の3つの取り組みを説明した。
環境問題への取り組みを紹介
街頭でポスターを使って説明
市民の皆さんと交流
ステージでのスピーチ
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:37|パーマリンク | コメント (0)
2010年12月24日
会場は、武庫川女子大学中央キャンパスで開催された。午前中は、SSH事業報告と教科・学校設定教科(国語・技術家庭・数学・理系英語、ポスターセッション。午後は、ものづくりと研究(中学)、研修報告(「サイエンスツアー (中学1年)」、 「ものづくり (中学2年)」、「サイエンスツアー(中学3年)」、「海外研修(高校1年)、「SSH生徒交流合宿研修会(高校2年)」、「フィリピンからの訪問団との交流(高校3年)の報告。生徒の科学研究4件、①色素増感型太陽電池の研究、②食育・葉酸の研究、③脱毛マウスの研究、④バイオエネルギーの研究の口頭発表があった。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:04|パーマリンク | コメント (0)
2010年11月22日
科学研究について、それぞれの学校の特色を生かした取り組みを相互に研修する目的で企画された研修会で、今年で2回目である。①中高一貫校の特徴を生かした取り組み、②理数科の特徴を生かした取り組み、③授業時間内での取り組みとリンクした課題研究の取り組み、④授業時間以外における取り組みについて情報交換をおこなった。会場は昨年に続き、福岡県立小倉高等学校であった。実践発表校は、鹿児島県立錦江湾、奈良女子大学付属、愛媛県立松山南、岡山県立一宮、私立明治学園(北九州市)、埼玉県立浦和第一女子、長崎県立長崎西、福岡県立小倉の8校であった。科学研究指導について、特に、段階に応じた時宜を得た指導、環境整備、発表の場の設定などが重要であると感じた。
鹿児島県立錦江湾の発表
奈良女大附属中等教育学校の発表
埼玉県立浦和女子高校の発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:52|パーマリンク | コメント (0)
2010年11月20日
平成22年度スーパーサイエンスハイスクール交流会支援教員研修会として、「科学英語」をテーマにした研修会が、東海大学付属高輪台高等学校で開催された。発表校は5校で、①横浜サイエンスフロンティア高等学校、②石川県立七尾高等学校、③愛媛県立松山南高等学校、④ノートルダム清心学園清心女子高等学校、⑤東海大学付属高輪高等学校の順で、持ち時間20分で実践報告。その後、質疑応答。各分科会に分かれて研究協議という構成で実施された。本校は、前半がSSHの概説と科学英語の実践内容及び6月に実施した公開授業について、後半に中高の英語カリキュラム(NELP。SELP)の説明をさせていただいた。近くに寺が多く、静かな環境で、広々とした学校(地下3階地上6階)でした。
石川県立七尾高校の発表
東海大学付属高輪台高校の垂れ幕
日蓮宗長祐山承教寺の狛犬?
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:18|パーマリンク | コメント (0)
2010年11月18日
課題研究に生命科学コースの2年生が取り組んでいるが、1年生に来年度はどのテーマを選ぶのかを考えてもらうために、3回に分けて、体験することになった。指導は2年生。カメの生態調査として、テレメトリー法でカメの居場所を特定する実習を行った。
探索に出発
居場所に急接近
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:58|パーマリンク | コメント (0)
2010年11月 9日
2009年度の総PV(閲覧ページ数)が672843(一日平均1844)、総訪問者数100224人なので、一日平均275人が訪問し、平均7ページを閲覧していることになります。
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:44|パーマリンク | コメント (0)
2010年11月 7日
参加者総数は、272人(名簿に記名)でした。
【生徒アンケート(回答数105)】
1.内訳(人数)
【先生・一般用アンケート(回答数26)】
1.内訳(人数)
【口頭発表 8校】
市川学園市川高等学校(千葉県)
東海大学付属高輪台高等学校(東京都)
玉川学園高等部中学部(東京都)
名城大学附属高等学校(愛知県)
兵庫県立三田祥雲館高等学校(兵庫県)
武庫川女子大学附属高等学校(兵庫県)
島根県立益田高等学校(島根県)
清心女子高等学校(岡山県)
【ポスター発表 14校】
市川学園市川高等学校(千葉県)
玉川学園高等部中学部(東京都)
東海大学付属高輪台高等学校(東京都)
和歌山信愛女子短期大学附属高等学校(和歌山県)
武庫川女子大学附属中学校・高等学校(兵庫県)
ノートルダム清心中・高等学校(広島県)
島根県立益田高等学校(島根県)
福岡県立小倉高等学校(福岡県)
宮崎県立宮崎北高等学校(宮崎県)
金光学園高等学校(岡山県)
岡山県立岡山一宮高等学校(岡山県)
岡山県立倉敷天城高等学校(岡山県)
岡山県立玉島高等学校(岡山県)
清心女子高等学校(岡山県)
【女性研究者ポスター発表】
福山大学生命工学部
岡山大学理学部
岡山大学大学院自然科学研究科
京都大学大学院理学研究科
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:32|パーマリンク | コメント (0)
2010年10月30日
口頭発表は、8件でした。発表順は、①清心女子高校「デンジソウの就眠運動リズム」、②市川学園市川高校「ポリフェノールの科学」、③東海大学付属高輪台高校「プロポリスの希釈による殺菌効果」、④脳は光にどう反応するか・光の変化に気づく脳のしくみ」、⑤名城大学附属高校「万華鏡の研究」、⑥兵庫県立祥雲館高校「油性インクを分離せよ!!クロマトグラフィーによる物質の分離」、⑦武庫川女子大学附属高校「フィンランド研修」、⑧島根県立益田高校「謎の湖『蟠竜湖』の成因を解明する」。発表時間は12分、質疑応答は3分であった。最後に、東京工業大学大学院理工学研究科准教授の松下祥子先生の「とある女性科学者の、なるまで・なってから」と題した講演をしていただいた。
島根県立益田高校の発表
東京工業大学の松下祥子先生の講演
女性にもとめるものは?あなたはどのように生きますか?
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:00|パーマリンク | コメント (0)
今年のポスター発表は、女子高生が54件、大学生や大学院生が10件でした。北は千葉県から南は宮崎まで多くの人たちに参加していただきました。
岡山大学大学院生の発表
カメの解剖についての発表
カメの生態漂砂についての発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:50|パーマリンク | コメント (0)
2010年10月16日
本校は平成18年度より文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、研究開発に取り組んでまいりました。この度、下記の要領でSSH研究成果発表会を開催する運びとなりました。つきましては、多数の皆様方にご参加いただき、本校の取り組みについてご指導、ご助言を賜りたく、ご案内申し上げます。
【研究開発課題】
「生命科学コース」の導入から出発する女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築
【期日】 平成22年10月29日(金)
【会場】 清心女子高等学校
岡山県倉敷市二子1200 (JR中庄駅よりJRバス・タクシーで8分)
【日程】
9:30~ 受付
10:00 開会行事,事業報告
10:20 課題研究口頭発表(5グループ)
① 「振動磁場中での磁石の運動」
② 「調理がおよぼす食品抗酸化活性への影響」
③ 「フェノール類の種類と呈色反応の色の違いを探る」
④ 「デンジソウの生態の研究」
⑤ 「コンクリート化された水田地域のクサガメとミシシッピアカミミガメの行動」
11:45 講演「新薬開発の基礎研究から医薬品開発まで―抗マラリア薬開発研究の実際―」
講師:金惠淑氏(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科)
12:40 閉会行事
(参考)
講師: 金惠淑氏(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科准教授)
略歴
1998年3月 岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了 薬学博士
2002年6月 岡山大学大学院自然科学研究科 助教授
2005年4月 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 助教授(准教授)
・第72回日本寄生虫学会奨励賞
「新規抗マラリア薬・環状過酸化化合物の抗マラリア活性と作用機序の解析」
・ベンチャープラザ岡山2003ベンチャービジネスプランコンテスト審査員特別賞
「マラリアの検査システムの確立と全国ネットワークの構築」
・平成19年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞
「薬剤耐性に有効な新規抗マラリア薬の創製研究」
【申し込み】
10月22日(金)までにFaxまたはE-mail でお申し込み下さい。
Fax:086-463-0223
E-mail:muroyama@nd-seishin.ac.jp
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:58|パーマリンク | コメント (0)
2010年10月13日
富岡憲治 岡山大学大学院自然科学研究科教授(委員長)
秦野琢之 福山大学生命工学部生物工学科教授(副委員長)
入江 泉 岡山大学大学院教育研究科特任教授
佐野淳之 鳥取大学農学部フィールドサイエンスセンター教授
中村宜督 岡山大学農学部農芸化学コース准教授
西松伸一郎 川崎医科大学医学部分子生物学1(発生学)教室講師
益田芳樹 川崎医科大学医学部自然科学教室教授
保江邦夫 ノートルダム清心女子大学情報理学研究所教授
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:25|パーマリンク | コメント (0)
2010年10月11日
科学を志す、あなたへ:自分のライフサイクルを描いて、今を生きよう!
ルイ・パストゥール医学研究センター 宇野賀津子
昔だったら還暦といわれる歳になって、ライフサイクルの各ステージでいかにに生きたか、いかに生きるかを私自身、より深く考えるようになりました。自分自身が青春の日にもどることは出来ない。でもたどってきたライフサイクルの節々で思ったことを伝える事はできる。どうしたら良かったではなく、私が今できることは、今すこしプロの研究者として研究を続ける事と、これから長い人生を生きる皆さんに、あなた自身の人生を行きよとメッセージを残す事です。
50年前とは全てが大きく違っています。電化製品の発達、情報網の発達、今回のアメリカへの学会出張では、携帯もiPadも使え、メイルも問題なし。日本との差は時差のみという調子で、通信環境は10年前とは大きく違っていました。そう、あなたたちは、あなた達の親の世代とは違った、新しい時代を生きていく事になるのです。科学の発展は、女性のみが妊娠し、出産できるという以外(これは哺乳類としての宿命ではあるが)、男の仕事、女の仕事という壁を取り払いつつあります。そしてそれはほんのこの50年ほどの科学の発展によるところが大きいのです。そう、あなた達は、これからあなたの親世代とも、違った世界を生きていく事になるのです。
とりあえず人生86年、8.6cmの横軸をひきましょう。そして今、あなたのいるところに記しをつけましょう。結婚、出産、あなたの希望を書き入れましょう。子供の年齢が見えてくるでしょう。もちろん結婚しない人生も考えられます。20歳、30歳、40歳とあなたは何をしていますか。少なくとも、結婚し、子育てだけではあなたの人生は今や埋まりませんね。あなたの人生を生きるために、どんな生き方をするのか。そのために、今、何をすべきか考えましょう。キャリアアップの為に1,2年のちょっとした回り道、留学、外国語の勉強、ちょっと一生懸命何かを勉強する、いいですね。あなたのライフサイクルの中ではわずかな期間です。今はそんなこと無理!と思っていても、科学の進歩で5年後には可能となることもあります。科学の進化もスケールに入れましょう。自分がそれを可能とするために、働く、いいですね。必ずしも自分で描いたライフサイクル通りになるとは限りません。でもその時々で修正すればいいのです。言えることは、間違いなく人は歳をとります。自分のライフサイクルを描いて、今を生きるということが大 事なのです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:45|パーマリンク | コメント (0)
2010年10月10日
中高生対象の科学コンクール「第54回日本学生科学賞」の県審査が10月10日に、読売新聞岡山支局であり、応募作品27点のうち6作品が11月13日から東京で行われる中央審査に、県代表として出品されることになった。本校の清心女子高・生命科学コース生物工学・発生生物学グループ(鈴木美有紀・竹居セラ)の「地球温暖化防止における森林の役割」も優秀賞に選ばれ、出品することになった。
(2010年10月11日 読売新聞掲載)
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:17|パーマリンク | コメント (0)
2010年10月 1日
生命科学コースの1年生が7月下旬に実施した蒜山野外実習についての報告会を「生命科学基礎(1年生・1単位)」の授業の中で行った。パワーポイントを使った説明であった。
森林実習についての説明
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:07|パーマリンク | コメント (0)
2010年9月17日
5名を日本動物学会の高校生ポスター発表に派遣するので、その前にポスターの仕上げや発表練習をするために今日から日曜日まで合宿です。今年の生徒は担任の指導がよく、人間関係は円満です。結構、タイトな実験もこなしています。
野生酵母を精製するための寒天培地作り
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:49|パーマリンク | コメント (0)
10月30日(土)に開催する「女子生徒による科学研究発表交流会」で口頭発表の8つの高等学校が決まりました。
文科省のSSH指定校は、科学分野での課題研究を進めていますが、その成果を発表する場は、8月に横浜で開催される「SSH生徒科学研究発表会」がメインで、首都圏で開催されるために、地方では発表に触れる機会はありません。そこで、地理的に中国地区の真中あたりの福山駅(新幹線の停車駅)のすぐ近くにある福山大学社会連携研究推進センターで「科学研究発表会」を計画しました。特徴は、「発表者がすべて女子生徒である」と「女性の大学院生や研究者も一緒に発表する」ということです。口頭発表はSSH校に依頼しました。ポスター発表は公募です(今月末締め切り)。
①市川学園市川高等学校(千葉県)
②東海大学付属高輪台高等学校(東京)
③玉川学園高等部・中等部(東京都)
④名城大学附属高等学校(愛知県)
⑤兵庫県立三田祥雲館高等学校(兵庫県)
⑥武庫川女子大学附属中学校・高等学校(兵庫県)
⑦ノートルダム清心学園清心女子高等学校(岡山県)
⑧島根県立益田高等学校(島根県)
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:01|パーマリンク | コメント (0)
2010年9月16日
日曜日も含めてほとんど毎日、誰かが生物教室に来ます。特に、毎週木曜日の6時間目と7時間目は「生命科学課題研究」の時間になっていて、全員がそれぞれのテーマに取り組んでいる姿を見ることができます。
アカハライモリのDNAを抽出
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:15|パーマリンク | コメント (0)
2010年9月 9日
今月の25日東京大学で開かれる日本動物学会に向けて、準備中です。メンバーは11名。①酵母、②有尾類、③カメ、④森林、⑤飼育動物のテーマを扱っています。
サンショウウオに餌をやっているグループ
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:07|パーマリンク | コメント (0)
2010年9月 4日
アカハライモリの幼生の尾部を使って、DNA抽出作業をキアゲンのキットを使って行った。生徒は午前中文化祭の準備をしていたが、午後から来てくれ、夕方まで細胞を磨り潰す作業などに取り組んでくれた。今日の作業で、83個体のDNAサンプルを取ることができた。DNAが抽出できた段階までいかないと、保存が聞かないので、最終的な作業は夜中までかかったが、「そんなに時間がかかるのか」とクレームがでるのが高校現場で、大学のようには理解してもらえない悲しさがある。しっかりとしたレベルの研究成果を出したいという気持ちを保ちながら、生徒とともに誠実に研究に取り組んでいきたい。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:07|パーマリンク | コメント (0)
2010年9月 2日
【目的】
① 科学研究に取り組む女子生徒に発表の機会と生徒同士の交流の場を設けることにより、互いに刺激し合いながら研究への意欲を高め、次世代の科学技術を担う女性研究者の育成につなげていく。さらに、理系女子同士の友好を深め、理系進路をめざす仲間意識を育む。
② 大学院等で研究を続ける女性研究者との交流や理系分野での経験と機知に富んだ女性研究者の講演を通して、理系女性の「ロールモデル」に接することで、“女性の生き方”を考える材料を提供し、女子生徒の理系分野へのキャリア意識を高める。
③ 女子生徒による科学研究発表会を一般に公開することにより、中学生を含む生徒に向けて理系分野に対する興味・関心を喚起する。さらに、女子生徒が科学技術分野へ夢をもって進んでいくことを積極的に受容できる社会へと変容するための意識改革や啓発活動としての役割を果たす。
【日程】
平成22年10月30日(土)
9:30-10:00 受付、ポスター掲示・準備
10:00-10:10 開会行事
10:10-12:10 ポスター発表
12:10-13:00 昼食
13:00-15:00 口頭発表
15:10-16:00 講演「とある女性科学者の、なるまで・なってから」
(日本大学文理学部 松下祥子)
16:10-16:30 閉会行事
昨年の様子↓
http://sciencenews.jp/index5.html
【会場】 福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)8階・9階
広島県福山市丸之内1丁目2番40号 TEL:084-932-6300 FAX:084-932-6354
【発表募集対象】 中学校・高等学校の女子生徒による、授業や課外活動における科学研究のポスター発表をSSH校に限らず広く募ります。
http://www.nd-seishin.ac.jp/exchange_form/
【参加募集対象】 中学校・高等学校の生徒(男子生徒も含む)や教員、教育関係者や一般の方々
【参加費】 無料
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:42|パーマリンク | コメント (0)
2010年8月26日
本校と岡山大学の共催で、今回の講演は、文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル事業」として、女子高校生に先輩にあたる女性研究者が、最先端の研究内容を高校生にわかりやすく説明し、「科学の面白さ」と「科学の神秘・深遠さ」を知ってもらうという企画で実施された。清心女子高等学校生命科学コースの1~3年生全員が参加した。講演は、①鳥の羽色の性差をつくりだすしくみ(岡山大学院自然研究科博士後期課程3年・坂口英)、②植物ストレス解消法・土壌ストレス耐性機構を中心に(岡山大学大学院自然科学研究科特任助教・三谷奈見季)であった。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:43|パーマリンク | コメント (0)
2010年8月24日
2010年7月9日に中国地区スーパーサイエンスハイスクール担当者交流会で発表した内容です。
本校は創立120周年を迎えたカトリック系の併設型中高一貫の女子校です。岡山駅から下りの新幹線で南向きの車窓から小高い丘の上にある白い校舎を見つけることができます。倉敷市内にありますが、通学範囲は広く、生徒の72%が電車を使って通学しています。1学年5クラスで、生命科学コース1クラス(入学時から生命科学分野への進学に特化)と文理コース4クラス(高校二年生で文系・理系への進学を選択)とを設定しています。
課題研究への取り組みは、生命科学コースでは、1年次で学校設定科目の「生命科学課題研究」、「生命科学実習」の学習を基礎にして、2年で次の(1)から(4)の4グループから生徒自身が選んで参加します。2年次に「生命科学課題研究(2単位)」を設定しています。文理コースでは、2年で学校設定科目「発展科目(2単位)」で(5)数理科学課題研究や(6)物質科学課題研究を選択履修することができます。
(1)生物工学グループ
現在、花や果実に比較的多く生息しているといわれる“花酵母”(野生の酵母)の取得に取り組んでいます。花をつける植物は蜜を求めにやってくる昆虫によってその繁殖が助けられていますが、花の蜜は酵母の増殖にも役立っているのです。蜜の近くで生息している酵母は,花粉と同じように昆虫に付着して別の花へと運ばれ,そこで新たに増殖するわけですから、同じ酵母がいろいろな花に分布していることが予測されます。花の種類と分布する酵母の種類の相関を分析することによって、生態系の理解が深まるのではないかと考えています。
日常的には学校内(それ以外に、鳥取大学蒜山演習林の野外実習や西表島の研修のとき)で開花している花の蜜に近い部分から酵母を採取し、純粋分離し、①光学顕微鏡観察による形態的な分類、②リボソームRNAをコードするDNAの塩基配列や電気泳動核型をもとにした分類,③発酵能力の確認などをして、④酵母の種類を特定する作業を行っています。将来は、⑤花の種と酵母の種との相関の解析,⑥酵母の胞子形成能の確認,⑦性を持つ酵母菌株の検索,⑧人間生活に有用な菌株の発見、などの研究を進めていくことを目指しています。
(2)時間生物学グループ
動物、植物、菌類、藻類など、ほとんどの生物は昼夜のサイクルに合わせて時を刻んでいます。人間が朝起き、昼間働いて、夜は眠るという生活リズムを持つのはそのためです。時間と植物の生理的な現象の関係についての研究で有名なものに250年以上前にカール・フォン・リンネが作った“花時計”があります。しかしながら、現在でも開花時刻を正確にまとめてつくられた花時計は少ないので、周辺に多様な野草が生息しているという自然豊かな本校の環境を生かして、身近な植物を扱ったオリジナルな花時計をつくろうということで研究を始めました。
現在、開花時刻が何によって左右されているのか、開花が体内時計によって行われているのかを調べています。例えば、ムラサキカタバミやタンポポでは、昼間は花を開き、夜間は閉じる現象がみられますが、そのリズムが体内時計によって制御されているかどうかは、生物を昼夜サイクルのない恒常条件にした場合との違いを比較することによって証明できます。さらに、植物のもつ体内時計による花の開閉リズムと葉の就眠運動リズムとの関係性の解析、植物の時差ぼけの証明にも着手しています。
(3)発生生物学グループ
サンショウウオ科を含む両生類は,近年その数を激減させています。その原因は,大規模な土地開発による生息地の消失,それにともなう汚水の流入などの環境悪化,水田の乾燥化,ペットとしての捕獲,外来生物の影響などがあります。本校では,1989年から岡山市内のカスミサンショウウオの生息地で,個体数が激減している地域の卵嚢を持ち帰り,卵から幼生上陸直前まで飼育し,放流する活動を行うとともに,飼育下での繁殖にも取り組んできた歴史があります。今までにカスミサンショウウオ・オオイタサンショウウオの2種で飼育下の繁殖に成功しています。
現在、オオイタサンショウウオとカスミサンショウウオを用いて,人工受精の方法の確立と孵化後の幼生の良好な飼育条件を見つけることを目指して、研究しています。人工受精については、受精後の正常発生率を上げることや、卵や精子の受精能力の保持期間を延ばすことを目指しています。そして、幼生の飼育については、飼育密度、餌、共食いの影響などを調べて好ましい条件を見つけることを目指しています。さらに、学校周辺に生息するカメ類についても、テレメトリーを使った行動調査に着手し、生殖システムの解明に研究を拡大していこうと考えています。
(4)環境化学グループ
「環境の中の化学」「環境のための化学」をキーワードに研究に取り組んでいて、現在2つのテーマを設定して活動しています。1つは「グリーンカーテン」で、窓の外に菩植物を育て、その葉でカーテンにするときの最適条件や周囲への影響を探っています。もう1つは「グリーンケミストリー」で、環境への負荷の少ない機能性物質として応用が期待されているイオン液体という物質を使って、その特性を活かした化学反応の方法を探っています。
(5)数理科学課題研究グループ
磁石の相互作用による現象の研究や磁石の強さの測定に取り組んでいます。磁石の強さは鉄などをひきつける強さで実感できますが、それを測定するには多くの困難があります。実験で使用している方位磁石は大きさが1cm程度と小さく磁束密度の分布からは求めることができません。そこで磁束の変化で生じる起電力から、磁石の強さを求めることにしました。この現象は数十ミリ秒という短時間でかつ数mVの微弱な現象であるためデジタルオシロスコープで測定をしています。自作の装置での測定結果と理論的な予想との違いについて研究を進めています。
(6)物質科学課題研究グループ
私たちの生活から遠くないところで関わっている化学(物質)について、テーマを決め、多くのデータを集め、新しい発見を目指しています。課題研究としては、健康に良いとされる抗酸化物質の測定法を身につけ、「調理が及ぼす、食品が持つ抗酸化カへの影響」を調べています。また、より身近な科学実験の開発のため、「抗酸化物質が及ぼす、果物電池の起電力への影響」・「紫キャベツ液に替わる身近なpH指示薬の発掘」をテーマとして研究も進めています。さらに、化学の楽しさを広めるため「手作り化粧品づくり」に取り組んだり、小学生対象の「科学教室」にボランティアとして参加したりしています。
これらのテーマについては、(1)は福山大学生命工学部、(2)は岡山大学理学部、(3)は広島大学両棲類研究施設、山口大学理学部、川崎医科大学医学部・京都大学理学部・慶應大学医学部、(4)は鳥取大学工学部、(5)は岡山大学理学部物理学科、(6)岡山大学農学部の先生方を中心に助言や実験の指導をしていただいて進めています。課題研究に、それぞれのテーマの専門家と相談しながら研究を進めていけるような大学の雰囲気を持ち込むことを目指しています。高校の勉強は、大学受験のためだけになりがちですが、課題研究が大学の研究への接点となって、若い世代の研究者を育てることにつながっていけばよいのではないかと考えています。
本校のSSHの研究課題は「“生命科学コース”の導入から出発する女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築」ですが、120年以上の歴史があり、旧来の女子教育の呪縛から逃れにくい学校が先進的に女子の理系への進学を支援することは、社会の意識を変えるきっかけとして重要であると考えています。女子校の構成者は女子だけなのですから、部活動や実験・実習などすべての教育活動において女子がリーダーシップをとらざるを得ない状況にあります。そのことは逆に言えば、リーダーシップを養成し、積極性を身につけるのに適した環境であるともいえるのではないでしょうか。部活動での研究活動以外にも、“蒜山の森”(鳥取大学農学部)での調査活動、大学に出向いての実習(岡山理科大学理学部・福山大学生命工学部)、西表島環境学習(沖縄国際大学法学部・琉球大学熱帯生物圏研究センター)、ボルネオ海外研修(マレーシア国立サバ大学)などの自然科学を学ぶ基礎となる教育活動を盛り込んでいます。
女子理系が極端に少ない日本社会にあって、本校での教育活動が、女性の科学分野での可能性を広げる一つの取り組みとして有効であると信じています。
2009年10月31日に「集まれ!理系女子 第1回女子生徒による科学研究発表交流会」を実施しました。ポスター発表58テーマ(中高生48テーマ、女性科学研究者10テーマ)、口頭発表中高生8テーマで、参加者総数は272名、内訳は、発表者182名(高校生150名+引率教員22名+女性研究者10名)・来賓15名・本校教職員15名・当日参加60名(大学関係28名+高校関係4名+保護者18名+その他10名)でした。第2回を2010年10月30日に開催させていただきますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:05|パーマリンク | コメント (0)
2010年8月12日
生物部に盆休みはありません。生き物を飼っているのと、まとまって実験の時間が取れるのがこの時期なのです。広島大学の大学院生と九州大学の学生も実験の手伝いをしていただいています。
まず、ペッスルで物理的に細胞を破砕
別のメンバーは餌やり
キットでDNAを精製
別の実験に取り組む生徒も
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:32|パーマリンク | コメント (0)
2010年8月11日
今日から二日間は、広島大学の大学院生の指導で、アカハライモリのDNAを精製して、電気泳動にかけて調べる実験に挑戦します。また、川崎医大の分子生物学教室の西松先生にインジェクション針の磨ぎ方についても指導を受けました。
インジェクション用の針の作成
サンショウウオ受精卵の蛍光顕微鏡観察
飼育作業も並行して行っています
電気泳動の結果
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:39|パーマリンク | コメント (0)
2010年8月 4日
20年度指定校の口頭発表で選ばれた各分野の研究を大ホールで聞くことができた。活発な質疑もあり、レベルの高い充実した発表会であった。
生物分野の研究
数学分野の研究
表彰式
SSH事業についての講演
文部科学省と独立行政法人科学技術振興機構は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会を、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)において2日間(平成22年8月3日(火曜日)、4日(水曜日))の日程で開催しました。以下の学校が表彰されました。
○文部科学大臣表彰(1校)
•兵庫県立神戸高等学校
○独立行政法人科学技術振興機構理事長賞(3校)
•大阪府立大手前高等学校
•明治学園中学高等学校
•愛知県立一宮高等学校
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:15|パーマリンク | コメント (0)
2010年8月 3日
午前中は、開会式、ノーベル賞を受賞された益川先生の講演、SSH指定三年目の学校のポスター発表(分科会)。午後は、ポスター発表、分科会代表校の発表があった。
開会前の会場の様子
ノーベル賞を受けられた益川先生の講演
ポスター発表の様子
ポスター発表の打ち合わせ
本校生徒の発表の様子
ポスター発表の会場
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:26|パーマリンク | コメント (0)
2010年8月 2日
午後1時から4時まで、明日のポスター発表に向けて発表の準備をした。ポスター作成が遅くなって、印刷できたのは午前1時。9枚に分割して印刷したものを持ち込んだので、会場でカッターナイフで加工し、両面テープで張り合わせた。
各校もそれぞれ完成度は高い
まずは、ポスターを完成させる
机上の資料を整頓
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:40|パーマリンク | コメント (0)
2010年7月31日
昨晩に続き、データの整理を行った。昨日から補習授業を終えた3年生が、8月3日・4日のSSH生徒生徒研究発表会のポスター作成をするために来ている。徹夜で仕上げているが、今回のブナ林の調査結果が追加できるかどうかは微妙。タイムリミットは、この研修を終えてバスに乗車する今日の午後3時半。
調査結果を一覧表に記入
データを整理中の生徒たち
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:28|パーマリンク | コメント (0)
2010年7月30日
ブナ林での調査を行った。午前中は、15m×30mのプロット内の直径5cm以上の樹木の胸高直径と樹高を測定した。樹高は、側高竿と超音波測定器(バーテックス)を用いた。午後は、地表から50cmの高さの部分に成長錐を入れて年輪を採取し、樹齢を測定した。夜は成長錐で抜いたコアの年輪を数える作業をした。
胸高直径を測定
測高竿で樹高を測定
超音波測高器で樹高を測定
成長錐でコアを抜く
くり抜いたコア
成長錐の扱いについて説明
コアの年輪を数える
コアをカッターナイフで削って、ルーペで見る
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:06|パーマリンク | コメント (0)
2010年7月29日
夜の講義前に、ニホンアシカのテレビニュースを録画したビデオを見させていただいた。
輸入しているアシカはカリフォルニアアシカだが、日本にもニホンアシカがいた。毛皮や油を取るためと、サーカスや動物園などで見世物にするために乱獲され、絶滅したと言われていたが、平成4年に竹島で昭和15年に撮影された8mm映像の中に、偶然ニホンアシカの姿が見つかったことがテレビで紹介された。現在は「絶滅危惧種」だが、50年間その生存が確認できない場合は「絶滅」に変わる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:05|パーマリンク | コメント (0)
午前中は、森林の調査方法の講義と実習、午後は、実際にブナ林に入って、稚樹の調査を行った。夜は、鳥取大学の大学院生の研究紹介、ビデオ(テレビニュース)、明日の森林調査の説明とそのデータから二酸化炭素量吸収量を推定する理論的計算方法の説明があった。
測高竿で樹高を測定
胸高直径の測定
電子機器による樹高の測定
側高竿の先を双眼鏡で探す
幼樹を調べるプロット
稚樹の調査
稚樹の調査
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:00|パーマリンク | コメント (0)
2010年7月28日
午後は、明日からの調査のために必要な樹木の分類方法について学んだ。宿舎の周辺の樹木について説明を聞いた後、実際に「蒜山の森」に入って知識の確認をした。夜は、分類の基礎知識についてのテストを受けた。
キハダはコルク層が厚い
樹皮をめくると「黄肌(きはだ)」
野外の危険な植物「ツタウルシ」
「蒜山の森」に入る
山歩きしながら、植物観察
この大きな葉は、「タラノキ」
植物の分類のテスト
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:06|パーマリンク | コメント (0)
午前中は、ヒノキの枝打ち作業の体験と森林調査のために作られたジャングルジムを使った自然観察であった。
森林調査のためのジャングルジムの内部
樹木を観察
ジャングルジムから大山を望む
枝打ちの模範作業
枝打ちに生徒も挑戦
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:47|パーマリンク | コメント (0)
2010年7月27日
鳥取大学教育研究林「蒜山の森」での研修は、5年目になる今年も地元で自然観察指導員で活躍する山田信光先生の講演で始まった。野ウサギの習性、サシバの減少と里山の関係についての話であった。夜は、鳥取大学農学部佐野先生の「不都合な真実」を話題にした環境問題についての話であった。
佐野敦之先生の話
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:27|パーマリンク | コメント (0)
2010年7月26日
日本生物工学会が、10月30日に福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)で開催される「第2回女子生徒による科学研究発表交流会」の内容を紹介してくださいました。
http://www.sbj.or.jp/news/news_20100726-2.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:37|パーマリンク | コメント (0)
2010年7月19日
今年も、8月3日・4日にパシフィコ横浜で、スーパーサイエンス生徒研究発表会が開催される。今年の発表の要旨は以下の通り。SSH指定から5年間取り組んできた環境問題を扱う。問題提起になればいいと考えている。
生態系における森林の役割を探る
(人工林と天然林の二酸化炭素吸収量の推定)
1.目的
地球上に生息する多くの生物は好気呼吸によって二酸化炭素を放出するが、一方で植物が光合成によって二酸化炭素を吸収することによって生態系のバランスが維持されている。近年、化石燃料の消費を中心とした人間活動によって二酸化炭素排出量が年々増加し、伐採によって森林が急速に減少しており、地球温暖化をはじめとする自然環境への影響が危惧されている。ここでは、生態系における森林の重要性を再認識するため、樹木による二酸化炭素吸収量を推定することを目的とした。
2.調査地と研究方法
調査地は岡山県真庭市に位置する鳥取大学フィールドサイエンスセンター教育研究林「蒜山の森」である。ヒノキの人工林とアカマツやクリなどの優占する天然林を対象に5年間フィールド調査を継続してきた。毎年10 m×10 mのプロットを4~5個ずつ選定した。プロット内の樹木の樹種を識別し、①直径、②樹高、③樹齢を測定した。直径と樹高から樹木の体積を求め、密度データを使って質量に換算し、樹木に含まれる炭素重量を計算した。その値を樹齢で割って1年当たりに固定された炭素量を求め、その炭素量から吸収された二酸化炭素量を推定した。
3.結果と考察
二酸化炭素の吸収量は、1年間で人工林では100m2あたり140kg、天然林では100 m2あたり260kgになった。天然林は人工林と比べて、樹種の多様性が高く、樹高の高低に大きく差がある複雑な階層構造を示した。その結果、光合成を効率よく行って二酸化炭素吸収量が多くなったと考えられる。また、アカマツは他の樹木と比べて二酸化炭素吸収量が高いことがわかった。これは、直径や樹高の成長量が大きいため二酸化炭素吸収量も多くなったと考えられる。
4.結論
天然林は人工林に比べて二酸化炭素吸収量が多いことがわかった。日本人1人が1年で家庭から排出する二酸化炭素は約2.0tなので、人工林100m2で処理できるのは約0.07人分、天然林でも約0.13人分にしかならない。二酸化炭素の急激な増加が地球規模の環境問題になっているが、その解決に向けて私たちに求められているのは、自然度の高い森林生態系を守っていくことと、私たち自らが二酸化炭素の排出を抑制するライフスタイルに変えていくことである。
5.参考文献
林野庁監修(1998)林業技術ハンドブック. 全国林業改良普及協会
6.キーワード生態系 二酸化炭素 人工林 天然林
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:13|パーマリンク | コメント (0)
2010年7月12日
カメの生殖器官を調べるために、解剖に挑戦した。アカミミガメはちょうど今のシーズンが産卵期で輸卵管内に19個の卵殻で覆われた卵を採取することができた。
麻酔液を注射
甲羅を撤去
卵殻に包まれた卵を確認
卵巣と輸卵管を摘出
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:18|パーマリンク | コメント (0)
2010年7月 9日
会場は、島根芸術文化センター、担当は益田高校。7校のSSH担当者の報告(一校あたり発表15分・質疑5分)と島根県教育庁高校教育課の泉雄二郎調整監の「SSHがもたらすものは何か」と題した講演で、松江東高校でSSH担当時代の経験を踏まえた素晴らしい内容であった。益田高校の取り組みについては、県内近隣に国立大学大学はなく、もっとも近いのが山口大学で、そのような立地で科学推進教育を進めていく難しさが、逆に取り組みの重要性を高めていると感じられた。会の後、生徒の研究発表会「益田さいえんすたうん」を見学した。明日は、本校を含めた3校の報告と講演が予定されている。
講演
SSHは「生徒の心を刺激」する取り組み
生徒ポスター発表
中学校の生徒の展示
会場で英語の授業
投稿者: 秋山繁治 日時: 07:42|パーマリンク | コメント (0)
2010年7月 1日
【全体的な感想】
○昨年に引き続き来させていただきました。昨年の反省を生かし、他教科との連携を図った今回のテーマは秀逸であったと思います。生徒が自然に発言したくなる内容を用意するのは我々の仕事だと思いました。
○ディベートを軸に英語の学習計画を立ててみたいと感じました。ありがとうございました。
○ありがとうございました。立命館高校でSSHコースの生徒の英語授業を担当しています。ディベートやディスカッションをうまく授業に取り入れたいと思い、今回来させて頂きました。大変参考になりました。本校で11月にRits Super Science Fairという20カ国の高校生による研究発表大会を予定しています。ぜひ生徒さんと一緒に来て頂けたらと感じました。一般的に英語を嫌う傾向にある理系生徒に英語を教えることは、一見困難な感じもしますが、コンテンツを伴って教えることができるという点で、また別の喜びを感じることができると思います。今回のこのような会を催して頂いて、IdeaをShareできることができて感謝しています。
○とても素晴らしい授業を体験できました。生徒達の生き生きした姿が、学習の成果を物語っていると思います。人前で堂々と話せるまでには、準備段階でかなり意識を高めたり、練習することが必要になります。それだけの時間を他の科目の授業や放課後にとれる状況が羨ましいです。参考にさせていただきます。
○生徒達の堂々とした英語での発表に感心しました。NELPの生徒の英語力は素晴らしく、英語のディベートが成立していました。テーマの設定は非常に適切だったと思います。教科の壁を越えて「生命」「OC1」「現代社会」と協力して勧めていくのは大変ですが、今後の生徒の成果が楽しみです。
○素晴らしい授業を拝見し、楽しく参加させて頂きながら勉強になりました。シナリオディベートならば、私どもの生徒にも導入できるかと勇気が持てました。が、ディベートという形よりもまず、テーマへの取り組み、自分の意見をしっかり持つことから始めなければと思いました。
○とても素晴らしい授業を体験できました。生徒達の生き生きした姿が、学習の成果を物語っていると思います。人前で堂々と話せるまでには、準備段階でかなり意識を高めたり、練習することが必要になります。それだけの時間を他の科目の授業や放課後にとれる状況が羨ましいです。参考にさせていただきます。興味深い話しばかりでした。少しでも実践できるようにします。
【参考になった部分】
○シナリオディベートはディベートの前段階として、導入してみたい
○理科・社会・英語の教科横断型の授業で成功している例を見られて良かった。
○ツールとしての英語という割り切り方は大変好感が持てました。
○英語でディベートをするとなると、やはりシナリオディベートがbetterだと再認識できました。
○シナリオディベートは初めてみました。SSHに関係なく、英語の授業でやれそうな気がしました。
【改善すべき部分】
○speakerの役割がもっとはっきりしていると論理の展開がよりわかったように思います。
○やや型にはまりすぎの印象を受けました。その場でのQAが欲しかった。
○研究協議は小グループに分けてのディスカッションをしてみるのも面白いと思います。
○ディベートそのものの有効性に疑問も指摘されている。この部分をどう克服されるのかディベートの効果を整理して提示された方が理解しやすかった。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:13|パーマリンク | コメント (0)
2010年6月26日
SSH事業の一環として、成果を公開するためにおこなっている英語研究会を開催した。昨年(第一回)は、ES細胞の利用についての是非を問ったディベートと、バングラディッシュからの留学生(大学研究者)による講義であった。今回は、ディベートを取り入れたタイプの違う授業2つを公開した。参加者は、54人で、県外から30名(SSH関係26名+その他4名)、県内24名(SSH関係4名+その他20名)であった。
公開授業①は、生命科学コースの2年生によるディベートで、小学校の飼育動物についての課題研究にも関係した内容のシナリオディベートである。論題は、「日本の小学校で、飼育動物をペットとして飼うことを廃止すべきである」。生徒が実際に調査し、自分たちの論点で考え、英語で原稿を作成したものをディベート形式で発表した。
公開授業②は、NELP(Native English Language Program)の一年生によるディベートで、映画「ブタがいた教室」を視聴し、その内容と同じ論題でディベートをした。論題は、「清心女子高等学校は、ブタを飼育して、最後に殺して肉や他の製品にするというプログラムを実施すべきである」。NELPの生徒たちは、中1からネイティブ教師中心の授業を受けてきた生徒で、より自由な形でディベートに挑戦した。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:29|パーマリンク | コメント (0)
●OK, today’s proposition is “We should stop keeping animals as pets in Japanese elementary schools.” Now, let’s begin the debate. First, we will hear the Affirmative’s position. Your time limit is 6 minutes. Go ahead.
