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1.緊張が和らぎ、気持ちを切り替える時間になる
猫をなでる、遊ぶ、落ち着いた姿を眺めることは、仕事や心配事から注意を離す機会になります。触れたときの温かさや、なじみのある動きも、その人にとって安心につながるでしょう。
実験的な裏づけもあります。大学生249人を対象とした無作為化比較試験では、犬や猫と10分間直接触れ合った群で、写真を見る群や待機する群などより、介入後の唾液中コルチゾールが低くなりました。ただし、これは犬猫との短時間の交流の効果であり、猫を飼い続けることで慢性的なストレスが減ると証明した研究ではありません。

2.孤独な時間に、親しみのある存在が伴う
帰宅すると猫がいる。自分が読書をしている横で眠っている。そうした生活は、「誰かと暮らしている」という感覚を支えることがあります。会話や積極的な交流がなくても、気配や日々のやり取りが安心になるのです。

3.世話が生活の区切りや、生きがいになる
食事を用意し、水を替え、トイレを掃除し、体調を確かめる。こうした世話は、毎日の行動に具体的な目的を与えます。「今日は何もできなかった」と感じる日でも、一つの命の暮らしを支えたという手応えが残ることがあります。

4.日常の小さな喜びに注意が向く
寝姿や遊び方の違いに気づき、思わず笑う。猫を見ている間、過去の後悔や将来の心配から離れ、目の前の出来事に意識が向く。このような経験は、猫との暮らしの大切な価値でしょう。
「マインドフルネスに似た時間になる」という理解はできます。

5.眠るときの安心感と、睡眠の質の改善は分ける
猫と眠ることを心地よく感じる人はいます。米国成人1,591人の研究では、ペットとの添い寝は全体として、主観的な睡眠の質の低さや不眠の強さと関連しています。猫との暮らしで最も大切にできるメリットは、その猫との関係から得られる安心、愛着、楽しみ、世話をする意味でしょう。

