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アカハライモリを使った発生の観察 ④実験の準備

2019年9月23日

 産卵は、前述のゴナトロピン注射による産卵誘発でおこなった。繁殖期のイモリは貯精嚢(総排出腔付近の各細管)に精子を保持(貯精後6カ月以上受精可能)し、産卵時に体内で受精させる仕組みになっている。産卵時を発生のスタート(受精時)と考えて観察することができる。したがって、生徒に初期胚を観察させるには、第一卵割までに要する時間をさかのぼった時刻に産卵するように注射をしておけばよい。
 注射したイモリを入れた水槽に細いビニール紐を入れておけば、その紐に卵を包む形で一つずつ産み付けるので、ピンセットでゼリーをしごくようにして、採取すれば卵を痛めることはない。また、卵を一個ずつ産むので、一匹の雌が産む卵であっても、発生開始に時間的なずれが生じるので、発生的に異なった段階の胚を観察することができる。孵化までに要する日数は、飼育水温が上がるにつれて短くなる。15℃で約35日、20℃で約20日である。
孵化までに約1ヶ月を要してゆっくり成長するので、生徒は生きた初期胚を観察しても、視覚的には変化がない止まったものとしか捉えられない。別に発生の全体像を把握させるためにビデオ教材を作成した。産卵直後からの卵をタイムラプスビデオで撮影し、画像を編集して受精から孵化までを約15分で完結するような映像を準備しておいた。また、イモリを野外に採取するときに、野外のイモリの様子を記録した映像も利用した。

イモリ産卵.jpg

  • 投稿者 akiyama : 14:35

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