【Affirmative Constructive Speech】6 min.
We think we should stop keeping animals as pets in Japanese elementary schools. We have two main reasons.
The first reason is that there are health problems.
Some students and teachers have allergies to animals. Recently, the number of people who have allergies to animals has been increasing. Animal hair, skin, spit or excreta cause nasal allergies, allergic dermatitis, asthma and so on. Above all these symptoms, asthma is the most serious. If someone suffers a severe asthma attack, they sometimes die from choking or heart failure. Actually, there is one case. A man in his forties, who had chronic asthma, was bitten by a hamster. The hamster’s spit that entered into his body from the wound caused a shock symptom to him. He had a severe asthma attack, and few hours later, he died. There are such serious risks when allergic patients have contact with animals.
Besides, infections caused by animals are also dangerous. For example, bird flu spread all over the world in 2004. It is very common to keep birds in schools, but at that time, many schools stopped keeping birds to avoid the danger. In another case, we can get a “parrot disease” by breathing dried fecal dust when we clean birdhouses. If this disease becomes severe, it can possibly lead to death.
There are such dangers in keeping animals.
The second reason is that there are management problems.
In 2008, our school sent out questionnaires about animals kept in schools to 435 elementary schools in Okayama Prefecture, and 83 percent of them, 360 schools answered. In the questionnaire, we asked, “Do you have any troubles in keeping animals?” The top answer to this question is that they have troubles in animal management during long vacations. We also asked who takes care of the animals during holidays, and 78 percent answered, “Only Teachers do.” According to these answers, we can say that currently animals are taken care of mainly by teachers in most schools, and teachers feel it is troublesome.
To the question about the troubles in keeping animals, the second largest number of schools answered that teachers also don’t know how to keep animals. Despite many elementary schools keep animals, there is no class in Japanese elementary school teacher training course to teach how to keep animals properly, how animals affect children or what meanings are there in keeping animals. So, it’s natural that teachers don’t have correct knowledge about that. However, this has been causing a lot of problems. For example, rabbits are kept in wrong ways in many schools. According to the results of the questionnaire survey, 65 percent of the schools keep rabbits without separating males and females. 91 percent keep uncastrated male rabbits. As a result, rabbits breed too much, and it cause problems. One elementary school in Okayama keeps as many as 40 rabbits! Keeping animals more than necessity makes the management harder and has a bad influence on the environment for them. In addition, some schools said that they are throwing away dead animals as garbage, because they don’t know how to deal with them. How will children feel if they know this? There can be no good influence.
Like this, keeping animals in elementary schools is quite a burden for schools and teachers. Therefore, we insist that we don’t need to keep animals in Japanese elementary schools with all these risks.
○Now, members of the Negative Side, you may ask questions regarding their position. And Affirmative Side, please respond to their questions. The time limit is 2 minutes. Go ahead.
【Cross Examination】2 min.
N:OK. We have three questions. First, do you think that people who have allergies to animals can never have contact with animals?
A:Yes. They cannot have contact with them in view of safety.
N:Second, don’t we have any ways to prevent infections caused by animals, such as a parrot disease?
A:Yes, we have.
N:Third, about animal management, are there any ways to improve it?
A:Yes. There are some ways, but it is difficult to innovate them.
N:That’s all. Thank you very much.
A:Thank you.
●Next, we will hear the Negative Side’s position. Your time limit is 6 minutes. Go ahead.
【Negative Constructive Speech】6 min.
We think that we should never stop keeping animals as pets in elementary schools. We have two main reasons.
The first reason is that keeping animals can help children understand the preciousness of life.
In keeping animals, we can contact with animals directly, take care of them, and experience the joy of birth of a new life or sorrow of death by our side. It was in the Meiji era that Japanese elementary schools started to keep animals. It has a long history of about 100 years and it is evidence that we can understand the preciousness of life and engender a sense of caring of the week through the experience of keeping animals. Even now the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology is recommending in its curriculum guideline that elementary schools keep animals as part of education of the mind.
In 2000, a survey carried out and included 192 elementary school students. In the survey, they were asked, “What do you think if you see your friend bullied?” and more than half of those who had experience in keeping animals answered they would like to help them. However, more than half of those who had no experience in keeping animals answered they would just feel sorry. Besides, another survey shows that children who have experienced death of their favorite pets will feel negative about suicide. The results of these surveys also tell us that the experience of keeping animals makes children understand the preciousness of life and engender a sense of caring. Recently, bullying or offenses of a heinous nature committed by juveniles are increasing. This is an indication of young people’s disrespecting life or ignoring human rights, but learning the preciousness of life from a young age can help prevent these crimes.
The second reason is that keeping animals is highly effective in education.
An animal is not just a “thing.” If we treat them in wrong ways or leave them without caring, they will die. Unlike nonliving things, there can be irreversible consequences if we treat them only for our own convenience. Having contact with animals, children can begin to realize that. They can learn a sense of responsibility in taking care of them in the proper way. They can also learn cooperation through taking care of them together with their friends and teachers. Moreover, while they are taking care of them, they come to love them, and they will think with serious mind how they can please their favorite animals. And naturally, they can learn sympathy for others and sharpen their eyes for others.
By keeping animals, which are not nonliving things, children can learn responsibility, cooperation and observation power. Animals are the best education material to teach these things.
Under ordinary circumstances, respect for life or sympathy to others should be cultivated at home from infancy. Recently, however, environment surrounding children has been changed because of the trend of nuclear families or families with fewer children, and people’s relationships are getting poorer. Also, there are many families who cannot keep animals at home because of housing situation, and it is getting difficult to teach these things at home. Under such circumstance, we need to make children understand preciousness of life and make them respect life thorough keeping animals in schools, not at home.
Therefore, we insist that we should never stop keeping animals in Japanese elementary schools.
○Now, members of the Affirmative Side, you may ask questions regarding the Negative’s position. And Negative Side, please respond to their questions. The time limit is 2 minutes. Go ahead.
【Cross Examination】2 min.
A:OK. We have three questions. First, let us confirm one thing. You think that we can definitely make children understand the preciousness of life through keeping animals, right?
N:Yes. We think so.
A:Secondly, in order to make children understand the preciousness of life, is it absolutely necessary to keep animals in schools?
N:Yes. That’s right.
A:Lastly, do you have any data which suggests that keeping animals prevents crimes?
N:We don’t have specific data, but a study from America shows that there is a cause-and-effect relationship between animal abuses and heinous crimes.
A:That’s all. Thank you very much.
N:Thank you.
●Now, we will move on to both side’s rebuttal speeches. First, we will hear the Affirmative Side’s rebuttal of the Negative’s position. The time limit is 5 minutes. Go ahead.
【Affirmative Rebuttal】5 min.
We would like to counter the Negative Side’s argument on three points.
First, the Negative Side said, “We can definitely make children understand the preciousness of life through keeping animals,” but if we keep them in wrong ways, just the opposite occurs. As we said in the first speech, animals in schools are not well managed in this situation. For instance, in 1997, there was an incident in an elementary school in Saitama prefecture in which a teacher buried live baby rabbits because they had problems with them breeding too much. This incident was reported on television shows and newspapers. Later, as well, similar incidents have occurred in many parts of Japan. Also, some schools keep animals under horrible conditions because of their sloppy management. When children find out that lives of animals are treated irresponsibly for humans’ convenience, they will be hurt, and will also become insensitive to death. In such situations, keeping animals by main force can never make children understand the preciousness of life, and in fact, it encourages disrespect for life.
Second, you said, “It is absolutely necessary to keep animals in schools in order to make children understand the preciousness of life,” but is that really true? You know that some schools don’t keep any animals, and not all the countries recommend that elementary schools keep animals. In those places, is it impossible to teach children about life? We think that without keeping animals, we can teach them enough about life by giving them knowledge from books or videos, and they can also learn those things from relationship to other people in schools, such as friends and teachers.
And third, about educational effect, you said, “Children can learn a sense of responsibility in taking care of animals.” But as the questionnaire survey shows, currently animals are taken care of mainly by teachers in most schools. In those schools, for example, children don’t need to take care of them during holidays, because teachers do it for them. It is difficult to learn a sense of responsibility in such situations.
Finally, we would like to answer to the question from your side in a little more detail.
We said that we have some ways to prevent infections caused by animals. To prevent virus entry from our eyes or mouth, we must put on goggles, masks or gloves. The Negative Side said that we can learn about life by having direct contact with animals, but in this way, we cannot contact with animals “directly,” and it becomes meaningless to keep animals.
Therefore, we think there is no such merit in keeping animals in schools.
○Well, members of the Negative Side, you may ask questions regarding the Affirmative’s rebuttal. And Affirmative Side, please respond to their questions. The time limit is 2 minutes. Go ahead.
【Cross Examination】2 min.
N:We have two questions. Firstly, do you admit that we can learn the preciousness of life through keeping animals in a proper way?
A:Only in the case that animals are kept under perfect management, we can say “Yes.”
N:Secondly, do books or videos as education materials have as much value as life of animals?
A:Even if they don’t have just as much value as life of animals, they can function well enough as education materials.
N:That’s all. Thank you very much.
A:Thank you.
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:24|パーマリンク | コメント (0)
【Affirmative Constructive Speech(肯定側立論)】6分
私たちは、小学校での動物飼育は止めるべきだと思います。その主な理由は二つです。
第1に、健康の問題があります。
生徒や教師の中には、動物アレルギーを持っている人もいます。最近、動物アレルギーは増加の傾向にあります。動物の毛・皮膚・唾液・糞尿などは、アレルギー性の鼻炎や皮膚炎、気管支喘息などを引き起こします。中でも、気管支喘息は深刻です。喘息は重症になると、窒息や心不全で死亡することもあります。実際に、このようなケースがあります。40代のある男性がハムスターに噛まれ、傷口から入ったハムスターの唾液によってショック症状を起こし、持病の気管支喘息が悪化して数時間後に死亡してしまいました。アレルギーを持つ人が動物に触れるのは、このような深刻なリスクがあるのです。
また、動物由来の感染症も危険です。例えば、2004年には鳥インフルエンザが世界的に流行しました。鳥類は学校でよく飼われていますが、当時、その危険を避けるために鳥の飼育をやめた学校が多くありました。他にも、鳥小屋の掃除中などに乾燥したフンを吸いこむことによって、「オウム病」になることもあります。この病気は、重症になると死亡する場合もあります。
動物を飼うことには、このような危険が伴うのです。
2番目は、管理の問題です。
私たちの学校では、2008年に岡山県内の小学校435校に学校飼育動物のアンケートを行い、83%の360校から回答を得ました。その中で、「飼育で何か困っていることはあるか」と聞いたところ、最も多かったのが「夏休み中などの飼育管理」でした。そして「休日の飼育担当者は誰か。」という質問には、78%が「教師のみ」と答えました。現状では、管理は教師任せの学校が多く、教師も管理に困っているということが分かります。
飼育上で困っていることについて、次に多かった答えが「教師も飼育方法が分からない」ということでした。多くの小学校で動物を飼育しているにも関わらず、教師の養成課程には動物の適切な飼育法や、動物飼育の子どもへの影響や意義を学ぶ授業がないため、教師が正しい知識を持っていないのも無理はありません。しかしそのことで、色々な問題が起きています。例えば、多くの学校ではウサギが間違った方法で飼われてしまっています。アンケートでは、オスとメスを分けていない学校は65%、オスを去勢していない学校は91%ありました。その結果、繁殖のしすぎという問題が起こっています。岡山県内のある学校には40羽ものウサギがいるそうです。必要以上の動物の飼育は、管理をさらに大変にさせ、飼育環境の衛生面にも悪影響をもたらします。また、動物が死んだ後の処理が分からず、ゴミとして処分している学校もありました。それを子どもたちが見たとき、どう思うでしょうか。良い影響があるはずがありません。
このように、学校での動物飼育は、学校や教師にとって大きな負担になっているのです。
よって私たちは、このような全てリスクを負ってまで、学校で動物を飼育する必要はないと主張します。
【Cross Examination(否定側からの質疑)】2分
否定側:質問が3点あります。第一に、アレルギーを持っている人は、動物と関わることは絶対に出来ないのでしょうか。
肯定側:安全を考えると、関わることはできません。
否定側:次に、「オウム病」などの動物由来感染症についてですが、予防策があるのではないでしょうか。
肯定側:予防策はあります。
否定側:3つ目に、管理の問題について、それを改善する方法はないのでしょうか。
肯定側:方法はありますが、実現は難しいです。
否定側:以上です。ありがとうございました。
肯定側:ありがとうございました。
【Negative Constructive Speech(否定側立論)】6分
私たちは、小学校での動物飼育は絶対にやめるべきではないと思います。その主な理由は二つです。
第1に、動物を飼うことにより、子どもに生命の尊さを理解させることが出来るからです。
学校での動物飼育が始まったのは明治時代で、約百年の長い歴史があります。動物と肌を触れ合い、世話をし、新しい命の誕生の喜びや、死の悲しみを身近に経験することにより、命の尊さや、弱者をいたわる思いやりの心をはぐくめることが証明されているのです。この「心の教育」の一環として、文部省の現在の学習指導要領でも、小学校での動物飼育が推奨されています。
2000年に、小学生192人に行ったある調査によると、「友だちがいじめられていたらどう思うか」という質問に、動物を飼育した経験のある子どもの半数以上が「助けたい」と答えたそうです。しかし、経験のない子どもの半数以上は「かわいそう」と答えただけでした。また、「かわいがっていた動物との死別体験をもつ子どもは、自殺を否定的に捉える」という調査結果もあります。このことからも、動物を飼うという経験が他者への思いやりや命を大切にする心を育てると言えます。近年、命を軽視したり、人権を無視した「いじめ」等の青少年による残虐な行為が目立っていますが、幼いうちから生命の尊さを学ぶことで、それらの犯罪を防止することにも役立ちます。
第2に、動物を飼うことは教育効果が大変高いからです。
動物は、モノではありません。扱い方を間違ったり、放っておけば死んでしまいます。モノとは違って、自分の都合だけで行動していたら、取り返しがつかないことが起こるのです。動物の世話をする中でそれを実感し、きちんと世話をしなければならないという責任感を子どもに芽生えさせます。また、教師や友人と協力して飼育をする中で、協調性も生まれます。さらに、動物たちを世話しているうちに愛情が芽生え、そのかわいい動物たちが「どうしたら喜んでくれるだろう」と真剣に考えるようになり、他者の立場に立って考える心や、観察力も身につきます。子どもたちは、モノとは違う動物を飼うことで、責任感や協調性、観察力などを自然に身につけることができるのです。動物は、これらのことを教えるうえで、絶好の教材と言えます。
本来、生命尊重の心や思いやりの心は、乳幼児期から家庭内で育成されます。しかし現在では、核家族化や少子化で、子どもを取り巻く社会環境が変化し、人間関係が希薄になっています。また、住宅事情により家庭で動物を育てられない家庭も多くあり、家庭でこれらのことを教えるのが困難になっています。そのような状況のなか、生命を理解し、命を重んじる態度は、学校での動物飼育を通じて子どもに教える必要があるのです。
よって私たちは、小学校での動物飼育はやめるべきではないと主張します。
【Cross Examination(肯定側からの質疑)】2分
肯定側:質問が3点あります。最初に確認したいのですが、動物を飼育すれば必ず命の尊さが理解できるのですね。
否定側:はい、そう考えています。
肯定側:生命の尊さを理解させるのに、学校での動物飼育が不可欠であるとお考えですか。
肯定側:最後に、動物飼育が犯罪防止につながるというデータはありますか。
否定側:具体的なデータはありませんが、アメリカの研究で、動物虐待と凶悪犯罪には因果関係があるという結果が出ています。
肯定側:以上です。ありがとうございました。
否定側:ありがとうございました。
【Affirmative Rebuttal(肯定側反駁)】5分
否定側の意見について、3点反論があります。
1つ目に、「動物飼育で必ず命の尊さが理解できる」という点ですが、飼育の方法を間違った場合、それとは逆のことが起こってしまいます。最初にも述べましたが、現状では、学校での動物の管理が徹底できていません。具体例として、1997年に埼玉県の小学校で、増えすぎたウサギを生き埋めにして処分するという事件が起こりました。これは新聞などでも大きく取り上げられました。その後も、同じような事例が全国各地で起こっています。また、ずさんな管理のせいで動物が悲惨な状況で飼われている学校もあります。動物の命が人間の都合で無責任に扱われていることを知ったとき、子どもの心は傷つき、死に対しても鈍感になるでしょう。こういった現状の中で無理をして動物を飼っても、子どもに命の尊さを学ばせるどころか、命を軽視する傾向を助長するだけです。
2つ目に、「生命の尊さを理解させるためには学校での動物飼育が不可欠である」ということですが、本当にそうでしょうか。中には、動物を飼育していない学校もあるのはご存知だと思います。また、全ての国で、学校での動物飼育を推奨しているわけではありません。そのようなところでは、生命の尊さを理解させる教育は不可能なのでしょうか。私たちは、動物の飼育をしなくても、学校での友だちなどの人間同士の関わり合いや、本やビデオから学べる知識によって、十分理解させられると思います。
3つ目に、教育効果に関して「責任感を養うことができる」ということですが、アンケートの通り、学校では教師主導で飼育が行われているのが現状です。例えば休みの日には、子どもが世話をしなくても、先生たちが世話をしてくれる学校が多いのです。その中で、子どもの責任感を養うことは難しいと思います。
次に、否定側からの質問について、もう少し詳しくお答えします。
動物由来感染症について、予防策はあると言いました。予防策として、目や口にウイルスが入らないようにするためには、ゴーグルやマスク、手袋などを身につけることになります。しかしそれでは、肯定側が言う「動物と肌を触れ合い、命の大切さを理解させる」ということもできなくなり、動物を飼育する意味がなくなるのではないでしょうか。
よって、否定側が言っているメリットは生じないと思います。以上です。
【Cross Examination(否定側からの質疑)】2分
否定側:質問が2点あります。第一に、動物の管理がきちんとできていれば、命の尊さを学べるということは認めますか。
肯定側:完璧に管理ができた場合にのみ、学べるでしょう。
否定側:次に、命を教える教材としての本やビデオは、動物の命と同じくらいの重さの教材であると言えますか。
肯定側:同じとは言えなくても、十分に役割を果たすことができると思います。
否定側:以上です。ありがとうございました。
肯定側:ありがとうございました。
【Negative Rebuttal(否定側反駁)】5分
肯定側の意見について、3点反論があります。
アレルギーを持っている人は動物と関われないということですが、私たちは配慮をすれば関わることができると思います。それに、たとえ直接動物と触れ合うことが出来なくても、飼育に関わる作業には参加できます。例えば、当番制で世話をするなら、当番表の作成を担当するとか、動物の名前をみんなで考えるとか。そしてそれは、十分に意味があることです。アレルギーが原因で家で動物を飼えない子どもにとっては、学校で飼育活動に参加することは特に貴重な体験です。その経験がなければ、彼らは一度も動物に関わらずに大人になってしまうかもしれません。
2つ目に、動物由来感染症が危険だということですが、特に学校でよく飼育されている動物については、実際はそれほど重大な問題はありません。例えば、ニュースで話題になった鳥インフルエンザのウイルスは渡り鳥が運ぶもので、学校で飼われている鳥が感染する確率は低く、人に感染する確率も非常に低いのです。日本医師会のホームページによると、その他の動物由来感染症についても、小屋を清潔に保ち、動物に触れた後には手洗い・うがいをすること、また、餌の口移しなどの濃厚な接触をしないことで、ほとんどは防げるそうです。よって、これは大きな問題ではありません。
3つ目に、管理の問題を改善するのは難しいということですが、私たちはそうは思いません。教師が管理方法を知らないことが問題なら、獣医師などの専門家に協力してもらい、教えてもらって知識を得れば解決することです。教師の負担が大きいことが問題なら、休日中の生徒の当番制を徹底したり、保護者や地域の人にも協力してもらうことで、負担は軽くなります。また、現在、動物のレンタル飼育というものもあります。業者が動物を一定期間学校に貸し出し、飼育指導や休暇中の動物預かり、過剰動物の引き取りなどをしてくれるというものです。どうしても管理が難しいならば、こういった便利なサービスを利用すればよいのです。
よって、肯定側が言っている問題点は、重要ではありません。以上です。
【Cross Examination(肯定側からの質疑)】2分
肯定側:質問が3点あります。動物と触れ合わずに大人になることに、何か問題がありますか。
否定側:はい、あります。
肯定側:2つ目に管理の改善について、教師の負担を軽くするためには、保護者や地域の人など、学校外の人にも協力してもらわなければならないのですね。
否定側:場合によっては、そうです。
肯定側:最後に、これらの管理の問題の改善策について、可能だとしても、改善のためには長い時間がかかるのではないですか。
肯定側:以上です。ありがとうございました。
否定側:ありがとうございました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:21|パーマリンク | コメント (0)
2010年6月18日
26日の科学英語の研究授業の準備に取り組んでいる。英語によるディベートは難しいようで、大いに苦戦している。今の段階で、関東から九州まで43人の先生方の申し込みがあった。生徒たちの頑張りに期待するしかない。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:06|パーマリンク | コメント (0)
2010年6月12日
生物工学のグループが福山大学を訪問した。生命科学コースの1年生が福山大学の生命工学部で「生命科学基礎」の実習をする日で、バスに同乗させてもらった。今回は、高校花から分離・精製した酵母(花酵母)を見てもらうことと、生物工学の技術的な指導を受けた。最初に学生に、自分たちが分離した酵母の電気泳動の結果、これからの研究の進め方などを説明をしてもらい。その後で、秦野教授の講義と指導を受けた。
これまでの研究のまとめ
秦野教授の講義
課題研究の今後の展開
生物工学の実習
酵母の子嚢胞子
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:45|パーマリンク | コメント (0)
2010年6月 4日
生命科学コースでは、2年生で「生命科学課題研究」が2単位を設定しています。1年生は、自然体験、情報機器、プレゼンテーション、科学英語などを設定し、科学研究に取り組むための基礎的な内容を学習します。2年生では、部活(事実、生命科学課題研究に属している生徒は全員、生物部)のように毎日、活動しますが、その進行具合のチェックやアドバイス、技術的な指導をするのが、「生命科学課題研究」の時間になっているという仕組みです。2006年にSSH指定を受け、2007年から研究活動に着手し、実験環境を整えてきました。特に、生物学分野の設備は充実しており、大学の研究者のアドバイスもあり、成果もでています。SSH生徒科学研究発表会や学生科学賞などで一定の評価をいただいたことは、生徒にとって励みになり、以前には考えられない程多くの生徒たちが生物教室を訪れてくれるようになりました。
蛍光顕微鏡
蛍光実体顕微鏡
実体顕微鏡、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:31|パーマリンク | コメント (0)
2010年5月31日
本校は科学英語の充実に向け、トゥールとしての英語運用能力の育成に重点をおいた研究開発に取り組んでまいりました。昨年6月、第1回科学英語研究会を開催し、生命倫理に関わるディベートの授業と外国人講師による解剖実習の授業を公開し、研究協議で多くのご助言を賜りました。今年度、昨年の成果をふまえ、2つのタイプのディベート授業を実践し、このたび公開する運びとなりました。
【1】実施日 平成22年 6月26日(土) 13:00~16:30
【2】会場 ノートルダム清心学園 清心女子高等学校
〒701-0195 岡山県倉敷市二子1200番地
JR中庄駅より専用バスで8分(12:30発)
【3】日程
12:30~13:00 受 付
13:00~13:10 開会行事
13:10~13:30 SSH概要説明
13:40~14:30 公開授業①
14:40~15:30 公開授業②
15:40~16:20 研究協議
16:20~16:30 閉会行事
《公開授業の説明》 本校会議室棟2階で、2つの授業を子会させて頂きます。
■公開授業① 13:40~14:30
(担当:吉田真理子 生徒:生命科学コース2年生)
“「生命」を科学的に捉える視点の育成”という研究開発の一環として「科学英語」の授業を設定し、英語ディベートに取り組んでいる。この授業では、学校設定科目「生命」の授業や生徒の調査活動と関連した内容のディベートを英語で行うことで、「生命」に対する理解を深め、「生命」に科学的に接する態度を育てるとともに、コミュニケーション能力や論理的な思考力、英語でのプレゼンテーション能力を養うことを主眼としている。今回の公開授業では、学校飼育動物を題材とした英語シナリオディベートを行う。
■公開授業② 14:40~15:30
(担当:ブラントン=マーク=グレゴリー、岡崎智子 生徒:NELP1年生)
NELP(Native English Language Program)生徒を対象に、題材「Should Seishin Girls’ High School create a program through which students will raise,nurture and ultimately slaughter a pig for meat and other products.」を用いたNativeの教師によるディべート形式の授業を行う。自らの主張とは異なる立場に立っても論理に一貫性を持たせ、相手を説得する経験をしてコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を養うことを主眼としている。
【4】申込み 別紙参加申込書に必要事項をご記入の上、FaxかE-mailでご連絡下さい。
【5】連絡先 清心女子高等学校 Tel 086-462-1661 Fax 086-463-0223
E-mail muroyama@nd-seishin.ac.jp (担当 室山)
※ 本校では2学期に以下の発表会も予定しています。後日ご案内させていただきます。
10月29日(金)SSH研究成果発表会(清心女子高等学校)
10月30日(土)第2回女子生徒による科学研究発表交流会(福山大学宮地茂記念館)
《本校への交通》
・倉敷インターチェンジから岡山方面に10~15分(校内に駐車スペースがございます)
・JR中庄駅から専用バスで8分(12:30発)
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:27|パーマリンク | コメント (0)
2010年5月10日
「ラジオテレメトリー法によるカメの行動の調査方法」
①テレメトリー調査の実例
・矢部による、三重県でのニホンイシガメの例
・1985年〜1991年に標識再捕獲調査
・1989年度にラジオテレメトリー調査
②テレメトリー法とはどのような調査か
・テレメトリー法は動物の「見えない部分を見る」工夫! まずは、直接観察をする努力が必要。
・(ほぼ)確実に、連続的に(つまり効率的に)データが取れる。しかし、それに甘んじていてはダメ。
・特定の個体の行動を詳細に記述する方法。すべての個体が同じように行動するのかどうかは分からないので、標識再捕獲法などとの併用が必要
③今回の調査でしらべること
・1シーズン(1年)における、季節的移動
・越冬場所は? 産卵場所は? 夏の活動(採餌)場所は?移動経路は?(水路沿い? 水田を横断?)
・1年中、1日1〜2点は方探データが欲しい。
・活動期における、行動圏の範囲と大きさ。
・活動場所は水路が中心か? 灌漑期の水田は、どの程度使うのか?
・どれくらいの大きさの行動圏で生活しているのか?
・12月、1月、2月以外に、1日1〜2点は方探データが欲しい。
・1日でどれくらい動くのか? 夜行性なのか、昼行性なのか?
