1. 本校の伝統と環境整備
創立者・山脇房子女史の志を受け継ぎ、女子教育に注力してきた。
旧短期大学の施設を活用し、探究活動用研究室や実験圃場を整備。
法人直轄の「山脇有尾類研究所」を設立、研究室・飼育室を備える。
2024年度には、環境教育・生命科学研究のための「研究用ビオトープ」を新設予定。
2. 教育・研究活動の広がり
研究所は国内外の専門機関と連携し、社会との交流も促進。
高校生対象の「両生類サミット」を共催し、次年度からは主催校に。
理系女子の育成交流会「集まれ!理系女子」にも継続参加。
3. 社会背景と教育課題
ジェンダーギャップ解消は依然として重要課題。
女性科学技術人材の育成が社会的要請となっている(課題➊)。
4. 取り組みと目標
科学・技術に関心を持ち続ける女子生徒の育成(裾野拡大)と、家庭・社会全体の意識改革が必要(課題➋)。
理系選択率を50%に引き上げる(関連目標➂④)。
教育の在り方を「教わる場」から「学ぶ場」へ転換し続ける(課題➌)。
地域に開かれた学校づくり(課題❹)。
5. 過去の取り組み実績
SPPでの女子中学生理数教育プログラム開発経験あり。
ISEF出場を目指し、各種科学コンテストで受賞実績多数(JSEC、日本動物学会、環境科学会など)。
6. 学内体制整備
校長主導で「SSH準備委員会」「ISP運営委員会」を設置。
サイエンスクラス(2025年度からサイエンスコース)を編制し、探究活動を保証(関連目標➂)。
7. 生徒の課題と対応策
探究活動を継続しない生徒も出ている(課題➎)。
文理選択や受験方針の変化、家庭の意向が背景に。
解決策:縦のつながり形成、少人数制探究指導、保護者・卒業生の参画促進(関連目標➂④)。
8. 教職員の課題と対応策
指導力の高い教員の確保が課題(課題➏)。
教職員自身が研究者マインドを持ち、外部機関とも連携し、ファシリテーター能力を育成する。
生徒と教職員の成長を可視化するCBT検定試験の開発を推進(関連目標⑤)。