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2018年8月13日から24日の日程で、UTHM(マレーシア・ツンフセインオン大学)のINTERNATIONAL SUMMER SCHOOL PROGRAMMEにノートルダム清心学園清心女子高等学校の生徒を引率して参加している。 マレーシアでの環境学習の実施は、文科省SSH事業に採択された2006年度からで13年目になる。最初は、ボルネオ島のサバ州で地元のサバ大学の協力で出発したが、現在はジョホー…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(15)科学教育への思い
科学教育への思い  私自身は、大学卒業時に研究を志すものの、経済的な理由で大学院進学をあきらめ、高等学校の教員として就職した。40歳過ぎた頃休職して修士課程は修了したものの学位の取得は断念していた。そんな時、大学の先生から「研究できる環境がないなら、高校に研究できる環境をつくればいい」と紹介されたのがSSHだった。 SSHは、生徒の科学研究だけでなく、教師である私にも科学研究の機会を与えてくれた…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(14)グローバルな視点で理科教育を考える。
グローバルな視点で理科教育を考える  「なぜ銃を与えることはとても簡単なのに、本を与えることはとても難しいのでしょうか。なぜ戦車をつくることはとても簡単で、学校を建てることはとても難しいのでしょうか。」 2014年、17歳でノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイさんの言葉である。彼女は"女性が教育を受ける権利"を訴え続けてきた。今も、女子だからという理由で学校教育を受けられない国…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(13)「発表者が女子だけ」の課題研究発表会を企画
「発表者が女子だけ」の課題研究発表会を企画  「女子生徒の理系進学支援」の一環として、"科学研究"の成果を研究の途中段階でも気軽に発表できる場として、"発表者が女子だけ"の「集まれ!理系女子・女子生徒による科学研究発表交流会」を2009年から開催している。最初は、近隣の福山大(広島県福山市)を会場にしていたが、年々参加者が増え、2014年度から全国から参加者が集まりやすい場所で開催するようになっ…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(12)教育プログラムの効果
教育プログラムの効果  2015年度のデータ(次の図)で、本研究の対象としている生命科学コースの方が、文理コースより教育活動を非常に高い割合で肯定的に受け入れており、学習に前向きに取り組んでいる姿勢がうかがえることがわかる。また、卒業後10年が経過しても、現在の生活に生命科学コースの教育が影響していると8割以上が答え、好奇心・理論へ興味などが向上したと8割が判断していることがわかった。保護者・教…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(11)「自然探究Ⅰ」からの課題研究
「自然探究Ⅰ」からの課題研究  入学して間もない高校1年生の森林実習は、自然体験が非常に少ない女子生徒に「山に入るとは山道をハイキングすることではなく、山道の雑草をかき分けて林床に入るような体験をさせたい」という方向で企画したプログラムである。当初は「樹木の種類を区別できるようになること」と「森林調査を"体験"すること」を目的にして出発した。4泊5日の森林調査での共同作業、そして共同生活が生徒に…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(10)テーマはどのように設定したのか。
テーマはどのように設定したのか。   「生命科学課題研究」で、生命科学コースの4つのグループが取り組んでいるテーマは図のとおりである。これらは大学の研究室のイメージで研究テーマを設定している。  「生命科学課題研究」以外の「自然探究Ⅰ」の実習や「生命」のアンケート調査などから派生したテーマも生徒が希望すれば取り組ませている。  「自然探究Ⅰ」の森林調査から、「遷移段階の異なる森林の二酸化炭素吸収…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(9)課題研究の成果を発表する場を求めて
課題研究の成果を発表する場を求めて   課題研究に取り組み、生徒にとってわかりやすい成果を得ることができれば、それに伴って前向きに学ぶ姿勢や教科科目の基礎知識など、総合的な学力が伸びると考えた。まず目標を設定することが必要だと考え、「全国レベルの高校生の研究発表会で高い評価を得る」という"わかりやすい"目標を設定した。生命科学コースを開設する前は部活動で科学部はあったものの、発表会に参加した経験…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(8)課題研究で生徒の適性を引き出す
課題研究で生徒の適性を引き出す   課題研究は、生命科学(4グループ)、物質科学(1グループ)、数理科学(1グループ)を設定している。指導教員(1グループに1人)が研究するテーマを生徒に説明し、生徒各自がどの研究グループに属するかを選択する。研究を進めていく過程で、それぞれのグループに大学の先生方から専門的なアドバイスをいただくという体制をつくっている。科目としては週2時間を設定しているが、興味を…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(7)女子生徒に自然体験が重要