  • 投稿者 akiyama : 11:08
猫がいれば幸せな人の特徴は?
「猫がいるだけで幸せ」と感じる人は、何かをしてもらう喜びに加えて、別の生き物が自分のそばで暮らしていること自体に価値を感じる人と考えられます。抱っこできる、甘えてくれる、遊んでくれるという交流だけでなく、離れた場所で眠っている姿にも心が満たされる。そこには、親密さの感じ方や、日常への注意の向け方が関係しているのでしょう。 ご提示の説明は、その感覚をよく捉えています。 1.「同じことをしていなくて…続きを見る
第7回 高校生両生類サミットWeb交流会
【目的】 ① 研究テーマを両生類に絞ることで、高校生に深い内容まで踏みこんだアドバイスを行い、高校生の科学研究にを支援する。 ② ZOOMを使った高校生の研究成果の発表を通して、地域を超えた研究交流を行い、生徒間の友好・仲間意識を育て、全国の両生類研究のネットワークの拡充を図る。 ③ 大学や研究所の研究者による講義とアドバイスを通して、将来のロールモデルとしての役割を果たしていただく。 ④ 広島…続きを見る
有尾研という思想 ⑬発表するという経験
⑬ 発表するという経験 ―関係を生成する教育装置として― 1 発表は終点ではなく、問いの出発点である  教育において、発表とは何か。学校では、発表はしばしば学習や研究の最終段階に置かれる。研究を行い、結果をまとめ、ポスターやスライドを作成し、人前で説明する。そこでは、発表は、それまで取り組んできた学びの成果を示す場として位置づけられる。  私が生徒の科学研究を指導する中で見てきた発表は、そこから…続きを見る
有尾研という思想 ⑫ハブ型オープンラボの完成
⑫ ハブ型オープンラボの完成 ―学校が研究の拠点となるという転換― 1.生命科学コースとSSHの到達点 ―なぜ次の制度が必要になったのか―  山脇有尾類研究所は、私が清心女子高等学校でSSH主任として第1期・第2期の十年間にわたって進めてきた実践を、山脇学園という新たな学校において、学校内研究所という形に組み直す試みとして構想したものである。  清心女子SSHでは、生命科学コースを中心に、授業「…続きを見る
有尾研という思想 ⑪MSECからオープンラボへ
⑪ MSECからオープンラボへ ―学校を越えて問いを支える制度の形成― 1 清心女子の研究発表交流会からMSECへ  清心女子高等学校で私が取り組んだ科学教育の一つに、「集まれ!理系女子 女子生徒による科学研究発表交流会」があった。これは、研究成果を競うだけの発表会ではなく、研究を始めたばかりの生徒が、同じように実験や観察を続けている他校の女子生徒と出会い、自分の研究を説明し、相手の研究に質問し…続きを見る
有尾研という思想 ⑩SSH・生命科学コース・研究指導
⑩ SSH・生命科学コース・研究指導 ―科学研究を学校の教育課程に置く 1 問いを持つ教育から、問いを検証する教育課程へ  授業「生命」は、一回九〇分、年間三〇回の講義として行っていた。生徒たちは、性、身体、家族、医療、死、差別、環境などの主題に触れ、大学の研究者、医師、獣医師、心理カウンセラー、薬剤師、博物館学芸員、環境保全に関わる職員、芸術家など、さまざまな立場の人の話を聞いた。生命を一つの…続きを見る
有尾研という思想 ⑧海外研修という教育
⑧ 海外研修という教育 ―問いが世界とつながるとき― 1 海外研修とは何のために行うのか  海外研修とは、何のために行うのか。この問いに対して、学校教育の中では、英語を使うこと、異文化を体験すること、国際感覚を育てること、視野を広げること、海外の大学や学校と交流することなど、いくつもの答えが用意されている。どれも間違ってはいない。むしろ、それらは海外研修が持つ大切な要素である。  私が大切にした…続きを見る
有尾類研究所という思想 ⑤研究倫理 
⑤ 研究倫理 生命を扱う研究を成立させる判断の技術 1 研究倫理とは何か ― 生命を扱う研究の出発点 ― 観察だけでは、科学は成立しない。自然を見つめ、そこに規則性を見いだし、問いを立てることは、科学の出発点である。しかし、生命科学においては、観察の対象が単なる物質ではなく、「生きているもの」であるという一点において、他の自然科学とは異なる重さをもつ。生き物は、研究者の好奇心を満たすために存在し…続きを見る
有尾類研究所という思想 ①教育は問いを持ち続ける条件を整える営み
① 教育とは、問いを持ち続ける条件を整える営みである 1 問いを持ち続ける教育とは何か  私は、高校の教育現場に長く身を置きながら、教師としてどのように生徒と関わるべきかを問い続けてきた。その過程で、サンショウウオやイモリといった有尾両生類を対象に、繁殖の研究とその教材化に取り組んできた。  私にとって研究とは、専門家としてだけ取り組むものではなかった。理科の高校教師として生徒と過ごす学校生活の…続きを見る
『有尾類研究所という思想』の内容と目次
新年度を迎え、これまで文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業において、支援をいただきながら開発してきた教育プログラムの構築過程を、原稿(このこのホームページに公開するだけになるかもしれません)にまとめようと思い立ちました。 今年で70歳になります。世間では「老害」と揶揄されることもある年齢かもしれませんが、来年3月で教育現場を去るので、誰かに参考にしていただけることがあればいい…続きを見る
『有尾類研究所という思想』 この原稿を書き残す理由
『有尾類研究所という思想』という、この原稿を書き残す理由 1 SSHに関わった二十年 私は一九五六年に生まれ、高度経済成長の時代に幼少期を過ごし、一九七九年に大学を卒業して、学校教育の現場に身を置くことになった。高等学校の理科教員として約四十年間勤務し、そのうち二〇〇六年度以降の二十年間は、文部科学省スーパーサイエンスハイスクール事業(SSH)に関わってきた。最初の十年間は清心女子高等学校でSS…続きを見る
ハブ型オープンラボ教育プログラムの開発
ハブ型オープンラボ教育プログラムの開発 「ハブ型オープンラボ教育」は、単に学校の中に高度な研究室を設置して、生徒の課題研究を支援する仕組みではありません。その核心は、学校という場所を「知識を教える場所」から、「問いが生まれ、研究が継続され、人と人がつながり、新しい知が生み出される場所」へ組み替えることにあります。 最終的な目的は、研究成果そのものではなく、「人は問いを持つことで自由になる」という…続きを見る
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