毎年Zoomで実施している高校生両生類サミット(2025年度は第6回)での協力体制を生かし、連携する共同実施校との対面による生徒交流の機会として、野外実習や研究者による講義を盛り込んだ環境学習を目的とする交流会を実施することができた。最終的には鳥取大学にご協力いただき、多くの研究者の支援を受けて、内容の充実した交流会を立ち上げることができた。
この交流会への参加生徒は、山脇学園高等学校8名、清真学園高等学校2名、神奈川県立横須賀高等学校10名、仙台城南高等学校6名、津田学園高等学校9名であった。また、高校生両生類サミットについては、今回の発表において共同実施校以外から新たに昭和女子大学附属昭和高等学校および広尾学園高等学校が参加し、全国的な交流の広がりが見られた。
両生類を対象とした研究では、動物実験を含む研究が世界大会(ISEF)への派遣に際し、動物実験委員会への申請・承認を経て実施されたことが有効に働き、アメリカでの審査を通過して発表することができた。この成果は大きく、後輩たちが両生類を扱う研究に取り組むうえで大きな励みとなった。
(主な取り組み)
① 共同実施校の高校生が使用する実験機材(ミクロトーム用映像記録機器)整備した。
② 動物実験委員会主催の課題研究に取り組む生徒の教育訓練を実施した。
③ 動物飼育室でのイベリアトゲイモリの繁殖及び飼育に取り組んだ。
④ 鳥取大学「蒜山の森」で環境学習交流会を3泊4日で実施した。
⑤ アメリカ合衆国オハイオ州で開催されたISEF世界大会(5月)で日本代表として発表した。
⑥ 高校生バイオサミット、日本動物学会などで研究成果を発表した。
⑦ 第6回高校生両生類サミットを主催したが、共同実施校の高校生だけでなく、全国から高校生が参加した。
⑧ 港区赤坂に、サンショウウオが生息するビオトープの造成中である。
⑨ 国立フィリピン大学と連携した環境学習の海外研修を2026年3月に実施する。