• ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室

”ボルネオ研修”の感想

2010年4月 2日

【生徒の感想】
 ボルネオ研修の9日間は想像していた以上に内容が濃く、充実した毎日を過ごすことが出来ました。毎日の生活や活動の中で、はじめて見るもの、はじめて知ること、はじめて感じるものといった「はじめて」がたくさんで研修の初めから終わりまでなにをするのも、なにを見るのも新鮮でわくわくしていたのをすごく覚えています。
 1日目は特に活動はなく、コタキナバルに到着してスーパーに行ってホステルに入るというだけでしたが、気候の違いや食べ物の違いに気が遠くなり、はじめて見るトイレ様式に驚き、軽くカルチャーショックを受けました。
 2日目は、大学の博物館の見学と大学の説明と高校訪問がありました。大学の博物館は想像以上に大きく、想像以上にたくさんの植物や昆虫や哺乳類の資料があり、はじめて見る動植物がほとんどでとても興味深かったです。大学の説明は正直何を言っているのかほとんどわからなくて、次の日の講義がすごく不安になりました。高校訪問は最初に現地の学生のパワーポイントから始まったのですが、発表した男の子が何も見ずに説明したのがすごいと思いました。交流したときも積極的に英語で会話をしようとしてくれてわたしは答えるのに必死という感じでした。彼らも英語は母国語ではないのだと思うと、今まで英語を頑張って勉強してきたつもりなのに実際使えない自分が恥かしく思えてきて、実際に使える英語を身につけたいと思いました。
 3日目は、講義を受けて大学内の水族館に行きました。講義は理解できるものもあったけど、ほとんど理解できないというものもありました。でも、いま考えるともう少し自分で理解しようと努力するべきだったと思います。水族館は話で聞いていたとおり大学内のものとは思えないくらいのものでした。カメがかわいかったです。
 4日目は、午前中に湿地センター、午後に植樹、夜は蛍をみました。湿地センターでは日本人の方が日本語で説明してくれたので、すごくわかりやすかったです。マングローブの葉が塩っ辛いというお話のとき、実際に葉をなめてみました。いままでの自分だったら、誰かがなめた反応を見て感想を聞くだけだったと思います。しかし、このときは何の迷いもなくみんなといっしょに葉をなめている自分がいて、後から自分がすごく変わったなあと思いました。午後の植樹は、想像していたよりあっという間に終わってすこし驚きました。夜蛍を見たのはすごく感動しました。体調も良く、元気だったのもあり、このときが
9日間の中でいちばんテンションが上がっていたと思います。
 5日目は、市場とキナバル山とキャノピーウォークでした。
市場はものがたくさんあって、どれもついている値段がかなり安くて、さらにそれから安くしてくれるところもあって驚きました。キナバル山はすごく大きくて「すごい!」としか言えてなかったと思います。キャノピーウォークはきつかったけど楽しかったです。思ったより怖くありませんでした。帰りに寄った果物市場では見たことない果物がたくさんあって見ているだけで楽しかったです。わたしが食べてみたものは全部おいしかったです。
 6日目は島に行きました。魚が見えるんだという話は聞いていたものの、あんなに近くに魚がいるとは思ってもいませんでした。海で魚を見ているときに足の裏を切ってしまって途中で上がらないといけなくなったのがすごく残念でした。
 7日目はサンダカンに行ってオランウータン保護施設を見学し、最終宿泊地のスカウに行ってリバーサファリをしました。オランウータン保護施設は想像していたのとぜんぜん違って少し残念でした。動物園
でも見れそうなエサやりの場面だけでなく、オランウータン保護施設でないと見れないようなとろこが見たかったです。リバーサファリは、野生のいろいろな種類のサルや鳥、クロコダイルや水オオトカゲを自分の目で見ることができて感動しました。写真を撮りたいのに自分のカメラでは綺麗に撮れないのが残念でした。
 8日目は洞窟と水上の家に行きました。洞窟は想像以上に臭くて本当につらかったです。あんなに大変だったのにツバメの巣を獲る作業の準備もまだしてなくて、ガイドさんの説明の声も聞こえず、ちょっとショックでした。水上の家は、実際この場所で生活している人がいると思うと、なんと言えばいいかわからないような気持ちになりました。
 9日目、日本に帰ってきてやはり感じたのは、日本は便利だなということでした。しかし、便利だから日本人は幸せなのかと考えると、それはまた違うと思いました。日本と比べてはるかに不便なボルネオには、日本以上にたくさんの人の笑顔と優しさがあったように感じます。時間を守るとか日本人のいいところもわかりました。でも、それ以上に日本人に欠けているもの、日本人であるわたしたちが見習うべきことがたくさんありました。これは、普通の観光旅行ではきっと気付けないことだと思います。想像以上に得るものが多い研修だったので、本当に参加してよかったと思っています。後輩たちにも是非参加してもらいたいと思うので、研修の魅力を伝えたいと思います。

