1881年生まれ。1999年から公開の『スター・ウォーズ』新三部作でヒロインをした女優のナタリー・ポートマンは、2015年5月27日にハーバード大学の卒業生を送り出す行事でスピーチを行っています。そのスピーチに以下のメッセージがあります。
"Do things for your own reasons, not for others'. Even if the path looks strange, it is yours, and that is what makes it meaningful."
「他人のためではなく、自分自身の理由で物事をしてください。たとえその道が奇妙に見えても、それはあなた自身の道であり、だからこそ意味があるのです。」
彼女はユダヤ人で、父方の祖父母をアウシュビッツ強制収容所で亡くしています。1999年にハーバードへ進学、心理学を学んでいます。当時、ハーバード大学法学部生が学生新聞に寄稿したイスラエル人の入植を批難する記事に対し、反論記事を書いています。2003年に卒業。2004年にヘブライ大学大学院で中東問題の研究に参加し。2006年にはコロンビア大学で、ゲストとしてテロリズムと対テロ作戦についての講義も行っています。
"Your inexperience can be an asset. You don't yet know what's impossible. And that gives you the chance to do it anyway."
「経験のなさは資産になりえます。まだ何が"不可能"なのか知らないからこそ、それをやってのけるチャンスがあるのです。」
彼女は、このスピーチで、大学に入学したとき「自分はここにふさわしくないかもしれない」という思いを抱いていたと告白し、卒業から12年経ってもなお、自分の価値について不確かさを感じることがあると述べています。
「Achievement (成果・達成) は、なぜそれをするのかという理由がわかっているときは素晴らしいが、理由がないときには罠になることがある」と語り、ただ他人の期待のために生きることの危うさを指摘しています。
未熟さ(経験不足)を弱みではなく、かけがえのない資産と捉えて、新たなことに挑戦するときに、未熟さゆえに他人の価値観に流されるのではなく、それを逆手にとって自分自身の進むべき道を切り開くことができる、と考えをもとうと呼びかけています。
私なんて、生まれてから70年を迎えようとしているのに、まだ未熟なままなんです。高校生の頃は、大人になれば自分の生き方をみつけて、納得した生き方ができると考えていました。ところがそうでもありませんでした。一歩一歩階段を上がるように人間として成長していくのかと思ったら、下手をするとこのまま「ボケている」、「老害」と言われて、未熟な子どもして扱われていた時代に逆戻りすると考え始めています。
棺桶に入るまでに残された時間をどう過ごすかを考えています。このHPに人生を考えるような原稿を時々書いていていますが、facebookでも食事やペットについての記事はアクセスが多く、「いいね」がつきやすいですが、生き方の話は重くて、なかなか受け入れてもらえないことを感じています。
でも、今でも「どのように生きようか」とか「どのようにすれば自分自身が納得できるか」を考えて、その時その時の問題を解決しようと藻掻いていけることが日々の幸せかもしれない。