・春、初夏、成果、秋の初め、秋の終わり、冬に、1〜2日ずつ。
・夜明け前から日暮れ過ぎまで、1〜2時間に1点方探データが欲しい。
・種間(クサ–アカミミ)、オスメス間、大型–小型間、高齢–若齢間で比較する。
学校付近の水田地帯で実習
捕獲トラップを実際に設置
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:47|パーマリンク | コメント (0)
2010年4月15日
2010年度のSSH関連事業の予定は、6月26日(土)に科学英語研修会(会場:清心女子高等学校)、10月29日(金)にSSH事業成果発表会(会場:清心女子高等学校)、10月30日(土)に女子生徒による科学研究発表交流会(会場:福山大学)があります。
以下に、昨年の実施内容を公開しています。
■科学英語研修会(昨年の記録)
http://www.nd-seishin.ac.jp/bio/2009/06/ssh_23.html
http://www.nd-seishin.ac.jp/bio/2009/06/post_568.html
■女子生徒の研究発表会
http://www.nd-seishin.ac.jp/bio/2009/11/post_611.html
http://www.nd-seishin.ac.jp/bio/2009/09/post_599.html
http://www.nd-seishin.ac.jp/bio/2009/11/post_591.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:02|パーマリンク | コメント (0)
2010年4月14日
新学期、生命科学コースは、最初の「生命科学課題研究」の時間があったが、前年からの研究内容や実験技術、機器の使い方などは放課後に3年生が教える。今日は、酵母の実験について、培地の作り方とオートクレーブの使い方について、先輩が後輩に伝授していた。
培地の調整の仕方
オートクレーブの使い方
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:29|パーマリンク | コメント (0)
2010年4月12日
中間評価で、18年度指定校31校のうち8校が「現段階では、当初の計画通り研究開発のねらいを十分達成している」と評価されました。本校はその8校に入りました。私立は、本校のみです。
〈学校名〉
茨城県立水戸第二高等学校
埼玉県立川越高等学校
石川県立金沢泉丘高等学校
岐阜県立岐山高等学校
名古屋大学教育学部附属中・高等学校
滋賀県立膳所高等学校
兵庫県立加古川東高等学校
ノートルダム清心学園清心女子高等学校
【文科省のHP】
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/04/1292590.htm
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:47|パーマリンク | コメント (0)
2010年3月21日
会場は熊本大学で、高校生の発表件数は30件、本校からは2テーマの発表を行いました。発表は偶数番号と奇数番号に別かれ、約45分ずつのプレゼンテーションを、審査員をはじめとして、学会に参加していた大学生、大学院生、大学教授の方々に向けて行いました。発表後、表彰式が行われ本校の「眠る植物と時差ぼけについての研究」が最優秀賞を頂きました。昨年に続いて、2年連続の最優秀賞受賞となりました。
※各受賞校と研究テーマは以下の通りです。
最優秀賞(2件)
長崎県立長崎北陽台高等学校「シロツメクサの維管束の研究」
ノートルダム清心学園清心女子高等学校「眠る植物と時差ぼけについての研究」
優秀賞(5件)
自由ヶ丘高等学校「2種トビムシの総生産量推定について」
長崎県立長崎北陽台高等学校「クロマダラソテツシジミの雌個体における翅表の青色燐粉の発達条件について」
愛媛県立松山南高等学校「ケールとブロッコリーのF1はどのような形質が発現するのか?」(ダイコンコンソーシアム関連発表)
暁高等学校「バッタは炎天下に居られるのか? ~バッタの体温調節~」
長崎県立諌早高等学校「組織培養 ~絶滅危惧種ヒゴダイを救え~」
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:23|パーマリンク | コメント (0)
2010年3月20日
両棲類の受精のことでは、最も詳しいと考えている山口大学の岩尾康宏教授の研究室に技術の習得に行きました。分裂期の極体の観察をする方法(固定、摘出、蛍光顕微鏡での観察)、インジェクションの方法(プーラーでの針作り、針をとがらす操作、インジェクション装置の使い方)などを教えていただきました。
針をつくるプーラー
マイクロフォージで針を尖らす
倒立型蛍光顕微鏡で極体を観察
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:45|パーマリンク | コメント (0)
2010年3月18日
インジェクションを練習中。2010年度は色素の注入や核移植を試みようと考えている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:37|パーマリンク | コメント (0)
2010年3月12日
来年度、本校はSSH事業に指定されて5年目を迎える。ついに、最終年。毎年、この時期に次年度の予算や事務処理の説明会が開かれるが、新しい気持ちで次なる教育研究に臨みたい。昨年は、科学英語教育研究会を立ち上げて、北は北海道から南は九州まで、多くの先生方に参加していただき公開授業を行ったことと、女子生徒だけによる科学研究発表交流会に約300名の方々に参加していただいたことが大きな試みであた。これまでの事業を継承しながら、新たな試みにもチャレンジしたい。当日、日本科学未来館には、多くの修学旅行らしい高校生が多く来館されていた。
展示室。海底調査艇「しんかい」
生命科学分野の展示
「おいしく、食べる」の科学展
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:16|パーマリンク | コメント (0)
2010年3月 3日
色素を入れたり、核を移植したりするのに使用するマイクロインジェクターの使い方を京都大学の先生や学生に教えていただいた。来年度の課題研究は、研究レベルをさらにあげることを考えて取り組みますよ。
針をつくるプーラーPN-30の使い方
実際にやってみる
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:54|パーマリンク | コメント (0)
2010年1月14日
【題目】
生命の設計図・DNAに書いてあること、いないこと
【要旨】
生物に特有なからだの形や性質は、遺伝子DNAによって親から子へと伝えられ ています。DNAを調べると、遺伝のしくみだけではなく、生物の発生や病気が 発症するしくみを解き明かすことができます。近い将来、ヒトの進化もわかる ようになるでしょう。もしかしたら、あなたの未来もわかるかもしれません。 それってホント?・・・生命の設計図に何が書かれているかお話します。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:39|パーマリンク | コメント (0)
2010年1月12日
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:00|パーマリンク | コメント (0)
2010年1月11日
【題目】
動物発生開始の仕組み:「卵はどのように“潮時(しおどき)”を知るか?」
【要旨】
卵と精子の融合によってできる受精卵は丸い一つの細胞のですが、細胞分裂(卵割)が始まると、多くの細胞ができて複雑な体を作るようになります。卵は、この「発生開始の時」をどのようにして知ることができるのか、そして、その後の盛んな細胞分裂から「体づくり」(細胞分化、形態形成)への切り替えの時はどのようにして決められているのかについて解説したいと思います。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:20|パーマリンク | コメント (0)
この連休から人工授精を始めた。野外では、同じサンショウウオ科のカスミサンショウウオも産卵が確認されている。オオイタサンショウウオのメスの腹部を観察すると卵が見られるので繁殖期に入っていると判断した。
採卵
人工授精
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:28|パーマリンク | コメント (0)
2010年1月 7日
生命科学コース1年生は、2年生から取り組む課題研究に取り組むグループを3学期に選択しなければならない。「生命科学基礎」では、1学期・2学期にパソコンソフト、各種研究機器、デジタルカメラなどの使い方、プレゼンの仕方などについて学んできた。1月からは、課題研究のテーマに関連した講演を大学や研究機関の先生方にしていただく。
1月18日(月) 講演(西松伸一郎:川崎医科大学分子生物学教室)
1月25日(月) 講演(秦野琢之:福山大学生命工学部生命工学科)
2月1日(月) 講演(三浦郁夫:広島大学大学院理学研究科)
2月8日(月) 講演(津田良夫:国立感染症研究所昆虫医科学部第1室)
2月10日(水) 講演(伊藤敏幸:鳥取大学大学院工学研究科)
2月15日(月) 講演(橋本主税:JT生命誌研究館・大阪大学客員)
2月22日(月) 講演(富岡憲治:岡山大学大学院自然科学研究科)
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:55|パーマリンク | コメント (0)
2009年12月23日
会場は、武庫川女子大学であった。①研修報告、②講演、③ポスター課題研究発表(昼食時)、④口頭課題研究発表であった。記念講演は、大阪大学大学院理学研究科物理学専攻・田島節子先生で、研究者にまでいたった人生、超伝導について分かりやすく話していただいた。口頭発表では、「マウスの発毛過程」、「加齢に伴う幹細胞の老化」の研究がレベルが高かった。武庫川女子大学薬学部との高大連携が進んでいることを感じさせた。
大阪大学の田島先生の講演
超伝導現象を実演
ポスター発表の会場
ポスター発表の様子
口頭発表の様子
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:55|パーマリンク | コメント (0)
2009年12月20日
東京都立科学技術高校を会場に、東京都内のSSH校が集まって、課題研究の発表会が開催された。生物分野では、ショウジョウバエを材料に、パターン形成遺伝子の単離とその発現の解析するというような大学レベルの技術を使った研究もあった。
玉川学園のポスター発表
筑波大学附属駒場高校のポスター発表
東京工業大学附属科学技術高校のポスター発表
筑波大学附属駒場高校の口頭発表
東京都立科学技術高等学校の口頭発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:43|パーマリンク | コメント (0)
2009年12月19日
投稿者: admin 日時: 21:26|パーマリンク | コメント (0)
2009年12月16日
日本理科教育学会の月刊誌「理科の教育」12月号は、体験活動を充実させた教育実践の特集が組まれてる。本校の生命科学コースの取り組みを「実際に”触れること”が科学的思考を育てる」(p22~25)と題して紹介しました
http://wwwsoc.nii.ac.jp/sjst/magazine/m2009/m2009_12.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:24|パーマリンク | コメント (0)
2009年12月 4日
今年度から始まった慶應大学の未来の科学者養成講座「はばたけ!世界を先導する医学者へ」事業の一環で、高校生の課題研究に、大学の研究者が協力するシステムが動いている。今日は、本校に来られて、実験の進め方について話し合った。現在、生徒が手がけているオオイタサンショウウオの幼生の実験をさらに進歩させた研究になりそうだ。
飼育下での繁殖について解説
生徒が今進めている幼生の研究について解説
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:19|パーマリンク | コメント (0)
2009年11月18日
清心女子高等学校が主催して、10月31日に開催した「第一回 集まれ、理系女子!女子生徒による科学研究発表交流会」の様子が、サイエンス・ニュース・ネットワークのHPで紹介されています。
※ 「集まれ!理系女子第一回女子生徒による科学研究発表交流会」の当日配布したパンフレットのPDFが以下からダウンロードできます。理系進学を考える資料、メッセージ、ポスター発表の題目・発表者、口頭発表の題目・発表者・要旨を掲載したものです。
http://www.nd-seishin.ac.jp/highschool/lifescience/exchange01.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:32|パーマリンク | コメント (0)
2009年11月 5日
国際連携シンポジウムは、上海交通大学附属中学の生徒の参加が中止になり、新型インフルエンザの発病者が玉島高校でも複数出ているということで、感染拡大の予防策として体育館に多数の生徒が入る状況を避けた形で、小規模におこなわれた。外国人の参加者もなく、研究発表のプレゼンだけは英語だったが、パネルディスカッションを含めて、他はすべて日本語で、「国際・・・」というには、物足らない内容に思えた。
発表テーマは”ESTIMATION of CO2”
本校のパネラーは、鈴木さんが発言
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:05|パーマリンク | コメント (0)
2009年11月 4日
3年間のSSH事業の成果を点検する意味での”中間評価のためのヒヤリングに出席した。場所は、旧文科省に隣接した中央合同庁舎。時間は、11:00~11:50で、15分間こちら側から概要を報告させていただき、35分間質問に答えるという内容であった。
奥の高い建物が中央合同庁舎
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:38|パーマリンク | コメント (0)
2009年11月 1日
ポスター発表58テーマ(中高生48テーマ、女性科学研究者10テーマ)、口頭発表中高生8テーマであった。参加者総数は272名でした。内訳は、発表者182名(高校生150名+引率教員22名+女性研究者10名)・来賓15名・本校教職員15名・当日参加60名(大学関係28名+高校関係4名+保護者18名+その他10名)
森林のCO2吸収量推定の発表
植物の体内リズムの発表
カメの行動追跡の発表
明治学園中学校の口頭発表
島根県立益田高校の口頭発表
広島県立国泰寺高校の口頭発表
清心女子高校の口頭発表
宇野加津子先生の講演
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:40|パーマリンク | コメント (0)
2009年10月19日
(研究開発課題)
「生命科学コース」の導入から出発する
女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築
1.期 日 平成21年10月30日(金)
2.会 場 清心女子高等学校
岡山県倉敷市二子1200 (JR中庄駅よりJRバス・タクシーで8分)
3.日 程 10月30日(金)
9:30~受 付
10:00 開会行事,事業報告
10:20 課題研究口頭発表
10:50 講演 講師:鈴井 江三子 氏(川崎医療福祉大学教授)
12:00 課題研究ポスター発表
12:40 閉会行事
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:48|パーマリンク | コメント (0)
2009年10月18日
【目的】
①科学研究に取り組む女子生徒に発表の機会と生徒同士の交流の場を設け、理系女子同士の友好を深め、理系進路をめざす仲間意識を育む。
②理系分野での経験と機知に富んだ女性の講演を聴き、女子生徒の理系分野へのキャリア意識を高める。
③女子生徒による科学研究発表会を一般に公開することにより、女子生徒が科学技術分野へ進むことを積極的に受容できる社会へと変容するための意識改革や啓発活動としての役割を果たす。
【日時】 平成21年10月31日(土)10:00〜16:00
【会場】 福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)
広島県福山市丸之内1丁目2番40号 TEL:084-932-6300 FAX:084-932-6354
【申し込み】
発表募集対象:岡山県・広島県の高等学校および全国SSH校の女子生徒
参加募集対象:中学校・高等学校の生徒(男子生徒も含む)及び教員、教育関係者、地域の一般の方
【主催】 学校法人ノートルダム清心学園清心女子高等学校
【後援】 岡山県、岡山県教育委員会、広島県教育委員会(申請中)、福山市教育委員会、倉敷市教育委員会
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投稿者: 秋山繁治 日時: 09:51|パーマリンク | コメント (0)
2009年9月30日
申し込み状況(2009年9月29日)
実施案内 http://www.sbj.or.jp/news/news_20090826-1.html
【高校生・口頭発表】
① 岡山県立倉敷天城高等学校 加藤成恵 齋藤朱里 滝満里子(江口仁一)
「測量と誤差」
② 広島県立広島国泰寺高等学校 福本洋美 清水彩香(棟田 陽)
「水ロケットの飛行距離の研究」
③ 岡山県立岡山一宮高等学校 岸実奈美 金山千晴(三島誠人)
「植物の子孫を残すための戦略」
④ 明治学園中学高等学校 福永結香(森永香織)
「マダイを主としたスズキ目の顎骨」
⑤ 清心女子高等学校 鈴木美有紀 三宅舞(秋山繁治)
「オオイタサンショウウオの飼育下での効率的な繁殖方法の確立を目指して」
⑥ 島根県立益田高等学校 和崎理恵(毛利裕子)
「卵殻の形状より鳥類と爬虫類の系統関係を明らかにする」
⑦ 武庫川女子大学附属中学校・高等学校 競 和佳、内田 翔子 (坂本正孝 平松山治)
「甲子園浜の渡り鳥」
⑧ 岡山県立玉島高等学校 石井美咲 佐藤萌香 村井文香 山下知香枝(金関美津夫・佐藤重範)
「振り子を用いた重力加速度の測定誤差の解明」
【高校生・ポスター発表】
【数学】
① 金光学園高等学校 高田 帆乃実 筒井 沙季(成田知弘)
「ルービックキューブ」
② 岡山県立岡山一宮高等学校 蜂谷 美晴 何森 詩奈 平田 栞(岡田 裕次)
「数独研究」
③ 岡山県立岡山一宮高等学校 二宮 南 元長 愛(大林 勝志)
「効率的な用紙の貼り方」
【物理】
① 岡山県立天城高等学校 亀岡美咲 新中良美(江口仁一)
「超伝導」
② 清心女子高等学校 廣江瑞季 大村早希 釋 成美 城内瑞穂 田中智子 藤井宏美(藤田八洲彦・宮崎)
「デジタルオシロスコープを使っての磁石の強さの測定」
③ 広島県立広島国泰寺高等学校 福本洋美 清水彩香(棟田 陽)
「水ロケットの飛行距離の研究」
【化学】
① 清心女子高等学校 久保優香,古川礼子,稲見桃子,土佐若奈(山田直史)
「紫キャベツ液に替わる身近な指示薬のスクリーニング」
② 清心女子高等学校 小川紗代子 加藤奈々 杉山舞 中西敦美 西真友子 西原夕理松尾有紗 松本海里(山田直史)
「抗酸化物質がおよぼす、果物電池の内部抵抗への影響」
③ 清心女子高等学校 福井彩,有川知里,貞國麻里恵,吉村瑛美,佐々木麻裕,中村志穂,
日笠美耶,宮本稚子,吉本彩子(山田直史)
「調理がおよぼす、食品中の抗酸化力への影響」
④ 清心女子高等学校 小林美貴 種岡千遥 西美来 野口詩織 野道優衣 原まりか 山本奈央(坂部高平)
「化学物質と濃度による発芽の差異」
⑤ 清心女子高等学校 小林美貴 種岡千遥 西美来 野口詩織 野道優衣 原まりか(坂部高平)
「イオン液体の性質とエステル化反応への利用」
⑥ 玉川学園高等部中学部 安西恵美 谷本 愛実(原 美紀子 渡辺康孝)
「光の吸収と化学構造関係からわかること」
⑦ 玉川学園高等部中学部 都倉直子 中小路 麻衣(原 美紀子 渡辺康孝)
「過マンガン酸カリウム比色法によるCOD測定方法の検討」
⑧ 玉川学園高等部中学部 松尾 彩花(石井 晶 原 美紀子)
「ウコン染めの場合分けによる色合いの違いを考察する」
⑨ 岡山県立玉島高等学校 佐藤梨香(中藤千代雄)
「食品から着色料を取り出す」
⑩ 岡山県立玉島高等学校 流尾真衣(上池栄司)
「食品添加物は本当に必要か」
【生物】
① 宮崎県立宮崎北高等学校 林 里采 藤本めぐみ 本部汐里(西水流 舞)
「大淀川流域周辺におけるミヤコグサの収集とパスポートデータの作成」
② 明治学園中学高等学校 福永結香(森永香織)
「マダイを主としたスズキ目の顎骨」
③ 島根県立益田高等学校 和崎理恵(吉岡淳)
「卵殻の形状より鳥類と爬虫類の系統関係を明らかにする」
④ 清心女子高等学校 清野裕子 竹居セラ 鈴木美有紀 三宅舞(秋山繁治)
「人工林と自然林ではどちらの二酸化炭素吸収能力が高いか 」
⑤ 清心女子高等学校 三宅舞 鈴木美有紀 竹居セラ 清野裕子 堂面結衣 高田たまみ(秋山繁治)
「オオイタサンショウウオの幼生飼育において生存率に影響を与える要因を探る」
⑥ 清心女子高等学校 鈴木美有紀(秋山繁治)
「岡山県内小学校の飼育動物の現状分析」
⑦ 清心女子高等学校 竹居セラ 清野裕子(秋山繁治)
「花酵母の採取・分離と花の種類との関係」
⑧ 清心女子高等学校 高田たまみ(秋山繁治 下岡りり)
「コンクリート化された水田地域のクサガメとアカミミガメの行動」
⑨ 清心女子高等学校 青山真子 荒川好恵 竹入美佳子 末次佳代 永井由子 信江琴音 三村茜 三好悠香(田中福人)
「花の開閉リズムの環境への適応」
⑩ 清心女子高等学校 青山真子 荒川好恵 竹入美佳子 末次佳代 永井由子 信江琴音 三村茜 三好悠香(田中福人)
「植物の時差ぼけについての研究」
⑪ ノートルダム清心中・高等学校 山下智子 西田加奈 上原奈々(唐立裕子)
「アオムシコマユバチの生活史」
⑫ 金光学園高等学校 中野 あや(石井佳恵 有馬佳澄)
「運動と暗記」
⑬ 金光学園高等学校 石本 茉子(平川真太郎)
「スクミリンゴガイの孵化率」
⑭ 玉川学園高等部中学 若林美咲 堤 理紗(森 研堂 福島康弘)
「ザリガニ触覚からのインパルス計測」
⑮ 玉川学園高等部中学部 小林 朝紀(森 研堂 高橋宗良)
「ラットは光の点滅パターンを識別できるか」
⑯ 岡山県立玉島高等学校 宍貝 翔子 (守時 基文)
「サニーレタスの生育に必要な元素」
⑰ 岡山県立玉島高等学校宍貝翔子(守時基文)
「⑰ 岡山県立岡山一宮高等学校 岸実奈美 金山千晴(山崎 淑加)
「植物の子孫を残すための戦略」
⑱ 岡山県立岡山一宮高等学校 岡村 琴江・小野 詩織・菅 礼佳(日笠 修一)
「変形菌の走性」
【地学】
① 明治学園中学高等学校 田中美蘭 村上真映 藤岡夏子(森田珠妃)
「北九州の地層について」
② 市川高等学校 岩崎比菜 井本朱香 山下奈緒子(庵原 仁)
「大川(暗門川)における河床礫の特徴と変化」
③ ノートルダム清心中・高等学校 中田智絵 山崎えりな(唐立裕子)
「学校周辺の地質調査~岩石薄片作成と模型作り」
④ 玉川学園高等部中学部 小山 里実(吉田朱 小林慎一)
「オリオン大星雲の見え方の変化ー明るさを変えて白黒からカラーに見える瞬間を探るー」
⑤ 岡山県立玉島高等学校 原田瑞穂(今村和義)
「活動銀河核の分光観測とブラックホールとの関連」
⑥ 岡山県立玉島高等学校 岡本奈波(今村和義)
「天の川銀河の星の数と分布」
【環境】
① 島根県立益田高等学校 村田美貴子 水津貴子(佐々木典子)
「生物あふれる人工砂浜海岸をつくる」
② 清心女子高等学校 小林美貴 種岡千遥 西美来 野口詩織 野道優衣 原まりか 山本奈央(坂部高平)
「グリーンカーテン」
③ 金光学園高等学校 松枝 春奈 井上 果咲 村上 絵莉子(小畑嘉奈子)
「ミジンコの水質浄化」
④ 岡山県立玉島高等学校 山田悠海(田辺博章)
「水の浄化」
⑤ 武庫川女子大学附属中学校・高等学校 塩川 敦子 田淵 純子 土日 あずさ(坂本正孝)
「パソコンの3R」
⑥ 岡山県立一宮高等学校 政安理沙 松井保子 李瀅妍(安東知之)
「笹ヶ瀬川の水質検査」
【教育活動】
① 武庫川女子大学附属中学校・高等学校 平岡 あや乃 岡 希美 綿谷真未 (曽我 真一)
「井蛙目線の女性雇用問題意見書」
【女性研究者ポスター発表】
① 川崎医科大学 前田 恵
「スギ花粉アレルゲン結合糖鎖の構造解析と花粉症治療薬としての可能性」
② 川崎医科大学 熊谷直子
「アスベスト曝露の細胞傷害性T細胞分化への影響」
③ 岡山大学自然科学研究科生物科学専攻 下岡リリー(村上柳太郎)
「ショウジョウバエ中腸の部域分化におけるHOX遺伝子の役割」
④ 川崎医科大学 清蔭恵美
「嗅球におけるドーパミン系ニューロンは複数にわたる糸球体間の神経回路を形成する」
Dopaminergic periglomerular cells form novel multiglomerular circuits
⑤ 川崎医科大学 簗取いずみ
「ヘムと非ヘム鉄の輸送と代謝」
HEME AND IRON TRANSPORT SYSTEMS IN NON-POLARIZED AND POLARIZED CELLS
⑥ 福山大学工学部建築・建設学科 藤原 美樹
「文学作品にみえる室内意匠」
⑦ 福山大学生命工学部生命工学科 杉原千紗(久冨康資)
「サッカロマイセス科酵母における種多様性と生殖隔離」
⑧ 福山大学大学院生命工学専攻 仲西 彩(原口博行)
「葉緑体の光化学反系Ⅰ・Ⅱにおける光ストレス緩和機構」
⑨ 岡山大学医学部客員研究員・(株)NeoCel技術顧問 小坂美津子
「イモリの再生現象に学ぶ」
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:41|パーマリンク | コメント (0)
2009年9月26日
2007年度 生物系三学会中四国支部大会高校生ポスター発表・優秀プレゼンテーション賞
2007年度 日本生物工学会大会中学生・高校生バイオ研究発表会・優秀ポスター賞
2007年度 日本生物工学会大会中学生・高校生バイオ研究発表会・奨励賞
2007年度 京都学園大学バイオ環境学部第1回「バイオ環境賞」・バイオ環境賞
2007年度 ESD・環境活動発表交流会・奨励賞
2007年度 日本農芸化学会大会ジュニア農芸化学会・優秀賞
2008年度 生物系三学会中四国支部大会高校生ポスター発表・最優秀プレゼンテーション賞
2008年度 スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会・科学技術振興機構理事長賞
2008年度 日本植物学会高校生ポスター発表・優秀な研究として表彰
2008年度 第50回日本植物生理学会年会特別企画「高校生生物研究発表会」最優秀賞
2008年度 第50回日本植物生理学会年会特別企画「高校生生物研究発表会」オンリーワン賞
2008年度 中学高校環境研究発表交流会・奨励賞
2008年度 ESD・環境活動発表交流会・特別賞「女性の視点で“命”を大切に楽しみな科学の未来賞」
2009年度 生物系三学会中四国支部大会高校生ポスター発表・優秀プレゼンテーション賞
2009年度 生物系三学会中四国支部大会高校生ポスター発表・最優秀プレゼンテーション賞
2009年度 日本動物学会高校生ポスター発表・優秀な研究として表彰
2009年度 日本植物学会高校生ポスター発表・優秀な研究として表彰
(2007年4月1日から2009年9月19日現在)
投稿者: 秋山繁治 日時: 07:06|パーマリンク | コメント (0)
2009年9月19日
静岡グランシップ(コンベンションセンター)で開催された日本動物学会に、4名の生徒が参加し、それぞれ1テーマを発表した。
2009年度日本動物学会第80回静岡大会中学高校ポスター発表・優秀賞
①「オオイタサンショウウオの幼生飼育において生存率に影響を与える要因を探る」
三宅舞、鈴木美有紀、竹居セラ、清野裕子、堂面結衣、高田たまみ、谷川もえ、秋山繁治
2009年度日本動物学会第80回静岡大会中学高校ポスター発表・優秀賞
②「岡山県内小学校の飼育動物の現状分析」
鈴木美有紀、秋山繁治
2009年度日本動物学会第80回静岡大会中学高校ポスター発表・優秀賞
③「花酵母の採取・分離と花の種類との関係」
竹居セラ、清野裕子、秋山繁治
2009年度日本動物学会第80回静岡大会中学高校ポスター発表・優秀賞
④「人工林と自然林ではどちらが二酸化炭素吸収能力が高いか」
清野裕子、竹居セラ、鈴木美有紀、三宅舞、秋山繁治
最後に、表彰式があった。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:37|パーマリンク | コメント (0)
2009年8月28日
28日まで、補習授業後、2008年2月に産卵されたオオイタサンショウウオを生命科学コースン1年生が世話をしています。少し大きめの餌でも食べるようになりました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:26|パーマリンク | コメント (0)
2009年8月 7日
各分科会から代表校が選抜され、パシフィコ横浜の国立大ホールで全体会がおこなわれた(6校が発表)。その後、ポスター発表が1時間あり、表彰式がおこなわれ、閉会した。今年の最優秀校は、京都府立洛北高校であった。
愛知県立岡崎高校の発表
静岡理工科大学静岡北高校の発表
京都府立洛北高校の発表
清心女子高校のポスター発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:11|パーマリンク | コメント (0)
2009年8月 6日
今日からパシフィコ横浜を会場に、研究発表会である。午前中に、平成19年度指定校の口頭発表、午後はポスター発表がおこなわれた。
午前9時に大会がスタート
記念講演
第1分科会の浦和第一女子高校の発表
第1分科会の日比谷高校の発表
第1分科会の益田高校の発表
ポスター発表のようす
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:18|パーマリンク | コメント (0)
2009年8月 1日
高校1年生の蒜山研修で、データ整理の後を済ませてから、全員でブナ林に向かった。2006年度にブナの苗を調査したが、今回3年目を迎えて、ほとんどの苗が全滅していた。ブナの幼樹が育ちにくいことを実感した。それから、今年は、ブナの実が大豊作であった。だいたい5年に一度だといわれている。
ブナの幼樹調査
ブナの実
たくさんのブナの実
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:03|パーマリンク | コメント (0)
午前中は、2日間の森林調査のデータ整理をした。まず、成長錐で採取したサンプルから樹齢を決定した。サンプルの年輪が数えにくい場合は、カッターナイフで削いで、見えやすい状態にして、ルーペで細かく観察した。
全員が協力して作業
見にくい場合はカッターで削る
パソコンでデータを集計
見にくい場合はルーペで年輪を判断
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:58|パーマリンク | コメント (0)
2009年7月31日
2006年度の生徒がこの研修期間内に作成したプレゼンとマレーシアのサバ大学で発表した英語のプレゼンを紹介した。その後で、佐野研究室の2つの研究発表を聞かせていただいた。
英語によるプレゼン
鳥散布型樹種の研究
風衝地二次林の研究
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:11|パーマリンク | コメント (0)
昨日の続きで。朝から森林調査をした。5グループに分かれて、分担したプロット内にある直径2cm以上のすべての樹木の樹種、直径、樹高、樹齢を調べた。午後4時には完了した。
樹高の測定
樹齢の測定
超音波機器を使って樹高を測定
側高竿を使って樹高を測定
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:39|パーマリンク | コメント (0)
2009年7月30日
夜、鳥取大学佐野敦之先生に森林調査の意義や調査について説明していただいた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:22|パーマリンク | コメント (0)
2006年に調査したヒノキ林、2007年、2008年に調査したアカマツを中心にした天然林(二次林)を訪問した。遷移段階の異なる森林を午後から調査することになった。
2007,2008年調査した天然林
今年の調査地
実際の測定作業に入る
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:08|パーマリンク | コメント (0)
昼前、佐野研究室の女子大学生に、実際に山で植物の観察方法を学んだ。
似た樹木の区別について解説
実物での学習は刺激的
野生のクリ
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:00|パーマリンク | コメント (0)
午前中は、コンパスを使って樹木調査をするプロットを決める方法について学んだ。
屋外で実習
実際に測量
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:52|パーマリンク | コメント (0)
2009年7月29日
夜は、樹木解説であった。この蒜山の森を構成する代表的な樹木10種を全員が区別できる段階まで学習した。最後はテストが行われ、全員合格した。
二酸化炭素の排出量
樹種の区別の学習
ヒノキは葉にY字模様
低木のコシアブラ
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:07|パーマリンク | コメント (0)
午前中は、枝打ち(植林してあるスギやヒノキなどで、節のない良質の材を得るために行下枝や枯れ枝を切り落とすこと)とジャングルジム(森林生態を観察する足場を組んだもの)で林冠部から樹木を観察した。
ジャングルジムに向かう
ジャングルジム
林冠部での眺望
樹木の観察
地上20m付近のコナラの種子
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:38|パーマリンク | コメント (0)
2009年7月28日
鳥取大学教育研究林「蒜山の森」での研修は、今年で4年目になる。地元で自然観察指導員で活躍する山田信光先生の講演で始まった。トカラ列島の海、サシバの減少と里山の関係についてなど、自然環境について再考をうながすメッセージが込められた話であった。夜は、鳥取大学農学部の佐野先生の研究室の女子学生2人に、それぞれの研究内容について話していただいた。
山田信光先生
竹についての研究紹介
コナラの受粉についての研究紹介
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:51|パーマリンク | コメント (0)
2009年7月24日
表紙中央の文章
You are precious in My eyes
All of us have the opportunity to expand our horizons, thanks to our Lord. At Seishin, we aim to provide the best environment to support female students' advancement into scientific careers.
どんな人も、神の下に、その持った才能を最大限に伸ばす機会が与えられている。
本校では、女子高校生の科学分野への進学を支援する最高の環境を提供することを目指しています。
表紙下の文章
MEXT designates high schools that emphasize science, technology and math education as "Super Science High Schools" (SSHs). SSHs are undertaking research and development of innovative curriculums with emphasis on science, technology and mathematics study and effective ways of collaborating with universities and research institutes.
文部科学省は科学教育に力を入れている学校を「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」として認定しています。スーパーサイエンスハイスクールに認定された学校は、理数教育の啓発的カリキュラムの開発及び大学等との効果的連携を研究します。
Siu-Shan Mak さんからのメッセージDear students in Seishin,
I gave you your first scientific lecture in English. I was particularly impressed by your curiosity throughout my lecture. Since curiosity is the fundamental motivation for doing experiments as a researcher, I am pleased to think that you have the potential to be scientists.
While you are studying in a super-science high school, I suppose that you are interested in acquiring scientific knowledge. Yet, it does not necessarily mean that you can be a good scientist in the future. It is not enough that you are only good at studying and following instructions from the teachers. To find out if you have the qualities to be a good scientist, here are some questions that you should ask yourself:
1. Are you self-motivated in your study?
2. Are you curious about what is going on and how things happen?
3. Can you think logically, independently and objectively?
4. Can you be honest and respectful to facts, no matter whether they are beneficial to or adverse against you?
5. Are you open-minded and full of imagination?
6. Do you have enough confidence in your thinking to openly discuss and if necessary, disagree with anyone regardless of his or her position?
7. Last but not least, are you good at learning from your failures?
If you already possess all of the qualities listed above, (Congratulations!) you will become a very good scientist. Fortunately, if you could answer ‘yes’ to only a few of the above questions, you can keep them in mind and train yourself to acquire these skills in the future. In any case, if you really want to be a good scientist, do not give up!
清心のみなさまへ
みなさんに初めて英語で授業をした時、その「好奇心」に感銘しました。「好奇心」は研究を進める上で最も大切なものです。みなさんは科学者になる可能性を秘めていると思います。みなさんはSSHのプログラムで学んでいますから、科学的知識を身につけることには興味があると思います。しかし、それだけでは、将来、良い科学者にはなれません。先生からの指示に忠実に従うだけではいけないのです。良い科学者になるための資質があるかどうかを以下の質問に答えて判断してください。
1.自ら学ぶ姿勢がありますか。
2.「何が起きているか」や「どのように起きるか」に興味がありますか。
3.論理的客観的に独創的な思考ができますか。
4.利害に関係なく「事実」忠実になれますか。
5.視野を広く、想像力豊かですか。
6.自分の考えに自信を持って議論し、相手の立場に関係なく異論を唱えることができますか。
7.自分の失敗から学びますか。
このような資質を全て満たしていれば、最高の科学者になれます。そうでなくても、そのいくつかに「はい」と答えることができれば、心に留めて将来のために自分を磨くことができます。いずれにせよ、ほんとうに良い科学者になりたいならば、あきらめてはいけません。
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投稿者: 秋山繁治 日時: 10:16|パーマリンク | コメント (0)
2009年7月16日
今回の委員会は、横浜のSSH生徒研究発表会の前に、遠泳指導委員に発表内容を聞いて意見をいただくことを中心にしたものにした。生徒は、生命科学コースの1年生、2年生が参加した。2年生からは多くの質問がでていた。研究大会での発表形式は、ポスターだが、今日はストーリーを点検するということで、パワーポイントを使った口頭発表の形でおこなった。
物理分野の発表
実際に実験機材を公開
ポスター発表でストーリーを点検
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:01|パーマリンク | コメント (0)
2009年6月22日
【趣 旨】「科学英語」はSSH指定校の多くが取り組む中心課題の一つである。昨年の研究成果発表会で試行した「科学英語」の授業をもとに、今年は次なるステップとして、「科学英語」の授業とアジア系研究者の英語による生物実習をまとめて公開し、参加者から意見や助言を得る。また、そうした英語のベースとして、清心中学校の英語プログラム(NELP・SELP)があるので、その内容を紹介し、充実ぶりを知っていただく。
【場所】清心中学校清心女子高等学校・会議室棟2階(岡山県倉敷市二子1200)
【日時】 2009年6月27日(土) 13:00~16:50 (参加の締め切り:6月24日(水))
【内容】
12:30 受付
13:00 開会行事
13:10~13:30 英語プログラムの報告
13:40~14:25 公開授業「科学英語」(松村澄子・清心中学校・清心女子高等学校教諭)
14:40~16:00 公開授業「観察 ニワトリの解剖」(シュバッシュ・ダス・広島大学博士研究員)
16:00 研究協議
16:40 閉会行事
【授業内容】
1.「科学英語」 13:40~14:25
担当:松村亜貴子(清心女子高等学校)
題材「Green Light to Human Cloning?」を用いたディベート形式の授業を行う。フローシートを利用して、自らの主張とは異なる立場に立っても論理に一貫性をもたせ、証拠を見せて説得するという経験をして、理系進学に欠かせないコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を養う。全10時間の最終時間である。
2.「生物実習:ニワトリの解剖」 14:40~16:00
講師:シュバッシュ・ダス氏(広島大学生物圏科学研究科)
シュバッシュ・ダス氏はバングラデッシュ出身で、現在、広島大学でニワトリの生殖器官の研究をしている。アジア系の研究者の多くは欧米系と異なり、第2言語としての英語を習得し、英語を通して研究活動を続けている。生徒には氏の英語による授業を通して、実習内容だけでなく、共通言語としての英語のもつ役割を体感させる。授業はニワトリの貯精、受精、生殖器官全般の説明をした後で、実際に雌のニワトリを解剖して、生殖に関連した色々な器官の観察をする。
【参加対象者】 小・中・高校教員、教育関係者、保護者および関心を持つ人
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:34|パーマリンク | コメント (0)
1.趣旨
少子高齢化、国際化の進展等、我が国をとりまく社会経済情勢の急速な変化に対応していく上で、男女共同参画社会の実現は重要な課題になっている。現在、女性の社会参画がさまざまな分野ですすんでいるが、科学技術分野への女性の参画はまだ低い水準にとどまっている。「平成20年版 科学技術白書」によると、人文・社会科学を含めた女性研究者は年々増加し、平成19年には、10.9万人となり、研究者全体の12.4%を占めているが、平成19年の年平均の全就業者数に占める女性就業者の割合41.5%(総務省「労働力調査」)と比較すると、依然として研究開発分野での女性の進出が遅れていると記されている。また、2005年(平成17年)の女性研究者の割合を比較すると、我が国の女性研究者の全研究者数に占める割合は、国際的に著しく低いレベルにあることも指摘されている。
「第3期科学技術基本計画」や「男女共同参画基本計画(第二次)」には、科学技術分野における女性の活躍促進に向けての課題、必要な施策が記されている。そのなかで、理系分野の人材育成の観点から、女子高校生等の理系分野への進路選択を支援することの必要性が記載されている。次世代の科学技術を担う女性研究者・技術者を育成していくためには、まず、女子の理系分野への興味・関心、国際化にも対応できる感覚と能力を高め、理系分野への進路選択を積極的に支援していくことが必要である。
さらに、理系をめざす女子生徒が増えるためには、学問への興味刺激だけでなく、女性科学技術者をとりまく現状の打破も大きな課題となる。独立した地位が与えられるチャンスがあるなら、研究者をめざす女性が増えても何ら不思議ではない。そのような状況へ移行するためには、社会の意識改革が必要であるとともに、過渡期において活躍する理系女性のロールモデルの提示と女性の科学技術分野でのキャリア形成支援が必要である。
以上のような状況をふまえ、女子の理系分野への進路選択支援と社会の意識改革推進をめざす取り組みとして、女子生徒による科学研究発表交流会を開催する。
2.目的
①科学研究に取り組む女子生徒に発表の機会と生徒同士の交流の場を設けることにより、互いに刺激し合いながら研究への意欲を高め、次世代の科学技術を担う女性研究者の育成につなげていく。さらに、理系女子同士の友好を深め、理系進路をめざす仲間意識を育む。
②同じ女性の立場で、理系分野での経験と機知に富んだ講演を聴き、理系女性の「ロールモデル」に接することで、“女性の生き方”を考える材料を提供し、女子生徒の理系分野へのキャリア意識を高める。
③女子生徒による科学研究発表会を一般に公開することにより、中学生を含む生徒に向けて理系分野に対する興味・関心を喚起する。さらに、女子生徒が科学技術分野へ夢をもって進んでいくことを積極的に受容できる社会へと変容するための意識改革や啓発活動としての役割を果たす。
3.対象
岡山県・広島県を中心とする全国のSSH校、岡山県・広島県の中学校・高等学校の生徒(男子生徒も含む)、学校・教育関係者や地域の一般の方々も参加できるように公開する。
4.研究発表
岡山県・広島県の高等学校及び全国SSH校の女子生徒を対象に口頭発表・ポスター発表への参加者を募集する。口頭発表は、岡山県・広島県を中心に近隣のSSH校から6~8件程度の発表を予定。
5.日時 平成21年10月31日(土) 10:00~16:00
6.会場 福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)
(広島県福山市丸之内1丁目2番40号)
※会場を福山にした理由
SSH校がない広島県東部地域の中心都市である福山で交流会を開催することにより、この地域の理系をめざす女子生徒と岡山県・広島県のSSH校女子生徒との交流、岡山県と広島県の理系をめざす女子生徒同士の交流、岡山県・広島県と全国の理系をめざす女子生徒同士の交流という理系女子の交流の輪を広げていくことができると考えた。
会場は、交通至便なJR山陽本線・山陽新幹線福山駅前(徒歩1分)にあり、岡山県・広島県からの参加や遠方からの参加にも便利な立地である。
7.主催 ノートルダム清心学園清心女子高等学校
後援 科学技術振興機構(JST)SSH交流会支援対象に採択
岡山県教育委員会(申請中)、岡山県(申請中)
広島県教育委員会(申請予定)、福山市教育委員会(申請予定)
8.内容・日程
「女子生徒による科学研究の口頭発表・ポスター発表」と講演会「理系女性の生き方ガイド」で構成する。
日程(予定)
10:00~12:30 開会行事、講演①、ポスター発表
12:30~13:30 昼食・休憩
13:30~16:00 口頭発表、講演②、閉会行事
講演①講師…福山大学薬学部教授 杉原成美 氏
講演②講師…ルイ・パストゥール医学研究センター 宇野賀津子 氏(予定)
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:58|パーマリンク | コメント (0)
2009年6月16日
2009年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会でポスター発表に参加する本校代表が数理科学グループの研究課題「方位磁石を使った自発的対称性の破れ理論の可視化モデルとその解析」に決定した。この研究では、2006年にSSH指定を受けてから、3年間かけて磁石について研究してきた成果を報告する。以下は、提出したレジメである。
【目的】
磁石は、温度を高くすると磁性を失い、そのまま温度を下げた場合は磁性を持たない。しかし原子に内在する磁気モーメントは“自発的対称性の破れ”のために部分的に整列している。この磁気モーメントが整列する様子を方位磁石で可視化し、その配列を解析し、規則性をみつける。
【方法】
①一列に並べた方位磁石(写真1)の磁場に外部から擾乱を与え、無秩序な初期状態にする。
②方位磁石の相互作用で安定した状態になる。
③その配列を数値化(※の数理モデル参照)して、実験値を求める。
④実験値と仮定したモデルを比較する。
※「数理モデル」
方位磁石の向きは右・左の2方向とし、結合エネルギーは、隣接の磁石と同方向で低く、逆方向で高い(イジングモデルの応用)とする。エネルギーの低い状態が安定であるとしてシミュレーションを行う。このとき同方向の結合エネルギーを-1、逆方向を+1として計算する。
【結果】
方位磁石の数が増えるに従って逆転する個所は増えるが、1つの磁石当たりの結合エネルギーは変化しない。方位磁石を使った実験は、初期条件の乱雑な状態から対称性が減っていく現象(“自発的対称性の破れ”)を十分に可視化できるモデルとなっていると考えられる。
【考察】 数理モデルでは、磁石の強さ、引っかかり現象や摩擦などの影響を考慮せず単純化して考えているので、実験値との差が出ていると考えられる。
さらに、「外部磁場の強さを変化させた場合、配列がどのように変化するか」や「方位磁石を環状(写真2)にした場合、配列がどのように変化するか」についても実験し、モデルとして有効であることを確かめたい。
【参考文献】
斉藤 吉彦(2005) 物理教育 Vol.53-2,pp103-108.
南部陽一郎(1998) 「クォーク 第2版」, pp211-221,講談社.
【キーワード】
磁石 イジングモデル 自発的対称性の破れ
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:28|パーマリンク | コメント (0)
2009年6月12日
表彰式で、岡山市長から特別賞をいただいた。清心女子高等学校生物部の4名が出席し、代表として生命科学コース2年生の三宅舞さんが挨拶をした。
【挨拶の内容】
「今回の「ESD・環境活動発表交流会特別賞」の受賞は、先輩の代から続けてきた取り組みが評価され、大変嬉しく思います。
日本は、世界的にみると、女子の理系進学者が極めて少ない国で、歴史的に理系に進みにくい状況が作られてしまっており、今、国のレベルで女子の理系進学支援の動きが起こっています。その状況の中で、私たちの学校は、私立女子校で初めて文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けて、「女性の科学分野での活躍を支援する教育のモデル」となることを目指しています。
20年間続けてきたサンショウウオの飼育、森林の二酸化炭素吸収能力を推定するための調査、マレーシアの高校生との交流、ボルネオ島や西表島での環境学習、科学分野で活躍する女性との出会いなどを通して多くのことを学びました。
サンショウウオの研究では、生命を扱うことの難しさを実感しました。ボルネオ研修では、日本と違った生き物の豊富さに驚き、一方で、以前は緑豊かな森であっただろう場所が、広大な油ヤシのプランテーションに変わっており、改めて自然の消失に胸を痛めました。人間の住みやすさを追求した結果、本来失われるべきではないものまで失ってしまったのだと思います。
地球温暖化をはじめ、今、世界で私たちの将来を脅かす様々な問題が起こっています。私たちは、それをどれくらい身近な問題として感じているでしょうか。世界の人たちはつながりあっていて、それらの問題は私たちの生活に密接に関わり合っています。私たちは持続可能な社会とはできるだけ多くの種類の生物や文化が残っている社会(多様性を大切にする社会)だと考えています。現状を「持続可能な未来」に変えていくために、今、世界でESDが進められています。本校も、「岡山ESDプロジェクト」が始まった平成17年から重点取組組織として取り組んできました。
私たち高校生1人1人の力は小さいかもしれませんが、今回の受賞を励みにして、今の取り組みを継続し、持続可能な社会に向けて「未来を変える力」となれる市民に成長していきたいと思います。」
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:20|パーマリンク | コメント (0)
2009年5月15日
【趣旨】4年目の本校のSSH活動の成果を広く知っていただくとともに、参加者の意見や助言を吸収し次年度に生かしたい。
【場所】清心中学校清心女子校長学校・記念館(岡山県倉敷市二子1200)
【日時】2009年10月30日(金) 10:00~15:00
【内容】
10:00~10:25 開会、事業報告
10:30~10:55 ステージ発表(物理グループ)
11:00~12:00 記念講演(内容未定)
12:00~12:50 ポスター発表(全グループ)
(13:30~15:00 中3,高1,高2は保護者会)
【参加対象者】小・中・高校教員、教育関係者、保護者及び関心を持つ人
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:58|パーマリンク | コメント (0)
2009年5月14日
【趣旨】SSH校のない広島県東部地域の中心都市福山で、女子生徒による科学研究発表会を開催することを通して、SSH校と地域の学校が連携し、女子の理系キャリア形成を支援したい。
【場所】福山大学社会連携研究推進センター(福山市丸之内1丁目2-40)
【日時】2009年10月31日(土) 10:00~15:00
【内容】
女性講師による講演
女子高校生の口頭及びポスター発表
【発表者】岡山県・広島県の高等学校及びSSH校の女子生徒
【参加者】中学生、高校生、小・中・高校教員、教育関係者、保護者及び関心を持つ人
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:07|パーマリンク | コメント (0)
2009年4月29日
サンショウウオの幼生の成長を調べるために顕微鏡観察することになった。まずはブアン固定して、翌日脱水、そしてパラフィンで包埋した。いよいよ切片作成。使用したミクロトームはMICROM社・HM325。
連続切片を作成
一枚に3列並べたプレパラートを作成
生物部は今日も活動
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:25|パーマリンク | コメント (0)
2009年4月23日
今年度、生物部は、①有尾両生類の繁殖と行動、②植物の体内時計、③野生酵母の精製と分離、④森林の二酸化炭素吸収能力の推定4つのテーマに取り組んでいる。メンバーは7人なので、毎朝の幼生の餌やり、昼休み時間に水換え、放課後は実験と学会のポスター発表の準備をしなければならないので、忙しい。学校の勉強以外は、すべて生物室で研究に取り組んでいる感じになっている。無事に一年間、取り組めば成果は必ず出ると確信している。
酵母の培地づくり
発表のポスターを前に研究の相談
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:35|パーマリンク | コメント (0)
2009年4月22日
最初の時間は、パソコンの使い方、パスワードの設定、e-mailのアカウントの配布などをおこなったが、今日は、パソコン及び周辺機器について紹介した。最後に、パソコンを解体した。マザーボードの名前に・・・なぜに「マザー」なの(ファザーーはとか)?やはり、家族の(実質上の)基盤になるのは、”母(マザー)”らしい。
解体作業
ハードディスクの中身は?
