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授業「生命」・ETV特集水谷修講演をテーマにして

2006年5月17日

生徒の感想から・・・。 

感想・その1(Oさん)
 水谷修先生の本はほとんどすべて読んでいますが、公演を聞いた事はありませんでした。授業の中で講演を観ることができてとてもラッキーでした。薬(ドラックなど)は4人に1人とかなり高い比率で使っているって事を水谷先生が熱心に話しているのをみて、「水谷先生は身近で薬を使っている人がいて薬で死んでいく人がいるから、1人でも多くの人に薬とは縁の無い昼の生活を送ってほしい。と訴えている」と言う事が活字で伝わってくるよりも、映像で伝わってくる方が実感がわく感じがしました。また、水谷先生は自分のことを「淋しがりやだから子供たちと一緒にいる時間が好」だとおっしゃっていました。水谷先生がなぜ命はってまで夜回りをしているのか少しわかった気がしました。私なら決してマネのできないことだけれども、水谷先生は子供が好きで孤独が嫌いで頼られるのが大好きな人なんだろうなと伝わって来ました。そしてなぜ子供達は水谷先生には心を開くのか。それは、声のよさ・笑顔・優しいオーラ…そして自分の為に命をはって自分のことを理解してくれようとしてくださるから…だと感じました。子供を叱らずに教育なんて難しいと思います。けれど水谷先生は褒めて褒めて褒めて教育してくださる。子供のHELPに答えてくれる大人は少ない。だから数少ない大人だからこそ子供は水谷先生に依存してしまうのではないか…と心配になってしまいます。私なら私を思いっきり褒めてくれる人がいるのならば何時もその人と一緒にいたい…きっと強く願います。しかし、水谷先生は生徒が増える一方です。多くの人と接していると嬉しいことも沢山あると思います。しかし、悲しいことだってこれから増えていくと思います。どうしようもできないことだってこれから沢山出てくると思うのです。そんな時も水谷先生は自分を責め続けるのでしょうか。

 私は水谷先生も心の傷を背負って生きていると思います。勝手な想像ですが子供の頃親と一緒にいる時間が少なかったりしたのが原因ではないかと思うのです。しかし、それは誰しもが持っている程度の心の傷なのかもしれません。子供の頃に受けた心の傷は決して癒えることはないのでしょうか。好きな人と一緒にいて頬にキスされて、普通なら嬉しくて恥ずかしくて…なのに愛さんは父親から受けた性的暴力をフラッシュバックしてしまう。残酷。その一言しか言えません。私はもちろん暴力など受けたことがありません。なのでどのぐらい精神的ダメージもあるのかはまったく予想することができません。多分、やられた人ではないとわからないほど深い傷を一生負い続けるんだろうと思います。私の好きな言葉にこんな言葉があります。「人は幸せになるために生まれてくる。誰かに不幸にされることは決して許されて良いことではない。」普段私達があたりまえって思っていることは、実はあたりまえなんかではなくて幸せなことだって水谷先生が語りかけている様にみえました。そして、この言葉を思い出しました。水谷先生は過去のことを許してくれます。過去を理解してくれます。そんな人は決して多くはないと思います。けれど水谷先生は人を何度も何度も信じてみろと言っていました。傷付いても昼の世界で生きろ。夜の世界へ行く…。私は昼の世界でも夜の世界でも生きていけない友達がいます。私はその友達に何かしらしたいと思っていました。今回のビデオで学んだことがあります。外の世界とつながっていることです。テレビでもネットでもちょっと外を散歩してみたり親の手伝いをしたり…優しさを配る。そのことがとても大切だって事です。外の世界と繋がっていれば、ラッキーだったら水谷先生みたいな人と出会えるかもしれない。優しさを配ることで「ありがとう」の言葉をもらう。その言葉で生きていけるかもしれない。そう感じました。 
 私は友達にメールしてみました。返事はありませんが、またそのうちメールしてみます。今回学んだことを生かしてみたいです。

感想・その2(Nさん)
日本は昔に比べ、金銭面ではとても豊かになったと思う。でも、心の豊かさは貧しいと思う。親は自分の子供の外しか見ていない気がする。「うちの子に限って・・」というのが心のどこかにあると思う。親には何でも話せばいいけど、「親に心配をかけたくない」とか、「お母さんは私のことがすきじゃない」とか思って言えないこともある。水谷先生の援助交際の話の中で水谷先生が女の子に「なんでそんなことをするの」って言ったら、女の子が「だって優しくしてくれるから」って言ったことが驚いた。私から見たらそれはただ単にお金を渡してくれるからではないのかな?って思うけど、その子にとっては救いなんだと私は思った。「会社→上司→部下(父)→母→子供→夜の街」というのが嫌だ。子供は素直だから自分を責めてしまう。それで夜の街に出て行ってドラッグをする。悪循環だと感じた。保健でクスリはダメだ、依存症があるから、最初は1個、次は2個・・・になるというのを習っていても、誘われたら断る勇気があるか分からない。そんな時は、水谷先生が言っていた4つのやり方をしようと思う。憶えておかないといけないけど・・・全部を憶えている自信はないけど、そのうちの1個ぐらいでも、思いつけばいいと思う。
「ドラッグは骨まで残さない」「ドラッグをして『1番幸せ』なのは刑務所・少年院。『2番目』は精神病院・『3番目』は土の中」・・・とても聞いていて辛かった。ドラッグで精神もボロボロ、体もボロボロでなんてむごい。「リストカットは死ぬためではなく生きるため。」・・・これにも驚いた。剃刀で自分の腕などを切って、その血を見て、「あぁ、私は生きている」などと思う。悲しい。
秋山先生が「今の10代の人は本当の友達がいない」と言った事は、本当だと私は思う。いる人も居るかもしれないけど、どうかなって思う。親友と友達の差が分からないし、親友になろうってなるものでもないから、難しい。『嫌なことが起きたら、はっきりと断る』『自分も相手も大切にする』そんなことを学びました。

  • 投稿者 akiyama : 18:52

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