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生物系三学会中国四国支部大会で生徒も教員も発表

2007年5月20日

 生物系三学会中国四国支部大会で、19日の高校生のポスターでは、生命科学コースの前田さん、安田さん、渡邊さんの3人が発表し、20日の植物学会の口頭では、田中福人先生が発表した。生徒は、優秀プレゼンテーション賞を受賞した。

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説明している渡辺さん。

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説明している安田さん。

高校生ポスター題目”ヒノキによる二酸化炭素吸収 量の推定”
(前田佑伽、安田愛、渡邊有紀、秋山繁治 清心女子高等学校)

【要旨】
 地球上の多くの生物は酸素呼吸をして二酸化炭素を放出しているが、 その二酸素化炭素の多くを植物が吸収することによって生態系が維持さ れていると考えられる。近年の伐採によって、急速に森林が減少してい ることの生態系や地球環境への影響が心配されている。今回、樹木が二 酸化炭素をどのくらい吸収しているかという視点で森林を調査し、ヒト に換算して何人分の二酸化炭素を吸収できるか推定した。
 調査地は、鳥取大学フィールドサイエンスセンター教育研究林「蒜山 の森」のヒノキ人工林である。年輪数から樹齢を、樹高および直径の測 定から幹材積を求め、その幹材積から木全体の質量を求めた。また、そ の質量の2分の1を炭素と仮定し、木全体に含まれる炭素量を概算し、 樹齢から1年あたりに固定される炭素量を得た。次に日本におけ る1年あたりの二酸化炭素排出量のデータから1人当たりの炭素排出量 を求め、木の炭素量を1人当たりの炭素排出量で割った。その結果、調 査したヒノキ林1ヘクタール当たり、日本人約5.5人分の二酸 化炭素を吸収することが分かった。

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植物学会で発表する田中福人先生。

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田中先生の口頭発表の題目は、”GISH実験の間期核シグナル強度データに基づくゲノム近縁度の予測の試み”

  • 投稿者 akiyama : 22:44

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