マザ-ボードです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:33|パーマリンク | コメント (0)
2009年4月11日
動物の飼育に、休みはない。土日も、祝日も毎日世話が続く。課題研究に取り組みでは、実験材料となる動物が飼育できることが研究の土台になっている。
幼生の飼育の様子
生存率に対する飼育密度の影響は・・・
今年は産卵が早く、早く変態。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:47|パーマリンク | コメント (0)
2009年4月10日
①研究開発課題
「生命科学コース」の導入から出発する女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築
②研究の概要
少子高齢化、国際化の進展等、我が国をとりまく社会経済情勢の急速な変化に 対応していく上で、男女共同参画社会の実現は重要な課題になっている。現在、女性の社会参画がさまざまな分野ですすんでいるが、科学技術分野への女性の参画はまだ低い水準にとどまっている。次世代の科学技術を担う女性研究者・技術者を育成していくためには、まず、女子の理系分野への興味・関心、国際化にも対応できる感覚と能力を高め、理系分野への進路選択を積極的に支援していくことが必要である。
本研究は、平成18年度から設定している「生命科学コース」を中心に次の6項目を研究のテーマとして、女子の理系進学を支援し、将来、科学技術分野で活躍できる国際的な人材を育成する女子教育システムを構築し、女子校のモデルケースとしての実践を社会に発信することを目標とする。この女子校での研究活動が、21世紀にふさわしい科学技術のさらなる発展と男女共同参画社会の形成に寄与するとともに、女子生徒が科学技術分野へ夢をもって進んでいくことを積極的に受容できる社会へと変容するための意識改革や啓蒙活動としての役割を果たすと考えている。
(1)女性の科学技術分野での活躍を支援できる教育課程、教育内容の開発
(2)「生命」を科学的に捉える視点の育成
(3)女性の積極的に学ぶ姿勢とリーダーシップを育てる教材と指導法の開発
(4)国際的な科学技術系人材の育成をめざした教育内容の開発
(5)大学や研究機関と連携した教育体制の構築
(6)研究成果の地域への普及による科学技術分野での女子生徒のキャリア形成
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:39|パーマリンク | コメント (0)
2009年4月 1日
午前4時半、飛行機の中で起こされて、朝食をとり、その後は眠れないままに関西国際空港に到着した。8泊9日の旅程を生徒が健康に過ごしてくれたことが嬉しかった。観光でリゾートに行くのではなく、マレーシアの人たちが普通に宿泊する宿舎(ホステル)での生活で、生徒にとって本当に”研修”であったと思う。文化の違いに最初は大変戸惑ったと思うが、泣き言も言わずに頑張って、大学での授業や野外活動に取り組んでくれた。ありがとう。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:21|パーマリンク | コメント (0)
2009年3月31日
早朝、宿舎を後にして、サンダカンに向かった。帰路は空路でサンダカン、コタキナバル、クアラルンプール、関西国際空港、新幹線で岡山へ向かう。
まだ薄暗い早朝に起床
荷物を持って出発
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:08|パーマリンク | コメント (0)
2009年3月30日
午前中は、セピログ・オランウ―タン・リハビリセンターを訪問した。違法に捕獲されたオランウータンを自然に帰すためのリハビリを行うセンターで、連れてこられたオランウータンは、まず餌付けで餌を与えられて体力をつけて、自分自身で餌を取れるように訓練して、自然に戻すという方法がとられている。餌付けの時間は毎日決まっているので、センターの紹介ビデオを見た後で、餌場に移動すれば、周囲の森から集まってくるオランウ―タンの姿を見ることができる。今回は、餌場までの木道で、親子に出会った。
木道で出会ったオランウータン
餌場
他の種類の猿も集まってくる
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:08|パーマリンク | コメント (0)
2009年3月29日
マヌカン島で、博物館を見学したり、生き物を見学した後、夕方からホタルを観察した。
島内の博物館でクジラ骨格を見学
近隣の島の自然環境について学習
水辺で生物観察
多くの稚魚が集まってくる
桟橋近くの魚の群れ
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:22|パーマリンク | コメント (0)
2009年3月28日
午前中は、Kinabalu Parkを訪問した。ビジターセンターでキナバル国立公園を紹介するビデオを見てから、公園内を散策した。ランの仲間、食虫植物、チョウなど多くの動植物を見た。すべて英語による説明で今日にいたっているが、生徒はなんとか理解しようと頑張っているようだ。適応能力には目を瞠るものがある。午後は、Poring Hot Springに移動し、キャノピーウォークで高い位置から熱帯の森林を観察した。
ビデオでキナバル公園について学習
スタッフによる植物についての解説
食虫植物ウツボカズラ
クワガタを捕獲
チョウ類標本の展示
公園内でいろいろなチョウを観察
公園内で見かけたチョウ
源泉
帰路で道路沿いの看板に「ラフレシアを確認」の立て看板があったので、見学に立ち寄った。有料で見学させて、生計をたてている家族のようで、小さな子どもが英語で解説してくれた。見学料は25RM(日本円で約750円)とたいへん高い料金であった。
ラフレシアの花
ラフレシアの蕾
【生徒の感想】
・確実に前よりも自然が好きになっています。
・段々と英語の説明も苦痛なく普通に聞けてとても興味深かった。たぶん、動物や植物の英語の語彙が増えているのもあると思う。
・マンゴースチンとランブータンいう見たことのない果物を食べることができた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:04|パーマリンク | コメント (0)
2009年3月27日
午前中は、コタコナバル市内のマングローブ林を観察した。マングローブに特徴的な動植物について学習した。午後は、Klias-UNDP Peat Swamp Forest Field Centreを訪問した。ここは森林火災で焼失した森林の復旧に取り組んでいる施設で、毎年訪問させていただいて、植林作業をしている。今回で3回目の訪問で、最初に植林した木が生徒の背丈より高くなっていることに感動した。夜はBeringgis River でボートに乗ってホタルを観察した。クリスマスツリーのように光っていた。日本のホタルのように、空中を飛ぶものは少なかった。
マングローブ林全体を地図で説明
胎生種子について説明
植えるマングローブの苗
観察したことについて発表
森林の焼失及び復旧作業を概説
2年前に植えた苗が大きく成長
全員で植林作業
【生徒の感想】
・マングローブを見て、あらためて変わった形だなと思いました。静かに耳を澄ましてみると、小鳥のさえずり、蝉やエビの鳴き声など“森らしい”音がいっぱい聞こえました。
・植林をしました。自分で一本の木をあの土地に植えられたことはとてもいい思い出になりました。また大人になった時に見に来て、このボルネオ研修を思い出したいと思いました。
・停電になってびっくりしました。とても電気の有難味を感じました。日本に帰って一つ一つの生活に幸せを感じると思います。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:53|パーマリンク | コメント (0)
2009年3月26日
サバ大学で今日一日は、すべて講義だ。
午前中は「昆虫の多様性」、「植物の多様性」、「動物の多様性」、「伝統知識と薬草」の講義を受けた。
Dr.Idris
Dr.Henry
昼食後、大学内にある水族館を訪問したその後で、「ネーチャーツーリズム」、「環境保全」の講義を受けた。最後に、17:00から生徒の課題研究をサバ大学の先生方の前で発表した。
いろいろな水槽が並んでいる
Mr.Kelvin
Mdm.Elia
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:01|パーマリンク | コメント (1)
2009年3月25日
午前中は、サバ大学を訪問し、オリエンテーションをした後で、大学内のいろいろな施設を見学した。今日訪問したのは、BORNEENSIS(生物の標本室)とUMS Galery(生物学を中心にした科学博物館のような施設)とUMS Museum(大学の歴史、大学の全景ジオラマなどの展示)であった。
午後は、Maktab Nasionalを訪問して、交流会をもち、学校紹介と課題研究の発表をした。
自然環境を模したジオラマ
サバ大学全体のジオラマ
サバ大学の歴史の展示
Maktab Nasionalを訪問
まずは挨拶から
交流会の様子
研究課題の発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:12|パーマリンク | コメント (1)
2009年3月23日
清心女子高等学校 ボルネオ研修旅行(第3回) ”Global Generation Programme”
【仮設】
マレーシア・サバ州(ボルネオ島)で、海外との大学と連携して「環境教育・国際理解」をテーマにした研修をすることによって、国際的な視点で環境問題を見る目が養われるとともに、科学英語の必要性を実感させることができる。
【実施の経緯】
2006年3月にマレーシア・サバ州(ボルネオ島)を訪問し、国立サバ大学熱帯生物保全研究所に高校生の環境学習を中心とした研修への協力を依頼し、合意した。
【高大連携】
連携している国立サバ大学(UNIVERSITI MALAYSIA SABAH 略称UMS) は、1994年にマレーシア国立大学として分離独立した2番目の国立大学。ボルネオ島サバ州の州都コタキナバルにメインキャンパスがあり、理工学部・経済学部・社会科学部などの学部と熱帯生物保全研究所・海洋生物研究所などの研究所からなる。大学構内はとても広く、水族館も併設。
ボルネオ海外研修”Global Generation Programme”は、サバ大学の熱帯生物保全研究所(Institute for Tropical Biology & Conservation 略称ITBC)と連携。全日程、サバ大学ITBC職員が引率。
【研修の目標】
○熱帯の「種の多様性」についての体験学習
○国外の大学での研究・講義の体験
○SSHの課題研究発表をきっかけにした国際交流の促進
○科学英語の実践
【実施計画】
4月:生徒に企画を紹介
5月:参加者を公募(15名定員)
7月:蒜山研修の調査結果(テーマ:ヒノキの二酸化炭素吸収量の推定)を整理
2月から3月:英語によるプレゼンの準備
【実施時期】
2009年3月24日(火)~4月1日(水) 参加生徒17名
【地域の特徴】
ボルネオ島は、世界的な生物多様性ホットスポットの1つであり、その貴重な自然環境を生かした学習が可能である。サバ州の面積は、北海道よりやや小さい。多宗教・多言語で、宗教はキリスト教・精霊信仰・イスラム教・仏教・道教。言語はマレーシア語・英語・民族語。森林面積は総面積の約60%を占めている。世界で最も複雑な生態系を持ち、2,500種の植物の他、600種の鳥類、200種の哺乳類、200種の爬虫類および数千種の昆虫類等が生息している。熱帯モンスーン圏だが、台風はあまりない。平均最高気温は32℃、平均最低気温は24℃。
【これまでの研修】
2007年3月27日~4月3日 第1回ボルネオ研修旅行を実施。参加生徒16名。
2008年3月25日~4月2日 第2回ボルネオ研修旅行を実施。参加生徒14名。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:07|パーマリンク | コメント (0)
2009年3月22日
【報告】
愛知県を中心とし全部で10校・25テーマの研究が発表され、本校の時間生物学研究班も2つの研究テーマの発表を行いました。発表は奇数番号と偶数番号に別れてそれぞれ1時間15分ずつのポスター発表であり、発表後は質疑応答も行われました。本校以外にもSSH校が参加しており、愛知県立岡崎高等学校、名古屋市立向陽高等学校、名城大学附属高等学校が参加していました。発表後、発表者を含めた参加者による投票により、25テーマのうち5件が最優秀賞、4件がオンリーワン賞、残りが優秀賞として表彰されました。本校の研究は「花時計の作成と花の開閉リズムの解析」が最優秀賞、「カタバミ科2種の就眠運動リズムの解析」がオンリーワン賞を受賞しました。本校の参加者は発表者の2名だけだったので、組織票は期待できないので、純粋に研究内容が評価されたのだと思います。
最優秀賞…投票用紙の「最も良い研究と思われるもの」の項目で多くの票数を獲得した研究が受賞
オンリーワン賞…投票用紙の「オリジナリティにあふれ、今後の進展が特に期待される研究」の項目で多くの票数を獲得した研究が受賞
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:19|パーマリンク | コメント (0)
東京、埼玉、福島など関東近県の高校の課題研究の発表会が早稲田大学理工学術院63号館で開催された。
①口頭発表(前半・3テーマ9:50~10:40、後半・3テーマ10:50~12:30)
②ポスター発表(前半12:30~13:40、後半13:40~14:50)
③記念講演 「高分子がつくる未来技術」
①は、戸山、芝浦工大柏、浦和一女、柏、相馬、東海大高輪台から各1テーマが発表された。②ポスター発表では、①以外に、早稲田本庄、川越、大宮、川越女子、玉川学園、早稲田が参加していた。「魚はどのようにして群れをつくるのか」の発表が面白かった。メダカがどの感覚を使って仲間を判断しているかの解明に挑戦していた。
②では、約140テーマの発表があり、前半と後半の二つに分けて時間が設定されていた。身近なテーマから高度なテーマまで内容は多岐にわたるものであった。海外研究などの教育活動を紹介するポスターもあった。
ポスター発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:35|パーマリンク | コメント (0)
2009年3月20日
今年まで清心女子高校のSSH運営指導委員をしてくださった田崎和江先生の最終講義が片山津温泉で行われた。大学での研究についてだけでなく、地域の人たちを巻き込んで環境問題や地域産業振興へ取り組んできた歴史についても言及された。
なぞなぞ、なぜなぜ、なでなで。
(御誕生寺和尚より)
好奇心こそやる気の源泉。
楽な生き方には感動がない。
心の定年をつくるな
(ブッシュ氏の演説より)
I am getting off the stage.
(UNESCOより)
Reform of Tanzanian Science get under way.
Science, Technology, Innovation.
(田崎語録)
教育、研究、地元貢献
自分のために勉強し社会のために働く
転んでもただで起きるな
日本がだめなら世界があるさ
やる気、勇気、元気
自分の好きな道を選べ
やり続けることが大切
研究の5K 感謝、謙虚、興味、関心、根気
現場の科学、現場百回
五感で感じること
いつまでもあると思うな、親と科研費
地域を巻き込んだ取り組みを紹介
ナホトカ号石油流出事故を語る
田崎先生の家族の歴史を紹介
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:30|パーマリンク | コメント (0)
2009年2月19日
1年生は、高校2年生で課題研究でどのようなテーマに取り組むのかを決める時期で、放課後、今まで課題研究に取り組んできた生徒から研究内容の引き継ぎをしている。上級生から下級生へ、研究内容を伝えて、これからどんどん深化していく・・・・。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:45|パーマリンク | コメント (0)
2009年1月28日
「生命科学基礎」14:50~16:25
2月2日 三浦郁夫(広島大学大学院理学研究科)
2月9日 田崎和江(金沢大学大学院理学研究科)
2月16日 岡本光正(元名古屋大学大学院理学研究科)
2月23日 富岡憲治(岡山大学大学院理学研究科)
「生命」 13:55~15:35
2月10日(火) シュバッシュ・ダス(広島大学生物圏科学研究科)
2月17日(火) 佐々木 緑(重井医学研究所)
2月24日(火) 宮田興子(神戸薬科大学)
3月3日(火) 平山 諭(倉敷市立短期大学)
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:06|パーマリンク | コメント (0)
2009年1月24日
オオイタサンショウウオについては、今まで室内での人工受精、水槽内での自然産卵などを行ってきたが、野外で産卵を観察できたのは2回目。1回目はカメラやビデオを携帯していなかったので記録できなかったが、今回はじっくり観察できた。往復で1000km、出かけた甲斐があった。水槽での自然産卵と比較したかたちで、レポートにまとめたい。
産まれた卵嚢に抱きつく雄(中央)
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:40|パーマリンク | コメント (2)
2009年1月22日
昨年から、土砂の流入で乾燥化が進んで、カスミサンショウウオが産卵できなくなった場所(玉野市)の復旧作業をしている。春に掘った穴に水が溜まっていたので、今日は、さらに掘り下げるとともに、流出する水路を造成した。あいにくの雨だった。
幼生の放流は今年の春に実施したが。性成熟には最低2年かかるので、今年産卵するとは考えられない。卵嚢が確認できれば、隠れていた成体が産卵にきたものと考えられる。産卵期の調査が必要だ。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:54|パーマリンク | コメント (0)
2009年1月13日
「生命科学基礎」14:50~16:25
1月19日 橋本主税(JT生命誌研究所・大阪大学大学院理学研究科)
1月26日 伊藤敏幸 (鳥取大学工学部物質工学部)
「生命」 13:55~15:35
1月13日(火) 東優子(大阪府立大学人間社会学部)
1月20日(火) 金重恵美子(岡山中央病院副院長)
1月27日(火) 岩尾康宏(山口大学大学院医学系研究科)
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:51|パーマリンク | コメント (0)
2008年12月 2日
今日は比較解剖学を研究している大学院生が動物の骨格を持参して来られた。最初は、ネコ、イヌ、クマ、シカの骨格(バラバラにしたもの)をヒトの骨格標本を参考にして並べるという作業に取り組んだ。後で、動物の骨格を比較して、共通性や特徴を学んだ。
まず、人間の骨格模型の説明
クマの骨格を並べる作業開始
ネコの骨格を並べてみると・・
骨格の特徴の説明
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:48|パーマリンク | コメント (0)
2008年11月24日
11月1日のSSH成果発表会の公開授業で、産卵後1日から2日くらい経過したニワトリの胚を観察したが、余った卵を保温して、孵化するかどうか観察した。室温で放置されていたので、すべて死んでいるのではと思ったが、一羽だけ孵化した。実験の日から23日経過した段階であった。
水分がかなり乾燥していた。
38度くらいの温水で洗った。
これまでに、生徒が持ち込んだクジャクの卵と娘が持ち込んだアヒルを孵化させた経験があるが、今回は雛が弱っていると感じられる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:47|パーマリンク | コメント (0)
2008年11月22日
岡山理科大学主催の「わくわく科学の広場」で、物理・化学・生物といった科学の基本から、ロボット工学や電子顕微鏡といった先端科学技術まで、幅広い分野のイベントを用意されていた。本校の課題研究が夏のSSH生徒研究発表会で科学技術振興機構理事長賞を受けたということで、研究内容の発表の依頼があった。午前と午後の2回、発表を行った。
今回は2年生の山下さんが発表
昼食は大学生の模擬店で
午後の発表の様子
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:35|パーマリンク | コメント (0)
2008年11月21日
「生命科学基礎」14:50~16:25
12月1日(月) 津田良夫 (国立感染症研究所昆虫医科学部媒介生態室) の講演(本校)
「生命」 13:55~15:35
12月2日(火) 岡山理科大学理学部女子学生による生物学実験(その2):高2(本校)
「生命科学実習」10:00~16:00
12月17日(水) 第3回福山大学生命工学部の実験研修:高1(福山大学生物工学部)
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:53|パーマリンク | コメント (0)
2008年11月 6日
掲載が遅くなってしまいましたが、以下が11月のSSH関連の事情の予定です。
11月1(土) 清心女子高等学校SSH研究成果発表会(公開授業・講演・生徒発表)
11月8日(土)・9日(日) 環境省×山陽放送「おとなも!子供も!発見・体験エコらんど」
11月11日(火) 乙竹文子(岡山メディアフォーラム)の講演(その2):高2(本校)
11月17日(月) 岡山理科大学理学部女子学生による生物学実験:高1(本校)
11月18日(火) 岡山理科大学理学部女子学生による生物学実験:高2(本校)
11月22日(土) ワクワク科学の広場で研究発表①11:30②13:302回(岡山理科大学)
11月25日(火) 鈴井江三子(川崎医療福祉大学)の講演:高2(本校)
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:19|パーマリンク | コメント (0)
2008年11月 3日
2008年度版SSH活動紹介パンフレットが完成しました。(2008.11.5)
清心中学校・清心女子高等学校のHPからダウンロードするころができます(以下をクリック)。
http://www.nd-seishin.ac.jp/highschool/lifescience/ssh_pamph08.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:58|パーマリンク | コメント (0)
2008年11月 1日
ニワトリの初期胚の観察を盛り込んだ講義であった。
【対象生徒】生命科学コース1年生
【講師】 Raj Ladher氏(発生・再生科学総合研究センター感覚器官発生研究チーム)
http://www.cdb.riken.jp/jp/02_research/0202_creative03.html
ニワトリの卵を割って調整
ニワトリの初期胚を観察
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:08|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月31日
生物は、イモリの卵の結紮実験を中心に扱った授業を公開した。イモリの生態の説明→ビデオ教材→幼生や胚の観察→結紮実験の順に授業を展開した。多くの中学校や高校の先生方に参観していただいた。
【教材観】
動物の発生は、「生殖」の結果として、次代の成体になっていく過程であり、その生物を本当の意味で理解するには、その種の特徴を理解する必要がある。発生を観察する教材として多くの教科書がカエルを扱っているが、ここでは発生学史上の有名な実験の多くがイモリの仲間を使ってなされていることと、環境教育の視点(有尾類の保護が問題になっている)を考慮して、アカハライモリを利用することにした。胚の観察だけでなく、シュペーマンの実験の一部を体験することによって、歴史的な実験への親しみを喚起することを目指した。アカハライモリでは、成体を殺傷して精巣を摘出することなく、雌個体へのホルモンによる産卵誘発だけで受精卵が得られ、また、管理の仕方によれば年間を通して利用できるので、発生の実験材料として優れていると考えられる。
【生徒の実態】
2006年から、医学・薬学・理学・農学系(生命科学関連分野)への進学を支援する「生命科学コース」を設定した。対象生徒は、生命科学コースとしての3回目の入学生(高校1年生)である。生物学への興味関心が高い集団であるが、実体顕微鏡による観察は今回で二回目で、技術は未熟な状態である。
【指導の留意点】
イモリの胚を観察に利用するという視点だけでなく、岡山県内の繁殖地での調査映像などを使って、その生物の種としての特徴や生態を意識させるように工夫した。
まず、発生の過程をビデオで確認
タイムラプスで記録した自作ビデオ教材
実体顕微鏡で幼生や胚を観察
イモリ胚を縛る実験
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:08|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月25日
アフリカツメガエルでの授業を考えていたが、結局はいつもつかっているアカハライモリを使った発生の実験になりそうに思えてきた。シュぺーマンのやった形成体の実験をアフリカツメガエルを使って体験させることを目指したが、あまりに準備が進まず無謀な気がしてきたので、今回は無難にアカハライモリ胚を用いた「胚の結紮実験」を紹介させていただこうと考えている。アフリカツメガエルの胚移植の結果だけ紹介させていただくと、胞胚の移植で以下のようになる。
移植した胚(その1)
移植した胚(その2)
別の方法で作成した二次胚
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:15|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月24日
学校飼育動物の1999年からの生徒の調査記録を以下のHPで公開しました。
生徒の課題として実施してきたので、1999年は、HTML形式にするところまでがおこなっていたのですが、レポートの提出だけになっていた時期もあり、すべてのデータを公開できる状況ではありませんが、整理できたものだけを掲載しています。2007年度から、課題の与え方や方法を見直したので、徐々に充実させてることができると考えています。2007年度は、岡山県下の小学校、中学校にアンケートも実施させていただいたので、その結果も公開させていただく予定です。
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:27|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月11日
9日の夜に、琉球大学でイリオモテヤマネコの研究を中西先生に話をしていただいた。今回は、西表のいろいろな生物についての情報を公開している野生生物保護センターを訪問した。クイズラリーをしながら、楽しく学習ができた。イリオモテヤマネコの生息確認情報や交通事故の情報なども地図上にプロットした形で紹介されていた。2008年度に発生したイリオモテヤマネコの交通事故は3件ということだ。
保護されているイリオモテヤマネコの映像
イリオモテヤマネコの生態の説明
事故死したイリオモテヤマネコの剥製
※ イリオモテヤマネコについてのQandA
質問① イリオモテヤマネコのメスが交通事故き遭いやすい季節はいつか?
質問② イリオモテヤマネコの餌にもなっている大型のトカゲの名前はなにか?
質問③ イリオモテヤマネコの交通事故を防ぐために作られた道路の下にあるトンネルは何というか?
質問④ 怪我をしているイリオモテヤマネコを見つけたらどこに連絡するか?
答えは、次に・・・・。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:33|パーマリンク | コメント (0)
最終日で大原港から石垣島へ移動する前に、「星砂の浜」と「西表野生生物保護センター」に立ち寄った。星砂の浜では、短い時間しか滞在できなかったが、西表の砂(有孔虫の残骸でできた砂)と岡山県の砂(花崗岩が風化してできた砂)を比較してもらった。
星砂(有穴虫)の観察
砂の粒を細かくみると”星型”
※ 星砂
星砂(star sand)は星の形の粒子からなる砂状の海洋性堆積物である。星砂は有孔虫の殻が堆積したもので、岩石が風化してできる通常の砂とは異なる。有孔虫は単細胞生物としては大型で、肉眼で見える大きさで、死ぬと原形質が分解され、殻のみが残存して堆積する。殻の形が星や太陽を思わせる形をしているため、鑑賞の対象として愛好されている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:12|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月10日
午後はバラス島を離れて、テーブルサンゴを見ることができるポイントにおろしてもらって、海の中のいろいろな動植物を観察した。沖縄本島近辺の海では、「サンゴの白化現象」が話題になっているが、西表の海でも観察できた。沖縄本島ほど大きな問題にはならないレベルだということだ。まだまだ、西表の自然は素晴らしい・・・。その美しい自然を大切にしたい場所である。
サンゴ礁
すぐ近くに魚が・・・・
サンゴの白化が見られる
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:53|パーマリンク | コメント (0)
サンゴ礁で、シュノーケルで海の生物を観察した。はじめての生徒は、呼吸の仕方が難しいようだ。練習すると慣れてきて、海の中を自由に散策していた。
まずはシュノーケリングを学ぶ
サンゴと魚を観察
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:42|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月 9日
ヒナイ川の上流までカヤックまでカヤックで行き、ピナイサーラ滝の上まで登山した。干潮の砂浜で動物を観察した。
動物に目を向けると
シジミの仲間・・・でかい。
ヤエヤマヒルギシジミ(シジミ科) :別名ヤエヤマシレナシジミ。殻長10cmに達する巨大なシジミ。マングローブ帯の潮間帯に生息する。泥に潜らず、干潮時のマングローブ林に無造作に転がっていることが多い。西表で普通にみられ、食用になる。
キバウミニナ(フトヘナタリ科):殻高10~12cm。殻は円錐形で、殻色は茶褐色~暗茶褐色である。マングローブの根の周囲の泥上に群生して生息している。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:19|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月 8日
夕食後、国立大学法人琉球大学理工学研究科COE研究員 の中西希さんにイリオモテヤマネコの研究について話していただいた。イリオモテヤマネコの寿命は、自然死と判断した個体20匹から判断して、4.9±3.0歳で、最高は11歳であったこのなど、その生態についてこれまでの観察からの結果を説明していただいた。
雄が定住を開始する年齢
イリオモテヤマネコの一生
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:43|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月 7日
昨年、英語による研究者の講義を生命科学コース高校2年生を対象に実施しましたが、講師のSiu-Shan (Suzanne) Makさんからメールをいただきました。
Dear students in Seishin,
In November 2007, through the ‘Science Dialogue’ organised by JSPS’s Ms. Yamanaka, I gave you your first scientific lecture in English. I was particularly impressed by your curiosity throughout my lecture. Since curiosity is the fundamental motivation for doing experiments as a researcher, I am pleased to think that you have the potential to be scientists.
While you are studying in a super-science high school, I suppose that you are interested in acquiring scientific knowledge. Yet, it does not necessarily mean that you can be a good scientist in the future. It is not enough that you are only good at studying and following instructions from the teachers. To find out if you have the qualities to be a good scientist, here are some questions that you should ask yourself:
1. Are you self-motivated in your study?
2. Are you curious about what is going on and how things happen?
3. Can you think logically, independently and objectively?
4. Can you be honest and respectful to facts, no matter whether they are beneficial to or adverse against you?
5. Are you open-minded and full of imagination?
6. Do you have enough confidence in your thinking to openly discuss and if necessary, disagree with anyone regardless with his or her position?
7. Last but not least, are you good at learning from your failure?
If you have already possessed all of the qualities listed above, (Congratulations!) you will become a very good scientist. Fortunately, if you could only answer a few ‘yeses’ to the above questions, you can keep them in mind and train yourself to acquire these skills in the future. In any case, if you really want to be a good scientist, do not give up!
Best wishes,
Siu-Shan (Suzanne) Mak (PhD., JSPS fellow 2007-09)
実際に初期胚を観察
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:03|パーマリンク | コメント (0)
2008年10月 3日
期日 平成20年10月31日(金)~11月1日(土)
会場 ノートルダム清心学園清心女子高等学校
岡山県倉敷市二子1200 (JR中庄駅よりJRバス・タクシーで8分)
日程
10月31日(金)
13:30~ 受 付
13:55~14:40 生命科学コース公開授業①
14:50~15:35 生命科学コース公開授業②
15:40~16:10 研究協議
11月 1日(土)
9:00~ 受 付
9:40~11:20 生命科学コース公開授業③
11:30~12:30 記念講演 『理系に行こう』
講師 治部眞里氏(独立行政法人科学技術振興機構)
13:10~13:30 SSH事業概要説明
13:30~15:00 生徒課題研究発表
15:00 閉 会
【具体的な内容】
生命科学コース公開授業(①②は10月31日,③は11月1日)
① 13:55~14:40
1年生 生物Ⅰ「両生類の発生」(高校特別教室棟1階 生物教室)
2年生 化学Ⅰ「有機化合物の性質」(高校特別教室棟1階 化学教室 )
② 14:50~15:35
1年生 実践英語「科学英語」(会議室棟2階 第1会議室)
2年生 化学Ⅰ「有機化合物の性質」(①より継続)
③ 9:40~11:20
1年生 「発生学」(会議室棟2階 第1会議室)
講師 Raj Ladher氏
(発生・再生科学総合研究センター感覚器官発生研究チーム)
生徒課題研究発表(11月1日)13:30~15:00
・森林のCO2吸収量の推定(生命科学コース1年生)
・微小磁石の配列(文理コース2年生・数理科学グループ)
・イオン液体中でのエステル化反応(生命科学コース2年生・化学グループ)
・生物リズムの研究(生命科学コース2年生・時間生物学グループ)
・サンショウウオの人工繁殖(生命科学コース3年生・発生生物学グループ)
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:16|パーマリンク | コメント (0)
2008年9月29日
高知市曙町の高知大朝倉キャンパスで開かれている日本植物学会で26日、高知、岡山、香川3県6校の高校生が学会発表に挑戦した。未来の科学者を育てようと企画され、高校生たちは専門の研究者からの鋭い質問に懸命に答え、学会の雰囲気を体験。研究者からは「高校生らしい自由な発想や将来有望な研究もあり面白い」との声が聞かれた。
・・・・
岡山県の清心女子高は、花と葉の開閉メカニズムの解析をした。タンポポの花は、恒暗、恒温条件下でも一定の周期で花の開閉を繰り返すことから、体内時計が開閉を制御していることを発見。一方、カタバミは体内時計だけでなく、光にも反応して複合的に葉の開閉を行うことを見つけた。
・・・・・(2008年9月29日 読売新聞)
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:07|パーマリンク | コメント (0)
2008年9月25日
3月に岡山県下の小学校・中学校に学校飼育動物のアンケートを実施させていただいたが、1学期に生命科学コース2年生全員で記録を整理して、エクセルに入力するところまで終えていた。2学期にプリント出力して、一覧表を完成した。あとはこの一覧表を参考にして、考察のレポートを作成するというのが、授業「生命」の課題になっている。今月末が課題の締め切りで、9月30日には、日本獣医師会岡山支部の学校飼育動物担当の山根先生が来られて、講演される予定になっている。
一覧表に整理
どのように考察するか
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:27|パーマリンク | コメント (0)
2008年9月22日
生命科学コースの1・2年生を対象に、主に日本の大学院のシステムについて詳細に説明していただいた。大学の存在の歴史的な意味、大学院の修士課程は諸外国にはない過程であること、博士課程に進学して学位取得することが研究者として基本的に必要であること、加藤研究室の女性研究者たちはどのような日々をすごして今にいたっているか、など・・・・。あとで多くの生徒がもっと話を聞きたかったという感想をもっていたようだ。加藤先生にとって、高校生に話すのは初めてで、かなり準備に時間をかけてこられたのが手に取るようにわかった。第一線で活躍されて、研究で忙しい日々を過ごされている中で、迷惑をかけてしまった感もあるが、生徒の成長した姿をみせることで恩返ししたいと考えている。
大学・大学院のシステムの意味
分子細胞生物研究所加藤研の全メンバー
各女性スタッフが研究者になるまでの経緯を説明
東京大学分子細胞学研究所核内情報研究分野
http://www.iam.u-tokyo.ac.jp/bnsikato/index.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:29|パーマリンク | コメント (0)
2008年9月19日
10月4日(土) 岡山理科大学理学部分子生物学実習:高2(岡山理科大学)
10月8日(水)~10月11日(土) 環境学習研修旅行:高2(西表島)
10月14日(火) 乙竹文子(岡山メディアフォーラム)の講演:高2(本校)
10月27日(月) 秋田素子(広島大学大学院理学研究科)の講義:高2(本校)
10月28日(火) 篠崎尚史(東京歯科大学角膜センター)の講演:高2(本校)
10月31日(金) SSH研究成果発表会で課題研究の発表:高1・2(本校)
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:27|パーマリンク | コメント (0)
2008年9月17日
9月22日(月) 加藤茂明(東京大学分子細胞生物学研究所)の講演:高1・2(本校)
9月27日(土) 福山大学生命工学部海洋生物工学科の実習:高1(福山大学)
9月29日(月) 岡本和子(京都大学大学院理学研究科・卒業生)の実習:高1(本校)
9月30日(水) 山根辰朗(やまね動物病院・院長)の講演:高2(本校)
※ 聴講の希望がありましたら、清心女子高等学校SSH担当秋山までご連絡ください。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:55|パーマリンク | コメント (0)
東京大学分子細胞生物学研究所教授の加藤茂明先生の講演が9月22日(月)に、生命科学コースの1・2年生対象に行われます。
加藤茂明先生のHPは以下にあります。
http://www.iam.u-tokyo.ac.jp/bnsikato/index.html
・・・上のHPから抜粋・・・
(加藤先生からのメッセージ)皆さんが、もしも大学院に進学してこの世界で何らかの形で研究に携わる職業を目指しているのであれば、能力はさておき、素直に実験・研究が好きかどうかという一言につきると思います。世界で最初に研究成果を知るのは、実験を実際に行なっている人の絶対的な特権であり、何人も妨げることが出来ないのです。時間がかかって苦労しても、それ以上の喜びを見出すことは間違いないと思います。もしも研究をはじめて本当におもしろく継続できれば、必ず研究者になれると思います。また、せっかく大学院に進学しても、実験・研究に生き甲斐を見出せない場合には、その経験を生かして違う道に進むべきだと思います。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:49|パーマリンク | コメント (0)
2008年9月13日
2月に、現生命科学コース3年生が発送作業した小学校・中学校のアンケートは2年生の総合的な学習の時間「生命」で一覧表にする作業を終え、エクセルの表に打ち込んだ(7月末完成)。整理したデータを9月になってメーリングリストを使って生命科学コースの2年生に配布した。各自で9月末までにデータ分析してレポート作成して提出することになっている。かなり難しい課題と思われるが、どこまでデータを生徒が料理できるか・・楽しみだ。そして、この「学校飼育動物」の課題を次のステップに進めることができるか・・・。生徒の力を引き出すことができるか・・・という私自身の教育の力量も試されている。社会的な問題提起ができるだろうか。
並行して、文理コース生徒全員に、出身小学校に「学校飼育動物」のレポートをHTMLの形式で作成してもらっていたが、こちらは夏休みを使って8月末で完成したので、9月末までにHPに公開する予定です。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:13|パーマリンク | コメント (0)
明日8月13日は、清心学園文化祭。廊下にこれまで学会などで発表したポスターを掲示した。当日は、生命科学コースの説明会やSSH課題研究の部屋で、SSH研究発表会での本校の発表を公開する予定にしている。
東側から廊下をみると
有尾類の説明。縦115cm。
学会発表に使ったポスター。縦135cm。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:52|パーマリンク | コメント (0)
2008年9月 7日
日本動物学会が、福岡大学で開催された。今回は生徒に発表させる前の下見の意味で出かけた。自分自身はポスターで「サンショウウオの人工繁殖」と題して、オオイタサンショウウオの人工受精と水槽内での繁殖行動の観察をセットで発表した。高校生は最終日にポスター発表が設定されていた。思ったより高校生が気軽に発表できる雰囲気であった。
口頭発表の様子
私のポスター発表
高校生のポスター発表
9月5日ポスター発表P会場
飼育下でのオオイタサンショウウオの人工繁殖
Reproduction of the Japanese Salamander Hynobius Dunni in Captivity
秋山 繁治 Akiyama Shigeharu(清心女子高等学校)
「卵から飼育した成体で繁殖させることを目指して,1997年からオオイタサンショウウオを飼育してきた。同じ飼育条件でも、性成熟には個体差が大きい。10年間の飼育観察から、早いものでは2年目から繁殖可能であることを確認した。繁殖可能な状態に成熟したものの割合は年を経るごとに段階的に増加している。また、受精はゴナドトロピン注射による産卵誘発でおこなったが、卵嚢を水に触れさせていない状態であれば、受精能力を3日以上保持していることも確認した」
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:09|パーマリンク | コメント (0)
2008年9月 4日
9月4日朝日新聞朝刊に、SSH生徒研究発表会の発表内容が紹介されています。
・・・・テーマに選んだのは「サンショウウオの人工繁殖」。オオイタサンショウウオでの実験などを通じて、雄の方が雌より性成熟が早いことや、サンショウウオの性決定に関与する遺伝子の存在を突き止める研究をまとめた。
性に関与するとみられる遺伝子の中でも、人(哺乳類(ほ・にゅう・るい))や鶏(鳥類)、フグ(魚類)で類似性の高い塩基配列に着目。進化の過程で中間にあたるサンショウウオ(両生類)でも確認できるはず、と推測し、対応する遺伝子の塩基配列を比較した。その結果、サンショウウオも人や鶏、フグの塩基配列と約97%が同じだと判明。サンショウウオにも性決定の遺伝子が存在すると結論づけた。
また、人工授精も、自然のもとでの受精に近い成功率だったことを報告した。
指導した秋山繁治教諭(52)は「研究の継続性や環境保護に貢献しようとする姿勢が評価された。生徒らは研究を通じて、命の大切さなど、生き物からしか学べないことを学べたはず」と話した。 ・・・・
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:11|パーマリンク | コメント (0)
2008年8月26日
8月8日のSSH生徒研究発表会で、科学技術振興機構理事長賞を受賞しました.