  • 投稿者 akiyama : 15:41

最近の記事

第4回高校生両生類サミットを開催  QRコードで申し込み
【交流会のスケジュール】 10:00~10:30 ZOOMへの接続の確認 10:30~10:50 開会行事・ビデオ上映(山脇有尾類研究所の紹介) 10:50~11:20 講義➊日本両棲類研究所所長・篠崎尚史氏 「両生類からの研究の展開」 11:20~11:35 発表① 岐阜県立大垣北高等学校 タイトル:岐阜県に生息する渓流性サンショウウオの生息適地モデルの作成と系統解析 11:35~11:45 …続きを見る
第4回 高校生両生類サミットWeb交流会
目的: ① 女子高校生の理系進学を推進・支援する。 ② ZOOMを使った高校生の科学研究の成果発表を通して、地域を超えた研究交流を行い、理系女子生徒間の友好・仲間意識を深め、全国の理系女子のネットワークの拡充を図る。 ③ 大学や研究所の研究者に、将来のロールモデルとしてメッセージを伝えていただく。 ④ 研究テーマを両生類に絞ることで、深い内容まで踏みこんだアドバイスを行い、高校生の研究レベルの底…続きを見る
2019年購入4年使用PC、Win10からWin11への無償アップデートに挑戦
Shuttleのベアボーンキットで組み立てた自作機がWin10のままだったので、OSをWin11にアップデートしました。機種は2019年11月9日購入のDH310V2(27,489円)です。4年間使用してきましたが、休憩していました。 Win11へのアップデートか可能かどうかを診断したら、「このPCは現在、Win11システムの要件を満たしていません」表示され、TPM2.0が有効になっている必要があ…続きを見る
中高校生の科学研究のためのオープンラボ「山脇有尾類研究所」開所
 中学生高校生が科学研究に取り組むための場所として「山脇有尾類研究所」を開設しました。開所式では、内閣府科学技術イノベーション推進事務局局長、慈恵会医科大学学長、国際医療福祉大学学長にお祝いの言葉をいただき、生徒の研究成果の発表、基礎生物学研究所所長の阿形清和先生に記念講演、研究施設の見学という内容で実施させていただきました。これから、有尾類を研究対象にした生命科学分野の研究と学校ビオトープの造成…続きを見る
山脇有尾類研究所開所式の案内
このたび山脇学園では、有尾類(イモリやサンショウウオなど両生綱有尾目の生物)に特化した研究機関として「山脇有尾類研究所」を設立しました。 両生類は、環境汚染に敏感なため「環境のカナリア」と呼ばれ、両生類の生息数の減少が地球規模での環境問題に警鐘を鳴らしています。さらに、イモリは再生医療の研究対象として世界的に注目を集めています。 本研究所を設立した目的は、有尾類に関する研究環境を中高生に提…続きを見る
山脇有尾類研究所の設立の経緯
 女子高校生にとって生物学は、物理学や化学に比べて、研究テーマを見つけやすく、将来どのような科学分野に研究に進む場合も入り口になると考え、学内に生命科学分野の研究室と動物飼育室を設置することをスタートラインにした。高校生の科学研究の基幹施設として立ち上げる。準備段階で、2022年3月まで南九州大学の理科教育研究室で使っていた研究機器を2022年4月に山脇学園に移管して、生命科学分野の研究ができる基…続きを見る

このページの先頭へ