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関西性教育セミナー10周年記念誌『性について、語る、学ぶ、考える』の「30年の性教育の実践」①はじめに

2024年10月30日

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はじめに
はじめに
2016 年11 月、1983 年からのカトリック系中高一貫女子校(ノートルダム清心学園清心女子高等学校)の勤務を終えた。そして2016 年12 月、学園理事長シスター渡辺和子が逝去された。一つの時代が過ぎていったという思いがある。理事長の著書『置かれた場所で咲きなさい』は200 万部を超えるベストセラーになった。その本の帯には、「人はどんな境遇でも輝ける」とある。人はそれぞれ置かれた状況は異なっていても、前向きに生きてくださいというメッセージを贈っている。このような本が爆発的に売れるということは、逆に言えば、今の社会に生きる多くの人々が今の自分を認めて生きるためのメッセージを求めている状況にあるということだ。誰しも、自分らしく生きたいと願っているのである。
 勤務して間もないときに高校1 年生のクラスを担任し、学年の性教育担当(校内にすでに性教育委員会という組織があった)になったのが、性教育との最初の関わりであった。当時は担任の生徒指導の仕事として、頭髪、爪、スカート丈などの点検があり、若かったがゆえに生徒の反発も強く、信頼関係が築けず、藁にも縋る気持ちで実践したのが学級通信の発行とLHR の性教育だった。
 本報告では、約30 年間の性教育に関わる教育実践を、日常的な学級通信を出発点として、エイズ教育、授業「生命」、女子の理系進学支援を掲げた文部科学省SSH 事業の展開について概説させていただきたいと考えている。なお、それぞれの実践の詳細については、後掲の文献を参考にしていただきたい。

  • 投稿者 akiyama : 15:57

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