【ビデオで再生】前日の分科会(予選)の様子を、試験的にweb上で見られるようにしてみました。Quicktime7.0(最新)がインストールされていれば、再生できます。それ以外だとできないかもしれません。画質とファイルの大きさを優先したので、画面は小さいですが、十分見られると思います。
分科会:www.nd-seishin.ac.jp/math/SSH-bunkakai.mov
●山陽新聞8月11日に紹介されています。
清心女子高が県勢初入賞の栄冠
文部科学省が指定するスーパーサイエンスハイスクール(SSH)が集まり、7、8日に横浜市で開かれた研究発表会で、清心女子高(倉敷市二子)の生命科学コースの生徒が科学技術振興機構理事長賞を受賞した。絶滅が危惧されるサンショウウオの人工繁殖に取り組んだ成果が評価され、県勢として初入賞の栄冠に輝いた。・・・・・・・・・・・
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/08/11/2008081121522058000.html
●読売新聞8月11日にも紹介されています。
http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/20080805kk04.htm
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:43|パーマリンク | コメント (0)
2008年8月25日
各グループの指導は、(1)は広島大学理学部両生類研究施設・山口大学理学部・川崎医科大学、(2)は岡山大学理学部、(3)は福山大学生物工学部の先生方を中心に協力していただいております。高校の部活動に、それぞれのテーマの専門家と相談しながら研究を進めていけるような大学の雰囲気を持ち込むことを目指しています。高校の勉強は、大学受験のためだけになりがちですが、部活動が大学の研究への接点となって、若い世代の研究者を育てることにつながっていけばよいのではないかと考えています。
本校のSSHの研究課題は「“生命科学コース”の導入から出発する女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築」ですが、120年以上の歴史があり、旧来の女子教育の呪縛から逃れにくい学校が先進的に女子の理系への進学を支援することは、社会の意識を変えるきっかけとして重要であると考えています。女子校の構成者は女子だけなのですから、部活動や実験・実習などすべての教育活動において女子がリーダーシップをとらざるを得ない状況にあります。そのことは逆に言えば、リーダーシップを養成し、積極性を身につけるのに適した環境であるともいえるのではないでしょうか。部活動での研究活動以外にも、“蒜山の森”(鳥取大学)での調査活動、大学に出向いての実習(岡山理科大学・福山大学)、沖縄研修(琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底実験所)、ボルネオ海外研修(マレーシア国立サバ大学)などの自然科学を学ぶ基礎となる教育活動を盛り込んでいます。
女子理系が極端に少ない日本社会にあって、本校生物部での教育活動が、女性の科学分野での可能性を広げる一つの取り組みとして有効であると信じています。
生命科学の実習
マレーシアサバ大学での研修
SSH生徒研究発表会でJST理事長賞
【参考文献】
1)秋山繁治:孵化後実験室内で飼育し産卵したカスミサンショウウオ,両生爬虫類研究会誌,No.41.P1-5(1992)
2)秋山繁治:有尾類の保護を考える,岡山県自然保護センターだより,Vol.14 (3).p2-6(2005)
3)秋山繁治:ため池の脊椎動物・魚と両生類,水環境学会誌,Vol.26 No.5.p18-21(2003)」
4)座談会「女性理系はなぜ少ないか」,大学時報(日本私立大学連盟),No.310.p14-25(2006)
5)秋山繁治:女子の理系進学を支援するSSHの取り組み,理科教育の現状とSSH校実践シンポジウム講演集(日本科学教育学会中国支部),p2-7(2007)
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:22|パーマリンク | コメント (0)
(3) 生物工学グループ
高等学校の教科書では,酵母は出芽という無性生殖を行う生物の例として取りあげられていますが、酵母はすべて無性的に増殖するものなのか。また、自然界には多くの酵母が存在しますが,なかには有性生殖を行うものもいるのか、出芽ではなく分裂によって増殖する酵母はいないのか。酵母はアルコール発酵をおこなう例として扱われていますが,野生の酵母はすべてアルコール発酵をおこなうのか、アルコール以外に,私たちの生活に有用な物質を作り出す酵母はいないのかなど、酵母についての疑問点を解決すべく、研究しています。
現在、花や果実に比較的多く生息しているといわれる“花酵母”(野生の酵母)の取得に取り組んでいます。花をつける植物は蜜を求めにやってくる昆虫によってその繁殖が助けられていますが、花の蜜は酵母の増殖にも役立っているのです。蜜の近くで生息している酵母は,花粉と同じように昆虫に付着して別の花へと運ばれ,そこで新たに増殖するわけですから、同じ酵母がいろいろな花に分布していることが予測されます。花の種類と分布する酵母の種類の相関を分析することによって、生態系の理解が深まるのではないかと考えています。
日常的には学校内(それ以外に、鳥取大学蒜山演習林の野外実習や西表島の研修のとき)で開花している花の蜜に近い部分から酵母を採取し、純粋分離し、①光学顕微鏡観察による形態的な分類、②リボソームRNAをコードするDNAの塩基配列や電気泳動核型をもとにした分類,③発酵能力の確認などをして、④酵母の種類を特定する作業を行っています。将来は、⑤花の種と酵母の種との相関の解析,⑥酵母の胞子形成能の確認,⑦性を持つ酵母菌株の検索,⑧人間生活に有用な菌株の発見、などの研究を進めていく予定です。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:07|パーマリンク | コメント (0)
(2) 時間生物学グループ
動物、植物、菌類、藻類など、ほとんどの生物は昼夜のサイクルに合わせて時を刻んでいます。人間が朝起き、昼間働いて、夜は眠るという生活リズムを持つのはそのためです。時間と植物の生理的な現象の関係についての研究で有名なものに250年以上前にカール・フォン・リンネが作った“花時計”があります。しかしながら、現在でも開花時刻を正確にまとめてつくられた花時計は少ないので、周辺に多様な野草が生息しているという自然豊かな本校の環境を生かして、身近な植物を扱ったオリジナルな花時計をつくろうということで研究を始めました。
現在、開花時刻が何によって左右されているのか、開花が体内時計によって行われているのかを調べています。例えば、ムラサキカタバミやタンポポでは、昼間は花を開き、夜間は閉じる現象がみられますが、そのリズムが体内時計によって制御されているかどうかは、生物を昼夜サイクルのない恒常条件にした場合との違いを比較することによって証明できます。さらに、植物のもつ体内時計による花の開閉リズムと葉の就眠運動リズムとの関係性の解析にも着手しています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:30|パーマリンク | コメント (0)
(1) 発生生物学グループ
サンショウウオ科を含む両生類は,近年その数を激減させています。その原因は,大規模な土地開発による生息地の消失,それにともなう汚水の流入などの環境悪化,水田の乾燥化,ペットとしての捕獲,外来生物の影響などがあります。本校では,1989年から岡山市内のカスミサンショウウオの生息地で,個体数が激減している地域の卵嚢を持ち帰り,卵から幼生上陸直前まで飼育し,放流する活動を行うとともに,飼育下での繁殖にも取り組んできた歴史があります。今までにカスミサンショウウオ・オオイタサンショウウオの2種で飼育下の繁殖に成功しています。
現在、オオイタサンショウウオとカスミサンショウウオを用いて,人工受精の方法の確立と孵化後の幼生の良好な飼育条件を見つけることを目指しています。具体的には、人工受精については、受精後の正常発生率を上げることや、卵や精子の受精能力の保持期間を延ばすことを、そして、幼生の飼育については、飼育密度、餌、共食いの影響などを調べて好ましい条件を見つけることを研究しています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:20|パーマリンク | コメント (0)
本校は創立120周年を迎えたカトリック系の併設型中高一貫の女子校です。岡山駅から下りの新幹線で南向きの車窓から小高い丘の上にある白い校舎を見つけることができます。倉敷市内にありますが、通学範囲は広く、生徒の79.6%がバスや電車などの交通機関を使って通学し、8.3%が寄宿舎で生活しています。普通科の中に文理コース(高校二年生で文系・理系への進学を選択)と生命科学コース(入学時から生命科学分野への進学に特化)を設定しています。進路は、4年制大学が78%、短期大学が8%で、専修学校を含めて99%が進学しています。
生物部の歴史は、1984年に生物同好会(1997年に部に昇格)として始まったので、今年でちょうど25年目を迎えたことになります。最初は、理科の授業で使うレベルの設備を使って、生徒各々が自分で見つけたテーマを研究して行く形に留まっており、部の特徴となるような継続した取り組みがないという悩みがありましたが、1989年に体育の教師が偶然持ち込んだカスミサンショウウオの卵を産卵するまで飼育した成果が地元の新聞に掲載されたことがきっかけになり、有尾類の飼育と繁殖が中心テーマになりました。さらに、2006年に文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けたので、クリーンベンチやオートクレーブなどの実験機材を整備できたのをきっかけに、SSHの生物分野の研究を中心的に進める部として再出発しました。昨年度から3つのグループに分かれて研究に取り組んでいます。
開花サイクルの記録
サンショウウオの飼育
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:08|パーマリンク | コメント (0)
2008年8月 9日
8月8日のSSH生徒研究発表会で、ノートルダム清心学園・清心女子高等学校の「サンショウウオの人工受精」について、感想などありましたら、このブログにコメントを書き込みください。なお、8月30日の私学フェスタで再度発表(10分に短縮)させていただきます。また、本校のSSH報告会は10月31日(金)、11月1日(土)にありますが、本発表だけでなく、時間生物学や物理学、化学の課題研究の発表もあります。時間生物学の内容も農芸化学会で優秀ポスター賞をとった研究で、今回のSSH研究発表会にだせた全国レベルのものだと思います。前日の10月31日は授業公開をさせていただきます。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:50|パーマリンク | コメント (0)
2008年8月 8日
2日目は、分科会6代表が、大ホールで2000人の前で発表した。順番は本校が最後。今回の「サンショウウオの人工受精」のDNA解析の部分でお世話になった川崎医科大学の西松先生、生物工学の実習やプレゼンの指導をしてくださった福山大学の秦野先生、一年生の森林実習から生徒を温かく指導してくださった鳥取大学の佐野先生への謝辞を最後に入れて発表をほぼ15分使いきって終わった。結果は、科学技術振興機構理事長賞であった。
最後に心残りなのは、最後のシートに「これまで20年間、僕たちの実験の犠牲になってきたイモリやサンショウウオに冥福を祈る。」を入れるのを忘れたことである。
清心の発表
20年間一番お世話になったのはサンショウウオやイモリ
ポスターセッションには94の高校が参加した。本校も「植物の体内時計」について発表した。
清心女子高校のブース
研究内容で高い評価を得ていた
文部科学大臣奨励賞は取れなかったのは残念だが、評価は人により異なっており、僕自身は今回の本校の発表が負けているとは考えていない。JSTが作成したDVDですべての発表を見ることができるので、それぞれの発表を見て、発表の質をあなた自身の目で再点検していただければありがたい。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:05|パーマリンク | コメント (0)
2008年8月 7日
午前中は分科会、午後ポスター発表で、夕方18:10から分科会の公表と各分科会の代表発表があった。本校も6分科会代表に選ばれた。その後、明日の全大会での発表や表彰式の練習を19:30頃まで行った。
いよいよ清心女子の発表
発表は14分程度で終了、1分程度余裕があった
第6分科会では、①立命館守山高校、②清心女子高校、③大阪府立泉北高校、④兵庫県立豊岡高校、⑤鳥取県立鳥取東高校の順で発表した。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:52|パーマリンク | コメント (0)
2008年8月 6日
昼過ぎに、発表会場であるパシフィコ横浜に到着した。ポスター発表の準備(展示)と口頭発表の練習を閉館の16:00まで行った。
ポスターの貼り付け
題字を立体的にセット
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:41|パーマリンク | コメント (0)
2008年8月 5日
口頭発表題目 「サンショウウオの人工繁殖」 1826ノートルダム清心学園清心女子高等学校
1.日本のサンショウウオの現状
両生類の「両生」は、水中でも陸上でも生きられるという意味ではなく、幼生は水中、成体になって陸上で過ごす、つまり、水中と陸上の両方の環境がないと生きていけないことを意味する。両生類は、有尾目(オオサンショウウオ科、サンショウウオ科、イモリ科)と無尾目に大きく分けられる。日本に生息しているサンショウウオ科(サンショウウオと略記)は、18種である。
孵化したサンショウウオの幼生は、鰓呼吸をしながら水中で生息する。変態し肺呼吸ができるようになった成体でも、ほとんど水辺を離れない生活をしている。卵や幼生段階でその多くが他の動物によって捕食されるため、生活史の初期段階生存率は低く、成体になってからの高い生存率と長い寿命が種の存続を維持しているといえる。繁殖可能な成体は、多くの犠牲を払い生き残った貴重な個体ということになる。
2.生物部の研究
人為的な圧力が、世界的な規模で両生類の生存に大きな影響を及ぼしていることが話題になっている。私たちにどのようなことができるか考え、サンショウウオの人工繁殖について研究を始めた。この研究は、カスミサンショウウオ(1989年~)と絶滅危惧Ⅱ類のオオイタサンショウウオ(1999年~)について、“幼生の飼育”と“繁殖方法の確立”を目指して取り組んできた。
“幼生の飼育”…自然界では、捕食・水量の変化・水質などが影響する。幼生の死亡率が高いことから、飼育下で、密度・餌の与え方・共食いの生存率への影響を調べ、人為的に保護する方法を探求した。
“繁殖方法の確立”…水槽での“自然産卵”や飼育個体から卵と精子を採取しての“人工受精”に挑戦した。“自然産卵”には、隠れ家になるような自然を模した環境が必要であることがわかった。また、“人工受精”では、繁殖可能になるまで2年以上必要であることや、卵は摘出後、1日以上受精能を保持することがわかった。
現在、低温条件の影響、成長の性差や雌雄を決定する遺伝子についても実験を進めている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:44|パーマリンク | コメント (0)
2008年8月 2日
最終日は、データ整理、木工(各種樹木の切断・樹種の比較)で、最後スイカをデザートに歓談した。5日間すべてを鳥取大学の”蒜山の森”で過ごした研修を無事に完了した。
各自で樹木を切断
最後にスイカ登場
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:56|パーマリンク | コメント (0)
2008年8月 1日
午前中に、前日からの樹木調査を終えて、午後からはブナ林に入って、幼樹の調査をした。夜は、樹木調査で、採取したサンプルで年輪を計算して樹齢を決定した。
ブナの2年目の幼樹
ブナの巨木
樹木の年輪で樹齢を計算
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:42|パーマリンク | コメント (0)
2008年7月31日
今日は、4班に分かれて、自然林で調査をする。担当するエリアの直径5cm以上の樹木すべての種類、高さ、直径などを測定する。
樹種の判断を復習
ヒノキの人工林(2006年度調査済み)
現場に到着。調査の説明。
まずエリアを確保して測定
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:09|パーマリンク | コメント (0)
2008年7月30日
午前中は、樹木種の見分け方、測定方法の説明。午後は、樹木の測定の野外での実習。夜は大学生の卒論のプレゼン、佐野先生の環境問題についての講演であった。
手にとって、それぞれの樹木の特徴を確認
スズメバチやマムシなど危険な動物に注意
昼食後、宿舎の裏の林で実習(5m×5mの区画を取り、一本のスギを計測)をした。
コンパスで区画を計測する
年輪を数える
樹高を計測する
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:13|パーマリンク | コメント (0)
2008年7月29日
今年も生命科学コース1年生対象の”蒜山研修”がスタートした。4泊5日で、鳥取大学の「蒜山の森」で樹木を中心にした植物観察、森林実習、課題研究を実施した。今日は、地元の自然観察指導員の講演の後で、夜は鳥取大学の佐野教授に研修内容について説明していただいた。
参加している生徒の様子
佐野先生による研修内容の説明
研究室の学生がTAとして協力
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:30|パーマリンク | コメント (0)
2008年6月22日
今回は、8月のSSH生徒研究発表会で口頭発表することになった3年生のプレゼンについて運営指導委員からアドバイスをいただくことを中心にした内容であった。それから、生徒へのプレゼンの見本として運営指導委員の西松先生(川崎医大)と保江先生(ノートルダム清心女子大)にも口頭発表をしていただいた。西松先生は分子生物学の分野、保江先生は理論物理学の分野の内容であった。
運営指導委員西松先生のプレゼン
運営指導委員保江先生のプレゼン
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:51|パーマリンク | コメント (0)
2008年6月 6日
上海交通大学附属中学と岡山県下の高等学校が参加して、英語による課題研究の発表会が開催された。時間生物学のグループが、花の開閉の観察結果から植物にも体内時計があることを証明した研究を発表した。
の開閉の周期の観察結果
恒常的な暗期でも開閉
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:48|パーマリンク | コメント (0)
2008年5月29日
【JSTから各SSH担当者への連絡】5月23日に『岡山県立玉島高等学校主催の国際シンポジウムの開催案内』をお送りいたしましたが、開催要項にあります合同発表会にノートルダム清心学園 清心女子高等学校が参加されることの表明 がありましたので追加してお知らせいたします。つきましては、おそれいりますが開催要項の合同発表会に清心女子高等学校を加筆下さいますようお願いいたします。
28日に急遽、国際シンポジウムに参加して課題研究の成果を英語で発表することになりました。時間的な余裕はないので、本日から生徒とともに準備にかかっています。まず、出だしの部分の英語のチェックを英語の教師と英会話のネイティブにしてもらい、アドバイスをいただきました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:27|パーマリンク | コメント (0)
2008年5月27日
2008年2月~3月に岡山県内の小学校・中学校を対象に”学校飼育動物”についてのアンケートを実施した。返信してくださったアンケート用紙の記載事項をパソコンで分析する前段階で、まず一覧表に書き写す作業を行った(授業「生命」)。
一覧表に書き写す
【生徒の感想】
飼育動物についてのアンケートをまとめる作業をしました。とても多くて大変でした。しかし、それだけの量のアンケートを集められているというのも、すごいことだと思います。まとめている内に、飼育状況が少しずつ見えてきました。死んでしまったものをどうするか、という問題についてです。「埋葬する」、と書いているところもありましたが、「生ゴミとして出している」、「焼却処分する」、など書かれているものがあり驚きました。
そして、もう一点あります。それは、動物が死んだ特にそれをどうするか、という問に対して、子どもに分からないように…、と書かれているものが多数あったことです。何故、子どもに分からないようにするのでしょうか。死んだと知ったら傷つくからでしょうか。私は、生き物はいつかは死ぬもので、ちゃんと飼育してあげなければいけないのだということを、学ぶ機会になるのではないか、と考えます。だから、子どもに秘密にする必要はないのではないか、と思うのです。そこで命の大切さなどを、学ぶ事が出来るのではないでしょうか。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:32|パーマリンク | コメント (0)
2008年5月18日
5月17日に生物系三学会中国四国支部大会(in広島大学)が行われ、生命科学課題研究の中の3テーマが研究発表(発表総数51件)を行いました。発表後、動物分野、植物分野、生態分野のそれぞれの分野で、最優秀ポスター賞・1件、優秀ポスター賞2件が発表されました。植物分野で、本校の「植物のもつ体内時計についての研究」が最優秀ポスター賞を受賞しました。
本校の生徒の発表の様子
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:20|パーマリンク | コメント (0)
2008年4月25日
生命科学コース1年生の「生命科学基礎」の授業で、パソコンの組み立てを行った。最初に解説、部品の名前のチェック、そして、電源、マザーボード、HDDなどをネジでとめて・・・1時間で完成した。OSのインストールは時間内には無理だったが、メモリーなど部品が「カチッ」とか音を立ててはまると拍手をして喜んでいた。自分のパソコンを組み立てたいという生徒もいた。ネジ回しが苦手な生徒もいてびっくりした。機械類を扱った体験が少ないようだ。
パソコンの説明
部品の名前のチェック
部品の取り付け
ネジ回し
パソコンの組み立て完了
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:04|パーマリンク | コメント (0)
2008年4月10日
SSHの課題研究が2年目になった。大学の研究室のように、先輩から後輩へテーマを継いでいうシステムなので、最初の授業日は3年生に来てもらって、「有尾類」、「酵母」について、実験操作、飼育方法などを伝えてもらった。
酵母の実験操作①
酵母の実験操作②
酵母の実験操作③
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:54|パーマリンク | コメント (0)
2008年3月28日
生物部の活動が、ESD(すべての人の参加による持続的な社会づくり)を先導する取り組みとして表彰されました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:21|パーマリンク | コメント (0)
2008年3月19日
2月1日に岡山県下の小学校・中学校に学校飼育動物についてのアンケートを実施させていただきました。現在、小学校で361校(83%)、中学校で141校(81.5%)に返送していただきました。別に、本校の1年生は、卒業した小学校に直接訪問させていただいて、調査させていただきました。アンケートについては、回収率で考えると高率といえるかもしれませんが、いま「学校飼育動物命」の基本的なデータが岡山県にはない状況で、高校生がアンケートを作り、発送作業をした取り組みに、小学校71校、中学校33校の教員が無回答だったことに、僕自身は個人的には失望しています。
また、直接、高校生が母校(小学校)を訪問して、飼育動物の見学をお願いしたところ、「校長からの依頼がないので動物を見せるわけにはいかない」などの対応された小学校が4校ありました(校長からの挨拶はアンケートの依頼状に書いておきましたが・・・)。これまで、毎年、訪問させていただいておりましたが、久しぶりだということで丁寧に対応され、生徒も喜んで帰ってきた生徒もおり、そのようなことはなかっただけに意外でした。卒業した学校を久しぶりに訪れた生徒のショックを考えると大変残念です。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:53|パーマリンク | コメント (0)
【研究開発課題】
「生命科学コース」の導入から出発する女性の科学技術分野での活躍を支援できる
女子校での教育モデルの構築
【研究の概要】
少子高齢化、国際化の進展等、我が国をとりまく社会経済情勢の急速な変化に対応していく上で、男女共同参画社会の実現は重要な課題になっている。現在、女性の社会参画がさまざまな分野ですすんでいるが、科学技術分野への女性の参画はまだ低い水準にとどまっている。次世代の科学技術を担う女性研究者・技術者を育成していくためには、まず、女子の理系分野への興味・関心、国際化にも対応できる感覚と能力を高め、理系分野への進路選択を積極的に支援していくことが必要である。
本研究は、平成18年度から設定している「生命科学コース」を中心に次の4項目を研究のテーマとして、女子の理系進学を支援し、将来、科学技術分野で活躍できる国際的な人材を育成する女子教育システムを構築し、女子校のモデルケースとしての実践を社会に発信することを目標とする。この女子校での研究活動が、21世紀にふさわしい科学技術のさらなる発展と男女共同参画社会の形成に寄与するとともに、女子生徒が科学技術分野へ夢をもって進んでいくことを積極的に受容できる社会へと変容するための意識改革や啓蒙活動としての役割を果たすと考えている。
① 女性の科学技術分野での活躍を支援できる教育課程、教育内容の開発
② 「生命」を科学的に捉える視点の育成
③ 女性の積極的に学ぶ姿勢とリーダーシップを育てる教材と指導法の開発
④ 大学や研究機関と連携した教育体制の構築
【研究開発の実施規模】
本校では、普通科に入学時点から2つのコースを設定している。「生命科学コース」は、1年次から理系分野への進学をめざした教育課程となっている。「文理コース」は、2年次から文系・理系分野の科目を選択する教育課程となっている。本研究は、「生命科学コース」の生徒を主たる対象として、「文理コース」を含む全校生徒を対象に実施する。
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:55|パーマリンク | コメント (0)
2008年2月 5日
ご自身の病歴からスタートし、ご自身の研究から、①イモリのレンズの再生を腹側の虹彩部分から成功、②イモリが中脳の70%を除去しても再生することを確認、を紹介。名古屋大学時代の教え子の最近のnatureに掲載された研究や、山中先生のIPS細胞についても説明していただいた。
プラナリアの再生能力
アカハライモリの水晶体の再生過程
イモリの脳の手術方法
中脳の再生の様子
ヒトの皮膚からIPS細胞
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投稿者: 秋山繁治 日時: 17:07|パーマリンク | コメント (0)
2008年2月 4日
高校1年生対象の課題研究の選択のための講演をお願いした。高校2年生のグループでは、大学時代富岡先生の研究室に所属していた教員が指導して、現在植物の体内時計について研究している。今回は、①生物の日周リズム、②体内時計の性質、③体内時計の所在、④体内時計が時を刻む仕組み、⑤体内時計を使った行動、⑥体内時計と私たちの健康について話していただいた。
リンネの花時計を紹介
ショウジョウバエの羽化リズム
人間活動へ時間の影響
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:06|パーマリンク | コメント (0)
2008年2月 1日
生命科学コースの高校2年生22名で、学校飼育動物のアンケート(A43枚)と挨拶文(A41枚)を封筒に入れて発送準備の作業を行った。そして、夕方、岡山県下の小学校と中学校に向けて、606通を発送した。今回の取り組みでは、アンケート作成、発送が生命科学コースの高校2年生、出身の小学校を訪問しての調査が文理コースの高校1年生、そして、データ分析が生命科学コースの1年生になっている。研究成果は、来年度の学校飼育動物の研究大会での発表を目指している。
生徒の手で発送準備
返信を願いながら作業
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:51|パーマリンク | コメント (0)
2008年1月31日
2月1日に、岡山県内の全小学校・中学校に「学校飼育動物」についてのアンケートを発送させていただく計画です。以下は、アンケートに同封した依頼文です。
学校飼育動物に関するアンケートのお願いについて
晩冬の候、貴方様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は、本学園の教育活動に関し、ご理解とご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、本校は平成18年度より22年度まで5年間にわたり文部科学省より「スーパーサイエンスハイスクール」(以下「SSH」と言う。)の指定を受け、女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築を研究課題と定め、取り組みを進めています。その研究開発課題の一つに「生命」を科学的に捉える視点の育成があります。
昨今、青少年が命を軽視することが問題になっており、そうした状況下で、学校飼育動物が見直されています。幼少時から動物を愛して、庇いながら育てる体験の重要性を国も奨励しています。しかし、岡山県では、全県的な学校飼育動物についての調査が実施されておらず、現状が把握できておりません。
そこで、今回、生徒の総合的な学習の一環として、県下の小・中学校にアンケート調査をさせていただくことになりました。アンケート項目は、日本獣医師会のものを参考にして、生徒の意見を取り入れて作成いたしました。
回答は、学校飼育動物に中心的に関わっている先生にお願いいたします。また、アンケート結果については、後日データを提供させていただきたいと考えております。
年度末のお忙しいところ、お手数をおかけいたしますが、ご協力の程よろしくお願いいたします。
高校1年生の生徒が実際に、貴校に学校飼育動物の調査に伺い、ご迷惑をおかけすることがあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。
尚、経費については岡山ESDプロジェクト推進委員会からも助成を受けていることを申し添えます。
問合せ先
清心女子高等学校 生命科学コース主任 秋山繁治
〒701-0195 岡山県倉敷市二子1200 電話 086-462-1661 FAX 086-463-0223
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:56|パーマリンク | コメント (0)
2008年1月26日
今年もオオイタサンショウウオの産卵期が到来した。教室の水槽で産卵が始まったことで判断している。雌5匹、雄2匹を入れた水槽で、今朝、産卵を確認した。雌は4年目(2004年生まれ)になる個体で、5匹中4匹が産卵していた。
水中のミズゴケの中にも産卵
まだゼリーが膨潤していない
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:56|パーマリンク | コメント (0)
2008年1月22日
製薬科学の研究者の立場で話していただいた。
「人間の体は本来病気になったときに病気と闘うようになっている。薬は、人間の身体が病気を克服し、もとの健康をとりもどそうとするのを助ける物質である。」をベースにして、”薬”について「素材」、「働き方」、「作られ認可されるまでのプロセス」、「アスピリンからタミフルまで具体例」などについて説明された。
医薬品の素材はどのようなものか
薬はどこにどのように働くか
創薬のプロセス
インフルエンザの治療薬とは?
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投稿者: 秋山繁治 日時: 21:26|パーマリンク | コメント (0)
2008年1月21日
科学的な考え方、視点についての説明から、両生類の発生におけるオーガナイザー働きの説明及び従来の考えの間違いの指摘及び実験的証明のアイディアの提示まで一気に90分間で話された。そして、最後に、本校で行われている課題研究でできる発展的テーマ(発生生物学の分野のさらなる理解に貢献できる可能性がある実験)を宿題としていただいた。
オーガナイザーはどのように働くか
従来の体軸のでき方の説明
橋本先生の体軸のできかたの説明
オーガナイザーの働き方の説明
オーガナイザーの発見者の話
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:32|パーマリンク | コメント (0)
2008年1月19日
午前中は公開授業、午後は、生徒の課題研究の発表と早稲田大学の先生の講演で構成されていた。
授業は、通常の情報、地学、生物の授業であった。生徒発表は、①ハワイ巡検の紹介、②両生類血球・造血因子からみた造血の進化、③東京都内の公園に見られるチョウの種類と環境について、の4件であった。
「地学」では、生徒の発表
「生物」の遺伝の授業
午後の生徒の課題発表の様子
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:15|パーマリンク | コメント (0)
2008年1月15日
生命科学への新しいアプローチとして、胚を処理し観察しやすくする方法(バイオイメージング)についての講演であった。特に、精子の先体反応、受精の仕組み、卵割におけるカルシウムイオンの役割、胚の透明化処置、細胞分裂の紡錘糸の観察などについて、詳細に説明してくださった。
受精直後のCaイオンの観察
透明化した胚で、細胞分裂の観察
研究協力体制についての話
【生徒の感想】
先生の講演は本当に高度なものでした。今までも生物の発生などについていくつかお話を聞いてきましたが、今回の先生のお話は特に、高校生だからといって話を大まかに簡単にというのではなく、私たちにもできる限りたくさんのことを教えてくださっているんだなと感じました。すでに教科書に載っていたりして人々の間で常識とされているようなことではなく、先生自身が今研究されているという最先端の内容だったと思います。印象的だったのは、映像や画像がすごく多かったということです。卵割や原腸形成の様子など、話だけでは想像しにくいところも、すごくきれいな動画や写真が本当にたくさんあって、かなり理解が深められたと思います。そういった画像こそが、先生の研究の方式“ライブセルイメージング”であり、今現在の発生の研究に少しでも触れることができたと思います。
生殖補助技術について初めていろんなことを知りました。よく“不妊治療”と言われますが、その言い方自体が古いということすら初めて知りました。また、この技術にはさまざまな種類があるということもわかりました。体外受精というのは最近耳にしますが、現在この体外受精で生まれた子供は確か10万人、
12人に1人と言われたのがすごく驚きでした。どれほどこの技術が普及しているのかということがよくわかりました。その他にも顕微受精(ICSI)というのがあって、これなら最低卵1個と精子1個で確実に受精させることができるということを聞いてすごいなと思いました。しかし、先生も言われていたように、生殖補助技術は倫理的な問題ともかなり密接に絡んでいて、きっと日々新しい技術が生み出されていくのだ思いますが、その中でみんなが納得するような技術を選んで使っていかなければならないので、大変だとは思いますが、すごく将来性のある話だと思いました。それから、先生のお話にはわかりやすい例えがよく用いられていて、実際は顕微鏡の中の話なので大きさを言われても想像がつきにくいのですが、身近な大きさの比に例えてくれたりとか、私たちがよく知っているもので例をあげてくれたりして、とてもわかりやすかったです。
受精卵の外側を透明にして観察するというのには本当に驚きました。そういう全く新しい発想が浮かぶのもすごいと思いました。やっぱり科学者・研究者というのは、人とは違う全く新しい実験をしていくために、すごい想像力とか計画性が必要なんだなと改めて感じました。他にも、カエルの卵が包まれているゼリー状の物質のでき方など、当たり前だと思いこんでしまって普段“どうして?”と感じないようなことまでも先生に一つ一つ教えていただけて、すごく納得することが多かったです。この受精と初期発生の実験は今は両生類でのみ行われていることですが、これから他の生物にもどんどん応用されていき、いつかはその研究結果がヒトにも活かせるとか、ヒトが生きていく上で役立つことになるかもしれません。どんな実験が成されていくのかとても興味があります。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:57|パーマリンク | コメント (0)
2008年1月12日
SSHの研究に関するフィードバック活動として、取り組みの事例の発表をして、成果の普及をはかる意図で、「情報交換会」が全国のSSH校を集めて、東京国際フォーラムで行われた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:13|パーマリンク | コメント (0)
2007年12月26日
大阪大学工学で、SSH指定8校の”科学英語”への取り組みの報告会があった。発表校は、八戸北、池田、松山南、京都教育大学附属、金沢泉丘、高崎、奈良、海南であった。
京都教育大学附属高校の発表
金沢泉丘高校の発表
今後の課題にも言及
成果はアンケート結果に反映
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:52|パーマリンク | コメント (0)
2007年12月23日
奈良先端技術大学院大学での実習(3日間)の報告を中心にした形式で行われた。バイオサイエンス研究科実習班が6テーマ、物質創成科学研究科実習班が4テーマ、情報科学研究科実習班が4テーマ、サイエンスリサーチクラブが1テーマで合計15の発表をした。
SSHの取り組みの紹介
植物の細胞周期制御について
遺伝子導入法について
PCRについての説明
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:03|パーマリンク | コメント (0)
2007年12月22日
福山大学生命工学の応用生物科学科で、午前中は講義、午後は実習をした。講演では、白金錯体を使用した抗癌剤の開発の話を聞いた。オキザリプラスチンという実用化された抗癌剤がどのような仕組みで、体内で働くかという機能や薬の開発から実用化されるまでのステップなどについて話していただきました。
白金錯体のDNAへの働き
午後は、①リコピンの抽出と分析、②お肉に使われる発色剤の働きの確認と検出方法について学びました。
クロロフォルムで色素を抽出
スライスした肉の断面を観察
アスコルビン酸や亜硝酸ナトリウム液を噴霧
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投稿者: 秋山繁治 日時: 22:02|パーマリンク | コメント (0)
2007年12月18日
金沢泉丘、七尾、小松の理数科をもつ三つの高等学校の合同の課題研究の発表会が、石川県文教会館で開かれた。内容は、前半が各高校の海外研修の取り組みの紹介、後半が課題研究の発表であった。
開会の挨拶
「韓国サイエンスフェスティバル」の紹介
「シンガポール海外研修」の紹介
「韓国大田科学高校との交流」の紹介
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:10|パーマリンク | コメント (0)
2007年12月17日
今回は、「サイエンス・イングリッシュ」の公開授業と英語での課題研究のポスター発表が中心であった。科学英語を中心にした取り組みを見させていただいた。公開授業は、理数科40名を10人4グループにして、各グループに日本人の英語教師1名とALT1名が担当して進められていた。生徒も楽しそうに、積極的に参加している雰囲気であった。その成果は、その後で公開された課題研究のプレゼンに反映されていた。研究協議でも、取り組みは高く評価されていた。
英語の公開授業
英語によるプレゼン「界面活性剤の化学」
英語によるプレゼン「火砕流の研究」
「パイプ内を伝わる音の研究」で実演した装置
研究協議
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:24|パーマリンク | コメント (0)
2007年12月13日
昨日を期末試験が終えて、今日からはさっそく補習授業が始まった。授業後、発生生物学・生物工学グループは、全員居残りして、酵母を分離するための培地を作っていた。この雰囲気が、来年の2年生、入学生へと続いて、生命科学コースから生命科学分野の研究に進む生徒が少しでも増えることを期待している。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:46|パーマリンク | コメント (0)
2007年12月11日
本校の2007年度のSSH事業の概要を紹介したガイドブックができました。2007年11月24日の”清心女子高等学校SSH事業中間発表会”に間に合うように作成したものです。
以下からPDFファイルをダウンロードできます。
http://www.nd-seishin.ac.jp/highschool/lifescience/ssh_pamph.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:07|パーマリンク | コメント (0)
2007年12月 4日
眼の構造の復習をしてから、豚の眼球を解剖して、それぞれのパーツを観察した。角膜を切り取り、虹彩を剥がし、レンズを取り出して、レンズとしての働きを確認した。
各自で、自分に盲点があることを確認
盲斑の位置との関係を理解
豚の眼の解剖に挑む
【生徒の感想】
今回は講演を聞くのではなく、盲斑の存在を確かめる実験と、ブタの眼球の解剖を行いました。盲斑の実験は前に授業中でもしたことがありましたが、今回は用紙を0°、90°、180°に回転させ、片眼だけではなく、両眼でも実験を行いました。結果は片眼の場合は、0°のときのみ盲斑によって印が見えなくなり、両眼ではすべて印を見ることができました。用紙を回転させたことにより、盲斑は眼に1つしか存 在しないということを体感でき、また両眼の場合では、右目と左目はお互いの盲斑をカバーし合っているので見えなくなるところはないということがわかりました。この眼の性質により、私達は安全な生活を送れているのです。
最後にブタの眼球の解剖を行いました。解剖は初体験でありとても楽しみにしていたので、自分でも驚くほど躊躇なく解剖することができました。水晶体を取り出し、その水晶体を文字の上に置くと虫眼鏡のように文字が大きく写ることも確認し、無事解剖に成功しました。その水晶体を家に持ち帰り、家族にも説明しながら 見せました。今回は初めての解剖だったので神経を使い大変でした。特に難しかったところは、まぶたや脂肪を眼球を傷つけないように切り離す作業です。しかし、成功したときの達成感を味わうことができおもしろかったので、またぜひ行いたいと感じました。
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投稿者: 秋山繁治 日時: 18:08|パーマリンク | コメント (0)
2007年12月 3日
動物細胞と植物細胞と浸透圧の関係を調べた。動物細胞はヒツジの血液(クエン酸ナトリウム処理済)、植物細胞は、紫タマネギを使用した。それぞれ低張液・等張液・高張液に浸して、観察した。血液は、ライト液で染色した。
血液で浸透圧の影響を観察
血液標本をドライヤーで乾燥
植物細胞はそのまま顕微鏡で観察
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:59|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月29日
身近な女性理系のロールモデルとして、女性の院生や大学生が実習を指導するという企画である。昨年と同じように、高校1年生と高校2年生で、それぞれ二回の実習を岡山理科大学にお願いしている。今日は、高校2年生の1回目で、無機触媒と有機触媒の違い、温度やPHの酵素の働きへの影響について調べた。
酵素の働きの復習
パイナップルの生と缶詰から汁を採取
酵素の働きの実験開始
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:32|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月24日
清心女子大学を会場に、2年次の中間発表会を開いた。内容は、①概要、②1年生の活動報告、③2年生の課題研究、④講演である。今回は、②③を中心にすえた形式で、8つテーマで生徒が口頭発表した。
福山大学生命工学部での実習(1年生)
物理分野の課題研究(2年生)
化学分野の課題研究(2年生)
生物分野の課題研究(2年生)
講演は、「理系女性の生き方ガイド」(講談社)の著者の宇野賀津子先生にお願いした。
女性のライフサイクルを分析
女子高校生へのメッセージ
自分が成長してく段階で多くの方にいろいろな形で”恩”を受けると思うが、その受けた”恩”は、「若い人に返せばいい」、「返せるときに返せばいい」というメッセージをおくっていただいた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:09|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月23日
2月3日に捕獲し、マイクロチップを注入し、2週間経過を観察し、チップの脱落がないことを確認したアカハライモリ40匹を放流した。
調査地の水田では畦に積雪
放流した後、発泡スチロールの板をかぶせて防寒
雪で遊んでいる子どももいた
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:49|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月22日
24日にSHH中間発表会で、高校1年生は、蒜山研修、福山大学生命工学部での実習を、高校2年生は、課題研究の発表があるので、最初で最後のプレゼンテーションの練習をした。後は、当日に事前練習だけ・・・、夕方遅くまで、1年生にアドバイスをする2年生もいて・、いいことだと感じた。1年生2年生が助け合って一緒に成長してくれたらいいと強く思う。
時間生物学の発表
植物生態の発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:29|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月18日
以下の日程で行われた。「マイクロチップを使ったアカハライモリの水田付近での移動の追跡の試み(Tracking of Cynopus Pyrrhogaster with micro chip in paddy fields)という題目で、ポスター発表した。
17日(土) 一般講演(口頭・ポスター),懇親会
18日(日) 一般講演(口頭・ポスター),シンポジウム,総会,自由集会
場所が沖縄ということもあってか、昨年より参加者も多く、琉球大学の先生方の尽力もあって活気ある大会になった。
ポスター発表はロビー
教科書検定についての学生の看板
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:39|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月13日
理化学研究所神戸研究所(発生・再生科学総合研究センター)から活躍する女性科学者を招いての授業だった。発生生物学の分野の研究でニワトリの初期発生期の胚を使って研究されており、実際に研究材料を持ってきていただき、生徒も実体顕微鏡で、産卵後1日目から3日目までの胚を観察することができた。
ニワトリの発生初期の胚
Siu Shan Mak 研究員
取り出した胚を実体顕微鏡で観察
いろいろな発生段階の胚を準備
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投稿者: 秋山繁治 日時: 19:50|パーマリンク | コメント (0)
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、本校は平成18年度より文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、研究開発に取り組んでおります。この度、下記の要領でSSH事業中間発表会を開催いたします。
(研究開発課題)
「生命科学コース」の導入から出発する
女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築
【期日】 平成19年11月24日(土)
【会場】 ノートルダム清心女子大学 中央棟
岡山県岡山市伊福町2-16-9
【日程】 12:30~12:55 受付
13:00~13:20 開会、概要説明
13:20~14:50 生徒発表
15:00~16:00 講演 宇野賀津子 ルイ・パストゥール医学研究センター
16:00 閉会
※ 問い合わせ先
〒701-0195 岡山県倉敷市二子1200 清心女子高等学校
Tel 086-462-1661 Fax 086-463-0223
HP http://www.nd-seishin.ac.jp
E-mail muroyama@nd-seishin.ac.jp
担当 室山
投稿者: 秋山繁治 日時: 08:41|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月12日
博士課程で研究する院生の指導で、細胞分裂の観察及び永久プレパラートの作成を行った。
各自一台の顕微鏡で観察
観察した後、液体窒素で凍着
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:16|パーマリンク | コメント (0)
2007年11月 1日
光学顕微鏡で位相差、微分干渉の観察の仕方やデジタルカメラでの画像の取り込み方について学習した。残りの時間は、酵母の培養の作業を行った。
実際に操作して覚える
デジカメで撮影してみる。材料は、イモリの精子をシッフ染色したサンプルを使用した。位相差は、生きた精子など透明なものをみるのに適しており、今回のサンプルのような固定資料では差が出ないのではないかと思っていたが、画像にあきらかな差があった。
位相差顕微鏡での画像
微分干渉顕微鏡の画像
酵母の培養には、かなり慣れてきて、手際よくなってきた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:52|パーマリンク | コメント (0)
2007年10月29日
9月に生命科学コース1年生が福山大学で実習させていただいたが、その成果発表のプレゼンを準備してきました。今日はその発表の日です。6グループ(全員)が発表し、その中の一組が10月24日のSSHの中間発表会で発表します。
ダイコンに含まれる酵素の働き
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:13|パーマリンク | コメント (0)
2007年10月 8日
1日目に金城先生の、オオコウモリについての講演を聞きましたが、コウモリとはつくづく不思議な動物だと思いました。沖縄だけで36種ものコウモリがいるというのは本当に予想を超えていて、沖縄の豊かな生物多様性を象徴するものともいえます。オオコウモリは木の実を食べますが、そのペリットやふんによって花粉や種子の媒介者という役割を果たしていることからも分かるように、それぞれの生物に対応した環境があるといってもそれははっきり と分けられるものではなくつながっていて、微妙な相互関係によって成り立っているものだから、もろく、特に独自に進化してきた西表島の動物たちにとっては人間あるいは外来種の侵入が大きなダメージを与えるものなのだと知りました。
琉球大学の中野先生の、サンゴについての講演も、まずサンゴとは何かを知らなかった私にとってとても興味深いものでした。1日目川平湾でグラスボートでサンゴを観察していたし地理の授業で海岸地形について勉強していたのでイメージしやすかったです。サンゴも沖縄には欠かせない生態系の一部で、共生のネット ワークがつながっているということがよく分かりました。地元の方の生活に密着した存在でもあるということも忘れてはならないと思いました。
最終日は動物園飼育員の方に直接お話を聞くことが出来て、さらに貴重な動物に触れることができ、本当に貴重な体験になりました。近くでみたり触ったりするとさらに、身体的特徴などがよく分かり、次々に疑問が浮かび、その場で理解することが出来ました。その島ごとに進化した動物なので、同じ八重山諸島でも生 態系に配慮して移動すべきなのだというお話があって、普段の自分が関係ないと思っていたということに気付きました。
私は大きな自然の中での生物の相互関係、人間によって崩された生態系の保護に関してとくに興味を持っていたので、今回の研修で豊富な自然環境の中で環境について学び、考える機会が多くあって充実したものになりました。私は清心に入り、公立ではできないような内容の研修・学習についていつも、自分は恵まれて いると感じます。今回の沖縄研修も期待以上に充実した4日間で、大切なことをたくさん学びました。私は沖縄に行くのは今回が初めてですが、事前学習で西表島の環境について予習しておいたのは役立ちました。興味深いものばかりでしたが、トレッキングをしながらの自然観察では代表的な西表島の植物や動物に会うことができ ました。その感動は好奇心をかき立てるものであると同時に、こんなに身近に野生動物がそれぞれに生きているんだ、と気付かせ人間中心の狭い感覚を改めさせてくれるものです。さらに、実際に自然の中に入ることで新しい知識に出会った時の感動は何倍にもなるのだと感じました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:00|パーマリンク | コメント (0)
2007年10月 6日
動物園で飼育に関わっている先生方の講演があった。その後で、交通事故などに保護された動物たちとの触れ合いの時間を与えていただいた。
日本列島の地史
帰化動物の悪影響
交通事故の被害
いろいろな生き物に触れることができた。
コノハズク
セマルハコガメ
ニシキヘビ
ニシキヘビの痕跡器官
【生徒の感想】
●勉強になった点は、今まで動物園は動物たちを見て楽しむものだとばかり思っていましたが、保護しているからこそ出来る動物の研究があるということです。
将来の役に立った点は、やはり自分の好きなことを仕事にすることの大切さです。二人の指導員さん共にとても親切に質問に答えて下さいました。怪我をした動物たちは、お客さんによりよく動物について知ってもらうために「協力してもらっている」そうです。この言葉を聞き動物たちを人間と同じ生き物として対等に扱っ ていることが良く分かり、感動しました。
●一番心苦しかったことは、交通事故によって怪我をしたり亡くなったりする動物が後を絶たないということです。人間が行っている開発などのせいで森林が破壊されてえさが減り、道路で亡くなっている他の動物を食べるため道路に出て、車に引かれることもあるそうです。また、私の腕に乗せてもらったハヤブサの仲間の鳥 は、飛行機にぶつかって飛べなくなったと聞きました。この鳥はハトが飛行機にぶつかると危ないのでハトを追い払うために使われたり、飛行機の窓ガラスに映る木々を本物と間違えてぶつかったりすることもあるそうです。これらの話を聞き何とも言えない複雑な心境になりました。人間が豊かに暮らすために、動物たちが犠牲に なっています。しかし、そんな傷ついた動物たちを助けられるものは人間しかいません。だからこそ、こどもの国の先生方には頑張っていただきたいです。今の私に出来ることはないに等しいですが、動物たちの置かれている現状を知ることで、いろいろ自分の中で考えることが出来てよかったと思いました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:13|パーマリンク | コメント (0)
沖縄こどもの国は、動物園の役割もある。子供たちが訪れる①遊び場であるとともに、②研究、③教育、④種の保存にも取り組んでいる。琉球大学大学院で学んだ卒業生も勤めている研究の場でもある。最初は、沖縄国際大学の金城先生に屋外で飼育させておる動物について説明していただいた。
金城先生のオオコウモリやカンムリワシについての話
カンムリワシ
オオコウモリ
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:45|パーマリンク | コメント (0)
2007年10月 5日
夜、沖縄本島に移動し、翌朝、琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底実験所で講義を受け、ウミの生態系、珊瑚礁について学んだ。その後、研究施設の見学をした。
飼育施設の見学
隣接した海辺に出ると・・・
海の色の変化はどうして起こるのか?