女子生徒に自然体験が重要  『理科離れしているのは誰か』(松村泰子編)で、「自然体験・生活体験と理科の好き嫌いの関係(中学校)」を、「トンボやちょうちょなどの虫取りをする」かどうかでみる項目がある。男子の理科好き59.3%、理科嫌い35.2%、それに対して女子の理科好き35.9%、理科嫌い27.7%で、男子で有意差があるのに対して、女子では差がなく、しかもその体験自体が少ないことがわかる。女子で…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(6)ディベートを導入した「実践英語」とネイティブ担任制
ディベートを導入した「実践英語」とネイティブ担任制  「ディベート」とは、与えられた議題について討議する「言葉を使ったゲーム」である。日常では経験しない立場(役割)を体験することによって、ゲームとして楽しみながら、表現する技術を身につけることができる。ディベートでは、多くの情 報を集め、検討し、論理を明確にすることが求められるので、人前で議論する力、論理的思考力、文章作成力、積極性を磨くことがで…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(5)授業「生命」の誕生
授業「生命」の誕生  「生命科学コース」を設定する前の段階で、女子教育には性教育が重要と考えてホームルーム活動や総合的な学習の時間を使って実践してきたという経緯がある。性教育は、「不純異性交遊」として生徒指導的に扱われた時代、女子生徒だけを対象とした月経指導教育で扱われた時代を経て、セクシュアリティー教育(人権やパートナーシップなどの人間関係を学ぶもの)へと変遷してきた。今や「性」という枠組みで…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(4)新たな教育システムの構築
新たな教育システムの構築  改革の第一歩は、「生命科学コース」の開設であった。当時は全国的に薬学部新設が続いた頃で、女子生徒の医療分野への進学が加速していることを追い風にして、女子生徒の理系進学支援をコンセプトに、まずは生命科学分野からということで、「生命科学コース」が誕生した。そして、従来のシステムから発展させたコースを「文理コース」とした。次の図は2015年度の教育内容を示したものである。 …続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(3)目的
研究の目的   本学園前理事長シスター渡辺和子の著書『置かれた場所で咲きなさい』(2012年発行)が1年で100万部を突破し、今では200万部をも突破している。本の帯には、「人はどんな境遇でも輝ける」とある。シスターは、人は置かれた状況はそれぞれ異なっていても、今の立場で前向きに生きてくださいというメッセージを贈っている。このような本が爆発的に売れるということは、逆に言えば、今の社会に生きる多く…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(2)背景
背景  ノートルダム清心学園清心女子高等学校は、1886年創設のフランスのナミュール・ノートルダム修道女会を母体とした中高6年一貫教育の女子校である。県内に姉妹校として、幼稚園、小学校、大学、大学院がある。進路は、1980年代初めまで、姉妹校を中心にカトリック系大学の文系学部への進学が大きな割合を占めていたが、時代とともに理系を中心に進学先が多様化し、その状況に対応することが必要となり、1986…続きを見る
論文「科学課題研究」を中心に据えた女子の理系進学支援教育プログラムの開発(1)はじめに
はじめに  岡山県内の私立高校は24校あるが、今や"女子校は2校のみ"になってしまった。女子校は、全国的にみると公立の伝統校と女子大に併設された学校、中高一貫進学校は残ってはいるが、マイノリティーでしかない。男女共同参画を目指す社会で、共学校を標準とする時代に、女子校が存在する理由となるような役割はあるのだろうか。"男は仕事、女は家庭"を支える女子教育では、現代社会のニーズには応えられない。女子…続きを見る
2017年度日本動物学会動物学教育賞を受賞
【受賞者】 秋山繁治(あきやま しげはる) 【所属】 南九州大学、教養・教職センター、教授 【題目】 『動物学』を中心に据えた女子生徒の理系進学支援の教育プログラム開発と実践 【受賞理由】 秋山氏は、清心女子高等学校で長らく教鞭をとり、一貫して有尾両生類の飼育・研究を行い、女子高校生に動物学の面白さを教えてきた。それらの実績をもとに、スーパーサイエンス・ハイスクール(SSH)に数少ない女子高とし…続きを見る
お正月に二代目「ミイ」が家族になりました。
10月22日にミイが12歳で亡くなって、ペットロスになっていたので、12月になって譲っていただける猫を探していました。条件は「キジトラ、長い尾っぽ、毛が短い」でした。ホームページの里親募集の記事を見て、赤穂市に面会に行ったり、山口や宮崎の猫も探しましたが、なかなか見つけることができませんでした。 そこで、清心女子高校の生命科学コースの猫好きの保護者の方に「もし、見つかったら連絡を・・」とお願いてお…続きを見る
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SSH事業に継続で3度目の採択を受けましたが、ノートルダム清心学園 清心中学校清心女子高等学校【実践型】の審査で、以下の指摘を受けています。 〇環境教育からESDへと発展させようとしている点や、ユネスコスクールの連携を活用しようとしている点は評価でき、期待できる。 〇理系女子の教育という明確な目標があり、わかりやすい取り組みなっていること、内容的には、課題研究をはじめ多くの取組がしっかり実施され、…続きを見る
佐藤学著『学力を問い直す(学びのカリキュラムへ)』
佐藤学『学力を問い直す(学びのカリキュラムへ)』(2001岩波ブックレットNo.548)から抜粋  どんなに「学力低下」論が叫ばれようとも、また教育行政がどんなに「基礎学力の徹底」を推進しようとも、子どもたちは、もはや「東アジア型の教育」の復古主義的な「勉強」の世界に回帰することはないでしょう。「勉強」の時代はもう終わったのです。いくら「勉強」に打ち込んでも、もはや、その行く手に希望もなければ幸…続きを見る
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