• ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室
  • ぼうぼうどりの生物教室

"孤独"を感じる理由を分析すると

2025年12月 4日

"孤独"を感じる理由は人によって異なりますが、心理学・社会学の研究では共通して指摘される要因があります。大きく「心理的要因」と「環境・社会的要因」に分けられます。
もしあなたが孤独を感じ苦しんでいるなら、孤独を感じる理由に目を向けてみたら、メタ認知で気分が楽になるかもしれませんよ。

● 心理的要因

① 心の距離を感じやすい性格・気質
生まれつき感受性が非常に強く、周囲の刺激に敏感に反応する気質(HSP傾向)で、周囲に合わせすぎたり、期待に応えようとし過ぎるために、「誰も本当の自分を知らない」と感じやすくなります。

② 自己理解・自己価値の揺らぎ
他者との比較によって、自分には十分な価値があるのかと不安になり、「自分は他の人と違う」「自分だけが取り残されている」と感じるようになります。

③ 過去の経験(喪失・人間関係の傷)
裏切りや強い拒絶といった経験があると、人との距離を取りやすくなり、孤立感が強まりやすくなります。

④ 役割の変化やアイデンティティの揺らぎ
退職、親の介護、子どもの独立などによって、職場や家庭での役割や存在意義が揺らぐと、「社会とのつながり」が急に希薄になることがあります。

● 外的(社会・環境的)要因

⑤ 実際の交流機会の減少
職場・家庭・地域での関わりが物理的に減り、ひとり暮らしや生活リズムのずれによって「話す相手がいない」状況が続くと、孤独感が強まります。

⑥ 人間関係の質の低下
職場の業務上のつながりやSNSでの浅い関係はあっても、知人の数と心の充実が一致しません。表面的なつながりが、かえって孤独感を強めることもあります。

⑦ 過度の忙しさ・ストレス
忙しさに追われると、人と丁寧に向き合う余裕がなくなり、「誰も自分のことを理解していない」という感覚が生まれやすくなります。

⑧ 社会的変化・文化的背景
個人主義化や高齢化による孤立、所属コミュニティの弱体化などにより、人とのつながりを感じにくい社会構造になっています。

● "存在の孤独"という深いレベルの孤独

⑨ 存在そのものが抱える孤独
哲学者や心理学者(カール・ヤスパース、ヴィクトール・フランクルなど)は「人間は本質的にひとりである」という存在的孤独を指摘しています。
誰も他者の内面を完全に理解することはできず、人生の最終的な決断は自分ひとりで引き受けるしかありません。これは「悪い孤独」ではなく、むしろ人が成長し、創造し、深く生きるための基盤にもなります。

● "孤独"が「豊かな孤独」に変わる場合

⑩ 逆に、孤独が創造性を生むこともある
芸術家・研究者・思想家が成果を生み出すとき、多くは静かな孤独の中にいます。孤独は不快である一方で、創造性・自律性・深い思索を育てる土壌にもなり得ます。

  • 投稿者 akiyama : 08:01

最近の記事

no image
"孤独"を感じる理由は人によって異なりますが、心理学・社会学の研究では共通して指摘される要因があります。大きく「心理的要因」と「環境・社会的要因」に分けられます。 もしあなたが孤独を感じ苦しんでいるなら、孤独を感じる理由に目を向けてみたら、メタ認知で気分が楽になるかもしれませんよ。 ● 心理的要因 ① 心の距離を感じやすい性格・気質 生まれつき感受性が非常に強く、周囲の刺激に敏感に反応する気質(…続きを見る
「一億総中流社会」の幻想が格差拡大を推進した。
私は1956年生まれで、高度経済成長、バブルの崩壊、そしてコロナ禍という大きな社会の転換を経験してきました。現在69歳になり、格差社会のただ中で、都心の教育現場に単身赴任しながら常勤として働いています。任期も残り少なくなり、人生の最終章をどのように迎えるかを考えながら日々を過ごす段階に入っています。 この年齢になって、年老いたからと"老害"として扱われることがあるとすれば、それはやはり悲しいもの…続きを見る
自宅池に雑草が繁茂。オオイタサンショウウオ幼生は確認。
オオイタサンショウウオの繁殖池を、自宅に隣接した畑の一角に造成したのは2004年4月9日のことである。それ以降、学校で飼育し実験材料として使った後の個体を放流するようになった。 現在では、毎年自然産卵が見られ、約50個の卵嚢を確認できるまでになっている。 しかし、2023年に私が東京に単身赴任してから3年が経ち、定期的な手入れができなくなった。そのため雑草が繁茂し、乾燥の影響が出ることを心配してい…続きを見る
KENWOOD LS-K901M + ifi ZEN DAC v2 + SMSL200MKⅡで復活
単身赴任先から自宅に戻り、購入したものの気に入らず使わないままになっていた音響機器を、パソコンで Amazon Music を聴く目的で新たに組み合わせてみたところ、想像以上に良い音が出て驚いた。 スピーカーは KENWOOD LS901M で、自宅の納戸に 12 年間保管されたままになっていたもの(2013 年 12 月 27 日に 24,562 円で購入)。 パソコンに USB 接続する D…続きを見る
オオイタサンショウウオ幼生をビオトープに放流
文部科学省のSSH事業に採択されたことを受け、校内に有尾類を対象とした生徒研究拠点として「山脇有尾類研究所」を立ち上げた。ここでは、実験室内での生殖や発生に関する実験的研究に加え、野外でサンショウウオが生息可能な環境を再現する生態学的研究もスタートした。 オオイタサンショウウオでは、卵から幼生を育てて変態・上陸段階まで到達させ、2つの実験池へ放流(11月5日に8匹、11月8日に4匹)することで、本…続きを見る
第6回高校生両生類サミットをZoom開催
11月3日に「高校生両生類サミット」を開催しました。高校生による研究発表と、研究者の先生方による講演を行いました。 本サミットはZoomを用いたオンライン開催とし、その特性を生かして全国から参加者を募るとともに、講演もインターネットを介して実施しました。 研究者による講演では、アメリカ合衆国バックネル大学准教授の高橋瑞樹先生、前基礎生物学研究所所長の阿形清和先生、島根大学特任教授の竹内隆先生から…続きを見る

このページの先頭へ