砂を観察してみると・・・
【生徒の感想】
●今回の講義を聞いて勉強になった点は、ある物事について考えるとき、一つの視点から見るのではなく一見関連がなさそうなことについても考える必要があるということでした。つまりいろいろな角度から物事の本質に迫るということであり、例えばさんご礁について言えば、その中に地史や経済学を含めた生命史などが入っ ています。
進路や将来の役に立った点は、私は植物系の進路に進もうと思っているので、環境と植物は密接しているということを学んだことです。今、さんご礁で起こっている問題には赤土の流出、埋め立てによるさんご礁の消失などガあることを知りました。
●サンゴは、光合成をするということやクラゲと同じような繁殖をすること、サンゴも刺胞細胞を待っていること、またミドリイシの仲間は、夜に繁殖するということに驚きまし
た。今までは、ただ単にキレイだと思っていたサンゴの意外な一面を見た気がします。また、海岸に降りたとき、なぜ海の色の見え方が違うのかという疑問をもっていたので、その説明をきけたことは、うれしかったです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:49|パーマリンク | コメント (0)
2007年10月 4日
午後になって、台風15号の進路が西表島・台湾に方面に向かっている情報で、夕方の船で石垣島に渡り、沖縄本島に移動して、新たな研修場所に変える方針をとった。西表の最後の研修場所は、西表野生生物保護センターになった。
イリオモテヤマネコの剥製
保護しているイリオモテヤマネコの様子を紹介
パネルで生態を紹介
西表島各地域でのイリオモテヤマネコの出没情報が掲示されている。
宿泊地に近い船浦湾の情報
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:26|パーマリンク | コメント (0)
マングローブ林をカヤックでぬけて、川を上り、徒歩でピナイサーラ滝に到着した。カヤックでは、マングローブ林を構成する動植物の話を聞いた。マングローブの代表的な植物として、海側からヤエヤマヒルギ、メヒルギ、オヒルギを見ることができる。
オヒルギの花(赤いのが特徴)
カヤックでマングローブ観察
アカギの近くでヨナグニサンを確認
サキシマスオウの板根
カヤックを40分漕いで、マングローブ林を抜け、60分山道を歩いて、ピナイサーラの滝に到着した。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:17|パーマリンク | コメント (0)
2007年10月 3日
夕方17:30、西表島到着。夕食後、沖縄国際大学の金城先生の講演(沖縄の哺乳類、特にオオコウモリの研究について)を聞いた後、1時間程度、夜の散歩をした。
講義は、民宿の食堂を利用
講義の後は、夜の生物観察
オオシママドボタルの幼虫(発光生物)
【生徒の感想】
●勉強になった点は、お話された内容ではないのですが、金城先生の人柄の良さです。私達がなるべく理解できるようにと、とても分かりかすく、そして丁寧にお話して下さり、研究者としてだけでなく人としても、ぜひ見習いたいと思いました。
進路や将来についての点では、前にも書きましたが、もし研究者になれれば、他人と上手に関係を作りたいです。そして出来る限り他の人の役に立てるような研究者になりたいです。「類は友を呼ぶ」という言葉のとおり、良い人のところには自然と素晴らしい方々が集まります。それにより、より良い研究を行うことも可能 になると思いました。
●お話の始めに、交通事故により怪我をしてしまい飛ぶことが出来なくなってしまったタカを見ました。必死に木に登っている姿を見るととても胸が痛くなりました。その隣には、10匹以上のコウモリがぶら下がっていて驚きました。その中にはお腹に子供がいたものもいて微笑ましかったです。キノボリトカゲは、滝つぼに 行く途中に教えていただいたものは茶色系だったのですが、こどもの国で見たものは緑色だったので、住んでいる環境によって色が変化するのかと思いました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:45|パーマリンク | コメント (0)
台風15号の影響を心配しながら、岡山空港を出発した。このまま台風が予想のコースに進めば、明後日には台風の影響が出そうな状態である。那覇空港は晴れ、石垣空港に到着したときは晴れだったが、川平湾を出発するときは、曇りはじめていた。
珊瑚礁の観察
シャコガイの群集
天候がくずれてきた
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:23|パーマリンク | コメント (0)
2007年9月29日
昨年は、岡山理科大学の女子中高生理系進路選択支援事業(文部科学省)に参加させていただいたが、今年はSSHの事業の一環として、①分子生物学実習、②女子大学生院生の授業、③医療現場での体験を行うことになった。今回の分子生物学実習の内容は、午前中が、自分(ヒトの口腔内の細胞から)のDNAの採取、午後が科学捜査に利用されているDNA鑑定を模したDNAの分析であった。
DNAプロファイリングに使用するサンプルや試薬
PCRの仕組みの説明
サーマルサイクラーにチューブを入れる
アガロールゲルのウェルに各サンプルを注入する
電気泳動にかける
電気泳動を終えたゲルを、染色するとバンドが出てくる。その結果から、DNAの類似性を確認できる。
実験シートの”最後の問い”:犯行現場由来のDNAサンプルの遺伝子型はいずれの容疑者の遺伝子型と一致しますか。この結果から、どの容疑者を捜査に加え、または排除すべきですか。
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投稿者: 秋山繁治 日時: 19:35|パーマリンク | コメント (0)
2007年9月26日
「中学生・高校生バイオ研究発表会」で日本生物工学会から以下のK-15の発表が”奨励賞”を受けました。
柴田千穂子(2年)・奥智美(2年)・近藤裕季(2年)・長井香依(2年)・樋口智香(2年)・前田祐伽(2年)
秋山繁治(指導教員)・清心女子高等学校(岡山県)
【研究の背景】
高等学校の生物の教科書では,酵母は無性生殖を行う生物の例として取りあげられ,出芽により増殖すると記載されている。多くのキノコ,カビ,そして細菌にも「性」の機構が存在することが明らかにされつつあるが,酵母はすべて無性的に増殖するだけなのだろうか。自然には数多くの酵母が存在するが,その中には有性的に遺伝子交換を行いながら増殖するものはいないのだろうか。また出芽ではなく,分裂によって増殖する酵母はいないのだろうか。
一方,酵母は嫌気呼吸を行い,アルコール発酵を行う代表として取りあげられている。しかし教科書で取り扱うパン酵母も,嫌気的な条件下では解糖系からアルコール発酵へと代謝が進むが,好気的条件下では呼吸(TCAサイクル)により多くのエネルギーを得ている。嫌気的条件下では,野生の酵母はすべてアルコール発酵を行うのだろうか。また,アルコール以外に,私たちの生活に役立つ物質を作り出す酵母はいないのだろうか。
野生の酵母は,花や果実に比較的多く生息しているといわれる。花をつける植物は蜜を求めてやってくる虫によって花粉が運ばれ,その繁殖が助けられている。花の蜜はまた,酵母の増殖にも役立っている。花に生息している酵母は,虫の体に付着して別の花へと運ばれ,そこで新たに増殖を開始する。そのため,花の酵母と虫とは,生態学的に緊密な関係にあると予想される。
【研究の目的】
以上のような背景をふまえ,本研究課題では,清心女子高校のある倉敷市二子山,鳥取大学蒜山演習林,西表島などより,様々な花に生息している野生の酵母を分離・採取し,(1)リボソームRNAをコードするDNAの配列や電気泳動核型をもとに,採取した酵母を分類する,(2)花の種と酵母の種との関係を微生物生態学的に解析する,(3)採取した酵母の胞子形成能を調べ,性を持つ酵母菌株を検索する,(4)採取した野生酵母の働きを調べ,人間生活に有用な菌株が見いだされるか検定する。以上の実験・研究を通して,自然界に存在する微生物のうち,「酵母」に分類される真核微生物の多様性,生態,
機能およびその有用性について考察することを目的とする。
【材料・方法】
今回は2007年5月下旬より9月上旬の間に,二子山周辺で採集した約40種の花について,柱頭,やく,花びらの中心などを綿棒でこすり取り,分離源とした。分離用の培地にはYPG(Yeast extract 1%,Peptone 2%,Glucose 2%),YPM(Yeast extract 1%,Peptone 2%,Malt extract 2%),PDA(Potato dextrose agar)の3種を用いた。培地にはクロラムフェニコールを最終濃度100 g/mlとなるように添加した。分離源を各液体培地に懸濁し,懸濁液を各平板培地にスプレッドして,25~28℃で数日~1週間培養した。形成されたコロニーの,大きさ,形状,色,つやより,酵母と推定されるものを選択し,各々新しい培地に移した。各コロニーを形成している細胞を顕微鏡観察し,酵母と判断されるものについて,再度単コロニー分離を行い,独立コロニーとして分離した。分離した菌株は,分離用培地で作製した斜面培地で,4℃で保存した。
【結果】
現在までに,約40種の花より,酵母と思われる菌株約20種を分離した。顕微鏡観察により,細胞の形状は卵型,楕円型,円錐型,レモン型などであった。大きさは短径3~5 m,長径5~10 mの範囲であった。同一の花から数種類分離される場合と,全く分離されない場合があった。数種の分離菌株につい
て,リボソームDNAの塩基配列決定を試みた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:47|パーマリンク | コメント (0)
「中学生・高校生バイオ研究発表会」で日本生物工学会から本校のK-14の発表が”優秀ポスター賞”を、K-15が奨励賞を受けた。全体では最優秀ポスター賞が1件、優秀ポスター賞が3件、奨励賞が3件であった。
開花と体内時計との関係
岡部友紀(2年)・田村佳子(2年)・中澤夢加(2年)・安田愛(2年)・渡辺有紀(2年)
田中福人(指導教員)・清心女子高等学校(岡山県)
【研究背景と目的】
時間と植物の生命現象の具体的な話題として花時計がある。最初の花時計として知られているのは250年以上前にリンネが作ったものである。現在でも花時計は作られているが、身近な野草について開花時刻を正確にまとめたものは少ないので、学校のまわりに生息する野草について調べたら面白いと考えた。また、それと同時に、開花時刻が何によって左右されているのか、開花が体内時計によって行われているのかについても非常に興味を持った。本校は倉敷市二子山の上にあり、周辺にはさまざまな野草が生育する。そこで、学校周辺の身近な野草についての花時計の完成と、開花時刻が左右される要因と開花に対する体内時計の存在を解明することを目的とし、実験を行った。
【材料・方法】
4月初旬から7月中旬にかけて、校内に生息するマツバウンラン、ナガミヒナゲシ、アブラナ、セイヨウタンポポ、ムラサキカタバミ、カタバミ、カラスノエンドウの7種の野草の観察を行い、開花時刻が分かるように約一時間間隔で写真撮影を行った。さらに、野外のムラサキカタバミ、オニノゲシ、ヒメジョオンを鉢に植替え、温度25℃、明暗12時間周期の条件下で開花の様子をビデオ撮影した。また、花のついている地上部を切り取り、養分補給のため規定濃度に薄めたハイポネックス中で栽培し、温度25℃、恒明条件下で育成し、開花のようすをビデオ撮影した。
【結果・考察】
野外での観察結果から、カタバミは10時、ムラサキカタバミは11時、セイヨウタンポポは10~11時に開花することが分かった。カラスノエンドウとナガミヒナゲシは詳しい開花時刻は分からなかったが、それぞれ昼過ぎと、夜中から明け方にかけて開花することが分かった(図1)。調査した時期の日の出は5時前であり、それぞれの種の開花時刻と日の出時刻との間には大きな差がある。また、セイヨウタンポポは4月中旬では10~11時に開花し、16~17時に閉花したが、5月中旬では8時前に開花し、15時過ぎに閉花した。4月中旬の平均気温は15~16度であり、5月中旬の平均気温は18~19度であったので、温度が開花時刻に大きく影響していると考えられる。しかし、個体を鉢に植替え、温度一定条件下で観察を続けた結果、オニノゲシは7~11時半にかけて開花し、ヒメジョオンは9時から11時にかけて開花、16~18時にかけて閉花し、ムラサキカタバミは8~14時半にかけて開花、16~1 7時30分にかけて閉花することが観察された。つまり、開花時刻は温度変化によって前後し、開花そのものについては体内時計が存在することが示唆された。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:02|パーマリンク | コメント (0)
第59回日本生物工学会大会の会場は、東広島市にある広島大学。
会場前の看板
大学内の体育館が、ポスター発表の会場になった。中学生高校生のポスター発表は、24件。遠くは、沖縄県や佐賀県からのものもあった。
会場の全景
発表の様子
発表の様子
発表の様子
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:40|パーマリンク | コメント (0)
2007年9月22日
午前中は、”生命科学”という分野についての秦野教授の講義、午後は6グループに分かれて実習をした。
実習内容は、以下の6つであった。
①微生物に親しむ(酵母培養液の観察、栄養細胞の出芽と子嚢胞子、コロニーの観察など)
②DNAの抽出と電気泳動による分離(大腸菌からDNAの抽出、電気泳動によるDNAの検出)
③線虫の行動の観察
④マウスの培養細胞を用いて分裂期の染色体を観察
⑤酵素の働きを可視化する
⑥植物の色の変化を調べる
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:59|パーマリンク | コメント (0)
26日に、広島大学で日本生物工学会第59回大会があり、その中の「中学生・高校生バイオ研究発表会でポスター発表するので、最終的な打ち合わせを福山大学にいって行った。
顕微鏡像で酵素を大まかに分類
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:51|パーマリンク | コメント (0)
2007年9月 9日
文化祭で、SSHの取り組みを紹介した。これまで、SSH生徒発表会、応用物理学会、生物系学会で発表したポスター、授業「生命」を紹介したポスターの展示、ビデオの上映、ウミホタルやアカハライモリの展示などおこなった。
学会発表のポスター
ビデオの上映
生きたウミホタルの展示
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:50|パーマリンク | コメント (0)
2007年9月 6日
授業「生命」では、いろいろな分野の校外の講師の方に講義をしていただいています。受講している生徒は、生命科学コースの2年生です。以下の日程で、授業を公開しておりますので、聴講希望の方はこちらからご連絡ください。 時間は13:55~15:35で、場所は清心女子高等学校会議棟2階です。
■ 9月25日(火):テーマ「メディア・リテラシー①」(講師:乙竹文子)
■ 10月9日(火):テーマ「メディア・リテラシー②」(講師:乙竹文子)
■ 10月16日(火):テーマ「学校飼育動物」(講師:獣医師 山根辰朗)
■ 11月6日(火):テーマ「カメ研究の視点から」(講師:愛知学泉大学 矢部 隆)
■ 11月13日(火):テーマ「発生生物学の視点から」)(講師:理化学研究所 Siu Shan MAK)
■ 11月20日(火):テーマ「性教育の視点から」(講師:川崎医療福祉大学 鈴井 江三子)
■ 11月27日(火):テーマ「臓器移植」(講師:東京歯科大学 篠崎尚史)
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:24|パーマリンク | コメント (0)
2007年9月 4日
今まで先輩方が作成したポスターを提示して、見てもらった。今年の生徒の作品は、どんなものになるか楽しみです。9月9日(日)の文化祭のSSHと取り組みを紹介する教室(物理教室)に展示する予定なので、来校された方は、ぜひ見てくださいね。
過去の作品を展示
どんな作品にするか思案中
”性”をテーマにしたポスターが多いかな?
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:13|パーマリンク | コメント (0)
2007年8月29日
「花酵母の採取・分類とその働き」の課題ですすめている実験がスムーズにいかないので、5名の生徒が指導してくださっている福山大学の秦野琢之先生の研究室を訪問し、基本的な技術を学んだ。
斜面培地の作成
オートクレーブで滅菌
寒天培地の作成
学校から持参した酵母菌(花から採取)を観察
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:43|パーマリンク | コメント (0)
2007年8月12日
【日時】 平成19年11月24日(土)
【場所】 ノートルダム清心女子大学 中央棟
【プログラム】
12:30~12:55 受付
13:00~13:20 開会、概要説明
13:20~14:50 生徒発表
①鳥取大学蒜山演習林の研修(1年)
②福山大学生命工学部の研修(1年)
③課題研究の中間発表(2年)
15:00~16:00 講演( ルイ・パストゥール医学研究センター 宇野賀津子)
16:00 閉会
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:18|パーマリンク | コメント (0)
2007年8月 4日
早稲田大学の理系研究室を訪問させていただいた。午前は、教育学部理科学科生物専修、午後は理工学部を紹介していただいた。
当日は、オープンスクールの日で高校生が一杯、この期間に50000人来校とか・・・。
生物学専修では、教育内容全体について加藤教授から、大学生活や具体的な研究内容について、4年生、修士1年生、修士2年生、卒業生(学位取得)の方に話をしていただいた。
カリキュラムの説明
修士2年。進学をどのように考えたか。就職活動。
4年生。早稲田を選んだ理由。将来像。
修士1年。国立大学から修士過程から入学。その経緯。
学位取得。外資系製薬会社研究室勤務。海外へ。
科学は平等に評価される場所・・・。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:45|パーマリンク | コメント (0)
2007年8月 3日
ポスター発表、高等発表各分科会の代表の発表、表彰式があった。
生徒は交代でブース訪問者に解説
パソコン関連分野の発表
物理分野の発表
生物分野の発表
化学分野の発表
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:28|パーマリンク | コメント (0)
2007年8月 1日
午後13:00~16:00まで、明日からのポスター発表の準備をした。2年生6名、引率教員2名。今年はポスター4枚、ビデオ映像提示用パソコンを持ち込んだ。
4枚のポスターを準備。
パソコンの映像をチェック
14:23 ポスター発表の練習開始
ポスター発表の会場全体の様子
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:21|パーマリンク | コメント (0)
2007年7月27日
今回の研修で学んだことをグループごとにまとめて、発表することになった。昨日の午後から今日の午前中まで、パワーポイントを作成する作業に取り組んだ。
データや写真をまとめる作業
協力できる人間関係が大切
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:09|パーマリンク | コメント (0)
2007年7月26日
ブナ母樹系統系統別植栽実験をしている林に入って、ブナの調査をした。一昨年がブナが豊作で、昨年、区画を決めて、芽生えの個数を調査していたので、今年も継続して調査した。雪で、区画の印にしていた杭などが抜けてしまった箇所もあったが、できるだけ多くのデータを集めた。
コナラ林を抜けて
林の中は薄暗い
ブナ林の入り口
斜面を歩く
足元が滑りやすいので注意
もうすぐ、ブナの巨木に出会える
ブナの巨木
ブナの芽生えの調査
ブナの芽生え
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:23|パーマリンク | コメント (0)
2007年7月25日
地元で自然観察の指導をされている山田信光先生の”蒜山の自然”について語っていただいた。ノウサギの習性、タヌキとアナグマの違いなど猟師の視点でみた話は、冬には雪が深くなる環境で生きる地元の人々の生活を彷彿させるものであった。※山田信光先生は、岡山県真庭市文化財保護委員。
夕食後の1時間の講演であった。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:59|パーマリンク | コメント (0)
4グループに分かれて、10m×10mの区画内の直径10cm以上ある樹木をすべてに番号をつけて、直径、高さ、樹齢を調べた。
昨年調べた、ヒノキ人工林
森林の中に入っていく
10m×10mの調査する枠を決める
アカマツの直径を測る
成長錘で樹齢を調べる
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:49|パーマリンク | コメント (0)
樹木の樹高、直径、樹齢の調査器具の説明を受け、練習を兼ねて宿舎周辺のスギやマツで測定をした。
直径割巻尺で樹木の直径を計測
超音波で樹高を測るバーテックス
樹齢を調べる成長錘
成長錘で刳り抜いたコアの年輪を数える
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:56|パーマリンク | コメント (0)
2007年7月24日
大学院生が、樹木27種類の解説を丁寧に行った後、どれくらい種を覚えているか確認テストをした(20種以上正確に識別できれば合格だったが、2名が不合格で居残り補習を受けた)。
説明の後は、テストがあった。27問中20正解で合格。
クロモジ
チマキザサ
ネムノキ
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:52|パーマリンク | コメント (0)
森林調査用のジャングルジムで照度の測定と、林業体験(枝打ち・一人ヒノキ一本)を体験した。
登り始め
樹木が観察しやすい
最上部に到着。見晴らしがいい。
蒜山が一望できる
ジャングルジムの外周を回ってみた。
枝打ちの方法を女性指導員が説明
実際に、一人一本を分担して枝打ちを体験した。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:37|パーマリンク | コメント (0)
大学院生の研究紹介(”コナラとネズミの関係”)、佐野先生の講義(”地球温暖化とバイオマス”)を聞いてから、旭川源泉まで、植物の解説を聞きながら散歩した。それぞれの植物の特徴をどれだけ、記憶できたかが、この研修の調査活動にも影響するので、しっかり勉強して欲しいと思う。
佐野先生の講義
レイチェル・カーソンのメッセージ
アメリカ元副大統領ゴアの”不都合な真実”
続きを読む "蒜山研修 2日目 午前 講義と旭川源泉まで散歩" »
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:27|パーマリンク | コメント (0)
2007年7月23日
夕食後、大広間で、①昨年(現生命科学コース2年生)の蒜山合宿のまとめとしてつくったパワーポイントの紹介、②鳥取大学農学部大学院生の研究紹介・その1、があった。
①では、ⅰ)蒜山研修全体の概説、ⅱ)演習林の主要な植物の紹介、ⅲ)森林の二酸化炭素処理能力の推定、を紹介した。②は、アカマツ林の伐採地の回復過程についての研究を紹介していただいた。
研究題目”アカマツ伐採跡地における異なった地表処理後の樹木の更新様式”
調査地の紹介
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:26|パーマリンク | コメント (0)
今日から、生命科学コース一年生を対象にした自然について学ぶ”蒜山研修”が始まった。SSHのイベントとして、入学してから最初の本格的な事業である。
到着後のオリエンテーション開始までの自由時間に、TAの大学院生2人に、宿舎周辺の樹木の解説をしていただいた。スギとヒノキの区別の仕方、ツタウルシやヤマウルシなどの危険な植物などの説明を受けた。
宿舎前にあるツタウルシ
ツタウルシの近くにアキグミ
オリエンテーションでは、鳥取大学農学部付属フィールドサイエンスセンター(FSC)教授の佐野淳之先生が、”森林生態系”について、地球環境問題、種の多様性、バイオマスなどの話題を盛り込んで話していただいた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:34|パーマリンク | コメント (0)
2007年7月15日
台風4号の影響で、7月14日(土)に予定していた生物工学分野の実習(生命科学コース1年生対象)が中止になり、9月22日(土)に延期になりました。今回の台風は、大雨を降らせるということと、移動進路が2004年10月の台風23号と似ていました。23号の自然への影響は大きく、僕の調べているサンショウウオの生息地でも土砂崩れで、水路や池が埋まったりして、ダメージから回復できないまま生息確認数が激減している地域も多いです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:16|パーマリンク | コメント (0)
2007年7月13日
今年度、一回目の運営指導委員会を開いた。内容は、生徒による課題研究についての中間発表、発表についての各委員から生徒へのアドバイス、その後、本校SSHの取り組みの方向性などについて、担当教員、運営指導委員などで意見交換を行った。
生命科学課題研究「グリーンケミストリー」
生命科学課題研究「開花と体内時計の関係」
生命科学課題研究「有尾類の成長と繁殖」
生命科学課題研究「花酵母の採取・分類とその働き」
生命科学課題研究「校内の樹木調査」
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:57|パーマリンク | コメント (0)
2007年7月12日
富岡憲治(委員長):岡山大学理学部
治部真里(副委員長):文部科学省科学技術政策研究所
秦野琢之(副委員長):福山大学生命工学部
入江 泉:岡山大学教育学部
菊永茂司:ノートルダム清心女子大学人間生活学部
佐野敦之:鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター森林部門
田崎和江.:金沢大学理学部
西松伸一郎:川崎医科大学分子生物学教室
平山 諭:倉敷市立短期大学
益田芳樹:川崎医科大学生物学教室
保江邦夫:ノートルダム清心女子大学情報理学研究所
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:29|パーマリンク | コメント (0)
2007年6月30日
【研究の目的】
草や木々にはいろいろな花が咲く。花の蜜を求めて、蝶をはじめ様々な虫たちが飛んでくる。虫たちはやがて次の花を求めてまた、飛び立っていく。自然で普通に見られる光景である。それでは、花の蜜は虫たちのためだけに役立っているのだろうか。実は、目に見えない微生物たちもまた、花の蜜の恩恵に浴しているのである。その中には、酵母菌と呼ばれる微生物も含まれる。そして虫の体に付着して、酵母たちもまた別の花へと運ばれていく。このような背景をもとに、花に生息する酵母を題材として、いろいろな角度からアプローチすることで、自然界における生物相互の関係ならびに野生酵母のもつ能力(機能)を理解することは意義のあることと考える。
本課題では、清心女子高校の立地する二子山や、沖縄の西表島、鳥取大学蒜山演習林より、いろいろな花に生息している野生の酵母を採集し、以下の実験・研究を行う。
① リボソームRNAをコードするDNAの配列をもとに、採取した野生酵母を分類する。
② どんな花にどのような酵母が生息しているかを調べ、酵母と花との関係を微生物生態学的に解析する。
③ 採取した酵母の胞子形成能を調べ、野生酵母にも「性」が存在するのかどうかを解析する。
④ 採取した野生酵母の働きを調べ、工業、環境保全、バイオマス利用の観点から、人間生活にとって有用な菌株が見いだされるかどうか検定する。
以上の実験・研究を通して、自然界に存在する微生物のうち、酵母菌に分類される真核微生物の多様性、生態、機能およびその有用性について考察することを、主目的とする。
【研究の発想】
花をつける植物は、虫によって花粉が運ばれ、その繁殖を助けられている。花に生息する微生物(酵母菌)もまた、虫によってその増殖を助けられている。それでは、花にはどんな酵母が付着、生息しているのだろうか?それは、どこからどのようにして運ばれてきたのだろうか?
高校の生物の教科書には、酵母は出芽により増殖する無性生殖の例としてあげられている。多くのキノコ、カビそして細菌にも、「性」の機構が存在することが明らかにされつつあるが、酵母は本当に「無性的に」増殖するだけなのだろうか?自然には多くの酵母が存在するが、すべてが無性生殖だけで増殖するのだろうか?性を持って、遺伝子交換を行う酵母はいないのだろうか?
酵母といえばアルコール発酵を行う代表として、取り上げられている。しかし教科書で取り扱うパン酵母も、嫌気的な条件下では解糖系からアルコール発酵へと進むが、好気的な条件下では呼吸(TCAサイクル)でより多くのエネルギーを得ている。嫌気的条件下では、すべての酵母がアルコール発酵を行うのだろうか?アルコールを作らない酵母も存在するのではないだろうか?さらに、アルコール以外の、私たちの生活に役立つ物質を作りだす酵母はいないだろうか?
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:35|パーマリンク | コメント (0)
2007年6月28日
アカハライモリのDNAを抽出した後、PCRにかけたものを材料(27匹分)にし、電気泳動でバンドに分かれるかを確かめた。結果は残念ながら、バンドが明瞭に見えなかったので、次回条件を変えて実験することにした。
軽く遠心分離機にかける
マーカー、サンプルをゲルの溝に注入
電気泳動装置の電源を入れる
紫外線を照射して撮影する
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:50|パーマリンク | コメント (0)
2007年6月18日
「清心女子高等学校生物部」が、2007年6月5日から2009年3月31日まで岡山ESDプロジェクト重点取組組織に指定されました。
※ 「持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)とは、持続可能な開発を実現するために発想し、行動できる人材を育成する教育。人類の未来をより良い状態へと変えるための手法のひとつとされており、世界各国で生じている貧困、紛争、環境破壊や人権といったあらゆる問題を包括的に解決することを目指すものである。 2005年から10年間は、「国連持続可能な開発のための教育の10年(UNDESD)」として定められており、各国がユネスコ提案の国際実施計画案にもとづき実施措置を取ることが決められている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:29|パーマリンク | コメント (0)
2007年6月 9日
早稲田大学女性研究者支援総合研究所の”女性のキャリア形成支援”の事業への取り組みの話をお聞きするために、早稲田大学を訪問した。概要の説明及び報告書をいただいた。また、SSH指定を受けた女子校の連携について、早稲田大学と連携して進めていくことについても言及し、前向きに実施するという方向でいこういうことになった。
大隈重信像を拝見
土曜日なのに学生が多い
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:40|パーマリンク | コメント (0)
2007年6月 8日
水田の水生動物調査を1年生4名で行った。5区画の水田から採水し、水生動物を実体顕微鏡で観察した。調査のときに、オニバスの花、スクミリンゴガイの卵を見つけた。スクミリンゴガイが、学校付近まで侵入してきていることに驚いた。
実体顕微鏡で水生動物観察
オニバスを見つけた用水
オニバスの花
スクミリンゴガイの卵を確認した用水
スクミリンゴガイの卵
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:31|パーマリンク | コメント (0)
2007年6月 7日
先週、アカハライモリの切断した尾の細胞から採取したDNAをApplied BiosystemsのPCRsystem9700を使って、PCR法で処理した。
PCRの機器について川崎医大西松先生が説明。
準備完了。
イモリのDNAをPCRにかける。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:48|パーマリンク | コメント (0)
2007年6月 1日
アカハライモリの精子を、普通の光学顕微鏡、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡で撮影した。
位相差顕微鏡の画像
微分干渉顕微鏡の画像
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:28|パーマリンク | コメント (0)
2007年5月31日
イモリの尾を切断して、タンパク質分解酵素を加えて、DNAオーブンで処理、その後二週間放置していたサンプルからフェノールとクロロフォルムで処理して、DNAを取り出すところまで行った。
尾の形がない
フェノールとクロロフォルムで抽出
攪拌した後、遠心分離機でDNAが溶けている層を分離
2層に分離
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:26|パーマリンク | コメント (0)
2007年5月26日
主 題 理科教育の現状とスーパーサイエンス校実践シンポジウム
主 催 日本科学教育学会中国支部
日 時 平成19年5月25日(金)・26日(土)
会 場 〒700-0005 岡山市理大町1-1 岡山理科大学 25号館 22542教室,理大ホール
内容
5月25日(金)
12:30~ 受 付
13:00~13:10 開会式行事
テーマⅠ:教育課程 座長 秦明徳 (島根大学)
13:10~13:35 ノートルダム清心学園・清心女子高等学校
大会要項p2-7”女子の理系選択を支援するSSHの取り組み
13:35~14:00 鳥取県立鳥取東高等学校
14:00~14:25 島根県立益田高等学校
14:25~14:45 休 憩
テーマⅡ:課題研究 座長 藤井浩樹(県立広島大学)
14:45~15:10 広島県立広島国泰寺高等学校
15:10~15:35 岡山県立岡山一宮高等学校
15:35~15:50 指導講評 鳩貝太郎(国立教育政策研究所総括研究官)
15:50~16:00 休 憩
16:00~16:25 講演 伊丹梨恵 (岡山大学理学部生)
「理数科で学んだことは大学でどのように生かせられるか」
16:25~16:50 講演 宮地功 (岡山理科大学)
「理数科の課題研究によって育つ力と意識」
16:50~17:05 科学技術振興機構からの連絡
17:05~17:30 会 場 移 動
17:30~19:30 懇 親 会 (11号館 8階 ラウンジ)
5月26日(土)
テーマⅢ:高大連携 座長 山岸正明(鳥取大学)
9:00~ 9:25 岡山県立倉敷天城高等学校
9:25~ 9:50 島根県立松江東高等学校
9:50~10:15 広島大学附属高等学校
10:15~10:40 会場移動 (25号館 理大ホール)
10:40~12:00 講演 坂下裕一 (文部科学省初等中等教育局教育課程課専門官)
「理科教育の現状と改善・充実について」
12:00~12:10 閉会式行事
12:30~13:00 中国支部総会 (25号館 22542教室)
※ 2007年5月26日山陽新聞・第2全県p28に「理科教育の改善点探る・岡山で研究集会」の記事が掲載されました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:08|パーマリンク | コメント (0)
2007年5月23日
生徒とカスミサンショウウオの幼生の飼育実験を密度効果に絞って実施しているが、共食い個体が出現している。特徴は、共食いをする個体は、同じ環境(同じ容器)で育っていても大型で、口が大きく、変態前の段階をむかえた個体の大きささえ凌駕している。
全体的に共食い個体は大きい。頭胴長が28.11mm、全長55.72mm。
頭も大きい。胴幅が8.73mm
変態前の個体の頭胴長は21.91mm、全長40.46。頭幅は5.29mm。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:29|パーマリンク | コメント (0)
2007年5月22日
Thank you very much for the news. We really appreciate your effort to publicize Global Generation Programme in Japan. We are really looking forward to your visit next year. In fact, we are in the process of coming up with a book that will be a guide for the students next visits. Once I have completed drafting the book, I will send it to you to request for your help to translate some of the texts into Japanese so it would be much easier for the students to understand and for them to have a more meaningful experience while in Sabah.
来年もサバ大学と連携したボルネオ研修旅行を生徒にとって実り多いものとなるように、こちらも準備したいと考えています。サバ大学の先生方の協力は、本当にありがたいです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:55|パーマリンク | コメント (0)
2007年5月20日
生物系三学会中国四国支部大会で、19日の高校生のポスターでは、生命科学コースの前田さん、安田さん、渡邊さんの3人が発表し、20日の植物学会の口頭では、田中福人先生が発表した。生徒は、優秀プレゼンテーション賞を受賞した。
説明している安田さん。
高校生ポスター題目”ヒノキによる二酸化炭素吸収 量の推定”
(前田佑伽、安田愛、渡邊有紀、秋山繁治 清心女子高等学校)
【要旨】
地球上の多くの生物は酸素呼吸をして二酸化炭素を放出しているが、 その二酸素化炭素の多くを植物が吸収することによって生態系が維持さ れていると考えられる。近年の伐採によって、急速に森林が減少してい ることの生態系や地球環境への影響が心配されている。今回、樹木が二 酸化炭素をどのくらい吸収しているかという視点で森林を調査し、ヒト に換算して何人分の二酸化炭素を吸収できるか推定した。
調査地は、鳥取大学フィールドサイエンスセンター教育研究林「蒜山 の森」のヒノキ人工林である。年輪数から樹齢を、樹高および直径の測 定から幹材積を求め、その幹材積から木全体の質量を求めた。また、そ の質量の2分の1を炭素と仮定し、木全体に含まれる炭素量を概算し、 樹齢から1年あたりに固定される炭素量を得た。次に日本におけ る1年あたりの二酸化炭素排出量のデータから1人当たりの炭素排出量 を求め、木の炭素量を1人当たりの炭素排出量で割った。その結果、調 査したヒノキ林1ヘクタール当たり、日本人約5.5人分の二酸 化炭素を吸収することが分かった。
田中先生の口頭発表の題目は、”GISH実験の間期核シグナル強度データに基づくゲノム近縁度の予測の試み”
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:44|パーマリンク | コメント (0)
2007年5月18日
授業「生命」(9年目)
4月17日(火):オリエンテーション・多様な視点を知るための実習
5月18日(火):自己分析(エゴグラム)、AV教材「NHKようこそ先輩・貫戸朋子 」
5月15日(火):AV教材「ETV特集・夜回り先生・水谷修のメッセージ 生きていてくれてありがとう」
5月29日(火):街角の”野外彫刻”調査(岡山市街地)
6月5日(火):【講演】西平孝史(彫刻家)
6月12日(火):【講演】女性フォーラム
6月19日(火):”野外彫刻”調査レポート(課題)作成
6月26日(火):【講演】青樹恭(フりーライター)
7月3日(火):授業「生命」を紹介するポスター(課題)作成
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:27|パーマリンク | コメント (0)
2007年5月17日
2007年5月17日朝日新聞に”ボルネオ海外研修”が紹介されました。
「視野が広がりました」マレーシアでの環境学習
(記事から抜粋)・・・・清心女子高校(倉敷市二子)の2、3年生16人が3月末から4月初旬にかけて、マレーシア・ボルネオ島で自然観察などの環境学習をした。06年度、私立の女子校としては全国で初めてSSHに指定された。「生命科学基礎」など学校独自の科目を設定しているほか、蒜山や沖縄の西表島で野外実習や研修に取り組んでいる。
ボルネオ島での環境学習はアジアの大学との高大連携や、英語力の向上などを狙ったもので今回初めて実施された。ボルネオ島は世界で最も多様な生態系を持つとされ、同校の秋山繁治教諭(50)が、同島にある国立サバ大学の教員に協力を呼びかけて実現した。
8泊9日で、サバ大学の教員が現地での学習プログラムを組んだ。同大学のキャンパスでは、ボルネオ島の自然の概略などを学習。世界遺産のキナパル山や、マングローブ林を訪れ、植物や昆虫の多様性について理解を深めた。
研修に参加した柴田千穂子さん(16)は「地元の人たちの自然に対する誇りが素晴らしく、いろいろな意味で視野が広がった」。安田愛さん(16)は、「将来は海外でも活躍できるよう、しっかり勉強しなくっちゃと思った」と話した。
今回のプログラムの冊子(国立サバ大学提供)
※ 今年度(2008年度)も3月から4月にかけてこのプログラムを実施するが、現段階で15名の参加希望がある。昨年度の参加者で、もう一度、大学での英語の授業や現地の高校生との英語での会話にチャレンジしたいという生徒もいる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:13|パーマリンク | コメント (0)
2007年5月16日
13日に採取した卵嚢の中で幼生が受精膜を破って孵化したので、実体顕微鏡で撮影してみた。
撮影は、実体顕微鏡に取り付けたオリンパスDP20で撮影している。操作はすべてパソコンでおこなう。
卵嚢の膜を破く前の幼生
孵化直後の幼生
投稿者: 秋山繁治 日時: 13:28|パーマリンク | コメント (0)
2007年5月10日
現在、取り組んでいるテーマは以下のものです。
① サンショウウオの幼生の孵化から変態して上陸するまでの飼育密度の生存への影響について
② 花酵母の収集と精製、花の種と付着する酵母の種の関係について
③ イモリの雌雄の決定遺伝子について
④ イモリ成体へのマイクロチップ導入の影響について
今日は、③について、イモリ野外で採取したイモリ30匹の尾を切断し、それをLysis bufeer+Proteinase K1中で溶解させる段階まで処置しました。朝まで、50℃の条件で維持させています。①については、酵母を培養する添加成分の異なる3種類のシャーレの準備をしました。あっという間に、2時間を超えていました。
酵母を培養する培地を準備
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:13|パーマリンク | コメント (0)
2007年4月12日
SSH指定を受けて、2年目。いよいよ課題研究が始まった。本校の内容は、以下の5グループ。
●生命科学コース2年生
① 発生生物学・生物工学グループ
② 時間生物学・森林生態学グループ
③ 植物学グループ
④ 環境科学グループ
●文理コース2年生
⑤ 物理学グループ
担当するのは、①グループで、協力者は、川崎医科大学・西松伸一郎先生、福山大学・秦野琢之先生、JT生命誌研究館・橋本主税先生。
今日から、サンショウウオの幼生の孵化後の飼育実験を開始した。飼育密度による生存率の違いや、共食い個体の出現、形態変化などを研究したいと考えている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:01|パーマリンク | コメント (0)
2007年3月 7日
”公式で物理の仕組みを読み解く”ことを目指した本がブルーバックス(講談社)からでました。
執筆の中心は8人の高校の先生。ノートルダム清心女子大学の保江邦夫先生の監修で、2007年2月20日に発行されました。本校で物理を教えている同僚の藤田八洲彦先生もメンバーです。藤田先生は、「ダランベールの原理」、「ヤングの干渉条件」などを執筆しています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:47|パーマリンク | コメント (0)
2007年3月 5日
首都大学東京で、「高校理科・生物教員の授業力向上研修に大学はどう役にたてるか」というテーマでシンポジウムが開催されました。首都大の先生方と高校の先生方の間で、熱心な討議がなされていました。私自身は、社会人で大学院に入学した経緯とSSHの取り組みとの関連について話させていただきました。
15:50~16:15 教員研修の実質化に大学,教育委員会,教員研究団体はどう協力できるか
<東京都生物教育研究会の活動を中心として>
板山 裕(東京都立国立高等学校)
16:15~16:40 SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)事業と教員研修
彦坂和秀(愛知県立岡崎高等学校)
16:40~17:00 SSH事業と教員の力量アップ
泉雄二郎(島根県立松江東高等学校)
17:00~17:15 SSH事業とそれが教員・生徒に与える影響
高田 典雅(秋田県立大館鳳鳴高等学校)
17:15~17:30 社会人大学院入学とSSH事業への活用
秋山繁治(清心女子高等学校:岡山県)
17:30~17:45 高校理科・生物において「科学リテラシーの向上」と「独創的科学技術立国」は
教育目標として両立しうるか?
柳下 修(栄光学園高等学校)
18:00~20:00 自由討議と情報交換
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:00|パーマリンク | コメント (0)
2007年2月27日
2006年度最後の授業「生命」は、生物工学分野の話をしていただいた。遺伝子組み換えから、倫理的な問題、先生自身の研究テーマについての具体的な説明を盛り込んだ、わかりやすい説明であった。
遺伝子組み換え技術の具体例
酵母菌にセルロースを分解する働きを導入
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:07|パーマリンク | コメント (0)
2007年2月16日
会場は、奈良女子大学の講堂で開催された。研究発表は7題であった。かなり、高校生としてはレベルの高い研究もあり、本校での課題研究をさらにレベルアップした内容を目指さなければならないという気持ちになった。
①「モーションキャプチャを利用したロボットの開発」
②結び目理論など
③セルロースの加水分解
④「トビムシと環境との相関関係について」(奈良高校生物班)
⑤外環境における細胞サイズの変化
⑥太陽光のスペクトル
⑦3Dグラフィックスエンジンの開発と応用
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:45|パーマリンク | コメント (0)
2007年2月13日
「再生」とは体の一部が夫われても、もう一度、ときには二度三度と、元のような姿、形を修復する生物現象のことです。
皆さんも一度は聞いたことがあると思いますが、「トカゲのしっぽ切り」という現象があります。この現象はトカゲという爬虫類に見られるきわめて珍しいものであると考えられがちです。
確かにヒトではある器官、手とか足を失った場合に再生はしません。しかし、ヒトであっても傷が治るというのは重要な再生現象なのです。この現象は決して珍しいものではなく、すべての生物に備わった生命を維持するために基本的に重要な性質だと言えるのです。一般的には下等になるほど、また発生の早い時期のものほど再生能力は高く、ヒトを含めた哺乳類のような高等動物の再生能力は全生物界を通じてもっとも低いものなのです。そこで、私たちはとかくこの能力のめざましさ、生命維持における必須な意義を見逃しがちなのです。
私たち再生研究者は、今述べてきた“動物の再生現象やその仕組みを解明しようとする学問”を「再生生物学」と呼んでいます。
最近、生物が基本的に必ず持っているこの再生能力を、何とかして発揮させて、これまで治らなかった病気を治そうとする「再生医療」に非常に注目が集まってきました。”21世紀の医療の中心は再生医療である”とも言われるくらいです。
現在臨床応用が始まっているか、近い将来多いに利用が期待されているものに、万能細胞(胚性幹細胞、ES細胞)や間葉系幹細胞があります。これらの細胞はほとんどすべての細胞種になれる性質を持っているため、体の外で必要な細胞に増殖・分化させてもう一度患部に移植するか、幹細胞を患部に注入して増殖・分化させて病を治そうとするものです。
私たちは新聞やテレビで”再生医療は夢の医療である”と思ってきました。確かにこれまでの医療に比べて、素晴しいところがたくさんあります。しかし本当に現在考えられている幹細胞の移植が再生医療のすべてなのでしょうか?もともと再生や幹細胞という言葉は生物の再生現象からきたものですが、医療の臨床応用にまで視界が拡がったいま、再生生物学の出番は無くなったと言っていいのでしょうか。
イモリの肢の再生の様子
イモリでは多くの器官で再生可能
イモリの脳は再生するか
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投稿者: 秋山繁治 日時: 23:08|パーマリンク | コメント (0)
2007年2月 9日
女性の理工系進路選択を支援する体制として、「男女共同参画センターなどの行政と学校とがどのように連携するか」を再考できた研修会であった。学校では、大妻嵐山中高、川越女子高(SSH)の発表があった。本校でも、岡山市男女共同参画センター(さんかく岡山)などの行政と岡山理科大学との連携を進めていくことが重要だと理解した。
また、昨年12月に岡山理科大学が”女子中高生進路支援事業”として講演会を開いたとき、大学の担当者が、案内ポスターの掲示を岡山県男女共同参画センター(Withセンター)にお願いしたとき、「私立の広報はできない」と拒否されたと聞いているが、女性に関わる今回の事業(国の企画)に対して、岡山県が否定するの適切でないと思った(担当者レベルでの手違いだと理解したい)。この事業は、国の方針ですすめられているものあり、公費の支援を受けた社会的な事業である。私自身は、この事業を進める大学や学校は、その活動を広報する義務があるとさえ考えている。
今回の会場である研修棟
会館前のウメの木々
ウメも満開
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:47|パーマリンク | コメント (0)
2007年2月 6日
「薬の話」という冊子に基づいて、製薬化学の研究について話していただいた。
生徒の感想
「薬」と聞けば「病気が治すもの」としかのイメージしかなかったけど、今日の講演を聞いてイメージが変わった。薬は身体の調子を良くするだけでなく、時には毒のような副作用があることを知った。
薬を作のに、10年~15年で1つの薬を作れたらいい方だと聞いてすごく驚いた。そして、経費の面でも、1つの薬を作るだけで200億~500億円かかることにも驚いた。自分たちが普段体調が悪くなったときに、当たり前のように使う薬は膨大な時間と予算がかかるのだなぁと思った。
今まだ世界には治らない病気がたくさんある。ガン患者は多いが、治す薬はないのが現実である。今日の講演を聞いて、ちょっと体調が悪いからといって薬ばかりに頼るのではなく、私たちの生活から改善していかなければいけないということを改めて考えさせられた。
※ 神戸薬科大学へは、毎年2名を指定校推薦枠で進学させていただいております。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:43|パーマリンク | コメント (0)
2007年2月 5日
テーマ「体内時計:ヒトと生物の環境への時間的調和」
私たち社会生活を営むヒトにとって、時計は時間を知るための必需品です。学校や会社が始まる時刻、会議や待ち合わせの時刻など、誰でも多かれ少なかれ時間に縛られた生活を余儀なくされています。ところが、身の回りの生き物をよく観察してみると、腕時計や柱時計を持っていない動物や植物でさえもちゃんと時間を知り、地球の自転に伴ってくり返す環境の日周変化にうまく調和して生活していることがわかります。
どのようにして生物は時間を知るのでしょうか。生物は環境の変化から時間を読みとるばかりでなく、じつは生物自身が体内に持っている時計(体内時計)によって、時間を知るのです。生物によっては一日を測る時計だけでなく、潮の満ち引き、季節、そして驚くべきことに一年あるいはそれ以上の時を知ることができる時計を持つものまでいます。
私たちヒトも同様に体内時計を持っていて、しかもその体内時計に束縛された生活をしているといっても過言ではありません。たとえば、私たちの寝起きを支配しているのもその時計です。ふつうの生活をしていると夜には自然に眠くなってきます。大きな時差のあるところに海外旅行をすると、はじめの一週間くらいは夜眠れない、逆に昼は眠いといった時差ボケに悩まされます。また体内時計の不調によって正常な社会生活ができなくなったり、鬱状態に陥ってしまうことも知られています。これらはみな、私たちが体内時計に縛られている証拠です。
かくも重要な体内時計とはいったいどんなものでしょうか。今日は、まず生物が時計を持っている証拠をあげ、その時計の性質を見ていきます。つづいて生物がどのようにその時計を使っているのか、さらに時計が生物の体のどこにあって、どんな部品から成り立っているのかなど、生物が時間を知るしくみを体内時計を中心にしていろいろな角度から紹介していきたいと思います。また、食事や寝起きといった、ヒトの生活と体内時計との関係についてもお話ししたいと思っております。
私たちをとりまく環境は、明るさ、温度、湿度といった物理的なものばかりではなく、植物や動物など、ほかの生き物たちとの相互の複雑なかかわり合いの上に成り立っています。しかも、動植物自身が昼夜の変化に適応してそれぞれの種に独自の生活リズムや、春夏秋冬の年周的な生活サイクルを営んでいます。そして、ヒトをも含めた生物たちは、ほかの生物をも含めた環境が織りなすサイクルの中で、微妙なバランスを保ちつつ生活しているわけです。したがって私は、ヒトが住める地球環境を将来にわたって維持していくためにも、いろいろな動植物の生活リズムを解明していく必要があると思うのです。
講演内容
1. 日周期への調和:生物の日周リズム
*バクテリアからヒトまで、動植物が共通に体内時計を持っている
2. 体内時計の性質
*周期は24時間から少しだけずれている
*温度が変化しても周期はほとんど変わらない
*光や温度サイクルに同調して、正確な24時間周期を刻む
*薬物に対して安定である
5. 体内時計が時間を刻む仕組み
*時計遺伝子が時を刻む要素であると考えられている
6. 体内時計と私たちの健康
*2つの時計:体温と睡眠覚醒のリズムはそれぞれ別の時計によって支配されていると考えられている。
*体内時計の異常による病気
*規則正しい生活の重要性
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:22|パーマリンク | コメント (0)
2007年2月 3日
一年間のSSHの本校の取り組みの発表会を、ノートルダム清心女子大学を会場に開催した。生徒の発表は、生命科学コース1年生全員で①福山大学生物工学の実習、②鳥取大学蒜山演習林での実習の成果、生命科学コース2年生が③西表島自然環境学習研修旅行の報告であった。最後に、大阪府立大学の東優子先生の記念講演があった。
生徒の活動報告、生物工学実習
ヒノキの調査結果のまとめを報告
大阪府立大学・東優子先生の講演
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:59|パーマリンク | コメント (0)
2007年1月27日
(5) 水質管理室見学の実施
事業6(分子生物学実習の実施)の参加者に、本学に設置されている水質管理室の見学を行う。水質管理の仕事で活躍する女性職員が見学を担当することにより、ひとつのロールモデルを提示する。
(7) 医用科学教育センター見学の実施
事業6(分子生物学実習の実施)の参加者に、生命科学の応用としての医用科学について興味を持ってもらうために、岡山理科大学の敷地内にある加計学園医用科学教育センターを見学してもらう。医用科学教育センターには、人工心肺装置、人工呼吸器、人工透析装置、超音波画像診断装置など臨床工学技士を養成するための最新の医療機器が完備されている。医療機器に直接触れ、動作を体験してもらう。
エコー機器の操作の体験
エコーで体内の様子を観察
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:26|パーマリンク | コメント (0)
(6) 分子生物学実習の実施
清心女子高等学校生徒を対象として、分子生物学関係の実習を行う。実習前に、DNAとはどのようなものか、細胞内での存在、化学構造、複製、働きについて講義を行なう。また、DNAを研究することで、何を知ることが出来るのか、基礎と応用の両面から説明する。実習では、DNAの抽出、増幅、断片化、塩基配列の決定などを行う。
実験の前に、南教授の説明
DNAを電気泳動を使って分析
アガロースゲルに展開した結果を観察
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:00|パーマリンク | コメント (0)
2007年1月19日
発生生物学の研究の考え方について、「形とは何か」という演題の講演であった。
「かたち」という言葉を直感的に受け入れることは容易であるが、では「形って何?」と聞かれたら説明に困る。小さい頃から普通に使ってきた「かたち」という言葉の意味を理解していないことに気付き愕然とする上に、私は「生きものの形」を研究しているので、その研究対象を説明できないのでは研究者としては極めてマズイ。だからと言うのも変な話だが、「かたち」について少し考察しておく気になった。
「かたち(構造)」と対をなす言葉として「はたらき(機能)」がある。これらはどのように異なるのだろうか?まず思い当たることは、「かたち」を対象とする場合には時間を止められることであろう。形態学、すなわち生き物のかたちを解析する学問の基本的な方法論は「固定」である。ホルマリンなどで生物試料を固定し、動かなくなったものを染色したり切ったりしてその構造を「見る」。逆に「はたらき」は、決して時間を止めることができない。はたらきとは、一定時間を挟んで起こった差異を見るからである。もし、時間だけが経過しても差異が生じない時、そこには「はたらき」はない。もし仮に、一定時間が経過しても、世の中の物事全てに全く差異がない場合には、時間そのものが止まっていることと、論理上は、なるはずである。・・・・・・・
ツメガエルの発生の仕組みを解説
ダーヴィンの進化論について再考察
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:22|パーマリンク | コメント (0)
2007年1月13日
新春の候、貴職におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、本校は今年度文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、研究開発に取り組んでまいりましたが、この度、下記の要領でSSH事業中間発表会を開催いたします。
つきましては、多数の皆様方にご参加いただき、本校の取り組みについてご指導、ご助言を賜りたく、ご案内申し上げます。
(研究開発課題)
「生命科学コース」の導入から出発する
女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築
1.期 日
平成19年2月3日(土)
2.会 場
ノートルダム清心女子大学 中央棟640ND
岡山県岡山市伊福町2-16-9
3.日 程
12:30~12:55 受 付
13:00~13:40 開会、概要説明
13:50~14:50 生徒発表
15:00~16:00 講演 「『あたりまえ』を疑うことから始めよう」
東 優子(大阪府立大学人間社会学部助教授)
16:00 閉会
4.参加申込 2006SSH中間発表案内状PDF
平成19年1月22日(月)までに別紙様式によりFax、または必要事項を記入の上、E-mail(muroyama@nd-seishin.ac.jp)までお申し込み下さい。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:22|パーマリンク | コメント (0)
2007年1月11日
対象:高校1年生
1月22日 橋本主税(JT生命誌研究館主任研究員・大阪大学客員助教授兼任)
1月30日 JT生命誌研究館見学(大阪府高槻市)※高2と共通
2月3日 東優子(大阪府立大学人間科学部助教授)※高2と共通、SSH発表会
2月5日 富岡憲治(岡山大学理学部教授)
2月19日 牧信安(京都大学理学研究科大学院生物物理研究室)
対象:高校2年生
1月16日 金重恵美子(岡山中央病院副院長・産婦人科)
1月23日 岡山理科大学分子生物学実習①
1月27日 岡山理科大学分子生物学実習②
1月30日 JT生命誌研究館見学(大阪府高槻市)※高1と共通
2月3日 東優子(大阪府立大学人間科学部助教授)※高1と共通、SSH発表会
2月6日 宮田興子(神戸薬科大学薬学部助教授)
2月13日 岡本光正(元名古屋大学理学部助教授)
2月20日 平山諭(倉敷市立短期大学教授)
2月27日 秦野琢之(福山大学生命工学部教授)
投稿者: 秋山繁治 日時: 04:49|パーマリンク | コメント (0)
2006年12月 4日
HPの完全リニューアルをSSHの発表に同期させて4月3日に行った。そのときにブログ形式のページ(「生物教室(元データを使ってブログに更新)」、「SSH」、「校長の日記」)を導入した。リニューアル前は、”生物教室(ブログ形式ではなかった)”窓口にしたアクセスが圧倒的に多かった。その後、どのように変化したかを、2月、5月、11月のデータを解析することで追跡した。その結果、現在では、毎日更新されている「校長の日記」が人気を集めていることが判明した。
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:30|パーマリンク | コメント (0)
2006年12月 2日
”Webラーニングプラザ”とは、技術者の継続的能力開発や再教育の支援を目的とし、科学技術振興機構が無料にて提供する、技術者向けeラーニングサービスです。以下のアドレスで始めることができます。”ライフサイエンス”の分野もあり、高校での生物の学習にも役立つと思います。
http://weblearningplaza.jst.go.jp/
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:42|パーマリンク | コメント (0)
2006年12月 1日
12月の本校SSH運営指導委員会、来年2月の事業報告会(一般公開)で、2006年度のSSHの活動を生徒に報告してもらうが、1年目でまだ課題研究に着手していないじょうたいなので、今回は、研修内容の報告を生徒によるプレゼンテーションの形で行うことになった。
紹介する内容は、
①鳥取大学蒜山演習林での研修(高校1年)
②福山大学生命工学部実験実習(高校1年)
③沖縄研修旅行(高校2年)
の3つで、6時限、7時限をつかって高校二年生の発表会を開いた。7時限は高校1年生がHRの時間を利用して見学に来たので、高校2年生はやや緊張して発表していた。
西表野生生物保護センターでの研修内容を紹介
投稿者: 秋山繁治 日時: 18:18|パーマリンク | コメント (0)
2006年11月30日
生命科学コースでは、放課後のサンショウウオの餌当番があるが、今日は、1年生と2年生が仲良く同じ容器に入っている2006年生まれのサンショウウオの子どもに餌を与えた。変態して4ヶ月が過ぎ、死ぬ個体は減って、個体数は安定してきている。
変態して、かなり大きくなった。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:13|パーマリンク | コメント (0)
2006年11月27日
(9) 女子院生による高校での授業補助
岡山理科大学の女性の大学院生等が、清心女子高等学校の生物・化学実験を扱う授業で実験操作の指導を行う。理系に進学し、研究活動にも携わっている女子大学院生が高等学校での教育活動に関わることによって、身近な理系のロールモデルを提示する。
※ 「女子中高生理系進路選択支援事業」採択機関一覧
http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/001/06101905.htm
今日の実習内容(高校1年生22名対象)
1. 植物の同定
材料:岡山県内に自生するブナ科植物8種
ブナ・クリ・ミズナラ・アラカシ・シラカシ・ウバメガシ・コナラ・アベマキ
※ 肉眼、ルーペ、実体顕微鏡を用いて観察し、図鑑を使って種を同定する。
2.葉のスケッチ
特徴(葉の形、葉の長さ、鋸歯の付く位置、鋸歯の形、毛の有無、毛の生え方など)を記録する。
各自に8種類のサンプルが渡された。
資料の図と比較して同定。
説明の板書。
同定の結果を表にまとめる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:45|パーマリンク | コメント (0)
2006年11月21日
淡水カメの日本での第一人者である矢部隆先生に講演していただいた。実際に、名古屋の自宅から、ワニガメ、カミツキガメ、ミシシッピーアカミミガメ、スッポン、ニホンイシガメ、クサガメなどを持ち込まれて、ニホンでのカメを取り巻く環境、特に帰化動物について詳細に問題点を話していただいた。実物を提示されたときは、生徒たちは、生きているカメに接する機会がほとんどなかったようで、興味津々な態度で見入っていた。
大きなワニガメ
獰猛なカミツキガメ
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投稿者: 秋山繁治 日時: 15:52|パーマリンク | コメント (0)
2006年11月20日
(9) 女子院生による高校での授業補助
岡山理科大学の女性の大学院生等が、清心女子高等学校の生物・化学実験を扱う授業で実験操作の指導を行う。理系に進学し、研究活動にも携わっている女子大学院生が高等学校での教育活動に関わることによって、身近な理系のロールモデルを提示する。
※ 「女子中高生理系進路選択支援事業」採択機関一覧
http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/001/06101905.htm
今日の実習内容(高校1年生22名対象)
1. ウサギの血液を採取して血球の観察
材料:実験動物のウサギ(NZW種)
※ 血液の染色には、ライト染色液を使用した。
※ クエン酸ナトリウムの作用も調べた。
ウサギから採決
血液を観察するためのプレパラート作成
実験中の生徒たち
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:36|パーマリンク | コメント (0)
2006年11月18日
田崎先生の講演を聞かせていただくのは6年ぶりで、前回は大学の集中講義だった。今回は、SSHの一環で、女子高生の理系進学を支援する取り組みとして、女性の科学者のロールモデルとして講演していただいた。カナダ留学時代の子育ての話、ナホトカ号重油流出事故での環境汚染解決のための支援活動の話、そして、温泉学の話を楽しく聞かせていただいた。”日本がダメなら、世界があるさ”という前向きな姿勢で、いつも研究に取り組まれていることが強く感じられる内容で、研究に取り組む”元気”をいただいた。
女性の視点でカナダでの研究生活を紹介
ナホトカ号の重油流出事故について説明
重油流出事故についてまとめた本の紹介
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:45|パーマリンク | コメント (0)
生命科学コース高校2年生を対象に、岡山県自然保護センターで、環境学習を行った。午前中は、里山の樹木10種類(”ドングリ”の仲間)を区別できるように徹底的に学んだ。
最初に、センター棟の実習室で実習の説明を聞く。
センター内の山道を歩きながら植物観察をする。
葉の特徴をスケッチする。
実物と資料の絵を比較する。
10種類を確実に覚えたのかな?
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:23|パーマリンク | コメント (0)
2006年11月14日
(9) 女子院生による高校での授業補助
岡山理科大学の女性の大学院生等が、清心女子高等学校の生物・化学実験を扱う授業で実験操作の指導を行う。理系に進学し、研究活動にも携わっている女子大学院生が高等学校での教育活動に関わることによって、身近な理系のロールモデルを提示する。
※ 「女子中高生理系進路選択支援事業」採択機関一覧http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/001/06101905.htm
今日の実習内容(高校2年生30名対象)
1. 人の視覚の実験
マリオット盲斑検出法と視神経の疲労回復時に起こる残像現象を体験した。
2. ブタの眼の解剖実験
ブタの眼を解剖して、眼の構造を学んだ。
今日の授業は修士課程の一年生が担当
まずは、自分の眼に盲斑あることを確認
指導する院生も実際に演じて指導
今度は補色が残像に見えるのを確認
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投稿者: 秋山繁治 日時: 19:43|パーマリンク | コメント (0)
2006年11月 7日
(9) 女子院生による高校での授業補助
岡山理科大学の女性の大学院生等が、清心女子高等学校の生物・化学実験を扱う授業で実験操作の指導を行う。理系に進学し、研究活動にも携わっている女子大学院生が高等学校での教育活動に関わることによって、身近な理系のロールモデルを提示する。
※ 「女子中高生理系進路選択支援事業」採択機関一覧http://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/001/06101905.htm
今日の実習内容(高校2年生30名対象)
1. パイナップルのプロテア-ゼの実験
生のパイナップルと缶詰めのパイナップルを使って比較する。
2. 純品の酵素(ガラクトシダ-ゼ)を使った酵素反応
反応時間を追う。酵素量を変えて反応をみる。
生のパイナップルから果汁を採取
パンアップルの缶詰から果汁を採取
2人一組で実験に取り組んだ
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投稿者: 秋山繁治 日時: 20:16|パーマリンク | コメント (0)
2006年11月 3日
男女平等についてのとらえ方について
倉敷市の「男女平等に関する意識調査」(1991)によると女性の地位向上のために市がすべきことは、「女性自身が自覚と責任をもち、知識や能力を高める学習の場を充実させる」が最も多く、54.7%をしめ、生涯学習について関心が高いことがわかります。一方、「男女平等意識を育てるための学校教育を充実させる」は15.9%です。
同じ調査で、親が子どもに受けさせたい教育程度は、女子は短大までが35.4%で最も多く、男子は4年生大学以上が64.6%になります。子どもの性別によって進路の選択に大きな影響が及ぼされていることがわかります。
出典:『くらしき女性プラン』倉敷市企画局企画部女性政策課(1995)p22-23
今のデータはどうなっているでしょうか。
投稿者: 秋山繁治 日時: 09:30|パーマリンク | コメント (0)
2006年10月31日
授業「生命」を1999年から始めて8年になりますが、篠崎先生は、今回で8回目、つまり、毎年欠かさずお越しいただいている数少ない講師の先生の一人です。医療の視点から”生命”を語っていただいています。
篠崎先生のコラム
http://secondlife.yahoo.co.jp/health/master/profile/d101snaos.html
熱心に聴講している生徒の様子
まず、「日本は今、どんな国なんだろう?」と問題点を投げかける。”世界一の長寿国家”、”WHOでは over all performanceで第10位”、”少子化 出生率1.25(2005)”、”65歳以上6500万人 100歳以上2万人を超える”という現状にある。
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投稿者: 秋山繁治 日時: 20:12|パーマリンク | コメント (0)
2006年10月29日
2006年度のSSHの取り組みをまとめたガイドブックを作成しました。
以下でパンフレットの内容(PDFファイル)を見ることができます。
http://www.nd-seishin.ac.jp/highschool/lifescience/ssh_guide.pdf
作成後、岡山理科大学の企画の中高生理系進路選択支援事業(文部科学省指定・10月18日プレス発表)が2006年10月から2007年3月まで実施されることなどが新たに追加されています。冊子の内容は9月末の段階で計画及び実施されている内容になっています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 12:58|パーマリンク | コメント (0)
2006年10月22日
広島大学で、10月21日・10月22日の二日間、日本爬虫両棲類学会が開催された。約150人。
学部前の”ニュートンのリンゴ”についての看板
口頭発表が54題、ポスター発表が38題であった。口頭発表は、Powerpointを使った発表が圧倒的に多かった。2001年がスライド発表が基本的だったことを考えると時代はパソコン時代に移行したといえるのではないだろうか。
広島市安佐動物園の桑原先生から、両棲類が感染する病気として”ツボカビ病”が世界的に猛威を振るっているという報告があった。もし、この病気が日本に入ると、両棲類の生息に危機的な打撃をあたえることになるので警戒が必要だと訴えていた。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:18|パーマリンク | コメント (0)
2006年10月18日
(1) 講演会および交流会の開催
清心女子高等学校、岡山理科大学附属高等学校女子生徒をはじめとした近隣の高等学校女子生徒および教員、保護者を対象として、講演会を行う。講師は2名で、1名は学外から招聘する。学外講師には女性の理系進路選択に関する全般的な話と講師自身のキャリアパスや研究内容について講演していただく。もう1名の講師は岡山理科大学理学部臨床生命科学科講師の工藤芳子で、臨床検査技師の技能を生かした国際貢献(途上国における臨床検査システムの構築の援助)について講演していただく。
講演会終了後に交流会を実施し、参加女子生徒に講演会講師および岡山理科大学女性教員・女子学生と交流してもらう。
外部講師は以下の方に確定しました.
治部 眞里(じぶ まり) 文部科学省 科学技術政策研究所 上級研究官
日程は12月16日(土)の午後になりました.
(2) 水質調査に関する出張講義の実施
清心女子中学校および清心女子高等学校の生徒を対象として水質調査に関する出張講義を行う。川の汚れという身近な題材を扱うことで環境科学に関心を持ってもらうと同時に、川の汚れを知るにはある程度の科学的素養が必要となることを理解してもらう。また、事業3(笹ヶ瀬川水質一斉調査)、事業4(生徒主体の水質調査)の内容を紹介し、参加者を募る。
<講義内容>
環境問題を考える原点は、地域社会を構成する個々の住民の環境に対する意識にある。例えば、近くを流れる川が汚れているかどうかが気になれば、まず、考えるよりも川に出かけてウオッチングした方がよい。ウオッチングの仕方にも色々あるが、その1つに水質の測定がある。どのようにして測定すればよいのかといった心配はいらない。今では、パックテストなどを用いて簡単に測定する方法が開発されている。得られた測定結果をどのように判断すればよいか。それを周りの人に説明してわかってもらうにはどうすればよいか。このような話を中心に講義を行う。
(3) 笹ヶ瀬川水質一斉調査への参加
事業2(水質調査に関する出張講義)で川の汚れに対する関心をもった生徒に、「岡山理科大学環境教育地域支援研究会」が大学生・高校生・中学生・地域ボランティアなどと協働で行っている笹ヶ瀬川水質一斉調査(春と秋)の秋の部に参加してもらい、自ら測定をしていただく。
(4) 生徒主体の水質調査の指導
事業3(笹ヶ瀬川水質一斉調査)に参加して測定手段を体得した女子生徒のうち、自分たちで、さらに近隣の河川等についての化学的・生物学的水質調査を行うことを希望する生徒に対して、「岡山理科大学環境教育地域支援研究会」のメンバーの教員を中心として、その調査計画などの指導を行うとともに、その実施についてバックアップを行う。この調査は清心女子高等学校および清心中学校の科学部部員が中心となって行われる予定であり、科学部の活性化も期待できる。
(5) 水質管理室見学の実施
事業6(分子生物学実習の実施)の参加者に、本学に設置されている水質管理室の見学を行う。水質管理の仕事で活躍する女性職員が見学を担当することにより、ひとつのロールモデルを提示する。
(6) 分子生物学実習の実施
清心女子高等学校生徒を対象として、分子生物学関係の実習を行う。実習前に、DNAとはどのようなものか、細胞内での存在、化学構造、複製、働きについて講義を行なう。また、DNAを研究することで、何を知ることが出来るのか、基礎と応用の両面から説明する。実習では、DNAの抽出、増幅、断片化、塩基配列の決定などを行う。
(7) 医用科学教育センター見学の実施
事業6(分子生物学実習の実施)の参加者に、生命科学の応用としての医用科学について興味を持ってもらうために、岡山理科大学の敷地内にある加計学園医用科学教育センターを見学してもらう。医用科学教育センターには、人工心肺装置、人工呼吸器、人工透析装置、超音波画像診断装置など臨床工学技士を養成するための最新の医療機器が完備されている。医療機器に直接触れ、動作を体験してもらう。
(8) 臨床検査技師実習・見学の実施
事業1(講演会および交流会)の参加者のうちの希望者などを対象として、臨床検査技師に関する講義、実習、交流会、および、病院見学を行う。講義では、「臨床検査」という仕事および臨床検査技師という資格について講義で説明する。実習では、血液スライド標本による形態の学習などにより、臨床検査と生体について理解を深める。交流会では、昼食を兼ねて講師および臨床検査技師を志す女子学生との交流会を行う。病院見学では、岡山市内の大規模病院内にある検査室を見学する。
(9) 女子院生による高校での授業補助
岡山理科大学の女性の大学院生等が、清心女子高等学校の生物・化学実験を扱う授業で実験操作の指導を行う。理系に進学し、研究活動にも携わっている女子大学院生が高等学校での教育活動に関わることによって、身近な理系のロールモデルを提示する。
(10) 効果の検証および啓蒙活動
本業務の効果を検証するため、各事業(事業1~9)の後に参加者に感想等を書いてもらう。また、清心中学校および清心女子高等学校の生徒を対象として、全事業の開始前および終了後に進路希望等のアンケート(2回とも同じ質問項目)をとり、意識の変化を調べる。
より広い対象への啓蒙活動として、事業の報告、参加者の感想、女子中高生の理系進路選択を支援する情報などを掲載したホームページを作成する。また、報告書を近隣の中学校・高等学校等に配布する。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:25|パーマリンク | コメント (0)
科学技術人材養成等委託 女子中高生理系進路選択支援事業
題目「環境科学と生命科学を中心とした女子中学校・女子高等学校との連携」
目的・概要 我が国における科学技術分野への女性の進出は欧米諸国と比べて著しく遅れており、「科学技術創造立国」日本を支える人材供給の観点から、また、男女共同参画社会形成の観点から、その是正は急務であると言える。岡山理科大学は、本年度採択された「女子中高生理系進路選択支援事業」において、主に女子中学校・女子高等学校との様々な連携事業を行うことを通じて、この問題の解決に寄与したいと考えている。
女子中高生に対して理系進路選択支援事業を行う場合、中学校および高等学校と全面的に連携して授業や学校行事に組み入れた形で行うことが効率的であるが、男女共学校だと女子生徒のみに特化した行事(特に授業)を行うことは難しい面がある。その点、女子校の場合は連携事業が自動的に女子生徒のみを対象としたものとなる。また、女子高等学校は一般に文系色が強い場合が多いので、これを変革することには特別の意義がある。幸い、岡山県には本年度よりスーパーサイエンスハイスクールに指定され本格的に理科教育に力を入れつつある清心女子高等学校があり、清心女子高等学校および系列校である清心中学校(女子校)が全面的に我々と連携する意思があることが確認できたので、両校との連携を中心に事業を展開していきたい。同時に、本学の関連校である岡山理科大学附属高等学校および近隣の高等学校とも可能な部分で連携を進めたい。
今回の事業は、連携の条件が整っている環境科学分野と生命科学分野にある程度特化した形で進める予定である。本学には「岡山理科大学環境教育地域支援研究会」という教員組織があり、中学校・高等学校と連携して地域の河川の水質調査等を行ってきた。これまで清心女子高等学校および清心中学校はこのようなタイプの取り組みを本格的には行っておらず、先方も連携に意欲的である。また、生命科学はもともと女子生徒に人気のある分野である。本学には生命科学に関係する学科が多数存在し、それらの学科には大学院生を含む女子生徒が多数在籍していることも好条件である。
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投稿者: 秋山繁治 日時: 21:08|パーマリンク | コメント (0)
2006年10月14日
次回の授業「生命」(10月31日13:55~15:35)は、東京歯科大学市川総合病院角膜センター長の篠崎尚史先生をお招きします。先生の講演は、今年で8回目(1999年開講から継続)になりますが、もっとも生徒に人気のある講義の一つです。日本の臓器移植を取り巻く状況を中心に、移植コーディネーター養成の問題などについて話されます。”生命”について考える材料を提供していただきます。聴講は可能ですので、ご希望される場合は、担当の秋山までご連絡ください。
篠崎先生のコラム
http://secondlife.yahoo.co.jp/health/master/profile/d101snaos.html
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:20|パーマリンク | コメント (0)
金沢大学大学院自然科学研究科 教授 田崎和江(Kazue TAZAKI)の講演が実現しました。社会人として大学院で学んでいたときに、集中講義を受けてから6年が過ぎました。今回は、11月18日に清心女子高校の会議室で講演があります。女性科学者の道を歩む生徒が一人でも多くでることを期待しています。そして、僕自身も、元気に話す田崎先生からエネルギーをもらいたいです。
田崎先生の紹介
私はたいして有名でもない教員養成大学を卒業し、大学院には全く行っていません。卒業時にはすでに長女もいました。「大学院に行きたいので」と保育所に言ったところ、「保育所は働くお母さんのためにあるのです。大学院なんてとんでもない」とこっぴどくしかられました。1年間の東京都教諭の後、すぐに三朝温泉にある岡山大学温泉研究所の研究生になりました。当時、岡山大学には大学院もなく、独学で粘土鉱物学を勉強し、電子顕微鏡技術を修得しました。論文を2.3本書いたところで、地質学会研究奨励賞をいただきましたので、東京教育大学に学位論文を提出しました。すでに須藤俊男先生は退職されており、下田右助教授が私の論文を評価して下さいましたが、審査委員は全く別の先生でした。大学院に行っていないからという理由で3日間、専門の試験を5つと英語とドイツ語の試験が課されました。当時3~4歳の長女を連れ、出雲の寝台に二人で寝て、10回以上東京に通いましたが、なかなか論文を見ていただけませんでした。
何はともあれ、学位を手にし、論文もたくさん書いて、賞までいただいたので、何か研究職があるだろうと10以上の職に応募しましたが、学閥も人脈も何もない私はどこからも相手にされませんでした。岡山大学温泉研究所の研究生を10年間し、いよいよ35歳になろうとしている1980年に、「そんなに日本が私を必要としないならば世界があるさ」と思い、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、イギリス、オーストラリアに手紙と論文別刷りを送りました。
すると、なんと全部の国からすぐに来なさいと返事が来たのです。その中で、一番、最初に返事をくれたカナダの客員研究員(ENSAC)に行くことにしました。そのとき、年齢制限の35歳までに、なんとあと2ヶ月しかありませんでした。
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投稿者: 秋山繁治 日時: 19:06|パーマリンク | コメント (0)
2006年10月10日
今回の講演は
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
形態進化研究グループ 大宅 芳枝 先生
研究センターに勤める本校の卒業生の推薦もあり、依頼させていただいたところ快く講演を引き受けてくださった。
「卒業生の推薦」
わたしは本当に毎日、大宅さんに支えてもらっています。えらーいと思うことは度々あるのですが、そんな中の一つを。新しい人がラボに来たときのこと。お互い名乗り合った後、大宅さんは「いつでも頼りにしてくださいね。」と。・・・なかなか言えることではなぁと頭が下がりました。わたしはまだまだ言えそうにありません。そう言えるだけ、日々、自分の研究だけでなく人の世話も進んでしているラボみんなの大きな支えです。
大宅さんの中には、(誰かに)頼って生きればいいやというふにゃっとした気持ちがなく、常に、自分で立とうとすっと前を向くことをし続けている人だなと、わたしは感じます。うまく行かないときには、美味しいものを食べに行き、またなんとか前を向いています。わたしはもうくじけそうですが・・・。偏っていたり変わった考えを持つ人間の多い世の中、柔軟ながらも健やかな考えの持ち主です。分かってくれる人がいるというのは本当にありがたく、そして心強いです。なかなか大変な世界だと感じますが、興味のあることを続けていられる状況にある大宅さんは、今のわたしには、とてもうらやましい存在です。がんばってほしいなぁと思っています。
「講演内容」
前半は、「研究はどこでできるか」、「どのようなルートで研究者になれるか」、「女性研究者の悩み」、後半は、今取り組んでいるカメの発生の研究の話であった。
”どうしたら研究者になれるか”
”研究者に求められる能力とは何か”
”女性科学者の悩み”
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:27|パーマリンク | コメント (0)
2006年10月 8日
今年も西表研修旅行を終了した。今年も多くの方々に協力していただいて、僕の企画できる限界に近い内容になったと自分自身は納得している。直接的な自然体験、遠隔地の島でのヒトとの出会いを通して感じたことを糧にして、将来に生かしてもらえたらありがたい。
沖縄国際大学講師 金城和三 さん
沖縄本島研修1999、2000年度に琉球大院生として講
演及び自然観察の指導、2003年から西表研修に協力。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:28|パーマリンク | コメント (8)
2006年10月 7日
最終日の訪問は、西表野生生物保護センターだけ。ここは、イリオモテヤマネコの保護の拠点(最前線)として有名で、自然保護専門員の岡村麻生先生にイリオモテヤマネコについて、その保護の問題を中心に話していただいた。その後、自由に1時間程度、館内の展示を見させていただいた。
人に飼われているイエネコとヤマネコの違いは?
イリオモテヤマネコの生活の年サイクルは?
道路整備の結果、ヤマネコの交通事故死が増加!対策は?
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:10|パーマリンク | コメント (1)
2006年10月 6日
最終日の夜は、アクセサリー作りに挑戦した。西表の思い出に残る作品できたかな。講師は、宿舎の近くの工房”ながや”のご主人の今岡さんにお願いしました。西表で採取した貝や豆、それに鋳物、各種ビーズを組み合わせて、ストラップやブレスレットをつくるのですが、最初に講習を受けて、創作時間は2時間ぐらいかかります。とはいっても時間がかかるのは、作業自体の時間ではなく、試行錯誤の(ビーズの色合いなどを選ぶ)時間で、大幅に時間をオーバーして、すべての生徒が終了したのは、午後11時半になってしまいました。昼間にハードな実習をしたのに、なんでこんなに元気なのでしょうか。
多くの作品例
多種多様な材料
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:55|パーマリンク | コメント (0)
最初は、地元の80歳を越えたお年寄り”ばあや”の昔話を聞いた。学校に通うのに1時間半もかけて歩いたとか、オオコウモリを食べたことがあるとか、岡山から遠く離れた西表の生活を身近に感じることができた。それから、白浜まで案内してもらって、炭鉱、マラリアなどの話も聞いた。
最後に、星砂の浜で、シュノーケリングの講習を受けて、1時間ぐらい海の生物の観察をおこなった。
シュノーケリングの講習
防水のデジカメで撮影
いろいろな種類の魚を確認
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投稿者: 秋山繁治 日時: 21:30|パーマリンク | コメント (4)
2つのグループに分けて、①シーカヤックで河口付近から上流にかけてマングローブ観察、②海岸で、シュノーケルで海岸の生物観察の実習を行った。河川では河口付近と上流で植物の種類がちがうことが理解できた。
上流部にはオヒルギ、下流部にはヤエヤマヒルギが分布
時々カヤックを停めて、各動物や生態系の解説を聞く
川の流れはゆったりしていて漕ぎやすい
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投稿者: 秋山繁治 日時: 20:56|パーマリンク | コメント (0)
2006年10月 5日
午後3時に、ピナイサーラの滝壺を出発して、船浦湾に向かった。ピナイ川の川岸や林を抜け、草原(水田跡の荒地)をぬけて、マングローブ林に出る。河口の橋に到着したのは、午後4時半だった。
夜は、8:30~9:30まで夜の生物観察を行った。しかし、強風と月明かりの影響でほとんど生き物を見ることができなかった。見たのは、オオコウモリ2匹、オオシママドホタルの幼生2匹、ゴキブリ2匹であった。
サキスマスオウの板根
水田耕作後、放棄された水田
マングローブ林へ出てきた
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投稿者: 秋山繁治 日時: 23:59|パーマリンク | コメント (4)
12時頃、ピナイサーラの滝の上流に到着。遠くにマングローブ林、船浦湾が見える。昼食後、滝壺に向かった。約1時間半で滝壺に到着して、歩いた汗と疲れを泳いで、癒した。
遠くに船浦湾が見える。
ピナイサーラの滝の上流で食事
ピナイサーラの滝
滝壺で疲れた身体を癒した
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:53|パーマリンク | コメント (7)
今日は、朝からピナイサーラの滝に上った目的地は滝の上。約2時間かけて、西表に生息する棒物や植物の話を聞きながら、ゆっくりと楽しみながら登った。
茎の部分には、葉が落ちた後が模様に
ピナイサーラの滝の上流で飲用水の採水
台風23号の影響で採水管が崩壊していた
森は台風の塩害で一度枯れ、その後、新芽が
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投稿者: 秋山繁治 日時: 22:19|パーマリンク | コメント (1)
2006年10月 4日
岡山から那覇まで約1100km、那覇から西表まで約400kmだから、西表島は岡山から1500km離れた場所にある。石垣島までは飛行機で行けるが、石垣からは船になる。天候は曇り、熱帯性低気圧の影響で、少し霧のような雨、強い風の日であった。
沖縄国際大学金城先生の研究と人生についての話
金城先生の専門はオオコウモリの研究
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:58|パーマリンク | コメント (1)
朝、8時20分に岡山空港に集合、これから、那覇空港経由で石垣空港へ、そして、西表に入るという計画であった。今日は、この研修で唯一観光旅行っぽい訪問場所、川平湾へ行った。
石垣湾の川平湾へ到着
グラスボートで、水中の生き物を観察
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投稿者: 秋山繁治 日時: 23:41|パーマリンク | コメント (0)
2006年9月20日
7月5日に、市ヶ谷の私学会館で、「女性理系はなぜ少ないか」というテーマで座談会がありました。参加者は、日本女子大学の平田京子先生、中央大学の今井桂子先生、東海大学の佐々木政子先生という顔ぶれで、3人の理系女性研究者と、SSHで女性の理系進学を支援することをテーマにしている担当者でおこなわれた。2時間にわたる会話の内容は日本私立大学連盟が発行している『大学時報』2006年9月号No.310のp14~25に掲載されています。(9月20日発行)
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投稿者: 秋山繁治 日時: 23:38|パーマリンク | コメント (0)
2006年9月19日
トリノ・オリンピックの開幕式の報道番組を分析し、メディアは番組をどのような考え方に基づいて構成しているか、その問題点は何かを考える授業が展開された。授業は、メディア・フォーラムおかやまの乙竹文子先生に担当していただいた。開会式のメインテーマとして扱うべき”オリンピック旗入場(平和と友愛を象徴する世界の8人の旗手が登場)”のシーンが番組ではカットされていた。
8人の旗手は以下の8名であった。
ソフィア・ローレン:イタリア・アメリカ合作の反戦映画「ひまわり」に主演した女優。
イザベル・アレンディ:ラテンフェミニスト文学作家、ジャーナリスト。
ナワル・エル・ムタワケル:イスラム教女性で最初の金メダリスト。
スーザン・サランドン:オスカー賞、アカデミー賞受賞女優、ユニセフ大使、平和運動家。
ワンガリ・マータイ:女性環境保護活動家、環境天然資源副大臣、ナイロビ大学初の女性教授。
マヌエラ・ディ・センタ:7つの金メダル取得、トリノオリンピック選手村村長。
マリア・ムトラ:金メダリスト、マリア・ムトラ・スポーツ基金創設。
ソマリー・マム:人権活動家、非政府組織”アフェシップ”創設、アストウリアス皇太子賞受賞。
五輪旗をもった8人の女性をそれぞれ解説
グループに分かれて、課題について話し合い
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:22|パーマリンク | コメント (0)
2006年9月 9日
授業「生命」の内容を紹介したポスターも生物教室の掲示板に貼っています。文化祭当日は、授業内容を紹介した配布できる冊子も準備しておきます。
美術部がつくった巨大タペストリー
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:14|パーマリンク | コメント (0)
2006年9月 8日
7月15日福山大学生命工学部連携実験講座、7月25日~29日の鳥取大学農学部連携蒜山演習林研修の内容をプレゼンする計画で、その準備を始めました。どんな発表になるか楽しみです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:55|パーマリンク | コメント (0)
2006年9月 5日
次の日曜日が文化祭ということで、毎年恒例の授業紹介のポスターの作成作業をしました。残りの作業は各自で取り組んで、金曜日に提出することになっています。今年はどのような作品になるかが楽しみです。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:22|パーマリンク | コメント (0)
2006年8月26日
テーマは、「高大連携の新しい展開をめざして(岡山大学における現状と未来)」で、高大連携について、JSPS、JST、岡山大学と連携を進めている私立金光学園高校、県立一ノ宮高校の関係者の講演があった。高校から大学にどのような接続をしたらよいか、あるいは高校教育に対して大学はどのように支援できるかなど、高大連携で考えていかなければならない重要な問題があることがわかった。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:29|パーマリンク | コメント (0)
2006年8月25日
この28日に生命科学コース1年生を引率して訪問させていただくことになっているので、今回は打ち合わせを行った。
内海生物資源研究所(通称マリンバイオテクノロジーセンター)は、1983年に薬学部が新設され、さらに1986年に工学部生物工学科が開設されたことに伴い、海洋生物分野に対する認識を深め、これを教育に反映させようとの構想で1989年に現在地の因島につくられた研究所である。
今回は、28日の日程の確認と、養殖しているヒラメ、マダイ、トラフグ、オニオコゼなどを見せていただいた。
ヒラメの幼魚
続きを読む "福山大学生命工学部附属マリンバイオセンター訪問" »
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:51|パーマリンク | コメント (0)
2006年8月 9日
平成18年度指定校20校、平成17年度22校、平成18年度14校、平成14年度8校、平成15年度8校がポスター発表に参加していた。
続きを読む "2006年度SSH生徒研究発表会(ポスター発表)" »
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:51|パーマリンク | コメント (0)
分科会は11:00~12:30、13:30~15:45に分けて3テーマごと発表された。
地元の海岸でアサリに被害を与えている帰化動物の研究
そのサキグロタマツメタとは?
どのように採餌しているか。
学校名 | 研究発表テーマ |
相馬高校(福島) | サキグロタマツメタに関する研究 |
戸山高校(東京) | 着床前診断と生命倫理 |
東海大学付属高輪台高校 | 赤色と青色LEDトレニアの生育に及ぼす影響 |
恵那高校(岐阜) | タンパク質の電気泳動による魚類の解析 |
奈良高校(奈良) | トビムシと環境との相関関係について |
山口(山口) | 音楽が植物に及ぼす影響 |
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投稿者: 秋山繁治 日時: 22:30|パーマリンク | コメント (0)
開催前に、ポスター発表の準備を各高校がもくもくと準備をしていた。
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第1日目 8月9日のプログラム(場所:パシフィコ横浜)
9:30-10:30 全大会
開会挨拶
講演 高知大学大学院教授 日本サイエンスサービス代表理事 高橋正征 先生
11:00-12:30 13:30-15:45 分科会
16:00-17:30 ポスターセッション
17:40-18:00 代表校選出
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大分舞鶴高校(大分)の展示
安積高校(福島)の展示
松山南高校(愛媛)の展示
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:53|パーマリンク | コメント (0)
2006年8月 8日
高校1年生の生徒3名を引率して、SSH生徒発表会に参加するために会場である横浜に向かった。夕方到着し、夕食を生徒と一緒にとり、初めてのことなので早めに休んで、次の日に備えた。今年は、ポスターセッションにも参加していないので、来年の発表に向けて参加校の研究レベルをじっくり視察したいと思う。
会場となった建物
2006年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会は8月9日(水)~10日(木)の二日間開催される。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:08|パーマリンク | コメント (0)
2006年8月 1日
7月31日から8月2日まで、高校二年生が勉強合宿しています。1年生は7月25日から7月29日まで「文理コース」と「生命科学コース」に分かれて蒜山合宿(文理コースは英数国の勉強中心、生命科学コースは英語と鳥取大学の先生の指導で環境学習)をしましたが、2年生は、担任(数学担当)を中心に計画したものです。31日の夜は、川崎医科大学の分子生物学教室の西松伸一郎先生が、研究に対する姿勢について話してくださいました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:24|パーマリンク | コメント (0)
2006年7月29日
最終日、午前中は、昨日の続き「植物解説と今回の研修内容紹介のプレゼンテーション作成」で残された時間を過ごした。作成したPowerpointは、9月の生命学基礎の授業で発表することになった。帰りは、宿舎からの帰りに、毎年火入れしている山の姿を見て、蒜山のヒトと自然の関係を再認識した。
4月に火入れた山の現状。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:19|パーマリンク | コメント (0)
2006年7月28日
森林観測のためにつくられた高さ20mのジャングルジムに上って、真上からコナラ林を観察しました。ジャングルジムの最上部に登ると眺めはよく蒜山地帯が一望できます。大山は、雲に隠れていたのが、ちょっと残念でした。
ジャングルジムは高さ20mで、日本で2番目の規模。
最上部からの眺めは最高。
続きを読む "森林観測用ジャングルジムからのコナラ観察" »
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:24|パーマリンク | コメント (0)
4日目の内容は、①林業体験、②森林観測用ジャングルジムからのコナラ観察、③林業体験、④ブナの実生調査、⑤ブナ原生林探検、⑥植物解説と今回の研修内容紹介のプレゼンテーション作成であった。
枝打ちする前は、林床は暗かった。
枝打ちをしていくと明るくなった。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:13|パーマリンク | コメント (0)
2006年7月27日
3日目の内容は、①樹木の測定方法の説明、②宿舎周辺での樹木測定実習、③演習林で1haの樹木を4区画の樹木測定(ヒノキ人工林)、④データ解析であった。
樹木の高さの測定
樹木の太さの測定
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:49|パーマリンク | コメント (0)
2006年7月26日
2日目の内容は、鳥取大学の佐野淳之先生と研究室の大学生・院生に指導していただいた。①蒜山の森の概説、②樹木を解説、野外での観察、樹木名の暗記、③旭川源流部まで探検(歩きながら樹木、植物の暗記)・・・実地訓練、④山田先生の英語の授業であった。直前の豪雨で、源流に向かう道は川のように水浸しであったが、楽しく、植物を解説を聞きながら楽しみながら歩いた。アマガエル、シュレーゲルアマガエル、モリアオガエル、アカハライモリにも会いました。
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:30|パーマリンク | コメント (0)
2006年7月25日
鳥取大学農学部付属フィールドサイエンスセンター(FSC)での研修が今年度スタートした。これまでは、清心女子大学の蒜山セミナーハウスで、英数国の授業を中心としたものであったが、生命科学コースとして入学してきた1年生は、SSHの取り組みの一環として、鳥取大学の先生や院生の方々から指導をコアにしたプログラムを受けることになった。一日目は、内容は、①施設説明、②地元の自然愛好家の山田信光先生(蒜山エコツーリズム推進事業実行委員会会長)の「蒜山の自然について」の演題での講演(90分)、③山田先生の英語教室(120分)であった。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:31|パーマリンク | コメント (0)
2006年7月15日
生命科学コースは今年度から始まったが、福山大学生命工学部に課題研究の面で協力していただいている。第一回は、生命工学部での「生命科学」という分野そのものについての講演と、午後からグループ別の実験実習を受講させていただいた。
生命工学部秦野教授の講演
”生命科学”について考えてみると・・・。
どんな分野が関係しているのかな?
午後のグループ別の実験実習のガイダンス
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:08|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月29日
2006年度第1回運営指導員会を開催した。内容は、「生命科学基礎」の公開授業とSSHの計画の説明であった。以下の方々に出席していただいた。
富岡 憲治・岡山大学理学部生物学科教授(委員長)
治部 真理・文部科学省科学技術政策研究所上席研究官(副委員長)
秦野 琢之・福山大学生命工学部生物工学科教授(副委員長)
益田 芳樹・川崎医科大学生物学教室助教授
西松 伸一郎・川崎医科大学分子生物学教室講師
保江 邦夫・ノートルダム清心女子大学情報理学研究所教授
菊永 茂司・ノートルダム清心女子大学人間生活学部食品栄養学科教授
入江 泉・ノートルダム清心女子大学事務部長
平山 諭・倉敷市立短期大学教授
斎藤 観之助・川崎医療福祉大学医療福祉マネジメント学部学部長
佐野 淳之・鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター森林部門助教授
本校のSSH委員会の委員長を富岡先生に、副委員長を治部先生と秦野先生にお願した。
校長、教頭、教務、進路指導、担任、SSH担当が出席。
SSHの研究方針をSSH担当の秋山が説明。
資料冊子「大切なもの」を配布して説明。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:28|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月27日
二子の校舎の坂道を下ると、水田が広がっている。清心中学・高校は、マスカット球場や川崎医大が近いので、少しは都会化と思われるかもしれないが、実は緑に恵まれた環境に立地している。つまり、田舎にある。生物の一時間の授業内に水田で生物を捕獲し、教室に持ち帰ることも可能である。
注意深く観察。実物は感動をよぶ・・。
タッパーに入れられた獲物たち。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:47|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月25日
昨日、ホウネンエビを見つけた水田で、二つの粒状のものが動いているのを発見した。最初は、ホウネンエビが黒い粒を押して泳いでいると思ったら、まったく別種の”カイエビ”2匹が対になって泳いでいた。雄雌で対になっているのだろうか(雄雌がはたして存在するのか)。数匹、実体顕微鏡で観察したが、卵をもったものばかりだった。
二つの粒は、二匹のカイエビ。
投稿者: 秋山繁治 日時: 17:43|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月23日
岡山市内のカスミサンショウウオと比較するために北九州市のカスミサンショウウオの卵を飼育してきましたが、6月中旬には変態して、上陸しました。遅い時期(4月)に産卵することもありますが、野外でも変態しているものが多いと考えられます。ただし、発生速度は、水温の影響を受けるので、冷たい湧水が注いでいるような溜まりなら、まだ幼生が見られると思います。
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:39|パーマリンク | コメント (0)
「生命科学基礎」の授業では先週まで、パソコンを使った実習をしてましたが、今学期の残りの時間で、”デジカメの使い方”を学びます。今日は、一眼レフのデジカメを実際に触って、メニュー画面で各種の設定をしながら、カメラの機能を学びました。次回は、実際に撮影する予定になっています。
ズームレンズの扱い方やピントの合わせ方を体験
投稿者: 秋山繁治 日時: 14:00|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月21日
瀬戸内海放送の「地球ステーションライブラリー」という番組(夕方18時頃)で、清心女子高校のサンショウウオの研究活動が紹介されました。生物部の生徒と、毎日餌当番をしている生命科学コースの生徒がでています。放送された番組は、HP上のライブラリーに掲載してあるので、いつでも見ることができます。
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:26|パーマリンク | コメント (1)
2006年6月17日
広島大学の長沼毅先生の講演であった。チューブワームの話から、海底探査の話、進化の話など、今までの進化に対する考え方に革命的な変化を起こることを予言するようなダイナミックな内容であった。
基本構造、消化器官を欠き、体内共生菌に栄養依存。
続きを読む "岡山大学SPP「海の不思議な世界」3日目長沼毅講演" »
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:28|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月14日
アカハライモリの貯精嚢を調べるために、雌を捕獲しに、岡山県北部に出かけた。5月上旬では、雌雄が配偶行動していたが、この時期は群れてはいるが、配偶行動はみられない。水田を注意深く見ると、はの間に産み付けられた卵を見つけることができる。
折りたたまれた葉の間に産卵する。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:33|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月11日
牛窓の海岸での海の生き物を実際に採取・観察した。フナムシ、ムラサキウニ、ヒラムシ、ヒトデ、アオサなどを実際に手にとって見るのが初めての生徒もいた。1時間半(15時着・16時半発)があっという間に過ぎていった。本校から参加した生徒は11名(1年生1名、2年生8名)であった。最後の地引き網まで楽しく参加していた。
イトマキヒトデ・・・・。
続きを読む "岡山大学SPP「海の不思議な世界」2日目" »
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:13|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月10日
岡山大学理学部で①講演②実体顕微鏡の使い方の学習③海の生物の観察・分類という内容で実施された。本校から参加した生徒は11名(1年生2名、2年生9名)で、楽しんで実習に取り組んでいた。瀬戸内海(牛窓)で採取された天然の牡蛎を取りだして気持ち悪くなった生徒もいた(食べ物としては「好物」だったと言っていた・・・)。
実体顕微鏡の使い方を学ぶ実習。
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投稿者: 秋山繁治 日時: 17:39|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月 6日
パンフレットとHP掲載用に全景図を描いてもらいました(僕には書けません)。
住所:〒701-0195 岡山県倉敷市二子1200
交通:JR中庄駅からバスで10分。徒歩では30分(僕は歩きます)。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:55|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月 3日
生き物に親しみをもってもらうために、中学3年生の1学期に、環境学習の一環として岡山県自然保護センターで野外実習を行ってます。内容は、①水田の動物、②里山の植物、③里山のしだ植物、についてそれぞれ実習をしながら説明を聞くという形で学んでいます。中学校卒業の段階で、文系か理系か選ぶのは難しいですが、このような学習を通して生命科学分野への興味が喚起され、「生命科学コース」を選ぶきっかけになればいいと思っています。
道具は、「たも網」、「タッパー」・・・・・。素足で歩くと足の裏が痛い?
投稿者: 秋山繁治 日時: 20:28|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月 2日
生命科学コースの校内勉強合宿の二日目の夕食後、分子生物学の分野で活躍している西松伸一郎先生(川崎医大)が激励のための話をしに来られた。高校生、大学生、大学院生、それから研究者となって・・・これまでどのような気持ちで過ごされてきたかを丁寧に話してくださった。
”体がどのように形成されていくか”という仕組みの研究。
筑波大では村上和雄先生に師事し、ニューヨーク州立大学へ留学。
投稿者: 秋山繁治 日時: 23:13|パーマリンク | コメント (0)
2006年6月 1日
今日から二泊三日で、校内勉強合宿が始まりました。1年E組全員(つまり、生命科学コース全員)が参加しています。この期間は、通学生も校内の宿舎から学校に通い、寄宿舎生と共に生活して、仲間作りと、勉強の習慣作りの両方を目指したものです。
夕食の献立です。
19:15から自主勉強。
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:24|パーマリンク | コメント (0)
2006年5月30日
今年も、授業「生命」で、理系に進学した卒業生(教生)に、研究内容の説明や大学生活の様子などを発表してもらいました。今年は、物理系ばかりになってしまいました。
岡山大学大学院修士課程の院生の「素粒子」の話
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:07|パーマリンク | コメント (0)
2006年5月24日
SSH校を訪問した。群馬県では、公立普通科高校が男女別学で、高崎市内には、高崎女子高校(女子高)と高崎高校(男子校)がある。いずれも進学校で、SSHの研究でも優れた実践校として知られており、訪問させていただくことを楽しみにしていた。今回は、23日のJSTの会議で渋谷に行く機会を生かして、翌日の24の午前に高崎女子高校、午後に高崎高校を訪問させていただいた。
高崎女子高校の校舎、正面玄関付近で撮影した。
続きを読む "SSH高崎女子高校・高崎高校への学校訪問" »
投稿者: 秋山繁治 日時: 21:32|パーマリンク | コメント (0)
2006年5月21日
今の時期はサンショウウオの幼生が一番餌を食べるので、土日も学校で世話をします。昨晩、幼生を点検したら、ひとつの容器で、42匹飼育して、今の段階で変態して上陸したもの12匹で、他の30匹のうち4本の足が揃っている(共食いされていない)ものが8匹しかいませんでした。つまり、73%が餌不足で体の一部を食べられていることになります。だから、丸一日も餌を与えないでこくことはできないのです。生物教室は、サンショウウオの仲間を飼うために高温にならないように、隣の生物準備室はイボイモリのために低温にならないように気をつけています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:14|パーマリンク | コメント (0)
2006年5月20日
生物教室の住人は、ほとんどが有尾類です。飼育環境として「生物教室」を使っています。2004年度からエアコンが入りましたが、それ以前は、「暑さに耐えられない個体は死ぬ」という過酷な条件でサンショウウオを飼ってきました。カスミサンショウウオ、オオイタサンショウウオ、エゾサンショウウオ、アカハライモリ、シリケンイモリ、イボイモリ、ミナミイボイモリが現存しています。もちろん、これまでいろいろな有尾類を扱ってきました。ヒダサンショウウオ、ブチサンショウウオ、ハコネサンショウウオ、オキサンショウウオ、オオダイガハラサンショウウオ、クロサンショウウオ、トウホクサンショウウオなどです。飼育経験から、扱いやすいオオイタサンショウウオ、カスミサンショウウオは飼育環境での産卵、人工授精、イボイモリ、アカハライモリも飼育環境で産卵させています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 16:13|パーマリンク | コメント (1)
2006年4月30日
放課後、毎日交代で生命科学コースの1年生、2年生が生物教室の生物たちの世話をしに来ます。ちょうど今の季節は、オオイタサンショウウオが変態して、上陸を始める季節です。最初はピンセットを持って、ビクビクしながら餌をやっていましたが、新年度も約1ヶ月が過ぎ、餌をやっている生徒の姿も”日常の活動風景”になってきています。
投稿者: 秋山繁治 日時: 19:33|パーマリンク | コメント (0)
2006年4月24日
2006年度委員(2006年4月24日決定)
以下の先生方の意見を聞きながら、SSH指定の学校としての科学教育を進めていくことになった。
富岡 憲治・岡山大学理学部生物学科教授(委員長)
治部 真理・文部科学省科学技術政策研究所上席研究官(副委員長)
秦野 琢之・福山大学生命工学部生物工学科教授(副委員長)
益田 芳樹・川崎医科大学生物学教室助教授
西松 伸一郎・川崎医科大学分子生物学教室講師
保江 邦夫・ノートルダム清心女子大学情報理学研究所教授
菊永 茂司・ノートルダム清心女子大学人間生活学部食品栄養学科教授
入江 泉・ノートルダム清心女子大学事務部長
平山 諭・倉敷市立短期大学教授
斎藤 観之助・川崎医療福祉大学医療福祉マネジメント学部学部長
佐野 淳之・鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター森林部門助教授
投稿者: 秋山繁治 日時: 10:25|パーマリンク | コメント (0)
2006年4月 3日
Research Assignment
To start the “Life Science Course” and to make up a model educational program in a girls’ high school in order to support girls who wish to play an important part in a science and technology field.
Outline of Our Research Seishin Girls’ High School started a new course named the “Life Science Course” this April. The research has four main themes which we promote specially for the “Life Science Course” and officially offers the information to the public as a model program for girls’
high schools in order to support girls to enter science and technology universities, This special programs intent is to allow girls to play an important part in a science and technology field in the future.
1. To make up a new curriculum and educational program in order to support girls to play an important part in a science and technology field. To make two courses: “Life Science Course” and “Human Science Course” from the beginning when freshmen enter our school. To start three subjects: “Basic Life Science,” “Theme Study on Life Science” and “Extensive Reading in English.”
To provide subjects focused on science and technology: 19 credits in three years with a maximum of 25 credits.
To put an emphasis on laboratory experiments .
To make up scientific viewpoints on “Life.”
To provide a subject named “Life” and encourage students to think about “life” from various points of view.
To make up lessons using high technology and fruitful research in genetic engineering, embryological biology and laboratory experiments.
3. To make up teaching materials and methods to encourage girls to actively study science and technology in order to be a leader in the field of science.
To provide “Outdoor Practices” and “Institutional Field Trips.”
To promote lectures and practices with female scientists and university students.
4. To organize an educational programs with universities and technical institutions.
To link “Basic Life Science,” “Theme Study on Life Science,” “Life, ” “Outdoor Practices” and “Institutional Field Trips” together in order to provide an opportunity for students to study at various universities and technical institutions.
These kinds of educational activities will motivate girls to enter the science and technology field with enthusiasm. In turn setting off to change in modern Japanese society to accept more and more female scientists.
Special Treatments in the Curriculum
In “Life Science Course,” freshmen take “Basic Life Science” instead of “Information A” to gain one credit. Sophomores take “
Theme Study on Life Science” instead of “Information A” and “ Health” to gain one credit each, and study “Life” instead of “
General Studies” to gain two credits. In “Human Science Course,” sophomores take “Advanced Studies” instead of “General Studies” to gain two credits. In “Life Science Course,” freshmen,
sophomores and seniors take “Extensive Reading in English” to gain one credit for each.
Coordination with neighboring Universities.
Through “Outdoor Practices” at the Hiruzen Laboratory Woods at Tottori University, the university-level laboratory experiments, and lectures from the Life Engineering Department at Fukuyama University.
Coupled with various lectures from experts in field of Life Science,
we expect our students to gain a scientific viewpoint about “Life” and picture a stable future as women in the field of science and technology We intend to promote our relationships with our sister school, Notre Dame Seishin University, and our neighboring university, Kawasaki Welfare University. Moreover, we will improve our educational systems to have a closer relationship between our high school and university. We aim to communicate with each other to make up better educational systems.
International Understanding and Language Education
“Extensive Reading in English” encourages students to read as much English as possible. The program aims to collect information from Science Theses and to master English as a tool, and as a means of communication. We plan to start an overseas program for girls who are interested in science and technology, with a major focus on the environmental issues faced in Borneo, Malaysia.
In Okayama Prefecture, we have already two other high schools that have been chosen as SSHs. However, our school is a private girls’ high school, and many students are from various places in neighboring prefectures within the Chugoku and Shikoku districts. Most of these students reside with our school dormitory. Through extensive study and research at our school, we intend to promote and advance education in the field of science for girls all over the western region of Japan. Lastly, we hope that through our Science programs we will be able to contribute to the Science World by producing more and more female researchers in the fields of science and technology
投稿者: 秋山繁治 日時: 22:54|パーマリンク | コメント (0)
2005年12月24日
本研究は平成18年度から設定する「生命科学コース」を中心に次の4項目を研究の柱にして、女子の理系進学を支援し、将来科学技術分野で活躍できる人材を育成する女子教育システムを構築し、女子校のモデルケースとしての情報を社会的に提供したい。
①女性の科学技術分野での活躍を支援できる教育課程、教育内容の開発
・入学の時点から「生命科学コース」「文理コース」という2コースを設定。
・学校設定科目「生命科学基礎」「生命科学課題研究」「実践英語」を設定。
・理科の授業を重点配分し、3年間で19単位(最大25単位)設定。
・理科の実験実習を充実。
②「生命」を科学的に捉える視点の育成
・学校設定科目「生命」を設定。「生命」を多面的視点で捉える内容。
・遺伝子工学・発生生物学分野などの技術を盛り込んだ先端技術・研究成果を生 かした実習を充実させた授業内容。
③女性の積極的に学ぶ姿勢とリーダーシップを育てる教材と指導法の開発
・「野外実習」「研修旅行」を設定。
・女性研究者・学生との交流を深める講義や実習を設定。
④大学や研究機関と連携した教育体制の構築
・「生命科学基礎」「生命科学課題研究」「生命」「野外実習」「研修旅行」な どの教育活動において多様な大学・研究機関と連携。
この女子校での研究活動が、女子生徒が科学技術分野へ夢をもって進んでいくことを積極的に受容できる社会へと変容するきっかけになると考えている。
投稿者: 秋山繁治 日時: 11:31|パーマリンク | コメント (0)
「生命科学コース」の導入から出発する女性の科学技術分野での活躍を支援できる女子校での教育モデルの構築
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投稿者: 秋山繁治 日時: 11:29|パーマリンク | コメント (0)
2005年5月22日
生命科学コースパンフレット:「大切なもの」(先輩からのメッセージ)p25掲載
女性は、一般的に理系に弱いと考えていいのだろうか。能力の特性については「女は言語能力に優れており、男子は視覚・空間認識・数学的能力に優れている」といわれるが本当だろうか。例えば、「男性は数学的能力に優れている」という根拠に、「数学が得意なものを集めたら男の子が多かった」とか「男の子の方が数理的推理テストで高得点であった」など、それを立証する研究が多い。しかしながら、それが生物的背景に基づくとかどうか検証するのは難しい。それは性役割を強化している社会的な影響も考えられるからである。数学的能力の形成には、外部環境が影響する可能性は高い例えば、高校で進路を考えるときに「女なのに理系なの」と言われるように、無意識的に女性には「理系にいかないように」という抑圧がかかっている場合が多い。日本では、女性が物理分野に進学することに、周囲はどのように反応するだろうか。能力の形成に、社会がどのような性役割を期待するかが影響していると考えられる。
投稿者: 秋山繁治 日時: 15:20|パーマリンク | コメント (0)
1999年10月 9日
1999年10月9日にJT生命誌研究所に行きました。岡山県高等学校教育研究会理科部会の研修の一環ということでバスで行きました。岡田節人、中村佳子の所属する研究所で、名前は聞いたことがありましたが、初めての訪問でした。30年前に、中村桂子さんの「女性だから生命科学を」のメッセージを呼んだ記憶があります。いまでもコピーを大切に持っています。中村桂子さんに、HPへの転載の許可をもらっているので、以下で紹介しておきます。
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「女だから生命科学を」 中村桂子(当時・三菱化成生命科学研究所)
女子ばかりの高校でのんぴりと暮らしていたのに、大学へ入る時にたまたま理科系を選んだために、まわり中が男の子という環境の中へ放りこまれてしまった。そこで、最初に驚かされたのが担任の先生。担任といっでも、小学校のように毎日接触するわけではないが、なにか困ったことがあったら相談にのってくれる人としてあらわれたのは、まだ三十歳前の数学の先生だった。お世辞にも清潔とはいいがたいタオルを腰にぶら下げ、ボサボサ髪をかき上げながら、ちょっと照れ臭そうな様子で話をするその人は、失礼ながらどうみても頼りになるという風ではなかった。案の定、四月末にお互いが馴染になるためのクラス会を開こうとしたその日、「先生が月給を袋ごとなくして困っているそうだ」という情報が入り、皆で少しずつカンパをしようかということになった。数学の話をして、いる時とそれ以外の時とではまったくの別人、数学のみに生きているという感じで、男の人には面白い人がいるものだと感心したり驚いたりした。物理にも「エネルギー源は液体燃料だけで結構。これがもっとも効率のよい方法です」という内燃機関のような先生がいた。
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